« 介護保険をのぞいてみると… | メイン | この‘まち’が好きですか? »

2002年07月17日

ちょっと今日はフル回転で…児童館めぐりその7(諏訪)/在宅福祉サービスのこれから

 午前中は私の住んでいる諏訪地区の児童館を訪問。午後は在宅福祉課にヒアリングをして、それから地区の青少協に出席しました。
 まずは、意外にも私にも地区への帰属意識があることを発見。というのも懐かしい10年以上ぶりに訪れた諏訪児童館を、今までの児童館めぐりの中で感じたのとは違う「応援したい」気持ちが沸いたからでした。ここの館長さんは非常にユニークな方で、話をしていると私の中に次々とアイデアがわいてきます。それは地区に対する愛着意識も作用しているのかもしれないけれど、もっともっと子どもたちが主体的に楽しめるために地域がどう協力出来るか?その中での児童館の役割は?などなど諏訪の地域で今後の子育ち環境を整備するためにどういう方向を目指したらいいのか…ということで話が弾みます。理由を考えたのですが、それは私自身がこの地区に住んでいて、やっぱり地区住民の一人として協力できる部分がたくさんあるからだと思います。たまたま午後から青少協の地区委員会がありましたが、やっぱり学校と地域の大人とそして児童館とが連携を図ることが必要です。せっかくその三者が顔を合わす会議があるのにただ出席しているだけではつまらない。ここの場所を有効に活用しなくてはなりません。当事者として関わっているとどうしても熱が入ってしまうな…という自分をとても意識してしまいました。
 諏訪の児童館はとても活発で、今まで訪問した児童館と大きく違うところがあります。それは職員の方も特徴として捉えていますが、昔ながらの子どもたちの風景があるということです。中学生も小学生の子どもたちも顔見知りで、自然と一緒に遊ぶ、小学生は中学生に寄って行くし、中学生も小学生の面倒をよく見てくれるのだそうです。これには地域性が影響していて、コミュニティエリアとしての諏訪地区と、児童館のエリアとしての地区=諏訪が重複していることが大きいということです。「団地の中にあり、子どもたちの『居間』みたいな役割だ…」と館長さんは表現をしましたが、まったくその通りで児童館のある諏訪2丁目地区の団地の子どもたちにとっては自分たちの『居場所』になりやすいところにあります。だからこそ子どもたちの縦のつながりも出来やすいのです。
 …私が小学生だった頃は諏訪2丁目は北諏訪小学校の学区でしたが、現在は諏訪小学校の学区です。私は1丁目に住んでいたこともあり、学校から帰宅してからキツイ上り坂を超えて児童館まで行くことは滅多にありませんでした。そのことは今でも同じで、実は諏訪児童館は北諏訪小学区と諏訪小学校の学区がエリアなのですが、北諏訪小学校の子どもたちの利用率は低いようでした。先にコミュニティエリアとの重複と書きましたが、これは諏訪小学校とのことです。北諏訪地区にはちょっと遠い存在です。…というわけで北諏訪地区の私はやっぱり北諏訪地区にもぜひ児童館を生かせるようにしたいのです。だからこそ力が入るので、今日の青少協でも発言をする機会があり児童館をもっと活用して地域づくりをしていきたい!という思いを述べてきました。児童館の職員は「宝のもちぐされ」状態にあると思います。子どもたちを楽しませるノウハウなどもたくさんあるし、これを活かさないのは残念です。まだまだ地域(デビュー)では新参者ですが、ぜひいい形で地域が動いていけるように微力を発揮したいと思っているところです。
 午後からは在宅福祉課へヒアリング。在宅福祉課ではなんと40人もの職員がいるそうで、まずはびっくり。事務量の多さを物語るものだと思います。私は昨日の介護保険の話に引き続きですが、『健康づくり』ことほど大事なことはないと感じています。なぜなら『まちづくり』の出発点はひとりひとりの市民で、その市民が健康でなければ、元気でなくてはやっぱり地域に力も出てこないと思うからです。だから私は多摩市の「健康福祉推進プラン」を行政の職員の中でどれほど共有化されているのかがとても気になっています。まだ今は、市民懇談会で介護保険制度の見直しとともに在宅サービスについても今後の方向性や目標を検討しているところです。そのためにこれまでのサービスについて整理中という感じでした。でも『誰を対象とするのか?』を想定して、もう少しサービス内容を細やかにしていきたいという姿勢があり、それはとても評価できるところなのですが、それを財政とのバランスの中で実現することが難しそうです。例えば送迎サービスでも要介護者向きの移送サービスと元気だけれどちょっぴり助けてもらいたい高齢者とではその内容が異なるだろうし、食事サービスでも要介護者向きには配食が必要だし、食事の内容も栄養面などで専門的になってきますが、元気な高齢者なら外出して色んな人との交流の中で食を愉しみたいと思うわけです。ひとつのサービスをとっても、その内容を充実させるのは大変です。 
 そして福祉サービスについて第三者の評価機関の設置をどうしていくかも課題とのことでした。本当にたくさんやることがありすぎて、私自身もヒアリングをすればするほどに課題がサンサンと降ってくるので、ついていくのが大変で、ちょっと消化不良になりそうです。

投稿者 hisaka : 2002年07月17日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/59