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2002年10月18日

決算委員会最終日

 やっぱり今日は最終日。会派ごとに質問の時間が限られているので、それぞれ既に持ち時間を気にしながらの質問が続きます。5分なんてあっという間に終わってしまうので、タイマーとの勝負です。結局は委員1人あたり3~5つくらいの質問しか出来ません。「これでいいのかなあ」と思いますが、時間の制約がなければ、それこそエンドレスになりそうなので、議事進行の工夫を考えなくてはいけないと思いました。
 でも、これまではもう少し遅い時期に決算委員会を開催していたそうで、この時期に委員会を持ったこと自体が改善されたと言えるのです。決算委員会での審議をもとに次年度の予算編成ができるからです。
 ほとんど持ち時間が少ないこともあり、今日の審議はあっさりしていたというのが印象です。教育費から始まりましたが、給食センターの問題や多摩市独自のピアティチャー制度、そして今日も引き続き八ヶ岳少年自然の家のこと、図書館運営の問題、スポーツ施設問題などへの質問が飛びました。
 私とはほとんど無縁のスポーツ施設ですが、多摩市には多摩東公園内に多摩市陸上競技場があり、そこの施設運営に対して厳しい指摘がありました。本来は陸上競技を目的としていますが、サッカーやラグビー団体への貸出が多く、そして市内よりも市外の団体の使用が圧倒的だという問題点が明らかになりました。そしてサッカーの団体への貸出は施設の規則で年間30試合まで・…と決められているのにも関わらず、はるかそれを超えるだろうと予測可能な団体が使用しているとのことです。陸上競技場は芝生の養生の問題もあり、年間試合数30までなどと決定しているようで(これが妥当かどうかの話は別として)、やはり規則には忠実に運営を行い、本来の目的である陸上競技での使用を進めてほしい、市民にもっと開放すべきだと言うのが質問者の趣旨です。おまけに議場で笑いがもれたのは、ラグビー団体への貸出にあたって、規則では小中学生のラグビーはスクラムを組む以外の範囲での使用を行う…ということが決められていることでした。「スクラムを組まないでどうやってラグビーを?」との発言には行政側も苦笑いです。あとは陸上競技場なのにハンマー投げ、槍投げなども出来ないなんて、ちょっと間違っているのではないかとの指摘もありました。
 私は今の時代は施設の有効利用、広域利用という観点からも、例えばスポーツ施設等は市内外を問わずして使用する方がいいと思っています。もちろん大方はそのような方向で進んでいます。市内と市外では使用料に差異を設けるのが一般的です。よく国体などのために大規模施設等を整備したのに、国体が終了してしまった後は施設管理費ばかりがかかり財政を圧迫して大変だという状況は全国各地にあります。そうならないためにも、少しでも多くの人の利用が欲しいところです。ただ問題なのは一応、多摩市の施設であるから市内の団体に優先的に使用してもらい、利用がない時には市外団体に開放するということの難しさです。
もちろん行政も望ましいのは市内団体へ貸出だと認識していると思いますが、午前8,000円、午後12,000円(終日20,000円)の使用料を「気楽で気軽」だと判断出来るかどうか…例えば少年サッカーの練習で使用してみたいかどうか…も別問題として存在すると思いました。
 たったの4日間の委員会でしたが、私としては有意義で、そして面白いと感じました。最後に市長が「みなさんのご審議をもとに来年度の取組みに生かしたい。」と発言をしました。どんな方針が出てくるのか今から楽しみです。

投稿者 hisaka : 2002年10月18日

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