« 「時間をかける」が大事 | メイン | 閉鎖的な‘まち’ »

2003年02月27日

ソーセージとハム

 生活クラブ生協の市販のソーセージとハムの原材料などを購入し、表示の調査に参加しました。
 とあるスーパーへ行き、7社8品目を購入。こども向けのソーセージから、ちょっと高級な感じのソーセージ、そしてハムを選びました。それから表示を点検してみると、「最も毒性が強い」とされる共通の添加物が7品目に使用されています。それは発色剤としての亜硝酸ナトリウムです。これが使われていなかったのは魚肉ソーセージでした。つまり畜肉製品は色つやの美しさを出すためには亜硝酸ナトリウムが書かせないということでしょう。
 私もいつも表示を見てから食品を購入するので、店頭に並べられているものを買うのに躊躇してしまいます。大好きなプリンやアイスでさえです。いろんな薬品のような名前が記載されていると手にとっても返却してしまうことが多いです。
 あまり気にしすぎると実は食べるものが何もなくなるのではないか?自給自足の道しかなさそうですが、健康な大地を探すにも一苦労しそうです。これだけ大気が汚染されているわけで、どんなに自分自身はこだわったとしても土を良くすることは出来ないと思います。地面がつながっていることを考えると自分のところだけ無農薬だったとしても、それは気休めな感じもします。
 ところで表示はまだまだ不親切です。アレルギーのこともあってか、「原材料の一部に小麦を使用しています。」のような表示があります。これは一歩前進ですが、もっと進めば原材料が「遺伝子組換え」かどうかまで表示してもらいたいと思います。例えば、でん粉や水あめなど材料がジャガイモや麦であることも多いです。
 ところで、ソーセージやハムのことですが、基本的には肉と塩と少しの香辛料などで作れるものです。それにいろんな旨味をたすわけですが、旨味を足すことで、確かに味はおいしくなるのかもしれませんが、「本物の味」がわからなくなる気がします。市販の製品は確かに味が濃くておいしく、生協の製品では少し味気ない感じがしますが、それでも生協の製品の方が『肉』の味がすることは事実です。そしてもう一つは保存料としての酸化防止剤。もともとソーセージやハムは保存食的な意味合いも強い「塩づけ」ですが、あまりにも賞味期限の長いのにも驚きます。
 改めて表示を点検してみると「買えない症候群」に陥ります。特に発育期の子どもは有害物質を細胞に吸収しやすいと言います。子どもと食の問題は大事です。だからこそ給食へのこだわりが出てくるのです。
 ただ随分とリサイクルに関する表示は詳しく、中には、「パッケージの処分については各自治体の指示に従ってください」という注意書きまでしてある製品もありました。あとは「HACCP」の表示ももちろんあります。
 それにしても「十勝」と書いてあり、おいしそうなわりには、使用されている肉は輸入と国産の両方・・・という親切だけれど「おかしな表示」。よく見てみると十勝の工場で生産されて、その後茨城の工場で仕上げているらしく、それについても消費者を「惑わす」感じがします。
 いづれにしても選択するのは消費者側です。「売る」「売らない」ではなく「買う」「買わない」でしか、今のところは対応できないからです。でも「知っていて」購入するのと、何も知らないままに商品を購入するのでは全然意味合いが違います。その問題を解決していかなければならないと思います。誰もが自分自身の体に「良くない」と思われることは避けたいと考えるはずです。本当は「売らない」として規制することが一番の早道ですが、それが出来ないならば、やはり『食』教育を大事にするべきです。人を良くするのが『食』。食べることは基本だからです。

投稿者 hisaka : 2003年02月27日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/280