« 福祉オンブズマンシンポジウム | メイン | 自分たちでやっていく »

2002年11月15日

なかなか難しいことばかり

 比較的ゆっくりとした午前中を過ごし、一般質問のことや来年の4月までのことを考えました。午後からエンジンをかけ、まずは13時から市長との懇談に立合いました。市内で活動をしているNPOの多摩こども劇場、それから東京賢治の学校の2つのグループが市長と直接話したいとの要望があったからです。
 私自身も一緒の場に立合い、話を聞いていた感じです。議員の仕事の1つには市民と市長との仲介者・・・というものもあるんだと今日初めて思いました。普通は市民が直接市長に会おうと思っても、なかなか難しい話ですが、議員を通して頼めば市長も忙しい時間を少しでも割いてくれるようです。ここで危険なのは「市長に会えたのは議員先生のおかげ・・・。」という感覚を創り出すことです。そうなってしまったなら、おしまい。議員先生と市民との間の上下関係が気持ちの上で発生します。これは当然の議員の仕事であり、別に何も偉いわけでもなんでもありません。むしろ直接市長に頼むのではなく議員を通すことを心得ている市民が‘心得ている’のです。
 さて話を聞いていて思ったことですが、やはり多摩市内の廃校、学校跡地の活用はとても注目をされているということです。NPOなどは活動拠点の確保が困難なので、空き教室を利用できないかな・・・と考えるのもまた、うなずけることです。けれども学校の活用にはいろんな制約もあるそうで、おそらく文部科学省の示した目的(許容範囲も含む)以外での使用の時には、多大な補助金返還が発生します。まだ完全に学校建設時の借金を返しきっていないからです。なので市長は今、「学校跡地の利用については研究中」だと言いました。きっとこれについては真剣に研究していることと思います。でも私も、さまざまな人に会いますが、やはり使われていない施設・・・の今後を注視している人が多いです。時々「どうなっているんですか?」と尋ねられますが、私自身も「まだ決まっていないです。市民も入った懇談会もあるのでぜひ傍聴してください。」と言うことにしています。
 どうやったら「みんなにとって心地よい」学校施設の活用ができるのでしょうか?NPOなどに貸し出すとしても、グループがたくさんあるので恐らく場所の獲得競争は発生すると思います。つまり、いろんなことを実は同時並行的に考える必要があるのです。となると学校施設の活用について懇談会の答申が出てから、実際に事が動き始めるまで、ものすごい長い時間がかかります。気が遠くなりそうです。私は市民への待たせ方が1つ重要なポイントになると思っています。その「さじかげん」を握っているのはやっぱり市長なんだと見ています。
 今日の話しを聞きながら、うなずいている市長は一体どんな風な構想を描いているんだろう?ちょっぴり「腹の探り合い」みたいな部分もあって、私には苦手な世界です。普段はあんまり感じない政治界の「かけひき」を生で体験した感じです。やっぱり政治は「難しい」と思いました。

投稿者 hisaka : 2002年11月15日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/176