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2003年03月11日

今年度の最終補正予算成立

 昨日に引き続いての補正予算審議がありました。この補正予算では初めて人の手を借りず討論書を書きました。実際に討論をするのは、行政との質疑応答が終わった後です。そのためにせっかく用意した討論書も、他の議員の質問中に加筆修正している間に真っ赤になってしまいました。やっぱり初めての予算に対する討論だったので、とても緊張してドキドキしました。ただ、手をあげるだけではなく、討論書を読む責任感をはひとしおでした。賛成の立場から討論をしましたが、賛成するにも反対するにも判断はとても難しいと思いました。どこに着眼するのかが問われます。トータルで考えると賛否の判断は微妙です。
 ところで今日は第一小学校の建替え市民検討委員会にも参加しました。基本設計のためのコンセプトづくりをしました。やはり「文殊の知恵」とは上手く言ったもので4人の小グループで話し合い、コンセプトについてキーワードをあげていく中でブラッシュアップされることを実感しました。この建替えで考えていく建築設計のための基本コンセプトですが、これはもしかすると新しい小学校づくりをする多摩市の指針にもなるやもしれません。というのも、今後、次々と学校建替えが課題となってくるからです。
 学校という公共施設、社会的資源をどのように考えていくのかについては、昔とは違い、今の時代状況の沿った在り方が求められます。もちろん地域開放は欠かせません。つまり地域に開放できる施設を考えるとするなら、例えば地域開放室を1階部分に設置し、生徒用の玄関とは別に入り口が必要かもしれない・・・というような具合になるわけですが、コンセプトから建物の姿がわかりやすく浮き出てくるようにするのが理想です。けれどもなかなか参加しているそれぞれの人の思いを一つにまとめることは大変です。でもだから楽しいとも言えますが、若干4人のグループなのに意見をまとめるのに時間がかかりました。
 全部で3つのグループから各々で話し合った結果が発表されましたが、やはりこれまでの学校のスタイルとは違うものが求められていることは確かです。特に環境に対する配慮、私のグループでは「地球を大事にする施設」としましたが、自然エネルギーの活用で建物そのものがエコであること、そのことを生徒に実感してもらうことで環境教育にもなり、これからの社会に欠かせない価値を生み出すことが出来ます。持続可能な発展を体得していくためにもエコスクールは必然です。
 こんな風にして基本コンセプトづくりをしていきましたが、まだ明確な柱を出すには至っていません。しかし、今日はこの建替え検討委員会をずっと陰で見守ってくれている設計事務所の社長さん自らも最後にコンセプトを発表してくれましたが、5つの基本の柱(チャレンジする学校としての施設/子どもの生活環境としての施設/地域の中心としての学校施設/自然環境と共生する施設/理想と誇りを育てる学校施設)を説明した後に、「学校は誰にとっても心の‘ふるさと’」そのためには美しい佇まいのある建造物をつくっていきたいとの思いを聞くことができたのには、感激してしまいました。市民が主体のワークショップなどではあまり直接的な設計事務所の発言を聞く事はなかったのですが、、さすが基本設計をするためには建物を作る上でのコンセプトとして重要なポイントをしっかり踏まえているなあと思いました。
 帰り道、小学校は原体験のたくさんつまっている場所なんだよなあと考えながら、設計事務所の社長さんの「心のふるさと」になれる『集い』の場所としての学校を創りたいとの思いを強くしました。

投稿者 hisaka : 2003年03月11日

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