2010年11月09日

「感動した!」

 今日は熊本県宇城市より、民主党所属の方を含む会派のみなさんからの視察がありました。同じ政党に所属しているということで、何となく安心感もあり、ざっくばらんな雰囲気で意見交換することができました。

 視察は議会事務局長が多摩市議会の概要を説明し、次長が議会改革の歩みを含め、議会基本条例の内容などについて説明をします。そして同席している議員はフォローをする感じ?私の場合は局長や次長ではなかなか話すことのできない裏話・・・実際に取り組んできた議員の一人としての苦労話などをお話しするのが流れです。

 ということで、今日は・・・まずは一連の説明を聞いていただいた後の開口一番に、「感動した!」とのお言葉をいただきました。


 「とてもとても宇城市議会では真似ができない。」と。


 宇城市議会さんは、会派構成などを拝見するに・・・・いわゆる「都会」の地方議会とは異なる感じです。政党所属議員が少なく、みんな保守系無所属で活動されているようですね。議員さんは兼業の方が多いらしく、農業や土建業などを営みながら活動をしているとの話。議員数は多摩市と同じく26名ですが、女性議員は2名しかおらず、「とにかく女性が議員に立候補するというハードルがものすごい高い!」とのことで、多摩市議会10名の女性議員の数に圧倒されたということ。

 私たちにとって女性議員は全然珍しいものでもなんでもないのですが、きっと多摩市議会でもそのまた昔は女性議員が特異な存在と見られていた時代もあったのだと思っています。そんな意味で、今・・・多摩市議会の環境は女性にとって居心地がいいのでしょうね。そしてまた、市議会の活性化という点でも、議会基本条例を制定できる議会内の環境があること自体、私にとっては恵まれた状況で、これまた‘めぐりあわせ’かなと思うとありがたいことです。どれもこれも、実は・・・市民が選びとっている、市民が政治を創っていることが起点と考えるわけなので、多摩市民のみなさんにありがたさを感じるばかりです。‘議会改革’に対して、私と同じ志や思いがあったとしても孤軍奮闘で全く他の人に理解されないと嘆いている他自治体議員の話を聞くたびに、一層その思いを強くするのでした。


 ということで、今日も改めて、多摩市議会で活動させてもらえることにありがたいと思いつつ、せっかくの議会基本条例をお蔵入りさせないようにしなくっちゃ!と気を引き締めたところです。


 いよいよ今週末に迫りました!議会基本条例制定後初めての議会報告会。どうぞお時間のある市民の皆さん、覗いてください!(以下、市議会ホームページからの引用)

多摩市議会報告会を開催します。
~もっとよく見え、わかりやすく、市民が参画できる議会へ~

 多摩市議会では、市民の皆さんにもっとよく見え、わかりやすく、市民が参画できる議会に、そして、合議機関として市民の皆さんと一緒に考えながら、さらにしっかりと議論ができる議会に改革していくために、多摩市議会基本条例を平成22年9月8日から施行しました。

 この条例に基づき、市議会の審議結果等について、議員から市民の皆さんに報告会を行います。報告を聴くとともに、市議会に、あなたのご意見、ご要望を直接届けてみませんか?

 ぜひ、市民の皆さんのご参加をお待ちしています。

 第1会場   日程 11月13日(土)  時間 午後2時~午後4時
         開催場所 パルテノン多摩 第1会議室  定員 100人
 第2会場   日程 11月13日(土)  時間 午後7時~午後9時
         開催場所 永山公民館ベルブホール  定員 100人
 第3会場   日程 11月14日(日)  時間 午後7時~午後9時
         開催場所 関戸公民館ヴィータホール  定員 100人

   ※ 開場は開催時間の各30分前、申込み不要、直接会場へお越しください。


 ▽対象 市内在住・在勤・在学者
   ※ 手話通訳・要約筆記有
   (利用される方は、席の確保がありますので、事前にご連絡をお願いします。)
 ▽主催 多摩市議会
  <手話通訳・要約筆記利用連絡先 議会事務局☎(338)6890/ FAX(372)6761>

 対象・・・って限定されているようですが、どなたでもご参加いただけます!関心のある方はぜひ!

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2010年11月01日

初リハーサル。

 今日は午前中は市制施行記念式典で自治功労、市民表彰が行われたので出席しました。渡辺幸子前市長が自治功労者として受賞されていました。私は今、いろいろな場面で感ずることですが、やっぱり女性が社長になっていたり、市長になっていたり・・・・トップに立つ、リーダーになるというのはまだまだ大変だなと思います。特に男性が半分以上の職場で女性がトップに立つというのは本当に難しさがあるような気がしてなりません。市民表彰を受賞された方には、市長が一枚一枚表彰状を手渡します。地域で多くの方の活躍があるんだなあと改めて認識させられました。

 さて、今日は今月いよいよ13日、14日で開催される議会報告会に先立つリハーサルでした。それぞれ発表者になっている委員長は‘読み原稿’を作成しています。それを読み上げると言えば読み上げるだけなのですが、なかなか緊張しそうです。私は決算特別委員会報告で10分いただいていて、常任委員会委員長はそれぞれ8分ずつということですが、委員会によっては報告事項が盛りだくさんのところとそうでないところがあるので、制限時間はあってもそれぞれ融通し合って、全体進行の予定時間内でまとめていこうという話になっています。

 司会は藤原マサノリさん。リハーサルでは司会者をはじめ発表者の委員長も名演技?!「学芸会のリハーサルみたいだ・・・・」と失笑しながら、一度やってみようと施行したわけですが、しかし、最も重要なのは質疑応答・・・・こればかりは、想定問答をつくるわけにもいかないので、当日のお楽しみと言うわけです?!当日はおそらく司会者が質疑などの整理を進めることになると思っていて、そのために適任だというわけで藤原さんを選任したのですが、質疑の整理は上手くいっても、答弁する私たちは?かなりの緊張感が漂う当日になりそうです。


 そんなわけで、だいたいの発言時間はそれぞれ確認で把握できたので、当日までは微調整などを行うことでリハーサルは終了。あともう1回のリハーサルが予定されていましたが、「わざわざリハーサルはもういいでしょう。」ということになったので、次回はいよいよ本番です。


 市民よりも他市からのギャラリー(=他市議会の議員さんとか)が多かったりして?と考えたりもしますが、実際に問合せもいくつかいただいていることを思えば、多摩市議会が実施する議会報告会に(業界では?)ちょっぴり注目が集まっていることは事実です。

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2010年10月22日

議会でのあれこれ。

 今日は午前中は来月の議会報告会の打合せをしました。市議会主催で中心になるのは議会運営員会。委員長と委員長に指名された私を含む3名が世話人的に当日までの準備を進めることになっています。とはいえ、事務局が万全のサポート体制になっていて、報告会開催までの段取りやら準備物やらも準備万端そろっている感じ。・・・・あとは演じ手?!役者とまでは言わないわけですが、私たち議員が当日までに体調整えて臨むだけという状況です。

 当日までのリハーサルは2回(もある!)。土日で3回の報告会をこなすわけで、どの会場でもちゃんと同じ内容としなければならず・・・・発表者は「発表者原稿」を出さねばならないという体制です。わざわざ発表するための読み原稿は要らないのではないかとも思ったのですが、そうも言っていられません。私としては面白みに欠ける気分もありますが、初めての議会報告会でもあり、「台本あり」で進めるとの慎重に慎重を期す方針には従わなければなりません。台本を準備しておこうという発想そのものが、とっても行政マン的だと思えてなりません。

 さて、今日は午後から市長、副市長をはじめ、企画政策部長も立ち合いのもと・・・第5次総合計画の基本計画案の説明会がありました。予定では2時間だったのに、1時間足らずで終了・・・・なぜなら、示された「案」なるものが、私たちの意見できるような内容、水準になっていなかったから。まだ、未完成というか、不完全というか・・・・「途中経過の報告」という表現で説明をされたのですが、端的にいえば「まだ全然、話し合いが進んでいません。」ということで、意見しようにもしようがない資料が示されて、「今の段階では、不十分にしかお示しできていませんが、12月の議会までには何とかもう少し内容を詰めていきたい」ということでした。
 さすがに、失笑・・・・というか、わざわざ今日の説明会のために時間のやりくりをしてきた議員一同は「笑うしかない!」という状態。「こんな説明会のためにわざわざ時間調整してきたのに!」と憤りをぶつける議員が一人もいないのは大人というか寛大というか、寛容というか・・・・・。見方を変えれば「議会をバカにしている」とも受け止められる状態かもしれません。


 そんな有意義とはとても言えない時間の後、先般終了した決算特別委員会の総括と称して、理事会メンバーが非公式に集まりました。今年度の決算特別委員会で実施した事業評価の内容など、市長らと率直に意見交換しようという趣旨。こちらも市長、副市長と企画政策部長がそろい、理事会メンバーと決算審査のあり方などについてちょっとした協議をしました。
 市長からは「決算特別委員会では質疑を受けるだけで、逆質問ができなくてストレスがたまってしまった!」という率直なるご意見が。市長としては議員の発言の真意その他、もっと突っ込んで議論したいと思ったようです。市長はとても議論好きの方。ですので、もっと議論したい!という気持ちがとてもよくわかります。
 でも、そもそも従来型の運営では「議論し合う」「討議し合う」というものは皆無で、それ自体が運営マニュアルから度外視されていたわけなので、市長が望むような、そしてまた議会内でも目指さなければいけないと多かれ少なかれ議員同士もその必要性を感じているような活発な意見交換や協議で合意形成を図っていく状況をすることはなかなか難しい。そもそも根本的に議会運営のあり方を見直さなければ対応できないと感じています。
 時間を無制限にすれば終わらない・・・・それこそ、もともと議論好きな人の集まりとも言える議会なので、発言時間の制限を解いてしまえばいつまでたっても終わらない!となる恐れもありますが、納得のいく議論をしようとしても議員の「質疑時間が1人30分」みたいな時間制約をしながら、審査を進めるような手法では「政策論争」みたいなところまでには至らなくて当然です。


 でも、本当は市長と議会(議員)は「政策論争」を進めていくのが本来の姿。そこを目指すならば、相当程度議員自身も力量を上げていかねばならない・・・それだけは自らを振り返っても覚悟しなければならないと思うと、ちょっと身震いというか背筋がピン!となります。


 異常に暑かった夏が懐かしすぎるくらいに、すごく涼しいというか寒すぎて、布団に入るときにも靴下が手離せない季節が突然到来・・・・まだまだ秋なのに・・・・と寒くなるこれからの季節が心配になってきました。

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2010年10月05日

議会報告会の準備をしなくちゃ!

