« 市民と行政、そして議会と・・・・。 | メイン | 明日への力に »

2003年03月30日

反戦の思いを届けるために

 イラク攻撃反対の集会とデモ行進をしました。今回はみんなで花を持ち、そして歌を流したり、歌を歌いながら永山から多摩センターまで歩きました。
 前回2月のデモの時にはまだ攻撃が始まっていなかったので、デモ行進を見る沿道の人々の眼も冷ややかでしたが、今回は違ったと思います。私と一緒に参加した学生たちは、沿道の人にも声をかけ「平和へのメッセージ」を集めました。みんな立ち止まり、思いを一言書いてくれました。子ども連れ、買い物帰りのおじさん、ラーメン屋さんで順番待ちしている人、そしてデモの騒ぎを見てなのか、高校卒業したぐらいの男の子二人組みはお店の中から出てきてくれました。そして信号待ちしている高校生まで、みんなに平和のメッセージを書いてくださいとお願いすると心の中にある思いを綴ってくれました。
 デモには参加していないけれど、多くの人たちは心の中できっと反戦を願っているのではないかと思います。中にはデモ行進に対して「戦争は終わらないよ・・・。」と車の中から大声ではき捨てながら行ってしまった若者がいましたが、よほどデモ隊がじゃまに感じたんだと思います。言われたことには腹立たしいよりも、悲しくなりましたが、それでも私たちが行動していることの意味を少しでもわかって欲しいなと思いました。
 永山駅を通り抜け、消防署前のバス停のところでは、白髪のおばあさんがいました。彼女は電動の車イス姿で、一人で行動しているようでしたが、歩きながら見ていたら、デモ隊に向かって手を振ろうとしているのに、上手く手が振れない・・・という体の状態にあるようでした。そして彼女は私たちの「戦争反対」というコールにあわせて、一生懸命口ずさんでいるのでした。私はその姿を見て、思わず近寄り、持っていたお花をカバンにさしてあげました。するとおばあさんが、本当にか細い声で「ありがとう・・・。」と震えながら言ってくれたのです。
 反戦を願う人はきっとたくさんいるのです。だけど、実際にどうやって表現したらいいのかがわからずに毎日暮らしている人もいるように思います。直接何が出来るのか・・・と言えば、何も出来ないでいるのは私も同じです。でも、デモ行進で「イラクへの攻撃反対」と声に上げることは、自分自身の立場をきちんと確認することにもなります。家の中では考えているだけでも、例えば平和へのメッセージに一言「戦争反対」と書くことが、きっと悶々と過ごしていた人の気持ちを少しだけでも楽に出来るんじゃないかと考えています。
 長期化が予想される戦争に、誰もが不安を抱き、そして平和を強く祈っているのではないかと思います。

投稿者 hisaka : 2003年03月30日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/311