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2002年09月29日

ゆっくりだけど着々と

 プレイパーク、冒険あそび場を多摩につくりたいな!と頑張っているグループがあります。今は固定の場所がなく、市内の公園を転々としながら「あそび場」づくりをしています。私も子どもが大好きで、子どもと遊ぶことも好きなので前から参加したいな・・・と思っていました。昨日雨が降っていたので、今日は開催するのかと心配でしたが、永山南公園の片隅で予定通り「あそび場」がひらかれました。私はその後の予定もあったので、スタッフの準備時間1時間ほどを見学して終わってしまいました。残念ですが、次回はゆっくりと参加したいと思っています。午後3時くらいまでやっていて「いつでも、どうぞ」でオープンしているからです。
 今日は雨上がりのせいか蚊が飛びまわり、なぜか遅れ馳せながらの蝉もないていました。スタッフは3人で、木にロープをはり、不要なカーテンでハンモックを作ったりと、子どもたちの冒険あそび場をセッティング。・・・お昼ごはんはスタッフ手づくりのおにぎりが準備されていました。いたれりつくせりのあそび場です。きっと昔は当り前のように木登りをしたり穴を掘ったりして遊んだんだろうなと想像しました。気分はハックルベリーです。私はかなりおてんば娘で蝉を取るために木に登って、登ったはいいけれど降りるのに恐くてものすごい苦労した覚えがあります。すり傷を作りながらずるずる木をずり降りた苦い経験です。でも木登りほど楽しいものはないありません。考えてみても私が木登りをしていた公園で遊んでいる子どもの姿ってほとんど見ない気がします。少子化が原因なのでしょうか?子どもたちの放課後…関心があります。
 多摩市のプレイパークづくりは始まったばかりで、本当はプレイリーダーがいるといいのですが、まだまだそこまでに至っていないそうです。けれども行政、公園緑地課の職員には少しずつ認知されてきたようだとスタッフは喜んでいました。というのも公園の水道は蛇口を借りる必要があるのですが、以前と違ってすぐに「どうぞ」っと言ってくれるようになって嬉しいというのです。「細々だけど、職員の人にも認めてもらえてるなってことがわかるよね。」と話していました。
 今日はあっという間に時間が経ってしまって中途半端で帰宅したことが心残りなので、次の時には気合い十分で差し入れを持って出かけたいと思います。多摩市の中にいつでもハックルベリーの気分になれるような場所があるといいなと思います。町田市ではある地主さんが1区画を提供して下さり、プレイパーク「たぬき山」を市民たちの手づくりでつくりあげました。多摩市内にもどこかそんな場所が見つかるといいな…なんて願っています。
 その後、今日は母校の文化祭に行きました。8年ぶりで行った文化祭ですが、いかにも「桐朋らしい」祭でパワーに圧倒されました。パンフレットに載せられていた校長先生の言葉が印象的です。「『個性とか協調性とかが問題になるのは主に他人との共同作業をする時です。』…『個性豊かな人生とは個の確立に努めている人の人生だ。』。つまり「存在」=「個性」ではない、ということです。個性は桐朋教育のキーワード。(『 』はアメリカの大学で建築学の教授をしている岸本雄二氏の言葉だそうですが)」そして今年の高校文化祭委員長はパンフレットにこう寄せていました。「人は、毎日必ず誰かの助けを借りて生きています。時にはぶつかり合いながらも、助け合い、励まし合い、それがお互いの心の支えとなります。一人ではできないことばかりです。…皆で協力し合って何か大きなものを作り出す時、たった一人の欠損で大きな穴が空いてしまいます。それが皆を『自分も参加しているんだ』という気にさせ、桐朋の行事を活気に溢れさせ、感動が生まれるのだとも思います。」高校2年生の彼女の実感が素晴らしい力強いさで表現されています。そして私は私の「まちづくり」に対する考え方の原点もここにあるなと実感したのでした。

投稿者 hisaka : 2002年09月29日

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