 議会基本条例が制定されて・・・・・。初めての試みとなる議会報告会。全議員参加で実施されます。しかし、一応、議会運営委員会が中心になり運営することが決まっています。議員が何から何まで自らが積極的に主体的に行動し創り上げるのが議会報告会だとは言え、議会事務局の手助けというか、議会事務局の手を煩わせ?・・・いやっ、強力なサポートを得ながら準備を進めることになっています。

 で・・・・。


 私はなぜか?というか、議会運営委員長の小林憲一さんのリードのもとで自民党は藤原さん、生活者ネットの向井さんと一緒に「議会報告会プロジェクトチーム」のメンバーになっています。このプロジェクトの人選については、何の前触れも打診もなく・・・・・小林委員長によりメンバー指定された形になっているのですが、まあ、私や向井さんは「議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会」(久々に入力したけれど本当に長すぎる名称)の委員だったので断る理由もなく・・・・委員長の指示のもとで私は当日のアンケート素案を作成することになっているのでした。ちなみに藤原さんは司会担当(これが最も肝心要)で、小林さんと向井さんは告知用ポスター・チラシの担当。


 何と言っても初めての議会報告会なので、2回もリハーサルをする段取りになっているのもまたご愛敬。リハーサルの前までに、報告者は原稿作成しておかねばならないし、その原稿についても自分の独断と偏見というわけにもいかないので‘了解を得る’という手続きが必要です。9月定例会の内容を報告しようということになっているので、委員長だった私は決算特別委員会の報告をしなければなりません。


 さて、どうやって報告することがいいのかとパソコンに向かっているのですが一時間ほどフリーズしてから・・・・全然前に進まないのです。

 今日は午前中は民主党多摩支部の会議があったのですが、そう言えば・・・次回のタウンミーティングは永山での開催です。

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 日時:11月6日土曜日 14時から15時半
 場所:グリナード永山5階 2号ホール

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 これの告知活動も行わなければならないし。でも、それ以上に議会報告会にどれくらい市民の方が注目してくれるのかなあということのほうが気がかり。やっぱり、市民のために多摩市議会として実施する取り組みなので、私にとっては何よりも議会報告会の滑り出しを成功させたいと思っています。


 そのために、議員も党派や会派関係なく、朝夕での街宣活動など役割分担で実施する予定になっていますが、私の予測ではかなり他自治体からの見学者も多いのではないかなと。


 「のぞいてみたい市議会!」になれるように、何はともあれ日々の努力を継続させていきたいものです。

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 議会報告会の日時と場所です。

 1回目 11月13日土曜日 14時から  パルテノン多摩第1会議室
 2回目 11月13日土曜日 19時から  ベルブホール
 3回目 11月14日日曜日 19時から  ヴィータホール

 多くの方のご来場をお待ちしています。もちろん出入り自由です!
 
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2010年09月28日

議会・議員自身が身を削る=議会定数の削減・・・なのかどうか?!

 議会運営委員会(議運)でした。一番目の議題は市民から提出された陳情です。ある議運メンバーの言葉を借りるのであれば、「選挙前になるとこの手の内容の陳情が提出される。」「パフォーマンスとは言わないが、このような陳情を提出したことを材料にして、選挙の宣伝材料に使おうとする人もいる。」・・・ということになるのかもしれません。


 陳情は「多摩市市議会議員定数を2名削減することの陳情」で、「来年4月に行われる多摩市議会司会議員選挙において、議員定数を2名削減し、4年間で1億円の財源を作って下さい。」というもの。陳情者から発言があり、「税金で食べる人を少なくする」「議会改革として具体的に分かりやすく市民にその姿勢を示すことが必要。議員定数・議員報酬・多選自粛で三位一体だと考えていて、これを3点セットで議論をしてほしい。できれば今すぐではなく12月議会まで継続審査して、最終結論を出してもらいたい。」とのことでした。


 既にこれと同一内容の陳情はつい先だっての3月定例会でも議会では「不採択」になった問題で、その際も多くの議員は「議員の身分についても議論が必要、そしてそれと関連して議員や議会のあり方そのものを再確認することや、もっと市民に理解を得られるような議員、議会活動をしていく必要がある。」との認識を示したうえで、まだまだ定数削減についても報酬問題についても「期が熟していない」という結論が出されていたように思います。


 それから半年余りですが、ますますその状況は変わっていないようです。なぜなら、やっと議会基本条例が制定され、施行され、これから今までの積み重ねの上に、さらに今の時代に即して、新たなる展開で議会活動をしていこうとスタートラインにたったばかりだから。なので、ここで議員定数を減らすというのにはどうも慎重にならざるを得ないのです。これから地域主権と言われ、地域の議会(つまりは自治体議会=多摩市議会)の権能はおそらく質的にも変わってくるはずです。そのことからしても、議員総力、議会として総体の力をいかに向上させていくのかはまだまだ議論の余地があるでしょう。


 今日のところは、公明党だけが2名削減に賛成。他の市議会などの状況を見ても減らしているということを理由にしていました。でも、他市は他市。多摩市がどうするのかというのは多摩市民が決めることなので、やはり議会基本条例に基づいたプロセスを経ながら、市民と一緒に議会のあり方を考え、市民とともに議員定数や議員報酬について「一体全体何人くらいが必要なのか、報酬はどのくらいが適当であるのか」を議論していくべきでしょう。


 というわけで、陳情については現時点では「不採択」という結論を出しつつも、今後私たちの任期内までに「議員定数と議員報酬の問題」をきちんと議論していくことにはなりました。陳情が出たから議論をするというのではなく、実は、もともと議会基本条例を制定する過程でもこの問題は避けて通れないことだとの共通認識が何となくできていたように思っていて、議会がそれこそ主体的に考えていく、行動していかねばならないという覚悟を薄々していたのではないかと私は思っています。少なくとも私は、議員定数と報酬の問題をきちんと市民とともに議論していく心構えはありました(と言っても、次の改選でもう一度議席を得ることができたなら・・・という条件付きでしたが)。


 私としては議員自身が身を削るというのであれば、定数を削減する前に議員報酬の見直しも考えることができると思ってきたので、本日のもう一つの協議事項であった「次年度の議会費」の議論で共産党が議員の役職加算(ボーナス時に基本給が20%加算される仕組み)をなくしたらどうかとの提案には賛成でしたが、こちらは公明党と自民党会派の反対により一致しなかったので、従来通りに役職加算は継続されてしまいます。身を削るってどういうことなんだろう?役職加算を見直すことこそ先に取り組めることなのに・・・という気持ちは共産党、ゆいの会、生活者ネットワーク、そして民主党会派の主張です。私たち4つの会派(+自民党さんもですが)は議員定数削減には今は慎重になるべし!という考えです。


 もしかすると、報酬は減らしてでも、民主主義、もっときちんと民意を反映させるためにも議員を増やしてほしいという希望もあるかもしれませんし。実際にそのことを望む声だってあることも事実。スリム化は必要だと思いますが、間違った痩身術では将来的に骨粗鬆症になってしまうかもしれない?!人数を減らすことでより質の高い議論ができる議会になるかと言えば、「絶対そうだ!」なんて確約はありません。
 例えば・・・・定数を減らし、報酬を上げることにより、今以上に優秀な人材を確保しようという議論をする人もいますが、それにしても報酬を上げることで優秀な人材が議員になるかと言えば、それの確約もできません。


 今、市民は地方議会に何を求めているのか。定数削減、報酬削減のことについも、もっともっと市民と議論しようよ!する必要があるよ!・・・・その意欲をきちんと行動に移さないと市民は納得しないと思います。(今日、それぞれ会派の代表として発言をしたメンバーなどなど・・・責任は重大!)


 人数が少なければコンパクトで質が高くなるのか?!・・・・人数が多ければ、議論をまとめ上げていくことは大変ですが、やはり「・・・寄れば文殊の知恵」とはよく言い当てている表現だと私は思っています。そういう意味では同じ人たち、同じ顔触れで構成されている議会を良しとしないと考える議員は、多選禁止などと変に条例などで規制する前に自らの身の処し方を考えることも必要なのかもしれません(今日の陳情者は多選禁止を条例化すべきと主張されました)。でも、その一方で行政には継続性がある、そしてまた歴史の積み重ねがあるということを考えれば、多選議員の存在が「いぶし銀」のように輝き、重要だと思える瞬間もなきにしもあらず・・・ということは考えておくべきです。要するに多選だから全く駄目かと言えば、そういうわけでもない・・・・結局は市民がその議員が必要かどうかを決める・・・・これが行きつくところの最終結論であることは今も昔も変わらないはずです。

 先にも書きましたが、私たちの任期の間には一定の到達点を見つけていこうとのことになりました。ですのでそこに向けてどのくらい活動できるのかが課題。試されていると感じます。

 議員定数の削減、議員報酬の削減・・・議会のあり方を含め、ぜひご意見をいただきたいです。

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2010年08月25日

議会はやっぱり必要?!

