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2002年11月17日

どうせ疲れるんだったら。

 グラン多摩フェスタ2002が終了しました。空き施設=廃校をまるごと借りてしまおうというこの試みの2回目でした。前回とは異なり、立地条件が悪かったので集客がなかなか大変でした。それでも参加してくださった方々がそれぞれに何か心に残ったことがあればいいなあと思います。
 私は自分の忙しさにかまけて準備段階ではなかなか手伝うことが出来なかったのですが、実行委員会を引っ張ってきた感性工房TAMAのメンバーは前回以上の力を発揮しながら祭を作ってきたと思います。1度の経験が在るということはとても大きなことで、2回目の今回は前の経験を生かしながら組み立てることをしてきました。それでも段取りの悪さなどを来場者に怒られましたが、私自身は前回よりも飛躍的に段取りも良くなったと思っています。
 私たちのお祭りの特徴について、「とにかく食べ物がおいしい」ということを言ってくれた人がいますが、その通りなのです。すべてNPOやボランティアグループの手づくりで素材にもこだわるところもあり、家庭的な雰囲気の食べ物が並びます。これはプロの業者サンと私たちの違いだと思っています。「プロ市民」たちが集まっているからです。
 私たちの今回の取組みの成果ではやはり国士舘大学の時本研究室との協力だと思います。学との連携・・・と言われていますが、偉い先生や研究者同士の連携ではなく、学生と地域市民という、まさに根っこでのつながりだからです。学生たちが祭に関わった感想を一言ずつ述べましたが、そこには「普段は経験できないこと」を多く感じた言葉がありました。もちろん試行錯誤で失敗の連続でしたが、学生たちが参加することの大きな意味は「みんなが元気になれる」ということだと思います。とにかく「若い人がいるから楽しい」「明るい」という感想を来場者や実行委員会のメンバーも洩らしていました。そして近所の子どもたちも、年齢の近いお兄さんたちには喜んで、追い掛け回している姿を見ました。いろんな世代が集まるからこその力があるというのが今回のお祭りで学んだことだったと思います。
 学生たちに対して先生が最後に言った言葉です。「どうせつかれるんだったら一生懸命やる方がいい」。その通りだと思います。これは学生たちだけではなく私たちも傍で聞いていて噛み締めた言葉でした。
 来場者の数が100人であっても1000人であってもやることは同じです。どうせやるなら一生懸命、人数は関係なく自分たちの力を発揮しなくちゃ!というのが私たちのグループの「プロ」意識なのかなあと思いました。「もうコリゴリ」と思えばやめてしまうも簡単・・・だけどあきらめないで次に向かう気持ちがあるってものすごいことだと思います。もうはや、来年の祭りのことを考えている感性工房TAMAのパワー恐るべしです。

投稿者 hisaka : 2002年11月17日

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