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2002年08月25日

こんな日に限ってカンカン照り・・・多摩市総合防災訓練

 午前8時30分から貝取中学校にて開催されました。これまで地域の防災訓練などには全く参加したことがないので、まず会場のグランドに足を踏み入れて驚きました。大きなトラックがあり、グランドにはたくさんの消防服を来たひとが防災訓練体験コーナーの準備をしていたからです。案内の予定だと早朝から正午までという午前中いっぱいを使用して訓練をするとのことで、一体どんな訓練なのかと興味津々だったわけですが、警察庁の警備犬による救出救助や実際に放水訓練、建物に取り残された人を救助する消防隊員の見事な綱渡りなど、なかなか見ごたえがありました。
 ・・・と喜んでいる場合ではなく、実際に緊急事態に備えてどうやって命を守っていくのかを考えさせられました。もちろん、消防署、警察署、病院などとの連携を図ることは必要ですが、それ以上に大事だと思うのは、やはり自治会や管理組合などの市民の自主防災組織です。「自分のことは自分で守る」というのが大前提で、その次は自分の身近な周りへと広がりを持つものだからです。けれども今日、様々な実地訓練をしましたが、私を含めて防災に関する知識の陳腐さを感じました。特に自分自身がそうだからかもしれませんが、例えば隣の家のベランダに行く必要がある時、しきりを壊す必要がありますが、その時は素手ではなくフライパンで・・・・とか竹ざお二本と毛布で簡単に担架を作る方法、重い物を運ぶ時などに有効なほどけにくいロープの縛り方、そして消火器の使いかた・・・全て私にとっては初めての学びでした。消火器は知ってはいても、実際に触ったことはなかったので、今日の感触はきっと役立つと思いました。
 防災訓練が実際に生かされるような事態は避けたいものですが、予想できない限りは、日頃から、とっさの判断や「こんなときどうしたらいいの?」についてちょっとした手段を知ることは大切だと感じます。自分には関係ないのかなあ・・・と捉えがちですが、今日の防災訓練に参加して思ったのは、まずは自分のことを守り、そして地域の人との連携で自分の地域に責任を持つことが不可欠。そのためにも地域内でのコミュニケーションがどのようにあるのか。阪神大震災の時のバケツリレーで見られた連帯が多摩市の各地域では可能なのか?それらのことが課題だと思いました。市民の自主防災組織をしっかりと構築するためには、それを構成する一人ひとりの市民の知識の向上や意識を醸成なしには不可能です。人間関係が希薄になりがちなニュータウンを抱える多摩市の課題がそのまま反映されるような問題になると思いました。

投稿者 hisaka : 2002年08月25日

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