 今日は午前中に会派での打ち合わせ。定例会に向けては決算審査に当たっての意見交換、特に議会が事業評価を行う際の対象事業をどうするのか?など話し合いをしました。

 「議会における決算時の事業評価」

 実は議会基本条例にこれについて明記されているので、多摩市議会はもう逃れられず、今後も継続して取り組んでいかねばならない活動の一つになっています。まだまだ試行錯誤の段階とはいえ、評価手法についても年々改善改良を加えてやっているので、行政にとっては「何がどうなの?!」みたいなところがあるのも事実です。議会がこうした事業評価に取り組んでいること自体、珍重されるので、全国からも視察がありますが、この評価がどのくらい有効であるのかは見えてこないのが実情です。とりあえず、数年来の取り組み成果はありますが、議会における成果が行政活動の改革にどうつながっていったのかに説明を求めるなら、「成果あるようで、なかなか見えにくい。」という感じかもしれません。

 そんな中で、阿部市長は秋には市民による事業仕分けを実施をしていくとのことです。まさに、市民が事業評価を行っていくわけで、すでに段取りは進んでいます。

 しかし、ここで市民が行った事業評価をどう生かしていくのか、そしてまあ議会における事業評価をどう受け止めていくのか・・・・・。

 そのあたりの阿部市長のセンスについては今まだ何とも言いようもなく、市民が行う事業評価はどんな手法を用いるのかわかりませんが、仮に市民と議会が同一事業を評価した場合にそれぞれ意見が食い違ってた場合には市長はどう判断していくのだろう?と思ったりします。まさか・・・議会が仕分けられちゃったりして?!


 というのは半分冗談で半分は結構深刻に言い得て妙といえる現状だと思います。そういう意味で、議会における事業評価が次年度の行政活動の改善にしっかりと結び付けていける道筋をつけていきたいのですが。

 市民の価値観が多様化している中、議会に対しても、もともとは低投票率で選ばれた議員たちで構成している機関だとの批判、そしてまたそれについては「一部の意見でしかない」と指摘し、議会・議員に白紙委任はしていない!・・・・そんな意見も多くの方に共通しているように思います。私もそう思います。

 でも、自治基本条例の時にも議論になったのですが、果たして・・・・市民参加をしている人たちの正当性ってどこにあるのでしょうね?つまり、市民参加をした人たちの意見をどう生かすのか、取り入れるのか取り入れないのかについて判断するのは市長ですが、その時に「なぜ、その意見を取り入れたのか?」という根拠はどこにどう持つのでしょう?議会・議員の意見というのはその内容がどうあれ、とりあえず「市民の代表性」ということが担保されているはずなんです。それは選挙を経ているかどうかということになりますが・・・・。


 なので、余計に今回の場合も市民による事業評価結果×議会による事業評価結果の活かし方が問われていくに違いないのです。


 だからこそ、議会における事業評価をしっかりとやらねばならないとの緊張感も高まりますが、その緊張感が議会全体で共有されているかと言えば、その認識はまだまだ個人差ありそうです。いずれにせよ、「議会って、やっぱり必要だ!」と思ってもらわなければならない、それは自分たち議員一人ひとりの活動にもかかっているんだと改めて思った昼下がりでした。

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2010年08月06日

改良を重ねていけばいつかは・・・?

 決算特別委員会の理事会の集まりがありました。理事会というのは決特(けっとく=決算特別委員会)の運営方法などについて協議するために任意に設置されています。今日は理事会で今年度の議会における事業評価のためのシートについて意見交換しました。

 自民党の藤原マサノリさんは生業でも評価などをやっていらっしゃるとのことで、今回も評価シート作成に提案をしてくださっていますが、昨年は5段階評価で評点をつけていたところを6段階にしたほうが良いとのことでした。確かに5段階評価だと無難なところで真ん中(評点でいえば3)をつけてしまう場合も多いわけですが、6段階にすれば中の上と中の下が明確になるために、より評価の傾向が鮮明になるという事でした。確かに・・・・その説明には全員が合意です。
 また評価の観点についても、もともと行政が担っている事業は全て公共性があることが前提のため、昨年の評価の観点になっていた「公共性」という表現を取りやめることとしました。その代わりに「妥当性」との観点を設け、行政が直接になうべきなのか、そうではないのか・・・という各会派の見解を示す項目にすることとしました。ちなみに評価の観点については昨年は5つの観点(必要性、公共性、優先性、費用対効果、成果)がありましたが、今年は新規に「妥当性」を加え、「必要性」「費用対効果」「成果」の4つに。昨年の「必要性」「公共性」「優先性」については類似している観点としてひとまとめにし、「必要性」という表記にしてあります。

 そんわけで評価シートは昨年の反省を踏まえてちょっぴり改良されています。


 ただ、会議で話題になったことの懸案事項・・・・それは議会の評価といっても各会派がバラバラの観点で評価をして公表しても意味が無い・・・・やはり議会全体として1つのメッセージを作り上げることをすべきという部分。
 これはこの間、ずっと論争になっているポイントなんですが、各会派ばらばらであることが「まさに議会たる表現」と考える立場VS各会派バラバラの見解を一本化する合意形成プロセスを持つべきと主張する立場・・・せめぎあっています。

 

 一応・・・市長側としては「バラバラで評価を示されてしまうと、どこに議会の意思と受け止めればいいかわからない。」という公式見解が出されてきたことも確かなので、議会の評価が名実ともに「議会の意思」として受け止めてもらえるような工夫はしたいなとは思いますが。

 そんなわけで、多摩市の決算特別委員会=決特における事業評価については全国からも注目されるところでもありますが・・・・・・実はまだまだ範やモデルとして「これ!」と示せるような内容になっているかと言えば、胸を張って紹介したり、お奨めできるような水準まではまだまだ到達していないかなあというのが感想です。


 もちろん、だから「やることが無意味」と言うつもりはなく、試行錯誤を重ねていけばいつかきっと・・・ね・・・という気持ちで今年の評価にも取り組んでいくわけですし、議会基本条例→9月施行の第9条にご注目!

 (決算・予算の連動)
第9条 議会は、決算審査に当たって、市長等が執行した事業等の評価(以下「議会の評価」といいます。)を行わなければなりません。
2 議会は、予算に十分反映させるため、議会の評価を、市長に明確に示さなければなりません。
3 市長は、議会の評価を予算に十分反映させるよう努めなければなりません。

となっているからには、否が応でも・・・取り組んでいかねばならないことなのです。(なので、やっぱり議会基本条例に制定するということは重いですね。)


 なので、色々と努力重ね続けるしかないです。ぜひ、色々と議会における事業評価のあり方などご意見、ご助言いただければと存じます。24時間365日受付しています!

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2010年07月16日

9月×日が議会基本条例の施行日に。

 午前中に議会運営委員会があり、議会基本条例の運用ルールがようやくまとまりました。3月に制定されてから、半年を超えない範囲で施行することとなっていたので、とかく運用ルールを急ぎ決めていかねばならず・・・・何度となく話し合いを重ねてようやくゴールにたどり着いた感じです。あとは代表者会議に再確認したのちに(代表者会議に関する規定もあるので)、改めて確定させ、速やかに施行日を決めていくというのが段取りです。施行日にについては市役所内部的な手続きがあるので、例えば9月1日という格好で予め決めきることができないとの話でした。一つ一つの手続きと段取り、事務的な流れについても「へー」「ふーん」ということが多く、条例制定を通じて得た学びは多いです。


 約1時間ほどで議会運営員会が終わり、その後は決算特別委員会の運営について事前準備会を開催。各会派から選出されている理事(ほとんどは議運のメンバー)を集めての協議です。議会における事務事業評価をどうやって進めていくのか?このあたりは各会派というか各議員と言った方がいいのかもしれませんが、見解は似て非なるものというのが実情です。例えば、評価をするために点数化をするのですが、「数値化すること自体疑問」という声もありますし・・・・。
 それから、最も大きく見解の相違が浮き彫りになっていることは「できるだけ議会全体としての表現をすべき。」という立場と「無理に見解を一にまとめる必要はない。さまざまな意見があるということを示すことも議会としての表現だ。」という立場。前者は議会の合意形成にこだわり、後者は違いがあってこそ議会であり、無理やり合意形成するような性格ではないと主張するもの。この両者の立場の違いは鮮明でくっきり・・・・かなり平行線で折り合いつけるのは難しそうなのです。
 確かに違いがあってこそというのもわかるのですが、議会評価の結果が各議員や各会派でバラバラだと・・・評価を受け止める行政側も「どう理解していいのやら・・・」となるのも当然。やはり評価の結果について、行政が好き勝手理解して受け止める余地を残すのではなく、議会として見解をまとめて突き付けるくらいまでになるのが私も理想。


 今回の決算委員会ではそこまでの域に達するかどうかは・・・・?次の事前準備会でも議論になりそうかも。空中分解しないようにしなくては・・・・。


 今日は三鷹市から20人を超える議員と職員の御一行様が多摩市議会への視察。あの三鷹市からわざわざ多摩市へ?!というだけで驚きです。私なんぞは三鷹市はお手本なのに。私は午後からはひとしきり控室にたまった書類の整理をして(整理というか一年間見ていないものは廃棄。なぜなら、何が保管してあるのかもきっと忘れているから。)、その後・・・職員との意見交換。内容は創業支援のことを中心にNPOセンターのことも含めて。現在、東永山小学校跡地に存在するビジネススクエア多摩は試行期間を経て、本格運用をしていく流れですが、敷かれたレールというのか何なのか・・・噂どおりにベルブ永山に移転してくるようですね。私としては「似て非なる存在」と説明を受けながらも、全くそうは思えないNPOセンターとの統合合併を希望するわけですが、それぞれ施設の成り立ち、経過が違うのでこれまたそう簡単に整理統合廃止みたいなことにはならない・・・というができないようで。


