« 通告書を公開します! | メイン | デモ行進を体験! »

2002年06月08日

「市民」ってなあに?

 毎週土曜日の午後は私にとって貴重な時間です。というのは大学時代のゼミで勉強会をしていて、先生も参加してくれるからです。「政治」のあり方とか「社会」の見方をアカデミックに考えることが少ないのですが、ここに参加することで、私自身のちょっとして政治哲学っぽいものが出来ていく気がして楽しいです。「ものの見方・考え方」ということだと思いますが、まだまだ私はヒヨッコで、<わたし>はこう見る・・・でもそれ以外の見方もすることができる・・・と広がり持って物事を捉えることが出来ていないなあと痛感しています。同時に集まった仲間たちがみんなそれぞれに勉強をしているなあ・・・と感じます。

 今日は「市民社会・市民・公共性」(千葉眞さん)という論文を題材にして議論しました。今度議会で「市民自治基本条例」について一般質問をする私にとっては、この「市民」というものの概念を自分なりにしっかりと考えておく必要があるのですが、そのことがとても難しいなあと改めて思いました。多摩市民という総体で、多摩市に住んでいる民のことをいうのか?「市民自治」の「市民」をどう解釈していくのか?で様相が随分と変わると思います。例えば「自治することのできる市民」とか「自治したい市民」と限定することも出来るかもしれません。乱暴な言い方だと思いますが、そうなった時には「自治したくない市民」とか「自治できない市民」についてはどうなるのでしょうか?もちろんそういう市民についてはこれまで通り行政が対応することになると思いますが・・・。とにかくことば遊びのようですが、実はこのことが重要なことで、しっかりと自分なりの見方を持たなくてはいけないな・・・と思っています。
 大学時代の学びは「机上の空論」だと感じてきたのは事実ですが、今、思うことは「机上の空論」こそ大切で、あとはそれをどのように私自身が現実的にあてはめていけるのかだと。よく「もっと若い時に勉強していればよかった。」という大人がたくさんいましたが、その気持ちがよくわかる今日この頃です。

投稿者 hisaka : 2002年06月08日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/24