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2002年08月20日

久々に・・・・中身の濃い一日

 今日は朝には都市計画課の吉井さんに「都市計画って何?」基礎編で話しを聞きました。私は未利用地等対策特別委員会という9月から設置される委員会に参加することになっています。とにかくまったく右も左もわからない状態ではまずいだろうな・・・ということで、少しずつ土地利用のことや用途地域のことなどを勉強しているわけです。でも現状で多摩ニュータウンが抱えている問題を含めて知るには、やはり職員の方にレクチャーしてもらわなくてはなりません。
 やはり一番の問題はニュータウンから旧住都公団も都も手を引いてしまうということ。特に面白いのはニュータウン内のまだ利用されていない土地について多摩市の方では「未利用地」と呼ぶのに対し、公団は「未処分地」という扱いをするということです。つまり公団としては処分していない土地=どこかに売却する土地・・・・という位置付けで、ニュータウンの中の空き地としてニュータウンという街にあった土地の利用の仕方を検討するという意識はではなく、ニュータウン内にある活用されていない土地=公団の資産・・・これを売却して赤字補填をしなくてはならないとの立場なのです。この意識の齟齬が生みだす争いは熾烈です。気を許すことはできません・・・しかし、公団は民間に売却しないでほしいとの要望を多摩市がするならば、そこを市が買収すればいい!と考えているようです。ちょっとヒドイ話です。国家プロジェクトとしてニュータウンを建設する時には用地買収などの点で多摩町に頭を下げたはずなのに、いざ撤退するとなり、この不況の中では手のひらを返したような態度をとるのは少々無責任ではないかと思います。
 ところでたったの3ヶ月の特別委員会の中で決着つけられるほどの簡単な問題ではなくニュータウンの抱える未利用地などの課題は膨大過ぎて本当に頭を抱えてしまいます。街としての衰退の危機だからです。団地建て替え問題を始め、業務核都市としての活性化なども含めた土地の利用を考えること、ニュータウンの再編成は長い眼で考えなくてはならないけれど、そうのんびりもしていられないのが現実です。例えばニュータウン内の学校跡地などの利用も含めてです。今回、限られた委員会の中では一体どんなことが話題に上るのでしょうか?まだ未定なようですが、やはりニュータウンの再編成をするときに住民の意見をどのように取り入れながら進めていくかが大きなポイントになることでしょう。なぜならここに暮しているからです。
 午後は健康福祉部に生活クラブ運動グループとして介護保険の改善提案をして、夜は障がい者の「支援費制度」についての学習会に出席しました。支援費制度もまた、わかりやすいようでわかりにくい制度で、来年から始まるというのに、未だ制度設計がどうなるのか?方針があいまいだったり、周知徹底がなされていません。それはこの間参加した「手をつなぐ親の会」の研修旅行で感じたことと同じです。
 まだまだ一体どうなるのか?よく見えてこないのですが、ただ一つ思うことはこの制度が始まることの良さは措置から契約になり、サービス利用者とサービス提供者が対等な立場で議論をできるようになるということです。これはとても大切なことだと思います。なぜならこれまではサービス利用者の方がどちらかというと弱者の立場であったからです。想像に難くありません。「してもらう」「してあげる」の関係が対等にならなくては、サービス自体の中味、質も向上しにくいと思うからです。
 帰りがけに障がい児をお持ちの方がこう言いました。「親から離して、どんどんと外に出さなくちゃだめなのよね。」彼女は続けました。「地域に出すことで、周りの人も成長を見守ってくれるし、小さいうちから外に出しておかないと、そのうち引きこもってしまうし、親離れできなくなってしまうから・・・。」強さを感じました。そして障がいを持つ弟がいらっしゃる方が言いました。「親亡き後なんだよね、私の弟は。だから一番したの妹が面倒を見てるんだけど、彼女はやっぱり結婚できないんだよね。だけどそういうケースって多いのよ・・・本当に。」…少しでもみんなにとって楽しく暮せるようにしていきたいなって思いが強くなりました。大したことは出来ないけれど、最大限自分が出来る事に知恵を絞りたいなって思います。

投稿者 hisaka : 2002年08月20日

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