 このあたり、また会派でも議論しなければなりませんが、とにかく行政が抱えている業務は減らしたいし、効果的に税金を使う必要があるし、部署は違うだけでやっている内容はほぼ同じ「似て非なる」はできる限り整理していきたいという方向に照らしながら、「事業の優先順位」決めていかねばなりません。

 明日は会派のメンバーで藤沢市の事業仕分けに出かけます。市民が参加するということです。阿部市長の公約にも市民による事業評価(事業仕分け)という発想がありそうだったので実際にみんなで見に行くことにしました。来週は稲城市でも事業仕分けが行われます。すでに日野市などでは事業仕分けという格好ではないかもしれませんが、市民が事業評価に関わっている事例などもあるのでそれらも参考にしていければと考えています。
 私としては議会主催で市民参加のものと事業仕分けを実施したらどうかと考えます。・・・あっ、その前に議員が仕分けられちゃいそう・・・ときつい冗談・・・かなり真顔で言われた一か月前を思い出します。

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2010年07月13日

やっぱり事務局はすごい。

 今日は午前中に決算特別委員会のことで打ち合わせ。2か月も後のことを今から打ち合わせ・・・・?ということなんですが、今度の金曜日、決算特別委員会に合わせて設置される‘理事会’の開催が予定されているので、それに先立つ事前のレクチャー。

 渦中にいる現場の一人としては(?)・・・・どうして、こんなにも全国から注目されているのかいささか疑問でもある「議会における事業評価」。決算特別委員会で毎年試行に試行に試行に試行に試行を重ねながら現在に至っているのですが、ついに議会基本条例で

(決算・予算の連動)
第9条 議会は、決算審査に当たって、市長等が執行した事業等の評価(以下「議会の評価」といいます。)を行わなければなりません。
2 議会は、予算に十分反映させるため、議会の評価を、市長に明確に示さなければなりません。
3 市長は、議会の評価を予算に十分反映させるよう努めなければなりません。
としてしまったので、やらずにはいられないのです。


 私は・・・・・「議会の評価」と言っても中味を詳しく見てみれば単なる議員と会派の個別の評価の羅列に過ぎず、議会全体の評価になっていないことへの疑問、だからこそ市長サイドからも「位置した評価をいただかないと対応のしようがない」と言われてきたわけで、試行中の「議会の評価」を条例に盛り込むことへの懸念、正直言って、試行中の「議会の評価」を条例に盛り込むことへの懸念の方が大きかったわけですが、議会全体としては「議会の評価」こそが多摩市議会の特徴であり、特記すべき活動でもあるということで条文にしてしまったので、そこから逃れることはできません。


 いまさら、後悔もしようがないので、私にとっては気を取り直して、何とか「議会の評価」を進めていかねばならないと考えてます。

 あっ、委員長なので。


 というわけで、今日は委員長として事前のレクを受けたのです。私は‘副’の経験はありますが、委員長という仕事は初めて。ですが、事務局がこれまでの経験の積み上げでばっちりとサポートしてくれることがわかりました。「さすが!事務局」。


 今日は何よりもそのことを実感させられました。議会運営についてはやっぱり、生き字引のような事務局職員が必要になり、それは3年もしくは5年サイクルで人事異動していては務まらない仕事のように思います。おまけに多摩市議会の場合にはここ数年で活発化したというのか、事務局を忙しくしているというのか、かなりのアレヤコレヤと事務局の手を煩わせつつ議会基本条例制定の取り組み(アンケート調査、出前委員会などなど)、そしてまた試行に試行に試行中の「議会の評価」なども実施しているので、ノウハウが必要となります。それにこの間、予算の修正案とか何だとか・・・・議会運営においても従来には考えられないイレギュラーなことも数多くありましたし。

 そういう場合にいかに対応できるのか・・・・身のこなしは重要です。いちいちに全国何とか会(全国市議会議長会とか)に問い合わせて、「こういう場合どうするのか?」なんて問合せをしている暇はないわけです。モタモタしていて議会運営などが停滞すれば、議長をはじめ、議員から冷たい目線で見られることは織り込み済みで、職人芸のように議会運営に熟知熟達することが求められるのが事務局職員。私は「想定外のことがあったら、モタツクのも仕方ないじゃない。」くらいに思うのですが、事務局職員が粗相なきように振舞わないといけないと常に常に緊張しているあの雰囲気って一体何なんでしょう?(と個人的には思っています)そんなに議員って偉くもなければ凄くもないのに・・・・と。

 で、今日は偉くもなく凄くもない一議員=委員長になってしまったので、事務局にばっちりとサポートをいただけることを確認し、安心してこれからの委員会に臨めそうでホッとしています。「困ったときの事務局頼み」で2ヶ月後に向けて準備が進んでいきそうです。

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2010年06月28日

理想は高く、現実直視で?!

 議会運営委員会で明後日最終日の日程を確認。それから、決算特別委員会の運営方法や議会基本条例の施行にむけての運用規定づくりの大詰めを迎えているので話し合い。

 決算特別委員会については、代表者会議でのくじ引きの結果、委員長ポストを民主党TAMAが受け持つことになり、どうせなら・・・と委員長を私が引き受けることにしました。ちなみに副委員長は改革ゆいの会の佐久間さん。今日の話し合いは委員長などの人選の話ではなく、決算特別委員会をどうやって進めていくのかの話題が中心でした。決算特別委員会の運営については、委員長副委員長を中心に会派代表で構成される理事会が組織され、具体的内容はそちらで決めることとなります。
 でも、今日は決算特別委員会の日程を何日間確保するのかを決めなければならず、そのために焦点になったのが・・・・私が今まで問題指摘をしてきた議員同士の意見交換の是非でした。つまりは、意見交換などをするのであれば、それなりに時間の確保が必要になるということですね・・・・と言っても、1日増やすか増やさないかくらいの違いしかありませんが、それにより9月定例会全体の会期日数の関係もあるので、ちょっとした意見交換と議論になったということです。


 はっきりいって、意見交換や討議を深めることと言っても、実態は・・・単なる意見主張しあい大会にしかなっていなかった・・・・という総括は全然なされておらず、今日のところでは、すばらしく有意義とは言えないような場の設定はナンセンス!ということで見解が一致できました。そこで、今年の決算特別委員会では委員同士の議論のために時間を確保しない方針は確認されました。

 討議を深めるためには一定の時間が必要。1日増やしたところで、「やらないよりはやるほうがマシ。」という域にも達していません。そもそも発言時間については会派の人数によってきまり、結局は時間の制約の中で意見交換をしようというほうが無理な話。尻切れトンボで意見交換が終わってしまったという場面も散見します。一昨年、昨年と経験してきて、まさにトライ&エラー!・・・・現行手法では、イメージしているような意見交換(討議の深化)は無理!中途半端ならやらないほうがマシ!というのが私の意見でもあり、民主党TAMAの見解だったわけですが、ようやっと他の会派の方も私たちの主張に同一歩調となったのである意味で到達点とも評価できるかもしれません。(昨年来、この見解については自民党会派の方とだけ、私たちは同じ主張で足並み揃っていました。)


 意見交換を否定しているわけではなくて、意見交換をするにしても、決算特別委員会のメンバー(議長・監査委員を除く)全員24名で口々に意見交換をするなんて集約しきれず、意見収拾しきらないのが当たり前!・・・・これが基本的な見解です。ですので、もしも意見交換するなら、常任委員会の場などしかるべき場を設定すべきだと考えています。もしくは、意見交換をするのであれば、1日を増やす増やさないというのではなく、もっと時間数を確保して、達成感ある意見交換ができるくらいにするのであれば話は別です(そうなった場合には他の日程を犠牲にすることが必要になるのかもしれませんね。)。


 ということで、意見の違いを浮き彫りにするだけで、何ら議会としての合意形成や議会見解としてまとまったメッセージが出せないような見せかけの意見交換はしない!というのは正直な議会の姿でもあり、私としては実態が伴っていないのに「決算特別委員会で議員同士の意見交換をしている!なんてイメージ先行で語られていくよりはよっぽどよかったと考えています。


 言うまでもなく、本来は議員同士が活発な意見交換をしていくことは必要で、そういう姿を目指したいと思います。でも理想は高く・・・でも現実直視で、現実的な選択を進めていくことが寛容なのかなあ。

 理想と現実とのギャップがあったとき、そこをどう説明していけるのかもまた議員・・・というか市長も含めて政治家に問われていくことなのでしょうね。その点からすれば、まだまだ説明力を磨く必要があるなと思う今日この頃です。


 明日は・・・朝は府中を起点にして・・・・またあちこちと三多摩地域にお邪魔する予定になっています。ホームグラウンドにも参上します!

