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2002年12月10日

補正予算は可決しました

 補正予算の2日目の審議。私自身は知識不足で知恵を絞っても、なかなか質問することが思いつかないのが実態です。ここに蓄積のあり、なしを感じるわけです。そもそも私には納税意識もなかったことや、税金の使われ方についても真剣に考えたことがない成果が恥ずかしいほどに露呈していると思っています。どちらかというとどんぶり勘定タイプなので1円たりとも無駄にせず・・・という意識の希薄さも全くよろしくないなあとも感じます。
 今日は昨日に引き続きの審議で、主なところは昨日の時点ですべて終わっていたので比較的スムーズに進んだ気がします。質問技術と言うか、直接的に今回の補正予算には関係がないことであっても「こじつけ」で質問をするという手法があります。上手く説明できませんが、例えば昨日で言えば、東寺方学童の修繕費用などが計上されていれば、それに関連づけて、多摩市の学童施策の中味まで踏みこんで、どんどんと質問幅を広げると言うわけです。この巧み?な技法も私はまだまだ身につけられず、他の議員さんの質問を聞いては感心をしている状態です。
 今日は住宅リフォーム補助金、街路灯の交換、給食センターの修繕費などが計上されていました。それから契約差金と言って、当初市が見積もりをしていた金額よりも安い値段で契約が出来た時の差額分も計上されています。まだまだ数字の読みこみが出来ていないので、これは来年度の予算審議までにもう少しレベルアップしなくっちゃと思っています。
 さて、今日は第一小学校の建替えワークショップがありました。年内は最後のワークショップですが、随分とまとまりのいい会です。このワークショップを率いている職員がなかなかいい腕前なので、進み具合もスムーズで、市民側の意見を上手に汲み取っているなあと思っています。今日は来年の2月の全体意見交換会に向けて、どんな進行にするなどについて話し合いをしました。
 この会では多数決は存在しないことも大きな魅力です。意見調整役の職員自身も「多数決は取りたくない!」と公言していますが、その分、対立したり、ちょっと食い違う意見を上手くまとめあげて落としどころを見つける必要があるので、これにはちょっとしたコツが求められます。ところが、なかなか上手いこと進めてくれます。そしてペアで一緒にいるもう一人の職員が、またいいポジションにいてくれて、上手なフォローをしてくれます。
 例えば、リードしている職員が見過ごしたり、言い忘れたことを、ちょこっと合いの手を差し伸べて言い沿えてくれる・・・というチームプレーが見事です。これはその場にいる人しか‘生’で感じることは出来ませんが、ちょっと滞ったり、凍りついた雰囲気の流れを変える時にいい役目を果たしてくれる存在はワークショップにおいて最も重要なポジションなのです。実はリードする人よりも、場の空気を読み調整する第三者がポイントです。そういう意味で言うと、今回のワークショップの教育委員会所属と都市づくり部所属の担当職員同士はまさに縦割り行政の壁を乗り越えた素晴らしいコンビだと私は勝手に評価をしています。
 これからの‘まちづくり’って一体どんな手法で進んでいくのか?市民参加とか市民協働とは言ってもどうやればいいかなんてきっと誰もわからずに、いつの時点でも模索しながら前へ進んでいるんだと思います。私はこれまでやってきた手法の全てを否定するわけではありません。今からの時代に必要なやり方、求められる方法があるとするならば、それをどんどん開拓したいという思いが強いです。
 今日の会議の中で、元校長先生だったと言うちょっと見た目は恐そうで紳士なおじさまが「ワークショップがいかに民主的であるか、私たちのこの会議がどんなに民主的なやりかたで意見をまとめてきたかについてを強調してもらいたい!」ととても強く主張されました。こういう意見をそれこそしっかりと自分自身の耳で聞ける場面に同席することが本当にうれしいことでありラッキーだと思います。
 もちろんまだまだワークショップ形式が市民権を得られているわけではありません。でも私は小さくともちょっとずつ進めていくことで広まっていくと確信しています。そして広まるとともに市民自身の‘まちづくり’に対する意識も変革するだろうと期待しています。こんな期待感が私にとっての一番の元気の素です。

投稿者 hisaka : 2002年12月10日

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