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2002年09月13日

やっぱり全会一致!

 今日は常任委員会でした。案件が少なかったのに、思ったよりも時間がかかって終わったら17時30分。庁舎は意外にクーラーがきいていて、終わりの方には冷えすぎたからか、唇の色が紫色になっていた。前の会社にいた時もそうだったけれど、古い建物は部屋ごとに室温の管理ができなくて全館でコントロールするのでどうしようもできず・…結局耐寒レースのようになって、「早く会議終わって欲しい…」と自分勝手にも思ってしまいました。

 さて、今日はやはり一番は「豊ヶ丘2丁目地区の住宅建設に関する陳情」が焦点でしたが、もちろんみんなの気持ちは多少違いはあっても同じ。全会一致で採択されました。市と公団とでは民間業者に土地を売却する場合のルール、事前にどんな手続きを取ればいいのか?という調整をするためのものです。豊ヶ丘2丁目地域については過去にも陳情や請願が提出され、議会でも採択されている経緯があるので、それを踏まえて公団は住民に誠意ある対応をしてほしいというのが市の姿勢です。公団側はここの住宅建設については一度白紙撤回をしていたのに、突然6月27日になって周辺住民あてに、土地の売却と集合住宅の建設についてお知らせを配布、これに驚いた住民たちが「聞いてない!」と今回の陳情再提出へと至ったわけです。市としても、公団の対応については充分でないと判断をし、きちんと住民との話合いをするようにと指導をしているとのことでした。
 でも、市がこの件について特に強調するのは「当該地には過去の経緯があるから」「当該地は特殊なケースで・・・。」ということなので、これにはやっぱり一言「ここが特別なケースとのことですが、これ以外の未利用地についても同じようなことが起きる場合もあるけれど、過去の経緯が無い時にはどうなるのでしょう?市はどう対応するのですか?」
 もちろん回答は「周囲の住民への情報周知についてはきちんとしてもらいたいと指導はしていきたいけれど、今のところ決まった手続きなどはないから検討していきたい…」という怪しいお返事。
 つまり、私が思ったのは大抵の場合、住民は突然建築計画の看板が設置されて、「あら、こんなところに住宅が建設されるの?」って思うわけで、その時には既に土地の売却が済み(国からも許可済み)だし、民間事業者は工事着手の段階!ここで反対を言っても、工事だけが進まないだけで、住民の反対運動も効力があまり無いのが現実です。
 となると、民間に土地が売却される前に、公団が周辺住民にきちんと周知徹底をする必要があり、もちろん市としても、周辺の住環境を壊さないように住宅建設などをしてもらうような方向での民卸し(公団の土地売却)を要請することが不可欠なのです。でも、今の市と公団とのルールでは土地売却の前にどのようなルールで周辺住民に告知をしていくのか?そして合意をとっていくのか?について手続きとして定められていません。そこが大きな問題です。つまり、公団が「告知については、周辺住民のポストにお知らせをいれたし、大丈夫です。」と言ってしまえば、それはそれで建築に関する協議などの次の段階に入ってしまうわけで、そうなると国への申請・許可などと、住民無視の構造がどんどんと進んでしまうのです。本当に危険だと思います。 
 早く市としての姿勢が欲しいと思います。市が住民を守るために、住民の声を聴いていくために、必要不可欠なプロセスはなにか?公団に対して、または都に対して求めるべきことはどういうことなのか?もう少し手続き的なことを決めてもいいような気がします。…決めるべきだと思います。
 住民の安心を維持することはものすごく大変なことです。でもここで、多摩市にがんばってもらわなくては…議会としても住民と行政と共に強権を放つだろう公団と都にきちんと態度を表明したいと考えています。今回の陳情を機に、新しいまちづくりの方向性が見つけ出せることを強く願います。

投稿者 hisaka : 2002年09月13日

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