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2010年05月21日

奥深い議会のルール

 午前中に議会運営員会がありました。議会基本条例関連の規則や要綱を決めるための話し合いです。前回に引き続きの議論でしたが、合意形成を図るって本当に難しいことだとつくづく感じるものです。
もともと議会の諸規定というのは全国市議会議長会におつくりいただいた「標準会議規則」に準じていて、困ったときの「市議会議長会頼み」というのが一般的です。議会運営上のことでちょっとしたお困りごとなど、前例に倣えない(前例がない場合)の対応などについてはすぐにお伺いすれば、解決策を指南してくれるというわけです。
 
 でも、議会基本条例を制定するともなれば、多摩市議会オリジナルになるわけで、全国市議会議長会にアドバイスを求めたところで、「自ら考えよ!」と言われるのがオチでしょう。議会事務局もこれからは「多摩市議会ルール」で対応することが一層に求められることとなり、「一般的には」という枕詞が通用しないようになっていくのかもしれません。

 でも、議会のルールを決めるというのは非常に奥深い仕事。出来上がった文章表現そのものだけでは見えてこないのかもしれませんが、そこに至るまでの過程、背景に実にさまざまな価値観と考え方のぶつかりあいもあり、今日の場合にも議会傍聴のルールを決めるにあたり、「邪魔にならないからルールがあってしかるべき」とする立場と「なくてもいいルールはなるべくなくす」とする立場での平行線の議論がしばし続きました。・・・・・開かれた議会を標榜している多摩市議会としては傍聴者を取り締まるような規則はなくしていくべきで、傍聴者の良識にある程度委ねていけばいいと思うのですが、「何かの時にルールがないと困るし、混乱するだろう。」という意見もあり、中間点を見出していく作業を取りまとめる委員長の苦労を思わずにはいられません。


 議会のことに限らず、どんなことにでもルールを決めていく、制度を決めていくという限りには様々な意見の集合集結させ、最大多数で合意できるところを模索する作業が必要とされますが、議員同士の議論というのは一旦平行線をたどるとそのまま・・・だったりすることが多く、「決めきれない」場合も少なくありません。誰かから見れば瑣末なことかもしれないけれど、その人にとっては何よりも重要なコダワリでポリシーという場合には絶対に譲ってもらえないということもありますし。


 議員というのは本来自己主張の塊で、「我が正義」と思いこんでしまいがちなので、そこは私も日々気をつけねばならないと思っているのですが、考えを捻じ曲げるとか、変えるとか・・・ではなく、いい意味でさまざまな見解に触れながら、自分の考え方も見つめなおしていくという気持ちがなければ、務まらないなあと思います。


 何はともあれ、ルールを決めるというのは助詞1つの使い方、そしてまた各議員の言葉の表現の好みの問題にも配慮をしながら、最大多数の最大合意を目指す作業であると思い知らされます。傍聴席から眺めていると「くだらない。」「つまんないところで‘こだわり’がぶつかり合っている」と映ることもしばしばですが。

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2010年03月26日

議員定数の削減の議論は・・・

 今日は議会運営委員会がありました。最終日の議事進行の協議と確認。でも、それに先立って、議員定数の削減と議員報酬の削減を求める陳情について審査されました。民主党TAMAは交渉会派ではないので、議会運営委員会ではオブザーバー。ですので、陳情の審査には参加できず、傍聴席で各会派のご意見を拝聴しました。

 最終的な結論は「不採択」。公明党だけが「趣旨採択」の意見でしたが、他の会派はみんな不採択。公明党が趣旨で採択をした理由は定数削減には賛意を示すから。しかし報酬については、議会基本条例も制定し、議会活動も議員活動も今まで以上にやらねばならないし、兼業で議員の仕事に従事するわけにはいかない時代になっていることを考えると妥当であろう・・・という見解のようでした。定数削減については、定数を増やすという選択や議論もできるとの意見もありました。自民党のご意見では「定数削減の議論はまだする時期ではない。機が熟していない。」とのことでした。

 
 ところで、給食センターの直営を求める市民団体の方がいらっしゃり意見交換をしました。どうしても直営の方がいいと主張され、直営で学校給食センターを運営できる方法をぜひ考えてほしいとのこと。私が先般の委員会の中で認識をしたのは「直営だろうが、民間委託だろうが・・・今のままでは学校給食は良くならない。」ということ。監督責任者が十分に調理の現場を把握できていない、もしくは把握はしているけれど、そこで仕事をしている調理職員の方々に対する指示が不十分・・・そんな状態では困るということ。民間委託は単なる仕事の丸投げ!その危険性を大いに孕んでいると感じました。繰り返し繰り返し強調されることは、民間委託したら「今以上に学校給食がよくなる」ということ。でも、念仏のようにそのことを唱えているだけ・・・と思ったからこそ、私は「現況のまま民間委託することは控えてほしい。」という市民のご意見には賛同したまで。
 

 「直営を維持すべき!」


 とは思っていません。給食センター調理員の学校休業期間中の働き方だって、給食センターの掃除ばかりに従事する、食器磨きや食缶などのメンテナンスなどだけで終わってしまう・・・この状況は市民に理解得られないと思いますから。


 もちろん、そんな状況だって現場発で改革することはいくらだって可能です(というよりも可能でした)。例えば給食費未納問題の重大性を認識していれば、学校休業期間中に調理員自らが未納者のお宅を訪問し、ちゃんと納めていただくように督促するとか・・・世論をきちんと受け止めてできることっていくらでもあります。給食費の未納問題については現在は各学校任せで督促をしているようですが、そうではなくて、調理員がでかけていくことは難しいのかしら?法的な関係がどうなっているのか調べてみなければなりませんが、給食費未納問題の解決に正規調理職員たちが関われれば・・・・それこそ、「正規調理職員でなければできないこと!」になりますよね。給食センターに訪問した際、「調理業務において正規職員の方とパート職員の方で仕事の違いってあるのですか?」って質問をしたところ・・・・「ほとんどありません。」というのが回答でした。この回答を伺って私が思ったのは「だったら、正規職員ってなぜ必要なの?」ということでしたから。
 

 今、考えるべきは根本的に学校給食をどうしていきたいのか、多摩市の学校給食はどうあるべきなのか・・・・子どもたちに学校給食を通じて何を伝えたいのか(偉そうに言うならば、どんな教育をしていきたいのか)・・・・その姿勢を見せること他なりません。


 現状のまま民間委託されてしまうと困ります。学校給食センターの民間委託の時期は来年の9月。来年の4月・・・うちの子どもは小学校に入学します。ますます学校給食が私にとっても身近に。だからこそ、今のままではいけないと思います。何のビジョンも考えもなければ、食材や献立に責任を持つといったって、その言葉に信頼を置けなくなりますから。


 教育委員会の中で学校給食「食」のことをもっと話題にして議論してもらいたいのですが、残念ながら、学校給食というよりか「食」に関心のありそうな顔ぶれではないなあ・・・・・女性がたったの一人だけになってしまった教育委員会での議論の行方が心配です。

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2010年03月24日

終わりが始まり・・・・。

 今日で「議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会」が終了。すでに公布されている議会基本条例の運用に必要と思われる実施要項などの素案を確認しました。あくまでも確認・・・・最終的に確定をするのは議会運営委員会もしくは代表者会議。

 議会報告会や意見交換会を実際に開催するための手続き、市民が陳情・請願以外の政策提案や提言をするための手続きやそれに付随して、委員会で発言をするための手続き、閉会中の文書質問、本会議における市長等の反問権行使にまつわる手続き等々。あとは議長、副議長選出の手続きとしても所信表明会を設けることも一定のルール化。


 実際には取り組んでみて、不具合があれば適宜修正していくことが望ましいということでは全委員の見解は一致。最初から大上段に構えることなく、自分たちの水準に合わせながら、着実に一歩一歩取り組んでいけるようにと少しハードルを低め(甘い?!)な内容で各種ルールを定めました。


 例えば市民の発言にしても、発言できるのは市民政策提案・提言を行った市民(もしくは関係者)に限定をする、人数についても1人発言時間は3分以内で3人までにする(4名以上の希望があった場合には公開抽選で3名に絞る)ということなど・・・一定の制約付きと言えば制約をつけたともいえます。そのことに違和感を覚える市民の方もおられるかもしれませんが、そこは随分と現実路線で無理なく取り組める範囲と言うことで理解をいただくしかありません。


 当初は「本会議でも市民が発言できるようにしても面白い!」なんて突飛(?)すぎる意見もあったことも思いだしますが、やはり、大胆かつ斬新な発想をいきなり持ち込むことはなかなか難しいということを感じます。


 議会全体で・・・つまりは、全議員の意思を統一しながらの取り組みになれば、あまりな突飛過ぎる内容ではそれだけで反発が生じることは容易に想定されることです。新たな取り組みを進めるということは、やはり勇気もいること。私などは市民発言の希望が殺到した場合にはその時に臨機応変に対応したらいいのかなあ・・・くらいに思っていたのですが、やはりそういうわけにはいかないですね。一定のルールがなければ心配、ルールがあるから安心できる・・・・これは議員の本音と言うよりも、事務方である議会事務局の本音なのかもしれません。今回のルールづくりは、要綱その他をつくるプロフェッショナルとしての事務局職員に大いに助けられました。議会自らが条例作成、提案をしていくとなれば、ますます議会事務局職員のスキルが必要で、議会事務局職員と一緒になって協議や検討を進めたり、意見交換を深めることが必要であることを実感するものです。

 それにしても今日で泣いても?笑っても?!議会改革特別委員会最後の会議。感慨深さは・・・なかったです。ようやく終わったと肩の荷下りた一方で、ここからがはじまりで、これからの議会の取り組みに熱い視線と期待を持っておられる市民の方の存在を思うとき・・・・笑顔になりきれないというのもまた正直なところ。「終わりが始まり」・・・・条例を使いこなす議会になり議員になっていくための道筋をいかに作るのかだと思います。


 要するに、これまた大変で、私一人が使いこなせるようになったって全く意味がなく、議会全体で取り組んでいかねばならないとなれば・・・お先明るい展望!!!と言い切ることができない自信のなさ・・・・。「これではいかん!」と思うわけですが、自分の思い一人で先走ってしまう虚しさに思いをはせ、焦らずゆっくりと、でも前進・・・という状況をつくっていきたいものです。


 何と言っても・・・議会基本条例では新たな市民参加の手法も開発しようとしているので、まずは市民の参加が広がっていくような工夫を凝らす必要があるでしょう。市民参加の場を設定しても「閑古鳥」。。。という状況をいかに回避できるのかがポイントかも。

 行政に市民参加の形骸化を指摘できなくなる「議会」にはなりたくないですから。


 先を思うとき、結構気が重くなっている私・・・・・議会基本条例を制定した責任は軽くないなあと思うのでした。

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2010年03月09日

都内初の制定!多摩市議会基本条例の注目度はいかに?!

