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2003年01月29日

会派視察2日目・・・滋賀県近江八幡市

 琵琶湖のほとりにあるホテルで1泊しました。貸し切り状態でした。パンフレットに騙された・・・ように思いますが、食事はおいしかったので良かったです。近江八幡市の副議長さんにも挨拶で「設備も古くなっているホテルにわざわざお泊まりいただいて、もっといい場所もあったのですが・・・ありがとうございます。」と一言同情していただいたように思います。
 近江八幡市は近江商人の町で、メンタームの近江兄弟社がある場所でした。‘まち’は伝統のある場所で街並み保存にも力を入れていました。今は先細りしているものの瓦産業が有名で、「かわらミュージアム」の案内もしてもらいました。個人的には老舗の「たねや」の本店が近江八幡市にあることを初めて知り、ちょっと感激でした。「たねや」の黄な粉のお餅はとてもおいしいからです。
 午前中は‘まち’を案内してもらいましたが、あまりの風の冷たさと気温の低さには‘まち’の良さが半減してしまった気がしました。それにしてもとてもいい‘まち’で、もう一度訪れたいと思うところでした。商い上手・・・だからでしょうか?瓦ミュージアムには地元の名士が多大な寄付をしたそうですし、「たねや」さんも伝統的な造りの建物を補助金(市ではない)で建設をし、日牟礼八幡宮の脇で素敵な喫茶を営んでいました。商人とともに‘まち’が進んでいることを思いました。
 近江八幡市は夏の川西市の子ども施策シンポジウムで担当者が発表をしていたこと、こども市議会の取組みでは先進的で有名なので、ぜひ視察をしたい候補地でした。
 担当者の方に「こども市議会」の歴史や内容など詳細を聞くことが出来ました。「子ども参加」の場所づくりに行政が積極的になることは、行政自身の活性化にもつながると思いました。議員は2年任期なので、一年目に提案したことに対して行政側が答えたことについて、二年目も指摘して行政の曖昧さをついてくる純粋さには気づかされることも多いそうです。この視察は、3月議会で「子ども参加」をテーマにする私にとってはとても参考になりました。中途半端な子ども参加ならやらない方がいいし、本気になって取組むのなら、それなりに覚悟をして子どもと向き合いながらやる必要があります。「子ども」施策を充実するのなら、子育てだけではなく、当然に子育ちを支えていく仕組みづくりが不可欠で、それを抜きにした『子育て環境』の充実はあり得ません。
 多摩市では『子育て環境』を豊かにしていくとの方向性が示されているわけで、それには積極的に子ども参加を取り入れていける熱意を求めたいです。
 近江八幡市の「子ども市議会」の視察を見て一番感じたのは「本気」にならないと子どもは動かないということです。子ども市議会事業と並行して行なわれている「子どもの遊び場」づくりですが、こちらの方では小さな公園づくりに子どもが参加をします。子どもたちの考えかたを反映した公園づくりを請負う事業者までも子どもたちの投票で決められます。こんな試みこそが「未来まちづくりの担い手」を育てていくことになるという担当者の思い、先生も親もいない場所での子どもたちの解放感と上手につきあっていくということの難しさの克服で、関わる大人自身も変わっていけること・・・などなどさまざまな目に見えない効果をあげているといいます。
 これは多摩市でも十分に実現することが可能です。あとは「やる気」の問題です。そのエネルギーがあるのかないのかが問われるだけでしょう。
 2日間の視察はトータルで見て、かなり良い内容だったと思います。これを今後の提案活動に生かすことが私に求められている最大の課題です。

投稿者 hisaka : 2003年01月29日

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