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2003年01月18日

地域と大学を結ぶために

 多摩大学の学生たちとNPOセンターを訪問しました。NPOセンターはちょくちょく顔を出しているのですが、本格的に話しを聞くための訪問は初めてでした。
 多摩大学は地域の大学なのに学生の姿などがなかなか見えてきません。最近一昨日の新聞に載っていましたが、国士舘大学の時本ゼミの学生たちが地域との連携を模索し始めています。私は学生が活動できる地域の地盤づくりにはぜひ力を注ぎたいと考えています。というのは学生が元気な‘まち’は地域全体にも活気が出てくると思うからです。
 特に多摩市には知識、経験ともに豊富な高齢者の方がたくさんいます。私もそうなのですが、若い世代と高齢者との交流は双方にとってメリットがあります。私はいつもいろんな知恵を教えてもらえるし、高齢者は高齢者で若い世代と交流することで元気が出るそうです。少々話しが長くなってしまうことは難点かもしれませんが、ゆっくりお付き合いをするとそれは有意義な時間を過ごせます。というわけで、学生は時間もたくさんあるし、多くの若い世代が地域に出かけてくれることで地域全体に力が出てくるのではないかと個人的には考えています。
 今、IT講習など行なっていますが、その講座を学生団体が担うといのもいいと思います。例えば商店街の空き店舗に学生のショップがあっても良さそうです。もっと地域を元気にしたいというのは私も、そして学生たち自身も多摩市にやってきてそう考えるみたいです。特に、多摩大学の周辺はニュータウン区域ということで食べ物やが無いコンビニもなく本当に不便です。これでは学生もつまらないと思います。なにか多摩市に「面白さ」を見つけて欲しいと願います。
 今日は具体的にNPOセンターの役割や、コミュニティビジネスの話しを聞きました。さすが学生たちもNPOへの関心も高く「NPOって何だと思うか?」と聞かれた時には正解を答えていました。けれども、実は机上での勉強の成果で、それが地域でどのように根をはっているのか?地域で実際にどんな壁にぶつかりながら活動をしているのか?について具体的なところまでは見えていないようです。私はそんな彼らの姿を見ていて、ぜひNPOセンターでインターンをやってみたらどうかと思いました。
 私は地域と学生をつなぐ窓口的な学生コーディネーターの組織があればいいなあと思っています。例えばNPOセンターで若い世代が必要なイベントなどがある時、わりに私に人探しの依頼が来るのですが、学生人材バンクがあれば、多摩市内のさまざまなNPOやボランティアと連携を図りながら活動をしていけると思うからです。地元の大学生が書くとなる必要があるのでぜひ多摩大学などで設置できたらいいなと考えています。私が一番大事だと思うのは「自分たちで考えて自分たちでやる」ということです。つまり誰か地域の大人が「学生人材バンク」を創っても意味ないので、学生自身が自分たちの思いに沿った組織づくりをして欲しいと思っています。学生と連携を図りたい市民はたくさんいます。NPOセンターの代表の橋本さんたちもそう考えているようでした。学生側からのやる気さえあれば、何でも出来る限りはサポートしますよ・・・という回答もありました。もちろんその企画内容にもよりますが。
 一緒に同行した学生たちは多摩にブロードバンドを広めたいと考えているようでした。市民サポートが出来ないかとの話しを持ちかけていました。これだけインターネットが普及しているけれども、でも実際にパソコンが故障してしまった時にはどうしようもないわけで、ちょっとフリーズしただけでも困り果ててしまいます。そう思えば学生たちの小回りのきくサポートグループがあるのは面白いと思います。
 私は地域と大学を結ぶ時、今日のように地域の人と学生をまずはつなげていくことが必要だと考えています。もちろん出会いをどのようにつなげて発展させていくかは、学生次第ですが、地域の人の生の声を聞きながら学生が何ができるのか?そして学生の思いを受けて地域の人たちが何をどうサポートできるのか?この関係が生まれていけば、大学も次第に地域に本当の意味で開かれてくると考えています。大学側が主催する生涯学習講座とは違う手法を探すために、今はできる限り学生と地域の人を結ぶお手伝いをしていきたいと思っています。

投稿者 hisaka : 2003年01月18日

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