2006年3月議会
一般質問市長第一答弁
1についてお答えします。
本市は、昭和46年に多摩ニュータウンの第一次入居が始まって以来、全国から多くの方々をお迎えし、急激に人口が増加してきました。
まちづくりには、人と人との触れ合いが大切であるという認識のもとに、スポーツや文化活動を通じてのコミュニティづくりを展開してきました。また、建設時から運営までを市民参画で行うコミュニティセンターづくりを通して、市民がコミュニティをはぐくむ仕組みづくりを推進してきました。現在、市内で数多くの市民活動が展開されていることは、こうした取り組みの大きな成果でもあると考えています。
一方で、本市は急速に都市化したために、地域での連帯感や世代間で受け継がれるコミュニティ意識が希薄であると言われています。また、ニュータウンに移ってこられた市民の皆さんは、いわゆる「団塊の世代」前後の方が多く、多くの皆さんが、昼間は多摩市以外の場所に勤務されている状況です。
今、こうした皆さんが退職し、まちづくりの担い手として地域に戻ってきつつあります。地域の中で「顔の見える関係」が築かれることが、地域コミュニティを支える重要な要素であり、とりわけニュータウン地域にあっては大切なことであると考えています。
そのような意味では、地域の皆さんが日常的に行き交い、また地域の情報が集まり、発信される場や機会が身近なところに生まれるよう、市としても地域の皆さんとともに知恵を出し合ってまいりたいと考えております。
2について、お答えします。
近隣センターは、ニュータウン地域において住区単位に日常の商業・サービス機能を有したエリアとして、計画的に配置されてきました。
しかし、駅周辺の商業施設の立地や大型商業施設の進出、あるいは住民ニーズの変化などにより利用者が減り、空き店舗も目立っていました。近年、住民の高齢化なども踏まえ、これからの近隣センターは、商業だけでなく、コミュニティの機能などを含めた住民の身近な生活を支える拠点としてその役割が変わりつつあり、空き店舗の活用がふえています。
今後とも関係機関と調整しながら、商業施設だけでなく、NPOや各種団体などが入居しやすい環境を整備してまいります。
3と4について合わせてお答えします。
平成15年3月に策定した「多摩市商業活性化計画」においては、「商店街のにぎわいづくり」及び「空き店舗の活用によるコミュニティの充実」を重点施策として掲げています。
「商店街のにぎわいづくり」については、これまで本市では、商店街診断や歩道改修工事などの環境整備を実施しました。また都市再生機構、東京都住宅供給公社においても、賃貸店舗のアーケードの改修工事や外壁塗装、サイン板の設置などを順次行ってきました。さらに、本市は商店会が実施するイベントに対して、「新元気を出せ商店街事業補助金」を交付することで、商店街活性化の支援をしてきています。
「空き店舗の活用によるコミュニティの充実」については、平成17年度には、永山団地名店会が「新元気を出せ商店街事業補助金」を活用し、空き店舗にチャレンジショップを開設しました。これは、同地域にある高齢者のコミュニティの場として定着している「永山福祉亭」などと合わせ、商店会としての新たな機能や魅力を生み、地域コミュニティの場としての広がりを見せているものと考えています。
また本市は、平成14年度に近隣センター内の空き店舗を活用し、開業希望者に対し、その家賃を補助することで創業支援とする事業を実施しました。この事業をきっかけとして、都市再生機構においても、平成16年1月から「チャレンジスペース」事業として、開業希望者やNPO団体に対して4カ所の店舗を対象に、開店から6カ月間無料で貸与するという支援策が実施されました。
これらのことから、空き店舗数はここ数年、30店舗前後で推移してきたものが、本年3月1日現在で21店舗にまで減ってきています。引き続き、関係機関との調整も含め、空き店舗解消に向けて、市民、事業者の皆さんとともに、さらに努力してまいります。
5についてお答えします。
「新元気を出せ商店街事業」については、商店会の振興、経営の安定及び地域経済の活性化を目的として、平成15年度・16年度に14商店会・22事業、平成17年度は15商店会・21事業が実施されています。
これらの事業の中には、多摩センター商店会や桜ヶ丘地区の各商店会が実施する桜まつりのように、地域に根づいたイベントとして、にぎわい創出に効果をあらわしているものも多くあります。
また本年度、桜ヶ丘中央商店会が実施した「せいせきハートフルコンサート『耳をすませば』」には、日本全国からお客様が集まり、多摩市や聖蹟桜ヶ丘の名前が広く周知されました。
現在も、桜ヶ丘商店会連合会が中心となって、アニメ「耳をすませば」を活用したまちおこしと、商店会振興について検討が進められています。この事業をきっかけとして、新たな観光資源の発掘という効果があったと考えております。
