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2002年05月25日

北欧の国はバリアフリーじゃない・・・・?!

 一般的に北欧の国は税金が高くて、福祉が充実していると言われます。私は毎週土曜日に定期的な学習会に参加をしていますが、今日先生から意外なお話を聞きました。というのも北欧の国、例えばデンマークでもスウェーデンにしろ都市計画的に見ると道路などがちっともバリアフリーの構造にはなっていないそうです。

 今、日本では道路の段差を無くしたり、駅にエレベーターの設置をしたり、階段には手すりをつけたりとお年寄りや障がいをお持ちの方にやさしいまちづくりを推進していると思います。特にニュータウンではとても課題になっています。なにせ多摩市や丘陵地帯ですから山、坂がとても多く、そして古い団地には階段には手すりが無いし、おまけにエレベーターもない。お年寄りが増えつつあるなかで、どうやってバリア解消していくのか急がれるところです。
 なぜ北欧の国では福祉政策が充実しているにも関わらず、ちっともバリアフリーのまちづくりをしていないのでしょうか?それは『ひと』です。例えば車椅子の人が道路の段差につまづいてしまっていれば、周りにいる人がササーっとすぐにお手伝いに駆け寄るそうです。日本だとあまり見られない光景です。とても美しい絵です。それが日常で当り前のフツーなこと。とっても考えさせられる文化?の違いです。
 最近多摩市ではバリアフリーマップというのができました。これはまちの色んな箇所の調査です。とてもよくまとまっているなあと思いますが、そもそもそんなもの自体、北欧では不必要なんだと思うと私たちって何をしているんだろう・・・と感じてしまいます。ただ、私が思うことですが、一番難しいのは障がい者やお年寄り本人の気持ちだと思うのです。やっぱり自立したいし、自分のできることはできるだけ自分でやりたい!という意識が強くあれば、例えば「お手伝いしましょうか?」と声をかけても「いいえ、ありがとうございます。結構です。」と言われると思うからです。そういう意味から言うと日本のようにバリアフリー化を声高に叫ぶこともまあ、必要かなと思います。
 私が脱帽した考えですが、障がい者が道路の真中を歩けるように考えることが必要なんだとアドバイスをしてくれた人がいます。我慢できる方が我慢する。ところが実態はほとんど逆です。例えば視覚障がい者用のブロック。どうしてこんなに遠回りについているのかと私はいつも腹立たしくなります。一番短い距離を考えるべきなのにと思います。でも道路のど真ん中に設置されることは少なく、目的地に辿りつくまでに普通の倍(は大げさだけど)くらい時間がかかりそう。あんまりだなあと思います。
 そういうところからも見直したいなあという気持ちがありますが、なかなか難しいのが現実なのでしょうか?

投稿者 hisaka : 2002年05月25日

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