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2003年03月16日

若い人に頑張ってもらいたい

 過去に市政で活躍をしていた方に会いました。「若い人が頑張らなきゃ!」と言われました。「先が長いんだから、期待感がある。若い人に任せたい!」
 でも、私はこれからの政治には「任せる」態度を変えていかなければならないと思っています。つまり、「若い人に任せたい!」と言われるたびに・・・プレッシャーとともに相手にも一緒に頑張ってもらいたいと思わずにはいられないのです。本当は、むしろ「何を任せたいのか?」を解明することこそ大事で、私に与えられている課題なのかもしれません。今のところ、期待値の中味を検証しきれていないことは自認してますが、それでも「私が出来る事」はやっていこうと思っています。
 そろそろ議員生活一年間を過ぎるので、感想を求められることが多いです。個人的なことだけ言えば「楽しくて新鮮毎日を送ってきた。」と総括できそうです。でも議員としての一年間は戸惑いと不安の連続と言うのが正直なところです。
 なぜそんなに戸惑って不安に思うかと言えば、政治に無関心な人たちが本当に本当に多いことを肌で感じるからです。彼らの声を聞かないままに議会で物事が決定していくことは恐ろしいことだと思います。その決定に自分が加わっていることがどんなに重大なことなのかを思った時に私に襲ってくる責任感にどうしようもなくやりきれない思いで一杯になるのです。そして議会で決定すれば「ひと安心」をして行政が動いてしまうことにも心配です。
 「若い人に頑張ってもらいたい!」もちろん若い人のパワーは強いし、魅力的なのかもしれません。でも今、渦中にいる人間として私が思うのは「若い人に頑張ってもらう前にすべきこと」がありすぎるということです。それは若い人が頑張れる環境づくりということかもしれません。その環境は「若い人に期待を寄せる」一人ひとりでしかできないことを私は強く強調していきたいと考えています。そんな意味で私が出来ることは「勝手に決まっていくことへの恐怖」を伝えることかもしれません。

投稿者 hisaka : 2003年03月16日

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