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2002年07月21日

市民立法機構;市民と議員の条例づくり交流会議2日目

 一泊二日で開催された交流会議。「多摩市の市民自治基本条例」についての報告者として出席しました。コーディネーターは大学時代のゼミの辻山先生だということもあり、必要以上の緊張はせずに発表することができたのはよかったです。発表の一番最後「感想は?」と聞かれました。不意打ちのような問いに私の口から出たことばは・・・「市民として『市民自治基本条例』を通して欲しいと言うのは楽だっだけれど、議員という立場になると難しくて大変だなあ…と思っています。」と言うことでした。自然と出てきた私の実感で、自分自身でもこんなことを参加者の前で言ってしまうことに驚いてしまいました。でもそれが一番の私の思いかもしれません。「議員の立場」ってとても重いものなのです。
 さて、2日間の交流会議はとても有意義なものでした。発表者も含めてみんなが参加費を払い、開催されるというのが素敵です。それでこそ「市民立法機構」(主催者)だなと感じました。市民立法を取り巻く課題をどのように解決していけるのか?を2日間かけて探す旅でした。いずれにせよ答えは出ていないのですが議員の立場でできることを考えて見た時に、まだまだ私じゃ役不足ねーと思ってしまいました。
 市民が立法するなんてこと自体がまだ市民権を得ていないのが現状です。市民が立法出来るな!という意識を持っている人がまだまだ少ないと思います。でも、市民立法が少しずつ増えつつあり、それとともに市民立法に立ちはだかる壁が見えてきているのです。一番は、市民案がどのように議決機関…つまり議会でお披露目をされるのか…ということです。そもそも議案として議会で審議される状態まで持っていくのが大変です。例えば、請願とか陳情とかのように議員に働きかけてみたところで、議員は動いてくれるのか?例え動いてくれたとしても、その議員は本当に市民案を心底理解して答弁できのか?そして多摩市の市民自治基本条例のように行政とパートナーシップ協定を締結した中で作成される市民案の時、市民案が行政提出議案となるわけですが、この際議会に提出された市民案の姿は行政に手渡す前のままであるのかが問題です。
 いずれにせよ市民が立法をする時、市民案が議会に届くまでのルートがまだまだ整理され確立されていない状態です。そんな中で、今、議員として私が出来ることって何かな…と考えさせられました。現在は行政に対する市民参加や市民参画がいよいよ「市民協働」という‘ことば’に移行しつつ(実質が伴うかどうかはべつとして)ありますが、議会から市民へ、または市民が議会へ…というつながりはほとんど皆無に近い状況です。これまでの議会ははもちろん市民から信託を受けてすべてがお任せスタイルの時代でしたが、今やそんなことは言っていられないというのが私の認識です。やっぱり時代の変化や人々の意識の変化に遅れず、議会の在り方も変化していく必要があります。その第一歩として出来ること・…まだまだ私自身は力不足だけれど、まずは議員という立場を捨てた場所で市民とともに汗を流すことしかないのだと思いました。それが今の私で最大限出来ることだし、初心だろうな…と。だから今日の気持ちを忘れないで毎日を積み重ねなくちゃ!ようやく当選から3ヶ月です。再度、気持ち新たにしたところです。

投稿者 hisaka : 2002年07月21日

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