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2002年05月29日

地域に元気!・・・エコメッセ練馬

 練馬にある『元気力発電所』に見学に行きました。ここは街角のリサイクルショップです。このお店を運営しているのがエコメッセ練馬というグループで、生活クラブの運動を長年やってきた人たちが中心となって設立しています。エコメッセ練馬は設立した5人が270万を出資し、1口一万円のエコ債の発行で67万、寄附金と会費(会員が35人)の合計369万円が元手です。この中から練馬区内で3店舗の『元気力発電所』を開店する予定で、現在既に2店舗が開店済み、3店舗目の準備中です。練馬区という土地柄もあってか、12月にオープンした1店舗目では毎月約四十万円ほどの売上があります。リサイクルショップでこんなに売上があることに多摩市民の私はまず驚きです。

 エコメッセ練馬の代表の丸山恵子さんにお話を伺い『元気力発電所』の設立経緯などを知ることができました。その中でもエコメッセの設立趣意にはとても考えさせられ、眼が開かされました。それはゴミを出す私たち自身が「被害者であると同時に加害者」であるという問題意識です。「反原発とはいうものの東京に住んでいる私たちのエネルギーはどこから来るのか?市民はエネルギー源を選ぶことが出来ないんです。」
 めざすのは自然エネルギーを地域みんなで購入できること。『元気力発電所』の売上の10%は太陽光発電パネルの購入資金などに充当されます。そしてお店の品物はすべて寄付なので、普通のリサイクルショップとは違い、「不要物を買いとって欲しい。」と思ってやって来た初めてのお客様にはまず『元気力発電所』の趣旨をわかってもらう必要があります。ここで生まれるのがコミュニケーションです。お客様が来てエコ・メッセのことを話しながら自然エネルギーの大切さを理解してもらったり、またはお客さんの話しに耳を傾けたり・・・地域の中にはコミュニケーションを求めている人がたくさんいて、そのために集まってくる人もいるようです。ここが地域の雇用の場にもなりボランティアの場にもなり、地域活性化にもつながることも目的のひとつです。
 それにしても12月のエコ・メッセの設立から半年で3店舗のオープン。地域のニーズがあるからなのか?順調に動いているようです。同じことを是非多摩でも!という丸山さんのエールでしたが、この多摩市の中でどうやったらいいのか?やっぱり同じようにやっても上手くは行かず、多摩市の地域性の中からまずはニーズを拾い出さなくてはと思います。何しろ多摩市には「街角」が少ないので、場所を探すことから苦労だなって考えます。
 自分たちが使うエネルギー源を選ぶことが出来ない…私の使っているエネルギーが原子力発電所に頼っていることを知って絶句しました。

投稿者 hisaka : 2002年05月29日

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