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2002年08月23日

みんなで力をあわせなきゃ!

 多摩NPOセンター主催の子ども漂流教室が無事に終了しました。今年が初めての試みです。何と言ってもNPOセンターのある西永山複合施設(旧西永山中学校・・・廃校になったところ)での開催はユニークです。 昨日の朝から校庭にテントを張り、ブロックでかまどを作り、ごはんを作り、キャンプファイヤーをして、きもだめし、花火にゲームまでの盛りだくさんの中味でした。とにかく初企画だったので、すべてがドキドキでしたが、台風が去って予想外の冷えこみと、今朝からの小雨だけがちょっと残念だったことを抜かすと、なかなか素敵な取組みで上出来だったのではないかと思います。というのもこれはNPOセンターの運営に関わる大人たちの発案で「子どもにいろんな事を体験してもらいたい!」だけではなく、特にニュータウン地域は核家族世帯が多く、なかなか世代間交流が生まれにくい!「あこがれのお兄ちゃんやお姉ちゃんを作っちゃおう!」というのがコンセプトでした。ガキ大将という言葉もかなり懐かしく感じる昨今です。地域ぐるみで楽しんじゃおう!というつながりが生まれにくい現状があります。それを打破すべき第一歩としての‘しかけ’づくりとも言えるかもしれません。
 とにかく企画者側は縁の下の力持ちでスタッフに徹する。子どもたちは中学生から高校生、大学生までの若者のボランティアと一緒に過ごしました。企画者の大人は一切口を出さない!ことが約束でした。小学生から大学生までがグループを作り、その中で企画者の段取りのよさにも助けられ、さまざまな体験をしました。小学生のための体験教室だったけれど、反省会ではボランティア自身も学ぶことが多かったという感想が口々にありました。「普段、小学生と接する機会もないし、どうやって接したらいいのかわからなかったから、いい経験になった。」「小学生の方が年上慣れしていたからびっくりした。」などでした。考えてみると私も小学生と接する機会もなく、彼らたちがどんな発想をしているのか、何に興味があるのか等わからないわけです。子どもの社会参画を考える時にはやっぱり普段からでも彼らと一緒になって学びあいをする必要があると感じました。
 老若男女が力を合わせて取組んだわけですが、その思いはひとつで、「小学生自身の力をひきだしてあげる。」自分自身で自分の可能性を知る経験をしてもらいたいということでした。なるべく手出しはしないで、けれども出来ないことはサポートしてあげる・・・ボランティアと小学生、そして企画者がそれぞれ役割分担をしました。さらには職員の協力もありました。特に朝方には夜通しで見回りなどにもつきあってくれた職員がキャンプファイヤーの残り火のわきでダンボールを敷いてイビキをかいている姿には小さな感激を覚えてしまいました。キャンプのテントは教育委員会から、そしてランタンは選挙管理委員会のものを借用してきたり、公民館の備品ももちろん貸してもらう・・・そのために走り回ってくれる職員には本当に感謝です。そして、そういう中で活動を組み立てていくことが職員と市民との信頼関係を築くことも感じました。
 みんなで一緒になって取り組むことが新しい流れを創っていくことは間違いなし!この活動で生まれた世代交流が次につながっていかなくては意味がありません。また、何よりも「子ども」について真剣に考えて行動しようとしている地域があることに素晴らしいと思いました。

投稿者 hisaka : 2002年08月23日

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