2010年3月議会
一般質問通告書
一 私たちが目指していきたい図書館のあり方について
二 子どもたちの育ちを支える学校給食のあり方について
一 私たちが目指していきたい図書館のあり方について
唐木田図書館の新設に当たり、教育委員会が新たな方向性を打ち出した、民間事業者への民間委託問題は図書館政策を考える上で、その根幹をゆるがしかねない問題をはらんでいます。しかし、私たちは従来の発想や価値観に縛られず、時代環境に応じて、「大事なことは守り続ける」という姿勢を持ち、その時点で最善の問題解決策を見出していくことが必要だと思います。
昨年9月の第3回定例会には唐木田図書館の業務委託化に反対する陳情が提出され、この間、子ども教育常任委員会でも議論されてきました。「民でできるものは民で」という流れは、行政の役割や責任の放棄にもつながるとの批判もありますが、一方で、従来行政が守ってきたいわゆる「公共の職務」そのものの在りようを、今、改めて、または根本的にも直さねばならない時期ではないかと考えています。社会全体が行き詰まり、人口の増加による活力、発展はとうてい見込めない状況、とりわけ、多摩市の場合には世界一のスピードで進展するともいわれる高齢化、一気に成熟したニュータウンの老朽化は私たちのまちの将来にとっての最難関の課題とも言えると思います。決して悲観的になるわけではなく、今後どのように私たちが市民の理解を得ながら、自治体経営をしていくのかが問われます。9月定例会における一般質問の際に述べたとおり、行政の果たす役割を見失うことなく、そこに絶えず問われる「価値」と「意義」に応えられるような体制をつくることを優先することが必要だと思います。だからこそ今まで以上に「政策理念」「政策哲学」が問われることは言うまでもありません。その政策理念や哲学もまた、一部の人が創りあげるものではなく、本来は議論の積み重ねの上で、この街の「スタイル」として根差し、発展させていけるものでなければなりません。単なるコスト削減の視点で語るのではなく、市民とともに私たちがまちをつくるという意味を問い直し、見つめなおしてみたいと思います。
以上を踏まえ、唐木田図書館の開館に向け、今後どう取り組んでいきたいのか、その先にある目指したい私たちのまちの図書館のあり方についてお尋ねします。
(1)唐木田図書館の開館に向けて、今後どのように取組んでくのか。
①アンケート結果をどう受け止めているのか。
②業務委託をする場合の今後のスケジュールについて。
(2)東寺方図書館の運営手法の転換が目指すものは何か。
(3)民間とのパートナーシップで得られると想定している市民の利益は何か
(4)2010年国民読書年の取組みについて(具体的な事業があれば、その内容)。
二 子どもたちの育ちを支える学校給食のあり方について
2003年の行財政診断白書で重点検討対象事業として懸案課題とされてきた学校給食センター運営問題に一定の方向が示されようとしています。すでに学校給食センター運営委員会は、調理業務の一部にも民間委託を導入できると判断した答申書を取りまとめ、教育委員会に報告されています。
この問題については昨年の12月、第4回定例会にあわせ、市民の方々からの陳情が提出され、子ども教育常任委員会では引き続き継続案件として審査が進んでいます。私は唐木田図書館への民間委託問題と合わせて考えてきましたが、やはりここでも問われているのは、「学校給食が目指す姿」なのではないかと思います。給食が導入された当初と今とでは、学校給食そのものの位置づけが大きく変わっていることは周知の事実です。「食」「健康」「環境」がこれほどまでに重要に言われる時代となったことを考えると、子どもの「食」や「心」と「身体」に対し、学校教育の現場でなすべきことは増えていると言えます。
この間、私は常任委員会での学校給食センターの現地視察、そしてまた学校給食の共同調理方式から単独調理方式に転換した藤沢市への訪問や、様々な「食」や「健康」の話題を見聞きし、改めて子どもの育ちと学校給食のことを考えるようになりました。
学校教育に位置付けられている給食はどうあるべきなのか、そのために給食センターが果たすべき役割は何なのか、実際の調理者と子どもとの間の距離を埋めるためにできることは何なのか、また市民にとって「学校給食」とはどういうものとして受け止められているのか・・・本当に色々なことを考え、これまでの多摩市の学校給食をめぐる歴史を見直してみました。そして、メラミン食器導入で私がなぜお弁当を持っていくことになったのか、その後、20年かかってようやく安全な食器への変更したことなど様々なことを思い出しました。安全で安心、おいしい給食を子どもたちに・・・というのは当然のことです。でも、そもそも多摩市の学校給食が「安全・安心・おいしい」であるのかどうかにはさまざま議論もあると思っています。いずれにせよ、教育委員会の学校給食へのの考え方、理念、これからますます必要とされる「食育」へのアプローチなど改めて明確なメッセージと具体的な取組みを打ち出すことが必要だと思います。
以上を踏まえ、学校給食センターの今後と子どもたちの育ちを支える学校給食のあり方についてお尋ねします。
(1)顔の見える「給食」化への努力にはどんな取組みをしてきたのか
(2)地産地消にはどのように取組んできたのか。
(3)完全米飯給食を目指すべきだと思うが、それに対する考え方を伺いたい。
(4)職員組合との交渉経過について。