 昨日・・・無事に可決された多摩市議会基本条例ですが、私個人的には自治基本条例を制定した時に味わった達成感が持てていないというのが正直なところ。ある意味で、制定をした後に担うべき責任の重さを感じているからなのかな。「ようやく条例制定にたどりついたとの安堵感(=喜びとはまた異なる)とともに、プレッシャーというよりは今後の議会活動についての不安感」・・・・まさに橋本さんと同じく、これからがますます問われることへの自覚を感じてしまったのですね・・・・・一晩寝てすっきりと目覚めて新聞を見たら・・・・・これまでほとんど多摩市議会基本条例のことなど話題になんぞしてこなかった朝日新聞の地域版にまで記事が掲載されていたので。(って実際に議会基本条例制定の瞬間に立ち合っていたのは読売新聞の記者だけだったような・・・・)


 インターネットで検索していたら、東京新聞にも記事が掲載されていました。 

多摩市議会『基本条例』を都内初制定 反問、市民発言も認める(2010年3月9日)

 多摩市議会は八日の定例会本会議で、議会の基本理念や議員の責務などを定めた「市議会基本条例」案を全会一致で可決した。市長が議長の許可を得れば議員の質問に反問(逆質問)できることや、ケースによっては市民の発言を認める規定も盛り込んである。同市議会事務局によると、議会基本条例の制定は都内の自治体の議会では初めてだという。 (堂畑圭吾)

 条例は前文で「市民一人一人の信頼と協力を得ながら、憲法と地方自治法のもとでの(首長と議会の)二元代表制による多摩市の自治を推進し、不断の議会改革をすすめる」とうたう。八章、二十六条で構成。議会における最高規範と位置付けている。

 議会での議論の活性化を目的に、請願や陳情を市民の政策提案と受け止め、必要に応じて市民の発言を許可すると規定した。また、同じ趣旨から、本会議での議員の質問に対して市長らが反問できる権利も認めている。

 市民の多様な意見を把握して議会の意思決定に反映させることも重視。議会報告会や、委員会が議会を飛び出して開く意見交換会、パブリックコメントやアンケート実施についても盛り込んでいる。市長は議会の決算審査での事業評価を、予算に十分に反映させるよう努めなければならないとも定めている。

 議員報酬の改正にあたっては、財政改革の視点や市政の課題、市の将来予測を考慮し、市民の意見を十分に反映して決定すると規定した。

 議会基本条例は、福島県須賀川市議会が二〇〇四年十二月に全国に先駆けて制定し、その後各地に制定の動きが広がっている。都内では、文京区議会運営委員会が〇八年度から検討を始めており、一一年度までの制定を目指している。

 いずれにせよ、「議会改革とかへちまとか言ってんじゃねーよ!」って言われたこともある私・・・・市民にとってはピンとこないのかもしれませんね。新聞記事に目を通し、関心がわく!なんてものでもないでうしょね・・・正直。でも、多摩市議会劇場・・・で自作自演で自己満足でお芝居をしているわけではないはずなので、やっぱり明日から始まる予算特別委員会でも議会基本条例を制定したことをしっかりと意識した質疑で討議が深められるようにしていきたいものです。もちろん私も・・・・自戒も込めて。

 なんて真冬に逆戻りな雪降る一日。ちょうど、左肘骨折事件から一年が経とうとしているのですが、このような気候になると「古傷が痛む」ということで、今でも・・・「なぜ、あの時に転倒しただけで骨折したのだろう。なんておバカなんだ。」と自分を悔いるのでした。

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2010年02月09日

議会基本条例が委員会で可決したことの反響・・・。

昨日の議会基本条例の可決について。報道については読売新聞が・・・・。記者さんとっても熱心に注目をしてくれているのです。こまめに足を運んで傍聴もしてくださっています。・・・・はっきりいって注目薄いのが地方議会。そんな中で、今の多摩市担当の記者さんは多摩市議会の議会改革の取り組みをずっと追ってくれているのです。どんな記事を取材したいのか・・・その視点として地方議会に視点を向けてくれていることうれしいですね。記者さんは私よりもおそらく若いだろうと思っているのですが、こうして地方政治に眼を向けて関心を持ってくれていることをうれしく思っています。

 というわけで、読売新聞の地域版をご覧になった他市の方からメールをいただいています!反響あるなあと思っています。「都内初」という冠がつきそうです。それだけに今後の実践も気が抜けなくなるなあ。(以下記事を引用)
 

都内初議会特別委が可決
 多摩市議会の議会改革特別委員会(安藤邦彦委員長)は8日、市民の多様な意見を取り込むことなどを盛り込んだ、議会における最高規範となる「議会基本条例」案を、全会一致で可決した。26日開会予定の市議会定例会に提案し、本会議でも可決される見通し。市議会事務局によると、同条例の制定は、都内の自治体では初めてとなる。

 条例案の前文で、「市民のみなさんにもっとよく見え、わかりやすく、市民が参画できる議会に、そして、合議機関として市民と一緒に考えながら、さらにしっかりと議論ができる議会に改革していきたい」と決意し、2007年に同委員会を設置し、協議を重ねてきたことなどを紹介している。

 8章26条の条文の中では、議会が、市民の多様な意見を把握するため、議会報告会や、委員会が外に出向く意見交換会、アンケートなどを実施することや、委員会で市民からの政策提案を審査する際、委員長が委員会に諮り、必要に応じて市民の発言を許可できることを規定している。

 市長との関係では、市長らが定例会本会議で、議長の許可を得て、議員の質問に対して反問(逆質問)できることや、市長が議会による決算審査での事業評価を、予算に十分に反映させるよう努めなければならないことを盛り込んだ。
(2010年2月9日 読売新聞)


 じーっと話はせず、筆談とひそひそ話でコミュニケーションをして2日目。やれやれなのです。この状態では選挙の支援などと言ってもいられないので、今日は「事業仕分け」の学習会に参加をしてきました。都内で事業仕分けに取り組んだのは・・・町田市のみなんですね。多摩市も事業仕分けをやればいいのになって思います。事業仕分けをどうやって進めるのかについては、そのスタイルも含めてアドバイスをもらえるみたいです。全国に事例があるので、それらにまなびながら「多摩スタイル」で事業仕分けできないかと考えています。


 夜になって、少し声が回復した感じがしますが、油断大敵。「沈黙は金なり」ってこういう時にも当てはまるのではないかと思って前向き発想でとりあえず早く治るのを待つしかありません。

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2010年02月08日

やっとやっと議会基本条例が委員会で可決!

 今日は議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会も最大の山場?!


 委員外委員も交えての意見交換を実施しました。議員全員が勢揃いで意見交換会ができるかと思ったのですが、約1名は欠席・・・という状況がなんとも残念。


 今日は土壇場の最終局面ということで、先週行われた委員会で確定させた素案を改めて確認するとともにご披露するということで進めるはずでした。淡々粛々と進行されるものだと思っていたのですが、そうは行かないのが多摩市議会・・・・(これ、ハプニング?!)。


 最後の最後で前文に「反戦平和を目指す」という趣旨で文言追加してもらいたいとの意見が出されました。

 前文については何度となく議論を積み重ね、さらにはとにかく意見があれば具体的な文案を提案してもらいたい・・・という姿勢でようやっとできた文章です。委員全員がそれぞれの思いで前文を書き綴るという宿題から始まり、前文を起草するチームをつくっての叩き台づくり、その上で世話人会での文章作成等々、とかく回数数えきれないくらいの意見交換や一字一句に至る微修正、微調整をしてきたところです。もちろんその経過において、各会派ごとの話し合いも行われてきたはずで、そのプロセスはかなり丁寧だったと感じています。どんな小さな意見にもお互いに耳を傾ける姿勢を忘れないで、議論を深めることを心がけてきたはずなんですが・・・・。

 正直、この段階でいきなりの文言追加を言われても・・・・今日にいたるプロセスを考えてみればなかなか「うん」とあっさりと頷けないという気持ちを持たざるを得ません・・・・って、私のみならず、ほぼ委員会メンバー全員が感じたことのよう。ですので文言修正も追加も行うことは合意に至りませんでした。


 それで、前回の委員会で最終確定させたものを議会基本条例として提案するという運びになりました。今日の委員会における採決はたいていの場合、副委員長が提出者になるそうですが、ここでもまたハプニング?!


