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2002年12月25日

再び議員定数削減について・・・+議員忘年会

 昨日の審議はさすがにハードでぐったりでした。今日は朝から駅頭で遊説計画がありました。目覚めたのが6時35分頃、昨晩し残していたことがあったので本当は早起き計画だったのに丸つぶれでした。おまけに髪の毛をきちんと乾かさずに寝てしまっていたので、寝グセはすごいの何の・・・おかげでマスカラをつけ忘れて遊説に出かけてしまいました。遊説後、帰宅して鏡を見て・・・「マスカラは必需品」であると改めて思いました。「寝起きの顔のナサケナサ」です。
 さて、昨日の議員定数削減の議論を思い返していました。議員提案で定数を2名減らすことに決着しました。提案者の提案理由を考えていました。提案者は4つのポイントを話していました。①人口÷議員定数を他の自治体と比較をしてみると、多摩市では今のところ議員一人あたり約5000人②民間はリストラが進んでいる。議会も少数精鋭を目指す必要があるのではないか③市民参加が進んできた④議会費の削減につながる・・・と以上の4点でした。
 私にとっては①はまったく無意味な議論。なぜなら議員になった以上は議員一人が受け持つのは全市民だと考えているから。自分の支持基盤の利益のみを誘導するのは論外。自分の支持基盤の意見や意向が全市的に見てどのくらい重要かどうかの優先順位を説得性持って語れるかどうかがポイント。つまり一人あたりの人口が多くても少なくても別に関係ない。②民間がリストラしているから議員もリストラするのか。そもそもリストラの目的は「再編成」すること。議員定数を減らすことは何の再編成につながるのか説明がない。展望が描けないままにリストラするのは不安。③市民参加は進んできたとはいってもこれは言葉だけが一人歩きしているのが現状。制度的な保障がないから説得性にかけてしまう④議会費の削減。2名減れば約2千万の節約になるけれど、どうせなら、もっと効果的にすべき。2名減らすよりも全議員の報酬を大幅カットしたほうがいい。なぜならそうすれば約56百万の削減になる。
 そして私は議員定数の削減がいかにも議員自らが血を流すことのように語られていることへの滑稽に思いました。議会としての損失があるかもしれないけれども、そのダメージを受けるのは市民であり、議員ではないからです。議員になりたい市民にとっても議席が減ることは残念なことですが、残念だと言うだけでそれ以上もそれ以下でもありません。
これが昨日の審議の私なりの総括です。そして提案者は議員の定数が変わることで議会改革をし、議員の意識改革も進むといいましたが、これについても疑問符です。やはり「どんな風になるのか?」という提案者なりの理想図が語られないので、なかなか接点が見つけ出せないのです。定数が変わらなくても議員の意識改革は進めるべきです。そして議会改革にしてみても同様だと思います。
 つまり私は提案者の理由について、うなずくことが出来ませんでした。もっと時間をかけて議論をして深めなければ「定数減」の効果が全く得られないままになりそうだからです。でも、今、決定をしました。恐らくこれは覆りません。とするならば「これから」を見据えて議論をしていくことがより重要になると思います。
 昨日の審議のことを考えると、今日の議員の忘年会がどんな空気で行なわれるのか・・・とドキドキして会場の京王プラザホテルに到着しました。これは議員互助会の積立金で開催されたみたいでした。
 会が始まると、私のドキドキもどこへやら・・・むしろ、こんな和やかなムードで行なわれるなんてとびっくりです。拍子抜けしてしまいます。最長老の議員さんのお隣に席を確保でき(くじ引き)、ラッキー!多摩村からの変遷を知っている方は議会にとって貴重な存在です。私はこういう人こそが大事だと思っています。私には全くわからないし、推し量ることの出来ない、多摩ニュータウン事業を受け入れた時の決意をお持ちだからです。今日もその一端を聞くことが出来ました。ニュータウン事業を受け入れる決断に議会は約2ヶ月くらいかかったそうです。
 それにしても呆気にとられるくらいの雰囲気でした。こういう場所では普段は恐くて近づけないような議員の素顔もチラリと垣間見れて面白いです。どの人もみんな自分なりの表現方法を持っているんだなあと思うからです。このような宴で一番楽しいのは人間観察かもしれません。今日の私は先輩議員の熱い思い聞かせてもらっていたので、あまり人間観察の時間を持てなかったわけですが、議会事務局の職員さんはゆっくりと食べる暇もなく気遣いをしていて、とにかく目まぐるしく各テーブルをまわっている姿が視界にチラチラと入るのです。
 議員互助会が主催なのに、議会事務局に全てを手配してもらうなんてなあ・・・と思います。議員自身で担当を決めて、持ちまわりでやる方がいいのにと。議会事務局は恐らく市役所の中で最も難アリ仕事なんだと思います。考えてみれば、そもそも議会事務局は議会スタッフなので、もっと市役所からは独立していいハズ、むしろそうあるべきなのに、議会事務局の職員が「市役所のお方」なこと自体が問題の根源。ここも議会改革の一環で考えるべきところでしょう。

投稿者 hisaka : 2002年12月25日

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