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2002年09月04日

‘まち’の行方。。。

 今日の議会で注目をしたのは多摩センター駅北側にある約20haの土地利用についてです。ニュータウン内の未利用地を検討するにあたっては、多摩センター駅前の活性化を含め、どうやって有効に土地利用を進めていくのか?再三ですが公団や都との調整を図っていくのか?が鍵です。残念ながら多摩市には「まちづくり条例」等がないので、‘まち’のデザインをつくる時に住民の意向をどうやって反映させるための仕組みが確立しているとは言えません。手続き的に住民の意見をしっかりと聞いていくことが担保されていないことはとても危険で、私は不安を覚えています。だからこそ議会で今度設置した特別委員会の役割は大きいと思うのですが、それにしても委員会は12月までで、おそらく4回ほどしか開催されない見込みです。この限られた会議の中で一体何を議論し、そして結果を出していくのか?私自身、何をすべきなのか?が見えない状態です。
 今日の一般質問で明らかになったのは、やはり多摩市がニュータウン内にある未利用地のことに苦慮していること、それから多摩センター駅前の活性化についても頭を悩ましているということです。私も多摩センター駅前の活性化を考えるとなかなかいい案が思い浮かびません。北側ももちろんですが南側もです。多摩センター駅は学生の時から使っていますが、駅そのものの魅力はなく、学生にとってもただの通過点にしかならない気がします。多摩センターの駅で足を止める場所がないからです。バスを降りてそのままホームへ!というのはモノレールが出来てからも変わらないと思います。モノレールの駅から京王、小田急線へ向かう歩道は殺風景でなんの面白味もありません。イトーヨーカドー、カリヨン館などがあっても、駅と一体化していないのでそちらの方まで足が向くことはほとんどないと思います。カリヨン館の中には比較的大きい書店がありますが、中央大学の学生は生協内の書店で充分ニーズが満たされるので、やはり魅力にはならないでしょう。
 …と考えると、それならどうやったら駅前の活性化が出来るのでしょうか?ある意味で今の学生はお金持ち。アルバイトで稼いだお金を自由に使ってくれる存在でもあり、学生の魅力をひきつけられれば儲けモノだと思います。妙案を浮かべることは相当難しいです。ただ、モノレールから歩いてくる時に雨に濡れなくてもいい方法・…それだけでもずいぶんと違うと思います。今は雨の時に傘をささなくてはならないのは不便です。モノレールから京王、小田急線の駅に歩いてくるまでの駅前空間を上手く利用して、そこに駅ビルのようなものがあり、雑貨の可愛らしいお店とか、ちょっとフラリと寄れるようなおしゃれカフェがあって、雨が降っても濡れないで移動出来るような工夫があれば、ちょっとは人が集まってくれるのかな?とも思います。なにせ駅前の広場や空間にゆとりがあることはいいのですが、現状は多摩センター駅周辺が一体化せず、ホテルにせよ、パルテノン多摩にせよ、サンリオピューロランドにせよ、分断して存在している感じです。
 ‘まち’の行方をどうしていくのか?本当は住んでいる人が考えることです。多摩センター駅前をどう活性化させたいのでしょうか?住んでいる人が望むのと逆方向に動いていくことがないように計画していく必要があると思っています。

投稿者 hisaka : 2002年09月04日

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