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2003年03月13日

2003年度当初予算②~慣例なんて・・・

 歳入の確保は最大の課題かもしれません。でも私はそれ以上に考えるべきはやはり歳出の見直しだと考えています。贅沢をする必要はありません。
 今日の質問ですが、多摩市は地方交付税が交付されていない名誉ある存在のようです。ちなみに地方交付税不交付団体は全国で約3%だということです。つまりこのことは、多摩市が「自治」の扉を開きやすいということだと考えます。財源移譲と言われるように、国から地方への財政の分権が進まないことについては、これは国会議員に大いに頑張っていただきたいと考えますが、今、多摩市で出来ることは、一つには国に対して財政移譲を強く求めること、そして二つ目は国からの補助金獲得体質を改めることだと思っています。にも関わらず、もっと工夫をしたら国からお金がもらえる・・・という主旨の発言が今日の議会で行政に対してぶつけられました。私は「Oh!NO!」と思いました。
 いかにして自立出来るかを考える時に、国にお世話にならない体質になるよう知恵を絞るときだと思っているからです。
 ところで、私は、職員の退職など記念品を廃止すべきと提案しました。職員の互助会で労をねぎらうことはあってもいいと思いますが、税金で「退職金」にプラスαの記念品は不必要だからです。ちなみにこれまでは記念品は2万5千円相当のカメラだったみたいです。今回も予算書には21人分カメラ代が計上されていたのです。たまたま、昨年の当初予算と見比べていたところ、去年よりも予算額が多かったので目に付きました。こういうのはもう時代にそぐわないので、やめるべきです。
 行政側の答弁では「これまでは慣例により・・・・」ということでしたが、検討はしてくれるようです。今年度末からでもやめてもらいたいと思います。
 そして何よりも、この厳しい財政事情の中で退職記念品とは、職員で予算案を作成する段階で削減すべきものだったと考えます。抜本的に見直しをしたいと言うわりには、「慣例」を重んじて自ら削減できる姿勢を見せてもらえなかったのは残念なことです。全体から見ると小規模に計上されているものの中に無駄がたくさんあるように思っています。
 「慣例なんて・・・・。」、という意識を持たなければ大胆な改革はできず、相変わらずこじんまりしてしまうように思います。「できる、できない」「必要、不必要」「やる、やらない」これを明確にしていくことが必要だと痛感しています。

 そして今日はステイツマンのインターンと「地方議会をもっと良くしていくためには?」という話し合いをしました。彼らは議会を傍聴したこと自体、初めての経験でした。彼らたちの意見は議会は「話し合いの場所」なのに、まったく話しあっていないじゃない!

投稿者 hisaka : 2003年03月13日

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