 全く私って間が悪く・・・・提出者になれなかったんです。副委員長なのに・・・・。


 なぜか・・・・。

 声が全く出なかったのです。


 この症状は二日前から。正確にいえば、先週金曜日の民主党TAMAの新春の集いの終わるころからだったんですが・・・・。いきなり急に・・・声が出なくなってしまったんです。文章を読み上げるにも読み上げられないわけで提出者は別の人に代わってもらいました。本当にすみませんっ・・・という感じなのですが、喉が痛いわけでもなく、でも朝晩咳は出るし・・・。

 うーん、選挙の手伝いで宣伝カーに乗ってアナウンスをしているから?・・・と言ってもそれほどまでにやりすぎているわけではなく。内心かなり心配だったので、どうしたものかと今日の委員会終了後に耳鼻咽喉科に行ったところ診断結果は「声帯にバイキンがついている。」とのこと。先生に「声が全く出ません。おかしいくらいにいきなり出なくなった。」と伝えたところ、「じゃ、声帯を見るから。」・・・・と鼻から麻酔をして、鼻から喉にかけてカメラで見てもらいました。全治5日間くらいだろうと言われて、薬をいただきました。


 「なぜ、声帯にバイキン・・・・・?!」


 と考えたんですが、実は、新春の集いの会場でたばこの煙にまみれて苦しかった場面があったんです。きっと、あの時ではないかと・・・勝手にそう思っています。ちょっと弱っているところに(選挙の宣伝を手伝って声帯が疲れ気味だった)、効果てき面?!声帯に悪さをするばい菌を吸ってしまったんではないかと想像しています。分煙の必要性をさらにさらに痛感しました。

 それにしても、全くびっくり。

 だから、喉が腫れていたり、喉が痛んだりしているわけではない症状だったわけですね。

 原因分かったよかったのですが、何ともまあ・・・この絶妙なタイミングの悪さが私らしいというか・・・。

 「神様がお休みくれたのね♪」なんて言ってくださった方もいるのですが、そんな状況ではありません。今週は選挙の応援など・・・予定が入っていたのですが、声を出す活動はもちろんのこと、なるべく寒いところには行かないようにとのこと。少し養生しないといけませんとのことでした。

 でも、じっと養生してもいられず、戸外での選挙支援活動はできなくとも他にできる支援活動はできるし、それとは別に・・・今のところ目下最大の課題は一般質問の準備作業。質問準備のための調査活動は進めていかないと。

 それにしても、コミュニケーションは「筆談」もしくは「ひそひそ声」というのが状況で、何とも言えず不便すぎ。明後日はヒアリングに行く予定なのに・・・。とりあえず、普段は飲まない抗生剤などの効果に期待して。早寝します。


 あっ、話を戻すと、提出者を変えて、提案された議会基本条例は委員会全会一致で可決されました。あとは次の定例会=本年第1回定例会に提出。晴れて条例成立!になりますように!!!そして、私もめでたく?副委員長解任です。

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2010年02月04日

ようやく着地点が見えてきた議会基本条例。

 議会改革特別委員会がありました。最終最終最終的にもう一度、条文を点検しながら、改めて出されてきた意見を踏まえて文言を微調整、修正しました。

 「もう、終わらせたいよね。」

 なんてため息まじりに漏らしていた委員さんに「はい、もうそろそろ。」とあとから考えたら不思議な答えをしてしまったののです。


 今日の委員会では次に仮押さえしていた議員全体への説明会を市民に公開すべく手続きをとりました。議員全体への説明会を公開するともなるとまた諸々と大変になるので?・・・・事務局のお知恵拝借で全体説明会は特別委員会にメンバー以外の議員を「委員外委員」として参加してもらう手はずにし、開催場所を本会議場としました。特別委員会はいつでも傍聴可能ですが、いつも使用している委員会室は手狭なので、委員ではない議員も参加するともなれば場所が必要です。委員会は要点録が必要になりますから、録音設備が必須→普通の会議室ではNG。そこで「本会議場」を使用する運びとなりました。


 週明け月曜日の午前中に委員外委員を加えて、傍聴も可能(って当たり前)の特別委員会が本会議場で開催されます。多摩市で議会基本条例が制定されたら、恐らく東京都内では初めてのこと。画期的なこと・・・・と一応は格好の新聞ネタになるのでしょうか?今日も新聞記者さんの傍聴がありました。普段は注目もされない多摩市議会が注目されるというのはうれしいことです。


 条例については今日の委員会で3月定例会で制定をし、その後6カ月以内に施行するということで決まりました。世話人会では7月施行を目指そうと提案してみたのですが、関連する要綱などの制定にも時間がかかるかもしれないし、そこは7月施行と決めてしまわない方がいいだろう・・・という意図があったのかな?

 それにしても寒いです。大好きなきなこキャラメル・・・コチコチになってしまいます。口の中で溶けるまで時間がかかります。一般質問の準備もしなければいけないし、隣接町田や日野市の市議選も気になるし。明日は民主党TAMAの新春の集いがあります。 

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2010年01月28日

全員合意にできるかどうか。

 多摩市議会議会基本条例の制定に向けて、ようやっと何度目かの全議員説明会です。次回の委員会では条例案を確定させていきたいと思っているので、何とか今日の説明会で思い残すことのない意見を寄せてもらいたいと思っていました。

 視察の資料では議会基本条例制定への軌跡として、世話人会の打ち合わせなどを含めてどのくらいの回数を重ねて今に至っているのかの記録資料があるのですが、委員会開催、市民との意見交換の実施、そのための街頭宣伝活動などなど含めれば約120回・・・・・これ、回数多ければいいというものではないと思っていますが、こんなに大小さまざまな協議・打ち合わせをやっているのは珍しく、そしてまた多摩市の議員がほぼ「議員専業」で活動している証でもあります。

 今日は主に、委員会に所属していない議員さん中心にご意見をいただきましたが、条例制定に反対するような意見はなく、文言の表現やあとはもう少しインパクトのある条文になるように言葉を選んだらどうか・・・というような提案がありました。その中には議論の過程で抹消されてしまった「地方政府」という言葉が含まれていました。社会的に認知されていない文言を使用するべきではないという理由が大半を占めてしまったのですが、大学時代の講義に「地方政府論」というのがあったのがもう10年以上も前のこと・・・・・次の委員会で改めて「地方政府」という言葉の使用が議論されるのかもしれませんが、さてその行方はどうなるやら。 大阪の知事さんが「地方政府基本法」を提唱しているのは記憶に新しい話ですし。


 いただいたご意見には流山市議会の前文が引き合いに出されたのですが、、、、その内容は下記の通り。

新しい地方主体の時代を迎え、地方自治の範囲が拡大した今日、住民に最も身近で基礎的な自治体である市町村の自治権を拡充し、これを生活者の視点に立った「地方政府」に近づけていくことが求められている。


 流山市議会と言えば、松野豊さん。ユニークな活動をなさっている議員さんです。私も数回お目にかかっていますが、非常にエネルギッシュな議員さんです。彼が議会基本条例策定特別委員会の委員長として取りまとめをされていたようです。


 さて、今日の会議は「非公式」だったので傍聴不可だったのですが、もう一度次回来月4日の特別委員会を経て、8日に行われる全議員対象での議会基本条例に関する意見交換会については傍聴できるような恰好で手続きを進めることにしました。
 そのための手続きって、結構まどろっこしくて、「傍聴を認める方向で考えていく」ということで合意が取れたらそれをすぐに実行できるわけではなく、議長に申し出て、議会運営委員会に許可ももらって・・・・みたいな手続きがいるようで・・・・・。あ~・・・・そのあたり、厳格な手続きは不要とは言わないけれど、スピードにかけるんだよなあ。

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2010年01月27日

外から見る多摩市議会

 今日は福井県の大野市議会からの視察があり、同席しました。一通りの説明が終わったのち、「ただただ感心するばかりで・・・・」と言われました。


 外に放つ多摩市議会のイメージってなんかすごいらしい。他市議会からの視察が相次いでいて、対応に追われている議会事務局も大変!市民的には「虚像?」なんて皮肉もあるわけですが、それなりの評価があるというのは素直に受け止めたいものです。

 今日の視察は質疑応答というよりは、大野市と多摩市の地域環境が違うということで意見交換があったのですが、何と言っても驚くのは大野市の市議会議員選挙の投票率は90%を超えるらしいです。そして、県議会議員選挙、国政選挙と投票率を比較をすれば、国政選挙が最も投票率が低くなるとのこと。多摩市の場合はそれとは反対で、一番身近な市議会議員選挙の投票率が最も低く、国政選挙ともなれば投票率がやっと60%いくわけですね。このあたり、市議会議員選出母体というか選出のされかたの違いをはっきりと感じるところです。


 「隣の家が何をしているのかって全部わかっちゃうんだよね。だから議員はさぼってられないよ!」なんておっしゃっている方もおられました。


 あとはとても驚かれることとしては、共産党が第1会派で公明党がその次に大きな会派を形成しているということ。大野市議会の場合は自民党系中心というわけですね。これについては他市の視察で結構驚かれることのうちの一つです。それから、やっぱり驚かれるのは予算を修正したり、決算を不認定しているという事実。


 「緊張感があるんだねえ。執行部も大変だ!」


 そうです。執行部も大変なのです。だから、その緊張感のもと・・・・きちんと議会に対応しなければ、職員の努力を一瞬にしてひっくり返すようなこととなるのです。「これは、職員が一生懸命にやってきたことで、努力して見直しもしてきたし積み上げてきた予算なんです。」・・・・・そんなことは議員誰しもがわかっていることで、現場一人ひとりの職員の方々の労苦を否定しているわけではないのです。にも関わらず、「予算に賛成してもらわないと困ります!」の説得材料というか、その理由としてあげられる一つとして「職員が報われない。」「職員が努力してきたことを認めてほしい。」という言葉が出てきます。
 たぶん、議員に言わせれば「ちゃんと職員の努力が結実するように、市長もしくは執行部が議会との関係性を保っておくべきでしょ!」ということになるんですけれど。

 とにかくも「緊張感」はポイントです。

 「二元代表制なら大事だよね、緊張感が。」

 これも他市からの視察対応の時に感想として聞かれる言葉です。先日の日田市議会の議員さんからも多摩市議会が予算を修正したり、不認定している事実は「素晴らしいことだ!」なんておっしゃっていました・・・。(素晴らしいことではないのだと思っていますが)

 というわけで、他市に映っている多摩市議会というのを知る機会になる視察対応はかなり勉強にもなります。明日は議会基本条例の素案についての全体説明会です。議会内部での勉強会という位置づけですが、傍聴を認めてほしいという市民からの要請がありました。でも、今回は「非公式会議」ということで傍聴はできません。またこのことについて一部の市民の間では物議を醸し出しそうです。

