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2003年03月24日

特別委員会のこと

 ニュータウン地域の未利用地と学校跡地について、都区別委員会を設置して半年間審議をしてきました。未利用地については、昨年12月で議会としての考えかたをまとめ、1月からは学校跡地をどうしていくかについて検討をし、今日はそれに対する議会としての見解を集約しました。
 ところで学校跡地問題については、今、市民の検討委員会が開催されているので、議会として検討委員会に先立って見解を出すことは好ましくないのではないかとのことで一致しました。学校跡地をどうするかについては市民検討委員会で施設の売却問題を含め話し合われている模様です。そこで、私たち議員としても、この特別委員会では個別に市民検討委員会の話し合いの経過を尋ねたり、そこで意見を述べるに終始し、全員の見解を同じくするまでの議論はできなかったのです。
 私はこれから少子化が進み、恐らくはあと数校、統廃合が進む学校があると考えています。つまり現在の学校跡地だけの問題ではなく、「学校」としての役目を終えた施設を一体どんなふうに活用できるかについて、もっと長期的な視野を持つ必要があるように思います。私は「学校」施設の一番のポイントは『地域に根ざす』場所であることだと考えていますが、地域拠点として活用するにしては既にコミュニティセンターもあり競合するようです。そうなれば他の活用を考えなければなりません。市民委員会の中でも「資産」として捉える視点を含め、さまざまな学校跡地の可能性を考えているようです。
 私はやはり、いろんな意見はあっていいけれど「実現可能性」が欲しいと思っています。市民委員会の意見には本当にすばらしいアイデアもありますが、どうやって実行に移していくかを考えた時にはかなり壁が多いようにも思います。何せ、この財政難の時代なので、やはりなるべくお金をかけずに知恵を出し合って考える・・・ことをしなくてはならないからです。
 その時、忘れてはならない視点として、私が思うのは、施設を使う人たちの「顔」だと思っています。その人たちの「顔」をどう描ききるかは結構重要です。私は、できれば施設管理も全て使用する人たち自身でやってもらいたいと考えるからです。例えば公共施設だから掃除は「行政」にお願い!というのでは困ります。「掃除も何も全部自分たちでやるから、とにかく活動場所が欲しい。」こういう思いがある人たちが施設の使用者になることを私は希望しています。もちろん行政として使用者に対する支援は最大限行なうわけですが、これまでのような「手厚い」支援ではない・・・これを前提にすることが大事だと考えます。だから私は、いろんなアイデアもいいけれど、そこを使う人たちの「顔」を思い浮かべつつ議論をしなくてはならないと思うのです。行政がいたれりつくせりで、「ただ使用するだけの人」を待っているだけの施設ではない。これが私が学校跡地を考える時の大原則にはあります。
 もちろんまずは学校跡地をどうやって活用するかの方が大事なのかもしれませんが、私自身はどうやって活用するかをいくら考えても、活用してくれる「人」のことまで含めて検討をしなければならないと思っています。これからの時代にふさわしい施設管理の在りかたを提示してまでも、「人」は集まってくれるだろか?・・・むしろそれを好んできてくれる「人」もいるかもしれません。そういう意味ではもちろん「公共施設」を使用する人たちの責任をきちんと果たしてもらう必要がありますが、最低限のルールさえ守ってくれさえすれば24時間施設にしてしまうという発想もありでしょう。
 市民検討委員会もまだ中間報告段階なので、議論が詰めきれていないような感じです。私としてはこの近日中にまとめられるという中間報告を楽しみにしているしかなさそうです。
 任期満了に伴って、特別委員会も今日で最後。たったの半年だけではやはり十分な議論ができたと思えるまでは至りません。「少々、消化不良だ・・・」と別の議員さんも洩らしていたように、私もこの委員会が今日で終わりを迎えたことが残念でした。

投稿者 hisaka : 2003年03月24日

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