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2002年09月20日

おばあちゃんのおはなし

 ネットでは7月から公共施設に関する意見を募集中ですが、もう一息声を集めたいとのことで一軒一軒訪問をしながら調査活動をしています。午前中に時間があったので、近所を一軒ずつ尋ねて歩きました。でも留守のお宅がほとんどで、こういう地道な作業は大変だなと思いながら、だんだんと足取りも重くポツリポツリと歩きました。もちろんインターホンごしに断られるケースもあり、庭先に出ているおじいちゃんには「そんなアンケートを年寄りのところに持ってきてもダメダメ…!」と追い払われたり、その時にはただ笑顔で「ごめんなさい。」と言って退散。中には「ご苦労さま」と言ってくれる人もいると、それにちょっと元気を出して、また次の家に…という繰返しです。
 あるお宅に行くと、とても生き生きしたおばあさんが出てきました。そこで随分と話しこんでしまったのですが、そのおばあさんの元気な秘訣はやはり「毎日が楽しい!」って思っていることでした。コーラス、民謡、お琴、ハマグリの貝殻の絵付け、絵手紙などとても多趣味な方で毎日忙しいそうです。特にハマグリの貝殻の作品は私に見せてくださいました。そして彼女は「あなたたちはいいわよ。だってまだまだ色んなことができるじゃない。私たちの若い時には考えられないものね。やりたくても出来てこなかったことが本当にたくさんあって。だから私は今、色んなことをやりたくてしょうがないの。今はね、豊かだもの。みんながもっと頑張れるわよ。」と言いました。私が神妙な顔つきで聞いていたからか「まあ、でもそんなに焦らなくていいのよ。まだまだ時間はあるんだから。」と声をかけてくれました。
 午後からネットの事務所で打合せをして、そのまま今日は全体会でした。この夏に環境部会が釧路湿原を訪問したのでそのスライドを見ました。「神の子池」という場所がありました。小さな池ですが、信じられないくらいに青い水面でした。私も行ってみたいところでした。スライドを見ていると有名な場所はほとんど全部観光地化されていて、自然とはいえ自然じゃないようなところと化しています。そういうのを見ていると自然を守るってどういうことなのかと考えさせられます。
 とにかく今日はおばあちゃんとのやりとりがとても印象的な一日でした。ところで「公共施設について」意見を聞いた結果ですが、やはり市役所の場所が不便!というのが多かったように思います。むしろ駅前の出張所がある多摩センターや桜ヶ丘の方がいいとのことでした。さらには「どうして多摩市は住民基本台帳ネットワークに対して何も言わなかったの?」と尋ねられました。これについては苦し紛れに、一応自分の知っている限りのことを答えました。人々は無関心に見えて、実は関心を持って社会を見ているように思いました。

投稿者 hisaka : 2002年09月20日

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