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2003年03月25日

勇気・夢・希望

 14年ぶりの小学校の卒業式でした。自分の母校の卒業式に再び出席するなんて、考えてもみなかったことです。同じ体育館で昔と変わらないスタイルでの卒業式に懐かしい感動がありました。
 校長先生が卒業生に贈った言葉が「勇気・夢・希望」でした。勇気を与え、夢を与え、希望を与えられるような人になって欲しいという願いがこめられていました。先生は言葉の最後で卒業生に「いってらっしゃい」と言いました。これには感激してしまいました。「おかえりなさい」があると思うからです。そんな意味では私もこうして卒業式に「戻」ってきたのかもしれません。小学校という場所の意味を考えさせられた一瞬でした。不思議なことに、小学校卒業ぶりに歌った校歌の歌詞がスラスラと記憶をたどって出てきたことには驚きでした。
 ちょうど今日は多摩第一小学校の建替えワークショップがありました。私はこの卒業式で感じた小学校という「場所」には、いつか、いつでも人が「集える」という性格がありました。ちょうど新しい学校に求められている「地域への開放」ですが、そこは卒業生、在校生、そして地域の人たちが自然と集まれる「地域の拠点」になるように思っています。それは「集いの場」だと考えます。
 さて、小学校建替えには新しい校舎のコンセプトが必要だと話し合いを重ねてきました。コンセプトとしてみんなが納得できる「ことば」を見出していく作業には時間がかかります。まだ「ことば」を決定するには至っていませんが大きな3つの柱で一致することができました。それは先にも書いた地域の拠点施設としての学校、そして地球環境にも配慮した施設、最後に教育環境として多様な教育ニーズに応ずることができる施設を整備していこうとの方向性です。何となくの3つの柱が暗黙のうちに、参加したメンバーに了承されていたようですが、そこにみんなが「これだ!」と思えるよな「ことば」を被せていくことに一苦労しそうです。けれども私はその「ことば」探しの作業を、メンバー一同が共有化していくことが、新しい校舎環境を恐らく充実させたものに変えていくと思っています。
 「勇気・夢・希望」これは、「おはよう」、「ありがとう」、「だいじょうぶ」と人に声をかけることから始まるんだというのが卒業式での校長先生の言葉でした。みんなが励ましあいながら、楽しく育ちあえるような場所・・・これは私も一番大事にしたい学校の「心」だと思っています。

投稿者 hisaka : 2003年03月25日

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