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2002年07月08日

これからの給食は?

 今日は急遽予定を変更して午後から給食連絡会の会議に初参加しました。先日、多摩市立学校給食センター運営委員会の「21世紀に相応しい学校給食用食器及び食器具のあり方について」の答申を踏まえて、今後給食連絡会としてどのように行政と協力していけるのかを前向きに話し合いました。
 この給食連絡会には、若い世代のお母さんたちが参加していて、話し合いが新鮮に感じました。みんな『食』に関心があります。安全な食材を使って給食を作ることから、より美味しい給食を子どもたちに食べてもらいたい!というのが願いです。みんなにとっていい給食のありかたを考えようと知恵を絞っているところです。例えば今、センター方式の学校給食だと致し方ないことですが、せっかくのフライものも子どもたちの口に届く頃にはコロモが水分を含んでしまって、パリッとしていない上にトングで挟んだとたんにコロモがへなりと外れてしまってポソポソ…という状態、うどんなどの麺類も同じですっかり「いただきます」前の給食係がとりわける段階でお汁がほとんどなくなってしまっっている…状態。子どもたち自身も「給食が美味しくない…」と言っているし、先生たち自身も中学校の生徒にはきちんと残さず食べることを強制出来ず、残飯がものすごい実態など、給食の在り方そのものが問われている時だと思います。せっかく給食を小学校、中学校と実施するならば、喜ばれる給食であることが一番うれしいことだし、それが多摩市の特色にもなると思います。今、給食センターの老朽化でセンター建て替え問題もありますが、そのことについても本当に丸ごとセンターをリニューアルする方がいいのか、それとも学校自体で給食を調理して提供する自校方式が可能になるように施設をリメイクしていくのか…色々な方式を考えてもいいと思います。もし自校方式ならば、民間委託という方式もありますが、特に地域を活かすという意味でNPOに委ねることも考えられます。多摩市では学校選択制が本格的にスタートしますが、もしかすると給食がひとつの学校の特色になっていくかもしれません。多摩市として『給食』をどのような方向性にしていくのか?その方向について給食連絡会では全面的に協力をしたいという方針です。もちろん必ずしも行政見解に従うわけではなく、子どもたちのための給食を充実させるために、行政と共に知恵を出し合いたいとと考えています。
 私はこの給食問題についても、やはりこれからは当事者参加で検討をしていくことが大事だと思っています。子どもたちも加えて、意見を聞くことも大切です。昔は給食が子どもたちの栄養源として重宝されていたのかもしれません。時代が経て、今の給食に求められている役割も変化していると思います。大勢の人との『会食』の楽しみとか、給食を教材として『食』の安全などを考えてみるとか・…いろんな可能性を秘めているのも給食だと思います。特に核家族の多いニュータウンでは、地域コミュニィを創るために近所の人と一緒に給食を楽しむ日があってもうれしいかもしれません。とにかくどんな方向を市が示すのか、そして市民はどのように協力していけるのか?市民の発言に市がどれだけ理解をすることができるのか?
 給食の問題は食器問題から始まり、市民の動きとしては約15年ほど前からスタートしています。私たちがなぜ『給食』に取り組んできているのか?この意味を常に問いつづけることが、活動を前に進ませることになると思いますし、ぜひ多摩市の特徴として『おいしい食』コミュニティが創れたら楽しいなあ!と考えています。

投稿者 hisaka : 2002年07月08日

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