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2002年06月26日

雨降ったけど…地固まらず

 今日は議会運営委員会がありましたが、私は出席しなくてもよいので、朝から多摩市の第2次健康福祉推進プランを読んでいました。文字だけを追っていると、これが実現したら本当に素晴らしいまちが出来あがるんだろう…と思えるような立派なものです。現在の状況に関しての分析もきちんとされています。
 けれども私がこの計画を眺めながら、どうしても考え出せなかったことがありました。それは必ずしも数値化された目標が達成できたからといって、そのことを簡単に評価できないなあと思える部分があるからでした。

 例えば「ハードはあってもソフトなし。」とよく言われます。これだって問題なわけですが、この問題を解決するためには少し時間がかかっても許せる部分があります。ところが福祉プランの中で、例えばホームヘルプサービスの充実でホームヘルパーの増員。これはどうしても計画上では数値目標以外で達成度を知ることは難しいわけですが、本当はそれだけでは測りきれないものがあります。ホームヘルパーなどは数が揃えばいいわけではなく、個々の技術など質が問われてくるわけです。利用者が満足できるサービスが受けられないと思っているとすれば、数値目標は本当に達成できたのかどうか?疑問が残ります。ヒトが相手のサービスだから時間の許容はできません。仮に達成した数値を見たとしても、それが本物かどうか判断できない部分が相当多くあると思うのです。
 それなら一体どうやればこの判断しきれない部分を測ることができるんだろう?…とうとう私は夕方までかかっても回答は出せませんでした。もともと、この部分については簡単には答えはが出ないだろうあ…とわかっていたのですが、私がこのことに一日中こだわったのには理由があります。それは実際にホームヘルパーの利用者がヘルパーさんと対等な立場で会話をすることが難しいという現状が少なくないからです。利用者が弱者に立たされることが多いのです。つまりは人員確保はもちろん必要、でも必ずしも人員がいるからOKと言うわけでもない…とても大きな課題なのです。
 しとしと降る雨、じっくりと計画を読んでみたけれど、なかなか難しい部分が多くて、ちょっと滅入り気味です。

投稿者 hisaka : 2002年06月26日

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