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2002年06月27日

やっと変われる給食食器

 午前中は家で昨日に引き続き健康福祉推進プランを眺めていましたが、穴のあくほど見つめても何も出てこないな…とつくづく感じました。今日は午後から多摩市立学校給食センター運営委員会の今年度第一回目の会議を傍聴しました。午後6時からステイツマンとの議会報告会をしました。ステイツマンとの会合はいつもハードで、あっという間に午後9時を過ぎてしまいました。今回は初議会の様子を録音テープで聞いてから、どうして「市民自治基本条例」が必要なんだろう?とか「地方分権」ってどういう意味があるんだろう?、合併問題、補助金の問題などなど・・・最後には「議会って何をするところなんだろう?」まで幅広く意見交換をしました。今年大学に入ったばかりの仲間もいるので、互いに勉強をしあう場所になります。好奇心旺盛な学生からの質問でハッとさせられることや、彼らの意見が実は一番的を得ているような時も多くあり、有意義な時間です。こういう時間を持たなくては、浮き足立った活動しか出来ない人になる気がします。

 さて今日の午後傍聴をした学校給食センター運営委員会は小学校長代表、保護者代表、中学校長代表、保護者代表、保健所、学識経験者、小学校学校給食主任、中学校学校給食主任と市民委員3名と行政職員(学校教育部長)の15名で構成されています。畏まっているわけではなく、比較的に自由に意見を言える雰囲気がありました。これは会のリーダーを務めている方の進めかたによるのかな・・・?と感じました。
 今日は昨年に市長から諮問を受け1年間検討をしてきた「21世紀に相応しい学校給食用の食器及び食器具のあり方について」、いわゆる強化磁器食器を導入するに対する見解を提出しました。給食の食器問題というと、ちょうど私が小学校の4年生の冬に「メラミン食器とランチ盆」が導入されたのは大きな事件でした。これは私にとっても大事件でした。というのもこれを期に私は給食を止め、お弁当持参をすることになったからです。好き嫌いがあるのではなく給食が大嫌いだった私にとってはラッキーなことでした。メラミン食器は温かいものを入れるとホルムアルデビド(発ガン性物質)が溶け出すという問題があります。それにランチ盆と先割れスプーンの組合せはどうしても犬食いになってしまいます。だから私は「お弁当」を選択したのですが、弁当持ちはもう一人いて、心強かったし、周囲からはうらやましがられていました。
 ところでメラミン食器導入から約15年間です。結局のところ、さまざまな検討がなされた結果「やっぱり廃止!強化磁器の導入」とようやく今日の答申となったわけです。これには請願が期となっているわけですが、その請願提出からも12年かかっています。本当に長い道のりです。もちろん廃止されたことには万歳ですが、初めからメラミン食器の安全性については疑問視されていたのにも関わらず、なぜ導入できてしまったのかが…と非常に疑問に思います。本当に不思議なことです。今回の強化磁器の導入については15年間も検討を重ねてきた結果の結論です。メラミン食器導入にあたっては一体どのくらい検討を重ねてきたのかでしょうか?…長い間検討をすれば、安全性くらい前もって測れたのではないかと思うと、ますます不可解です。でも、やっと変われるんだと思いました。変更に向けた手続きが行政で進められるのかと思うとホッとします。ただ一つ、今まで15年間(今もまだ使っているけれど)、メラミン食器を使用していた子どもたちは一体…素直に喜ぶことはできないのが事実です。

投稿者 hisaka : 2002年06月27日

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