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2002年11月28日

議員定数削減の陳情が代表者会議で採択されました

 6月の議会に議員定数削減について陳情が提出されていました。これは議会運営委員会に付託してまずは議論されたところ、採択されることになりました。6月からの半年間の間は「継続審議」案件として検討されてきた格好になっていますが、何回議会運営委員会が開催されて、この問題を議論したのでしょうか?いづれにしても12月議会で賛否の手の上げ下げがあります。
 私の所属する会派、生活者ネットは構成議員が2名なので正式会派として認められず、議会運営委員会(議運)や代表者会議のメンバーにはなれません。オブザーバーとしてあるだけで、ほとんどは傍聴するだけに留まっています。私は会派代表ではないので、議運などには出席していませんが、おそらく議運自体でどんな議論をしてきたのかについての様子を聞く限りでは、それほど徹底的な検証はなされていないようです。
 さて、議員定数削減で2名ということですが、もし削減されると約2千万円の議員歳費が別目的に使用できることになります。けれども、なぜ2名だけなのでしょう。いまいちその根拠がわかりません。多摩の27市と人口規模などで比較をして、だいたい14万人口のところでは議員が26名くらいが妥当だとの判断をしたとすれば、これはちょっと判断の根拠として甘いように思います。地域事情が違うわけなので、となりの畑をみるようにして結論付けることは良くないと思うからです。
 そもそも私も議員の数は多いと思っています。私自身は最高でも16名だと考えています。というのは多摩市の行政計画などではたいていエリアを8地域に分けて考えているからです。例えばコミュニティセンターの建設計画も地域に1つで全部で8館まで・・・・と決まっているし、都市計画マスタープランでも8つの地域にわけてそれぞれ地域整備計画を作るとしているからです。つまりこの8つを基本に考えて、8人はギリギリ最低人数ラインだとすれば、8人だと一人当りの負担も多いかもしれないし、もう一人いたほうが協力しながら地域課題を解決できるかなと思うので目安として16人と考えるわけです。
 これはあくまでも個人的見解ですが最終的には「議会はいらない社会」というのが私の理想です。住民自身が自分たちで決める。こんなのが上手くまわり始めれば、今のような議会は不要です。つまりはコミュニティセンターを核にした住民協議会があり、そして住民協議会の代表者たちが代表者会議で話し合いをしながら決めていく。住民協議会はメンバーは決まっていなくて、誰でも自由に参加できて議論をしている・・・自分の関心あるテーマごとの自由参加だけれども、でも発言にはきちんと責任を心得ている・・・というのが私の理想のイメージ図です。特に地方議会というのは今後どうなっていくのがいいのか?今、とても議論をしていくことが大事だと思っています。「決まったこと」については住民が責任を持っていく、税金の使い道をどうしていくのか?これを住民自身が議論していくことが必要です。税金を払う義務とその裏にある権利をどう捉えていくのかの問題にも通じてくでしょう。
 多摩市の市議会では男女比は27人中女性が11人と半々ですが、年齢構成を見てみると30代が一人もいなくて、私の次に若い人手も43歳なのです。私はそれこそ男女も世代もバランス良くというのが理想的だと考えるわけですが、そうなっていないのはとても悲しいことです。決して、20代、30代が経験不足で頼りないから議員としてふさわしくない・・・という判断が有権者にあるとは思えません。別の角度からアプローチする必要がある課題です。
 でも、私がとにかく言いたいことは、二人減らす意味をどう捉えているのか、将来の議会像までに踏みこんだ議論をしなくては、ただ減らしても無意味だというわけです。数年前に30人から28人に減らして、何がどう変わったのでしょうか?そこを検証しながら、議会として、本当に市民に信頼されるような場所に変えていきたいといのが思いです。議会が信頼される場所に変わった・・ことについては例えば投票率がバロメーターになると思います。「どうせ投票に行っても行かなくても変わらないわ!」って思う気持ちを持たれていることに対する議会としての危機感、これをどう変えていけるのかは、議員全員の課題です。
 そして住民自身がどんな議会が欲しいのか?やはり議員の仕事の中身、歳費、定数・・・議論をしてもらいたいと考えています。上からの議会改革では意味がない!これが私の意見です。

投稿者 hisaka : 2002年11月28日

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