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2002年06月24日

多摩市の保育行政について

 今日は私自身は議会の予定がなかったので、午前中は厚生産業常任委員会の傍聴に出かけました。傍聴をするというのはとても面白いものです。私なんかはまだまだ議員としても初歩の初歩にも達していないので、委員さん一人一人の発言にいちいち「感心」してしまうのです。「はーこんな意見の出しかたをするのか!」とか「こういう観点があったのね!」などなど色んなことをほとんど迷走しているわけですが、なかなか楽しいのです。まだまだ私の考えに柱がないことを実感出来ることはもちろんです。

 次の予定があり途中までの傍聴でしたが、そのなかで保育行政について担当者から話を聞くことが出来ました。特に民間保育所に対する市の補助金についての話がありましたが、これを聞くと本当に目から鱗状態!全部で15種類の補助金がありますが、中には市が単独で補助しているものもあり、すばらしい中味だということがよくわかります。委員さんたちもみな、この資料には感激していましたし、これを見て「多摩市の保育行政は頑張っている!」と口々にもらしていました。もちろん私も同感です。
 委員の一人がこんなことを言いました。「補助を否定するわけではないけれど、補助金に頼る体質はどうかと思う・・・。」他の委員さんたちはどのように思ったのでしょうか?なかなかこの厳しい財政事情の中で行政側がいつまでも変わらぬ水準で補助をし続けることは難しいことは確かですが、その一方で社会自体も不況で夫婦共働きを免れない状況もあるわけです。そしてそういう共働き家庭から保育料をむしりとるなんてこともできません。非常にバランスが求められる分野であると思いました。いろいろな状況の狭間で、行政も何とかやりくりをしているはず!多摩市の保育行政は本当に高い水準が維持されていると思います。
 このこと一つを考えてみてもバランス感覚の大切さを痛感するわけですが、財源がどんどんと厳しくなっていく中では、やはり自分たち、この‘まち’の住民がどういう選択をしていくのかが一番問われるところだと思いました。何をするにしても自分たち自身がどう選択し、そして責任を負っていくのか・・・役割分担をして行政と市民が同じように責任を果たしていくことなしにはどうしようもない状態・・・この現実を私たち自身も知る必要があるのだとつくづく感じさせられます。自分のお財布の中身が寂しくなっていくということは、同時に行政のお財布だって厳しいことをつなげて考えている人が一体どのくらいいるでしょうか?私は今までのように、そのマイナスを行政が請け負ってくれた時代はもう来ないと思っています。自分たち自身もそこをしっかりと認識しなくてはならないのです。あまりこの話を進めすぎるとやっぱり社会構造そのものを急いで急転換しなくてはならない!という無理な極論になってしまうのですが、私自身は財政難でも行政は何でもやってくれる!という発想、そして行政が何でも請け負っていくんだ!という行政側のこれまでの姿勢を少しずつでも変えざる得ないと思います。結局のところすべてのしわ寄せが次世代にドサッとのしかかるからです。今、生きている自分自身のことだけしか考えない・・・自分勝手な考えはやめてもらいたいです。
 本当に年金にしても、私自身がちゃんと給付されるのかも心配です。心配ばかりを積み立てしたくはありません。あとの世代に対して夢・希望貯金をしなくては罪作りだなあと思ってなりません。
 冒頭に話を戻すと、多摩市の保育行政はかなり水準高く維持されているので、共働きの友人には教えてあげたいくらいです。都心から遠い・・・と言われそうですが・・・。

投稿者 hisaka : 2002年06月24日

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