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2002年11月27日

議員さんって忙しいんですか?

 今日は朝からフル活動の一日です。今、私自身のニュースレター「ほうれんそう」を一軒一軒に配り歩いています。その方が効率は悪そうですが、実はとってもうれしい出会いがあるからです。今日もあるお宅に行ったところ、ひょんなところから「教育」の大切さを教えてもらうことが出来ました。ニュータウンでは核家族化も進んでいるし、とにかく世代の交流が足りない!ガキ大将を知らない子どもたちが増えているなんて本当に残念なことなんだと、その真意を語ってもらうことが出来ました。そしてなぜか「かったるいんだもん!でもそろそろ学校へ行きまーす!」と言いながら寝ぼけ眼で玄関に出てきたの中学生にも出会えました。「あらー、ちゃんと学校行かなくちゃ!」というと「だってつまんないんだもん!」・・・「そっかー、じゃあ仕方ないよね。」というヤリトリです。「でも、今から行きますヨー。」と言ってくれたので、「気をつけてね!」と一言。こんな会話を気軽に楽に交わせるような地域がいいよなーと思います。
 そして今日は多摩大学で知人がNPOについて講義をするというので出かけていきました。NPO活動に助成する団体の事務局を務めているので、NPOの公開コンペの様子などをスライドを使いながら説明をしてもらうことが出来ました。
 「産・官・学の連携」と言いますが、なかなか地元の大学とのつながりが持てずにいる私にとっては非常にラッキーな出会いがありました。何といっても多摩大学の学生たち、特に今日会えた学生たちの意欲を生かすしかない!と思えたからです。そもそも地元の大学とは言え、地元多摩市出身で多摩大学に通っている人よりも他地域、地方から多摩市に来ている学生のほうが多いわけです。つまり住んでいるところは多摩市でも地元は多摩市ではない学生が多くて、なかなか地域に知り合いがいないのが現状だと思います。そうなると地域のつながりを生かすきっかけが掴みにくく、せっかく素晴らしいパワーを持っていても地域で生かす場所を見失ってしまうこともあるでしょう。そう言う意味では私の持っている資源「今のところ・・・若い」ことを生かして、学生との年齢が近くて、親近感を持ちやすい立場を活用しなくてはもったいないのです。私の地域でのネットワークと学生との架け橋になりたいなあと今日はとっても強く思いました。・・・特に多摩センターの活性化プランなども検討している学生たちもいるようです。彼らのアイデアを生かす、むしろアイデアの実現を後押し出来るようなバックアップを考えてみたいです。
 大学の先生たちは多摩市の審議会などの中に「学識経験者」として参加していますが、私はもっと草の根的なつながりがないと意味がないと思っています。そのためには学生がもっと生きてくるような土壌作りをする必要があります。例えば学生の‘まち活性化アイデア’コンテストをしたいです。
 バタバタと多摩大学での講義に参加したあとで、中央大学のゼミの後輩たちの企画している「都市政策セミナー」に参加しました。なんとテーマが「多摩ニュータウンについて」だったので、これは行くしかない!という決断だったからです。おまけに学生たちがニュータウンのフィールドワークを発表し、それについての感想も含め、多摩市の都市づくり部次長さんの話があったので、すっかり学生に混じって聞いてしまいました。もちろん・・・次長さんの盲点に席を確保したので、彼の話している時には私の存在は気づかれず・・・ラッキーでした。終わった後に私の存在に気づいた次長は「うっそー!」という感じでしたが、お世辞ではなくなかなか核心に触れた話だったこともあり、「よかったですよー」と感想を述べました。それは事実だからです。
 さらに、その後、今日のメンイだった第1小学校のワークショップに遅れて参加しました。というのも来月の14日に児童も混ぜての『宝探し大会』を企画の発表があるからでした。市民のワークショップによって建替えプランを策定する試み自体は評価するわけですが、児童については夏休みに絵や作文などで「どんな小学校に建替えたいですか?」を募集したのみで、その後の「こども参加」の場所がありませんでした。でも考えてみたら小学校の主役は子どもたちなので、市民ワークショップのメンバーや少し広げて地域の人、保護者も含めて、第1小学校の「いいところ探し」をするというわけです。特に90周年を迎えた第1小学校の卒業生も旧き卒業生たちとの交流は子どもたちにとっても貴重で、自分たちの意見が採用されたなら絶対に思い入れや愛着も深まると思います。その気持ちが子どもたちが大人になっても多摩市に定着したくなるような心を育てていくと私自身は考えています。
 そしてうれしいことに、今日は東京農業大学の学生たちもワークショップに参加してくれました。彼らは大学で多摩市内の小学校の研究をしたという縁もあり、ワークショップ担当の職員が今日の参加を呼びかけ、引っ張ってきたのでした。彼らは学校の外で繰り広げられている動き、例えば「市民参加」「市民協働」の姿を目の当たりにして、ちょっと感激した様子でした。
 というわけで、今日は一日中フル回転で充実していたわけです。「議員さんって忙しいでしょう!」とよく言われるのですが、「忙しいから大変!」とは今までに一度も思ったことがありません。むしろもっともっと何か地域に、地域の人と一緒にやりたくて仕方がないと思っています。そういう意味では今日は自分でもちょっぴり「頑張ったな。」と振り返れるような気がします。
 でも今日も学生たちに言いましたが、「私は見ての通り、本当に力ないですよ!だから助けてほしい・・・・。」議員としてものすごい力量を発揮できるわけないけれど、でも一緒に考えて一緒に作り上げていきたいとは思っているスタイルで仕事をしたいという思いを伝えました。今朝の朝日新聞の朝刊で引退を発表した三鷹市長の「(政治家に)「おれについてこい!」という統治型」の時代ではないとの問題意識が載っていましたが、まさに私は「ついてこい!」なんて言えない身分だし、新しいスタイルを試行錯誤したいなあと思います。
 「議員は忙しいですか?」・・・・私は忙しくないと思います。むしろ「なぜ議員が忙しいとも思いますか?」って聞いてみたいです。国と地方とではまた事情も違うのかもしれませんが・・・・。

投稿者 hisaka : 2002年11月27日

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