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2002年12月11日

何をすればいいのか?

 今日は朝、駅頭で活動報告。月曜日は祝日が多いので、どうしても日数的に一日水曜日にいれる必要があると判断したためです。申し訳ないのは駅改札の目の前で他の議員さんも遊説をしていたことでした。でも私は今日は永山のマクドナルド前でやる予定だったので、一応は譲り合いながら活動報告をすることが出来ました。感謝です。これから選挙が近くなるとドンドンと駅前で活動報告等をする人が増えてくるといいます。どんな感じになるのかは予想がつきませんが、かなり混み合って、十分な報告活動が出来ないとの噂です。
 午前中に諏訪地区にニュースを配りました。そして午後からは総務常任委員会の傍聴です。総務委員会では前市長の事件後、契約入札制度の検討を続けていて、さらには収賄事件そのものについての検証にも取組んでいます。同様な事件を二度と起さない為にどうしたらいいのか?やはり関心があります。委員会を傍聴していると、いろんな空気を感じることも出来るのでとても勉強になっています。今日も傍聴席では時折異様な空気の流れを受けました。これまでに3回ほど、総務常任委員会の傍聴をしてきましたが、変わらないのは、委員会としてのまとまった視点がないということです。常に、この事件の真相を議会としてもっと解明、究明すべきだと言う立場と、そんな必要がないという立場がせめぎあっています。そのぶつかり合いの空気とは異様なまでの緊張感・・・とも言えます。あまり好きではありません。傍聴席にいるので、まだ耐えられますが、自分自身がもしも委員会のメンバーなら頭痛が起こりそうなのは間違い無しです。
 さて、こんなときどうしたらいいのでしょか?私は傍観している立場ながらボーッと考えていたのは「市民が何を求めているのかな。」ということです。徹底的に事件の真相究明を図るべきだと考えている市民以上に多いのは「二度とこんなこと起きてほしくない」という思いでしょう。
 事件そのものの判決が確定しています。市民自身の関心も、もう既におさまっているようです。そもそも市長一人が事件を起こしたところで全国的には不名誉かもしれないけれども、実際に市民の個人的生活に深く影響を及ぼすような事態が引き起こされたわけではありません。本当はこんな事件のために、選挙が行なわれて多額の税金が使われているのに、そんなこと知る由もない・・・というより、むしろそこまでに関心が至らないのが大多数のように思います。納税者意識の低さが表われているとも考えれます。事件が起きて、市長が変わった・・・このくらいの認識でしかなさそうです。市長が変わったからと言って、私たちの生活が大転換したわけでもありません。
 結局のところ、市民が議会や行政に対して求めていることって何なんだろう?と正直言って考えこんでいます。とりわけ前市長の事件について、今、多摩市の市民はどう考え、そして議会に対しては何を求めているのでしょうか?
 私は前市長の事件起こった時思いました。「やっぱりか・・・・。」「なあんだ。」・・・この気持ちはかなり一般的ではないかと考えます。政治家なんて所詮そんなもの・・・「多摩市も例に漏れず・・・。」、そして市民参加を推進している部分を評価しながらも、「さんざんだよなあ、市民参加も陳腐化してしまう。」という気持ちを抱いていました。
 今、議員の立場で事件を考えてみると、「議会として何とかできたのだろうか?」・・・「事件を防止するためのことなんて、きっと、何とも出来なかったろうな」と思います。もし出来ていたら、事件は発生しなかったと考えるからです。議会として、真相究明にもっと力を注ぎこむ必要があるとするならば、なぜ議会が事件防止することができない無力な立場でしかないかについてを考えるほうが有効だと思います。例えば、そうすれば契約入札のあり方が議会に対しても不透明であることがもっと見えてくるだろうし、そして委員会でももっと前向きな議論が出来るはずだからです。そこでは議員としての在り方まで問われると思います。
 事件を通じて知ることになった様々なことが、市にとってプラスに作用しなければ、それこそ議会の存在意義を問われるのです。そのことをもっと重く受けとめる必要があると感じています。

投稿者 hisaka : 2002年12月11日

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