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2002年08月21日

9月議会に向けて

 いよいよ通告書締切りまでも1週間をきりました。本腰を入れなくちゃならないと、ひと踏ん張りなのに思うように進みません。そんな中、今日は市長より9月議会に提出が予定されている案件についての説明会がありました。今回の議会ではとりわけ重大!と思われる案件はなかったように思います。345,074千円の補正予算が組まれていたのと、前年度の決算における中間取りまとめが発表されました。歳入では個人市民税が4年連続で減収になっています。そのかわり固定資産税が少し伸びています。財政力指数も1.156なので、不交付団体になります。多摩市は急激な高齢化を迎えることもあり、交付団体になることも既に予測されています。市長は財政問題にも非常に危機感を感じていて、所信表明の通り経営感覚を取り入れた行政運営しようとしているんだという気合を感じました。「ここ1、2年が勝負です!」とおっしゃっていましたが、その言葉どおりに進めているように思いました。頑張ってもらいたいし、期待もしています。そして協力できるところは協力したいです。

 さて、今日は午前中に調布市のこども家庭支援センターの見学に行きました。国領駅南側の再開発ビルの中にありました。再開発ビルの中に調布市が公共施設として使用するとして取得した部分があり、たまたまその時にこども家庭支援センター構想がもちあがり、実現をしました。平成9年から市民も交えた懇談会が開かれ、平成10年からは市民懇談会の答申を受けて検討会がより具体的なプランを練り上げたそうです。なんと1500㎡もの面積には、ファミリーサポートセンターも併設されています。ショートステぃ、トワイライトスティや子育て支援事業も含め8つの事業を展開しています。驚きなのは利用者ですが昨年は9万6千人ほど、そのうち市外からも約20%ほどの利用者がいるそうです。施設長さんは「立地がものすごいよかった」として市民が使いやすい場所にあるという好条件を指摘されていました。センター内を見学していると、おとうさんの姿もちらほら見かけました。子育てにおとうさんが参加してくれるのはうれしいことです。
 この家庭支援センターは市からの委託事業で社会福祉事業団が運営しています。事業費は約130,000千円ほどだそうです。他にはビルの共益費として16,400千円があります。事業費額(市からの委託料)を聞くと驚きなのですが、これは保育園1園を考えてみると半分の経費で運営できる額だそうです。そう言われて思ったことは、比較対象って結構大切なんだなということでした。
 ここでは子育て相談も多数受付していますが、子育ての悩みから夫婦の悩みなど…さまざまな相談が持ちかけられるそうです。育児ストレスなどの相談があれば、センターで行っているサービスの紹介がすぐできるというメリットがあります。実際にすぐにサービスの利用も出来るため、切羽詰った母親にはとても喜ばれるようです。
 私にとってはまだまだ育児はイメージできない世界ですが、遊びに来ている親子の姿を見ると、私と同じ年くらいの母親がいます。ひとごと…だとして片づけられないなあと思います。自分自身の問題として考えてみるときには、このような施設があるだけで、利用するしないは別としても安心感が生まれる気がします。多摩市でもぜひこんな施設があればいいなあ…と思います。何と言っても一番は施設が新しい事もあり、清潔感あふれています。きれいな設備だというのは外せない条件です。1回訪れたら、また来たい!という気持ちになってしまう場所です。相談員の方は「誰でもがみんな高齢者になるのとは違って、子育ては一過性のものだからなかなか振り向いてもらえないのよね。育児をする人へのまなざしを変えたい」と語っていました。
 少子高齢化が進むからこそ、子どもに対する施策をどのようにまちづくりの中に位置づけていくのかが問われるのではないか…私はそう考えています。 

投稿者 hisaka : 2002年08月21日

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