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2003年01月26日

「格好つけ」ても始まらない

 多摩障害者福祉協会の新年の集いに出席する前に、永山駅で議会報告をしていました。私はとにかく多くの人に「議会」という存在を知ってもらいたいと思っています。選挙の前だけに「はーん、議会ね・・・選挙ね・・・うるさいなあ。」と市民の方に感じさせてしまうこと、言わば急に市民と議員や市民と議会とが急接近する構造を変えたいのです。そのために、本当は議員個人個人ではなく「議会」全体としての取り組みも必要だと思っています。でも、これはなかなか難しいことです。街頭演説の活動などはやはり個人的なPR要素の方が強いからです。
 実は今日は議員の定数が削減されたことを話していました。するととっても恐い顔で私の方をにらみつけてくるおじさんがいるのです。あまりの目つきの鋭さに私もそっちの方向を見ないようにしてしゃべっていると、突然に大きな声で「かっこつけるな、お前たちは議員定数に反対したんだろ。」と言われました。そしえ「おれも議員だよ!」とおっしゃるのです。私は多摩市の議員ではないで、一瞬キョトンとしてしまいましたが、そういう声は聞こえなかったことにして話しを続行しなくてなりません。結構辛い・・です。これも私がたった一人だとどうしようもなくおそらく演説中止になっていたと思うのですが、救世主はやはりステイツマン。怒りに満ちたおじさんに走りより、話しをしてくれていました。
 彼はどうやら近隣市の自民党所属の議員さんらしく、そこの議会でも「ネットが議員定数削減に反対した。」と怒っていたそうです。私自身は「かっこつけるな!」と言われたわけですが、どうして議員定数削減に反対した理由を述べていることが「かっこつけていること」なのでしょうか?私はきちんとした議論をしたいと思っているので、今回の議員削減の提案理由に納得がいかなかったことを強調しています。とにかく市民参加が制度的な保障を得ること、そして本当に議員を削減してでも議会費を削るとするなら、もっと議員を減らすとか、議員の手当てそのものをカットするなどの選択肢も議論すべきだと思います。そして不況で苦しんでいる市民生活の痛みを分かち合うならば、自分自身の手当てをカットし、自分の生活そのものを犠牲にすべきと思います。議会費を削減したいというわりには、政務調査費を年間一人あたり12万円アップを提案している議会の矛盾にどうして同調出来るのでしょうか?
 とにかく怒る議員でしたが、私は他の自治体の状況は知りません。私は多摩市の議会における議論は不足していると思うだけです。今日のように演説している私に怒鳴りたてる人に出会うのは初めてで、ある意味「こんなこともあるんだ。」と勉強になりました。
 そしてステイツマンには本当に感謝しています。私の主張などはステイツマンのメンバーとも議論をしています。なので私たちは今回の問題についても共有しているのです。同世代のつながりが持つ力強さを感じます。私たちは同世代として、今の議会をもっと改革しなければいけないし、そのためにはまず議会と市民との信頼関係をつくっていきたいと思っているのです。そして私がいる多摩市で私たちの思いを少しでも実現したいと考えています。もうはや2月です。ステイツマンと一緒に活動してきて、ちょっぴり何かが変わったのでしょうか?全く変わらないようにも見えます。でも変わったところもあるのかもしれません。私が変わったかな?と思えるのは、「ほうれんそう」を受け取ってくれる人が以前よりも増えているところです。
 それにしても「かっこつけるな。」という罵声でしたが、そもそも議員とは「かっこつける」存在ではありません。そんな風に言われてがっかりしてしまいました。議員である彼は、おそらく議員は「かっこつける」モノだとは思っているのではないかと感じたからです。

投稿者 hisaka : 2003年01月26日

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