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2003年03月02日

いつになっても答えられない質問・・・?

 ステイツマンを取材したいとCS放送のテレビ局の取材がありました。統一地方選挙があるからか、ステイツマンの取組みには注目が集まっています。取材の一環でインタビューを受けることになったのですが、想像していた通り「どうして政治家になろうと思ったのか?」という質問からスタートしました。
 実はこの質問は私の中で、尋ねられたくないランキング1位です。というのも私には漠然とした「(やっぱり)今よりも良くしていかなくちゃ」という思いだけがあっただけで、具体的に「政治家志望」で活動をしてきたわけでもなく、自分が「こうなったらいいな。」という思いを自分なりに叶えられるようにと地域の活動へと参加してきたことの延長に今の‘私’がいるとしか思えないからです。だからこの質問をされると「来たかァ・・・」と軽いノックアウト状態に陥ります。なぜなら、地域活動をしながらでも、もちろん自分の思いを叶える場所はあるからです。もちろん今日のインタビューも、あまり上手く答えられずにいたので、帰り道では就職活動とステイツマンの審査の時以来に、ちょっぴり真剣な「自己分析」をしてしまいました。
 その結果出てきたのは、やっぱり私のこだわりは「自治」にあるなあということです。去年、立候補をした時には全然意識していなかったけれど、私は‘まち’に自治基本条例を制定したいと思っています。それは、自分が議員以外の職業を持ちながら、地域で暮らす時に最も必要なツールだからです。市民参加や市民参画と言うけれど、そのことが権利として保障されなければ意味がありません。
 つい最近読んだ(随分前に書かれた)ある本には、国への地方の参加と言うけれども、地方の参加の権利(地方の権限や権利)を制度で保障していない中では‘絵に描いた餅’で終わってしまうと書いてありました。つまり中央集権で、結局は地方が意思表示をしたとしても、そのことが生かされない体制を批判するものでした。だから地方分権しなければならないという趣旨でしたが、私はこのことが市民参加、参画、協働にもそのままそっくりあてはまると思います。
 国にお金がなくなったから、地方で考える、地方もお金がないから市民(住民)で考えることを推進しようとする・・・全く今の分権の進められ方にはいささか不満ですが、それでもようやく「自分たちで考えて行動をする」という実感が持てるような時代に入ってきたことは喜ばしいことです。だからこそ地域が元気にならなくてはいけないと感じます。それには社員が元気な会社には勢いがあるのと同じように、市民が元気であることが不可欠です。
 自治基本条例はその扉を開くものになると考えています。だから私はこの条例を制定したいと思います。これが、ある意味で「どうして政治家になろうと思ったのか?」についての回答になりそうです。

投稿者 hisaka : 2003年03月02日

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