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2003年03月06日

みんなが参加できる‘まち’にしたいから。

 任期中最後の一般質問。テーマは「まちづくりへの子ども参加」でした。私は今、まちづくりに一番必要なことは、市の実情を市民とともに把握し、そしてこれからどうするかを一緒に考えていくことだと思っています。今日の質問の最後には、必ずそのことを伝えようと考えていました。
 相変わらず一般質問は技術を磨く必要がありそうです。今日はステイツマンのメンバーが傍聴に来て、その後に感想を聞きましたが、「行政から、どんな答弁を引き出したいのかがわからなかったから、もっと質問の仕方を工夫して。」という指摘が多くありました。質問中にもほとんど行政側の答弁と噛み合っていないことを感じていたので、それは言われて当然のことだと思って受けとめました。
 今回は特に、まちづくりに子ども参加をさせていく機会を増やしてほしいことと、多摩市としての「子ども観」をつくるためにも市民とともに子どもの権利条例を策定してほしいことを伝えたかったのですが、どこまで伝えられたのかはわかりません。「あーなんだか上手く言ってないけれど、でも私も自分が考えていることだけは全部伝えなくちゃ」と思いながら質問をしていたのですが、なかなかその中に政策提案をしていくまでの技術をたったの1年間だけでは身につけることは出来ないと思いました。
 行政側の答弁は私の思いに沿っていたわけではないけれど、市長が直接「こどもの人格、一人一人を大事にしなくてはならない」と語ってくれました。そのことに私はもちろん同感でした。そういう思いのある市長がいれば、きっと多摩市の中での「子育て・子育ち」環境もいい方向に進んでいくと考えるからです。あとはそのことを「カタチ」にすることだと思います。
 私が一つだけ渡辺市長のいいなあと思うところがあります。今回の議会では特に「市長の答弁をお願いします。」という議員の要請に対して、市長自らが答える場面が多くあります。これまでは市長にお願いしていても、「市長にということですが・・・」と言いながら部長さんが答えると言うことが多かったので非常に残念に思ってきました。でも、それも少し変わりつつあります。そして市長の直接の答弁の中で、市長が「市長」という立場がありながら、自らの「ことば」で語ってくれることが多くなったのです。もちろん、聞いていて「あら?」と思う時もあるけれど、市長自身の信念を垣間見れるような答えには「温かみ」が感じられて、本当にそう考えているんだなと思えます。
 みんなが参加できる‘まち’に変えていかなければならない、それは誰もが思っていることだと思います。でもあとは、参加できる仕組みをどのように作っていくかです。そして参加できる仕組みが出来た時の‘まち’のイメージへの想像を膨らませるために、今、必要なことはどんな‘まちづくり’理念を柱に据えていくのか議論をしながら、柱を太くしていくことだと思っています。

投稿者 hisaka : 2003年03月06日

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