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2002年10月27日

賃貸住宅の悲劇???

 午前中の地区の防災訓練。私の住んでいるのは公団の賃貸住宅ですが、細々と続いている自治会から参加したのは、私と自治会長さん宅と自治会会計さん宅の3世帯のみ。なかなか寂しく、さすが賃貸住宅あっぱれ!という状況でした。
 さらに、午後からの自治会の総会。こちらのほうも同じ3世帯と3ヶ月前に引っ越してきたという老夫婦世帯のみ。悲しいかな、これが現実なのです。実は私も自治会に参加したのは初めてのことでした。これまでは自治会があることすら知らず、立候補した時に1号棟(私の住んでいる諏訪1丁目ハイツは2棟あり、私は2号棟です。)のポストを見たところ自治会専用のポストに驚き、そのとき初めて自治会の存在を認識したのでした。その後、何度か自治会主催のイベントのお知らせを掲示板で見ていたのですが、なかなか日程が合わずに今日に至っているというわけです。
 自治会長さんの話によると、ここの団地は1985年頃から入居が始まり、当初は住宅の欠陥問題が多数あったので、それなら自治会を結成して、公団に対しての要望などをあげていくことを目的としていたそうです。当時は自治会も活気があり、子どもの数で言っても100人ほど居ました。ちなみに今は30人で、子ども会でも昔は夏祭りにお御輿を作っていたそうですが、それも懐かしい思い出だと語っていました。
 実は私の住んでいるところはとても便利で駅から徒歩で5分とかかかりません。それが理由なのか部屋の広さのわりには家賃が高めです。会長さん曰く「そのことで当時はおもしろい経歴の人がたくさんいて、なかなか自治会もユニークで楽しかったんだよな・・・大学教授、弁護士、会計士、近くの日医大のお医者さん、あと寿司屋とか・・・・でもそういう人たちは時期にみんないいお家を購入して出て行っちゃったんだよなあ・・・。」、子どもが増えると手狭になるし、30代くらいに人なら家賃よりも家のローンの方を選択するのが圧倒的で、どんどんと人が入れ替わり立ち代わりするそうです。特に1号棟ではしょっちゅう引越し屋のトラックが駐車しています。今月もあと3軒も引越しがあるそうです。
 というわけで私の住んでいるところは自治会の結束がとってもゆるやか?というかむしろ、誰が転居していくのか?そして転居してきたのかも把握することが難しく、結局は自治会の存続すら危ぶまれているようです。でも、自治組織の大切さは例えば今日の地区防災訓練でも明らかなわけで、やはりどうにかして住んでいる人と人同士の顔をつないでいく必要性は感じています。でも、面白いことには、今日のような自治会の総会に出席すると役員を押しつけられると思って出てこない人もいるといいます。その理由はもちろん、自治会の会議といっても本当に少ない数しかいないことを知っているから・・・なのです。これもまたちょっと笑える話です。一度は自治会だと思って出席しても、次回に続いていかないということでしょうか・・・と想像しました。
 そうは言え、自分たちの身にふりかかってくる問題については行動をするのが住民で、ちょうど1号棟では目の前の永山健康ランドを初めとするレジャー施設建設時には部屋が満杯になるくらいに住人が自治会に集まってきたそうです。その点から言うなら、「今はそれほど問題がないんだよなあ。」(会長さん)。
 やはり住民、住人も勝手なもので、結局は自分が当事者になれば動くというわけで、正直だと思います。でも私は災害時などは当事者になった時点ではすでに手遅れなので、できればその前から住民相互の交流を図りたいと思っています。
 来月には市民清掃デーがあります。自治会として参加するわけですが、どのくらいの住人が参加してくれるでしょうか?とりあえず私は2号棟の住人には呼びかけをしたいと考えています。賃貸住宅の悲劇・・・・と笑っていられるうちはいいのですが?全く不安になってしまいます。

投稿者 hisaka : 2002年10月27日

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