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2002年10月22日

12月議会のテーマ探し

 今日はゆっくりと頭休めをする時間をとりました。適度な休みを意識的にでも取らないとしんどくなります。
 12月議会のテーマを当初は「子どもの社会参加」にしようと思って、用途地域の変更や容積率の緩和など都市再生に絡めた動きが活発なので都市計画を取り上げてみることも面白そうだという意見がありました。生活者ネットワークでは質問のテーマも会員で協議しながら決まっていきます。最終的には代理人が「やりたい」「やりたくない」・・・やる気が出るかどうかの問題ですが、私自身は前回もあまり関心のない分野の高齢者福祉にトライして、いろんなことを学べたので、特定テーマにこだわることなく取組みたいというのが方針です。むしろ私のこだわりはどんなテーマにしても、その中に「市民参加」があるのか?ということです。「市民参加」というよりも、市民が自分自身で決定しているか?・・・政策の成立、事業の実施に至る中で市民の「自己決定」が存在しているかどうかが気になります。
 さて、そんな風に都市計画にトライしようかどうかと迷っているところに先日知り合った多摩大学生からメールが来ました。彼が半年間この多摩市の都市計画の調査をしてみて感じたことが述べられていました。彼は公団の担当者には「多摩ニュータウンを今後どう創っていこう」という明確なヴィジョンがはっきりしなかったのが気になったと言います。私はこれについては早々と多摩市から公団所有の土地を売り払って、赤字をなるべく解消してから撤退しようと考えている側としての当然の態度だと思いますが、だからこそ多摩市としてのヴィジョンが問われているということ・・・どうしていこうとするのかについて市として力強く打ち出すべきだと考えています。
 そして彼の印象では、駅周辺以外計画性を感じらず、もともと起伏が激しい地域なので普通の都市部より住みづらいのでは、とのことですが、これにも同感です。彼の意見では「『もう少し都市計画に”全体性”を持たせる必要がある』と思います。つまり、個々の高齢者向けの施設や住宅はすばらしいので、それをニュータウン全体に活かす工夫をすべきです。ただ単にドカンと大型施設を見た目効率良く配置するのではなく、都市計画の一部として『どのような福祉効果・活性化効果を期待するのか』という戦略的な意図に基づいて施設の建設にあたることが重要です。最終的には、施設一つ一つに都市計画全体の明確なヴィジョンが見えてこなければならない、と思うのですが。」…見た目の良さを追求しているまちづくり・・・という厳しい指摘です。これは10代からの意見です。
 要するに多摩市はどうしたいのかが見えてこないと言うことでしょう。その不安は私と同じです。だからこそ私は新しい方向性について市民ともに模索してうちたてていく必要があると考えているのです。今回のテーマですが、都市計画もかなり面白そうになってきたので、学生と協力してやってみてもいいかなと思って、わくわくしてきました。

投稿者 hisaka : 2002年10月22日

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