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2003年01月06日

ストレッチゴール~多摩青年会議所の賀詞交換会

 議員になると、まだまだ中身は伴わず半人前だと自覚している私のところにもご丁寧な年賀状などが届きます。受け取った私は「あーどうしよう・・・」と思ってしまいます。けれどもそこは覚悟をして、しっかりと挨拶状などを受けとめなくてはなりません。
 今日の夜の多摩青年会議所の賀詞交換会も同様です。私は恐れ多くて、出席してもいいものかどうかと戸惑ってしまいました。本心としては初めてのところに踏み入れてみたいなという気持ちもあります。けれども私みたいな人に不釣合いな場所かもしれないと心配になってしまったのです。けれども幸運にも、新理事長に就任した新倉さんが知りあいだったこともあり、事前にどんな会なのかと様子をきいてみると「ぜひ、どんな会なのか見に来るだけでも勉強になるから、いらしてください。」とうれしいお返事をいただいたのです。
 そこでちょっと安心感を得て、出席することに決めました。何しろ議員になると何もかもが新しいことばかりです。ちょっぴり緊張して、けれども楽しみにしてドキドキして会場の京王プラザホテル多摩に向かいました。
 会はとても厳粛なものでした。特に国家を歌いJC(青年会議所)ソングを斉唱するところに、やはり恐れ多い場所であると感じてしまいました。君が代はノリがあまりにも悪すぎて、のっそりモードにスイッチが入ってしまいますが、その後の「JC JC・・・♪」でスタートするJCソングのノリで少し雰囲気が開腹しました。
 それにしても、多摩青年会議所は今年で30周年を迎えるそうです。何もかもに歴史を感じずには入られませんが、私が生まれる前から活動をしている団体です。それを考えただけでもある種の重みを感じずに入られません。
 理事長の新倉さんの挨拶がありました。新倉さんは今年のスローガンとして「ストレッチゴール~使命とビジョンを持って~」を掲げました。熱のこもった挨拶には聞きほれてしまいました。「ストレッチゴール」というのは「ゴールをのばす」という意味ですが、アメリカでGEを立ち上げたジャック・ウェルチさんの言葉だそうです。GEでは人材育成に力を入れていて、GEを卒業した多くの方がその後も社会の中で起業をするなど活躍していったとそうです。多摩の青年会議所の目指す姿としたいそうです。特に大きな目標を掲げていくことが重要だと強調をしていました。そして前例踏襲ではない新しいものに挑戦していくとともに、結果に至るまでのプロセスについてもきちんと評価をしたいとの話しをされました。
 青年会議所は奉仕の精神で地域の活動に関わってきたそうですが、この10年間くらいで存在意義を問われているという認識をしているそうです。これが、NPOなどがここのところ活発に台頭してきて、青年会議所そのものの活動をしっかりと地域に根付いたものにしていきたいとの決意にもつながっています。そのことが「ストレッチゴール」そこにこめられたしっかりとした使命とビジョンをもつというところに表われています。
 今、JCのあり方がが岐路に立っているという分析、現状を客観的に捉え、そして評価し、解決へと向けて力を合わせていきたいと熱っぽく語られた新倉理事長さんの挨拶は素敵だったと思います。多摩村で生まれ育った思いの強さを浴びました。いくら私が多摩市に永く住んでいたとしても超えられない思いだと感じました。心から拍手を送りたいし、そして私自身もどんなかたちで協力出来るかわからないけれど、何かお手伝いしたいなあとも思いました。まちづくりビジョン委員会、そしてJCの会員のスキルアップを図っていく能力開発委員会、それからこれまでの活動の一層の充実として青少年育成委員会の3つの組織を抱えて多摩青年会議所がどんな活動をしていくのか期待できると思います。
 「先人のつけた足跡をしっかりと踏みしめながら、自分自身の判断をしていきなさい。」という言葉を下さった人がいます。まさに私はそのことの重要さを感じます。古いものを全て捨て去っては、結局は何も残らないと思います。「しっかりと踏みしめる」ということこそが私たちの世代には重要なことだと思います。その上で私自身の足跡を残していきたいと考えます。まだまだそんなことを偉そうに語れる立場ではありませんが、地域で働き、活動をしている青年会議所の方々にお会いして、その思いが募りました。なぜなら、多くの方は、私よりも多摩市の商工業をじっと見つめてきていると思うからです。
 今日は参加して本当に良かったと思いました。とりわけ青年会議所に参加している数少ない女性にお会いできたことは私の励みにもなりました。とてもうれしかったです。

投稿者 hisaka : 2003年01月06日

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