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2010年01月22日

一辺倒な答えかも。

 議会基本条例素案に関するパブリックコメント等への回答がようやくホームページに掲載されました。

 回答を付すのは楽じゃないことが分かりました。パブリックコメントを行った行政が付している回答を見ると「一辺倒」と感じるように、これまた私たち議会が行ったものも「一辺倒」だとの批判がありそうです。でも、パブリックコメントの一つ一つについても、その内容を検討してきた経過があり「要点録」をたどれば、議論されてきた足跡くらいは見れるかなというところです。

 
 今日は活動報告はここまで。知人の訃報があり、やりきれない思いでいっぱいなのです。

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2010年01月21日

請願は請願で陳情は陳情

 午前中に議会基本条例素案について総務部の文書法制担当者からヒアリング。内容的なチェックをしてもらったのですが、とにかく強烈に変更を強調されたのが「陳情と請願」のこと。

 陳情とか請願という呼称については「お上に人民が請い願う」ということで、明治時代以来の古びた発想の名残であり、「住民主権」という言葉に相反するというのはかねてから批判されている点。今回の条例素案の中でも、「陳情や請願」という悪しき言い回しを変更していくべきとの意見を強調される方も多かったのです。
 私もその意見には同調しますが、しかし、陳情や請願というのは地方自治法に規定もされているものなので、そこは「法令用語」として単なる「記号」と思って使用したほうがわかりやすいのかなと思っていました。しかし、議論を進めていく中では、どうしても陳情や請願を使いたくない、その物言いが市民を見下しているものである・・・・というわけで、苦肉の策としてひねり出したのが「陳情及び請願を市民政策提案等として位置づける」ということでした。


 ところが、今日の意見交換では、この部分が大いに問題となり、文書法制担当者によれば「位置づける」という行為が行政処分に当たるので、変更をするべきだというのでした。私たち議会側としては市民が提出した請願や陳情を「市民政策提案」として一旦は受け止める・・・でもそこからその提案が具現化できるかどうかを審査・審議する行程は今とは全く変わらない・・・・と説明をしたのですが、そこは行政は頑な。


 「変更をしていただかなければ困ります!」


 と断固断固断固の姿勢。行政処分に当たるかもしれないということで、その処分に対し住民が不満を持った場合には訴訟にまで発展する場合があるというのがご懸念らしかったのです。

 栗山町の議会基本条例では「議会は、請願及び陳情を町民による政策提案と位置づけるとともに、その審議においては、これら提案者の意見を聴く機会を設けなければならない。」となっているんだけどなあ・・・・というのはつぶやきですが、行政側の大いなる抵抗・・・・ではなくて親切な(?)ご助言をいただいたということで、最終的には「請願及び陳情を市民政策提案等として理解し」と変更することになりました。


 「うん・・・。」・・・・・それで、良し・・・・・と首を縦に振ってもらいました。その頷きぶり・・・・・ご満悦だったのかどうかはわかりませんが、「ここくらいは変更してほしい」という点・・・・いや、むしろ「変更させなければ!!!」だったのではないかと思うのでした。これぞまさしく「官の抵抗?」なんてちょっぴり思った私でした。

 まあ・・・でも、「請願は請願」「陳情は陳情」・・・・あえてそれを呼び変えたりすることで混乱するのであればそこは回避したいところ。まあ、私たち議員側は行政が考えているよりももっと軽く甘くて「単に言い換え」、それが行政処分に当たるほど深刻な問題だとはいとも思わなかったというのが事実。私たち議会にとっては上から目線で住民に物言うような欽定憲法の名残を捨て去るという宣言なんだけどなあ。

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2010年01月18日

議会基本条例・・・「合意・納得は妥協で」

 午前中に議会改革特別委員会。来週行われる全体説明会(議員全員に説明を行う。)を控え、議会基本条例最終案を取り纏めました。懸案事項になっていた前文についても合意。13人も委員がいるとさまざまな思い・・・というよりか、文章というのは各個人の趣向趣味・・・・好みの問題もあり、「一つ言葉を変えてしまうと、全部変えなければいけないし・・・・。」というつぶやきも聞こえてきましたが、ようやっとここまで成文化した!・・・という実情を共有し、何とか全体で合意しました。

 合意というか・・・納得するというか、納得しないとと各議員がそれぞれ個人的な思いを少しずつひっこめながら妥協するというか。

 何にせよ、条例最終案については確定させることができたので、あとは全体説明会でも出されるだろう意見を踏まえて、3月定例会での議決を目指すことになると思います。


 ところで、議員全員に対する説明会について、「公開してほしい」という市民からの要請があります。これまでも全体説明会を開催してきましたが、非公開で実施をしてきたので、特に市議会ウオッチャーで熱心に議会改革特別委員会の行方を見守っていらした傍聴の方にとっては全体説明会の様子も知りたいと思うのは当然のことでしょう。
 隠す必要もないと言えばないのですが、議員全員の内々での勉強会とも位置づけられる全体説明会なので「公開する必要もないだろう。」という意見もあり・・・・・「非公開実施」をしてきたのでした。例えば、今はなき全議員研修会についても非公開で実施していて、市民からは議員と一緒に研修会の場に混ぜてもらいたいとの要請があっても「お断り」してきたのが従来のスタンス。なので、全体説明会も「非公開で」という意見があるのも理解できないわけではありません。


 ということなんですが、改めて「公開をお願いしたい!」という市民からの要請もあったので、とりあえず委員会で問題提起をしたところ・・・・・公開してもいいのではないか・・・・という意見が多かったのですが、一部の会派から「そうなると出席しないという人もいるかもしれない」との見込みが示されました。「多数決で公開か非公開かを決める?」と思ったところ・・・・。


 共産党の橋本さん「全員合意で全会一致を目指して議会基本条例の制定も目指してきたし、個人的には公開をしても全然問題もないと思うけれど、もしも非公開という意見があるのなら、そこをちゃんと調整して、すっきりとみんなが合意したうえで『公開』をしてほしい」と発言。


 これに全員が合意。何でもかんでも数の論理で押し切るのは望ましくないですし、やっぱりきちんと合意を取り付ける調整力が鍵。これは委員長の腕にかかっている?・・・・いや、これは議長の腕にもかかっているような気が。双方に委ねるしかありません。

 議会基本条例制定の取り組みについてはとかく「全会一致を目指す」という姿勢で、議会内部での調整など丁寧に合意形成をしてきたといえばしてきました。そのために時間もかかってきたのですが、その時間が最終段階で「徒労」に終わらぬようにしていきたいものです。

 今週は明日は世話人会の打ち合わせ(議会事務局と意見交換)。明後日は議会改革について視察があり、そこに同席。その翌日も世話人会の打ち合わせ(行政側と意見交換)・・・そんなこんなで議会基本条例がピッタリ頭から離れなくなりそうです。

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2010年01月13日

「行政は大変やなぁ。」

 市民の眼から議会を見ると、「議会改革とかよくわからない。」「議会改革よりももっと先にやることがあるだろう。」「ままごとをしている!」(←って言われた時にはちょっとショックだったけれど)・・・と厳しく批判もされる多摩市議会が進めている議会基本条例の制定をはじめ、議会を活性化していこうという取り組みは全国的に・・・正確には他自治体の地方議会からはちょっぴり注目をされていて、視察の申し込みがたてこんでいます。対応する事務局は大変だなあと思って・・・横目で見ていたわけですが、この年明けから、「議会改革などに関する視察」の場合には、議会改革特別委員会の世話人をやっている委員長、副委員長(私)と議会運営委員会の委員長の3人のいずれかが立ち会おうということになりました。

 そんなわけで、今日の午前中は愛媛県の新居浜市議会で同じく議会改革に取り組んでいる委員会の方々8名と随行員の事務局職員1名、それから企画部長さんがお越しになったので、同席させていただきました。
 予め新居浜市議会のホームページを見れば、インターネット中継もやっているし、子どもページもあるし、多摩市議会のホームページなどよりも随分と充実しているなあとの印象でした。

 さて、まずは多摩市議会の事務局から説明があった後に質疑があったわけですが、他市の方々からご覧になれば・・・・・多摩市議会が予算修正をしたり、決算を不認定したり・・・・ということについては「議会の厳しいチェックが入っている!」と見えるようで、随分に関心をしたような頷きもありました。
 でも、それってどういうことかと言えば、市長と議会との関係があまり円滑ではないということで、ある意味では市政運営が非常に不安定ということも言えますよね・・・・・。私・・・・「正直言って、多摩市議会はいつも緊張感漂う議会で、一人二人の態度いかんで議決結果が変わってしまう状況。」と伝えておきました(たぶんそれが事実だから)。


 まあ、そのくらい緊張感があっていいのではないか?と思うわけですが、この緊張感あるからこそ、そこに裏打ちされた行動も伴うだろう・・・・といのが私の発想。・・・・なのに、行政というか市長は気にはしていないのか気にしないようにしているのか、何とかなると思っているのかはわかりませんが、議会側、各議員側との対話を粘り強く進めていこうという姿勢には少々欠けているのが現状・・・なので、いつ遭難するかわからないような危ない舵取りが続いているわけですね。(職員は冷や冷やしていると思います。)
 だけど、だからこそ「違いを乗り越える討議や議論」の必要性を議員自身も理解している部分があるとも言えます。数の力だけで何とかなるものではないという実感が経験的に何となく理解できているという感じ・・・。政党云々などを背負っていても、地域は地域で解決していかなければいけない諸課題があって、政党の価値観で物事を考えていたら時代に取り残されるということも薄々気がついて(?)・・・体得していたりするのかもしれませんね。

 ということまでは個人的見解なので伝えはしませんでしたが、新居浜市議会の方々から多摩市議会というか多摩市議会で使用している決算や予算時期に伴って行政が提出する膨大な資料集(決算事業報告書、予算カルテ)などには「こりゃあ、すごい!」という感想で、「行政は大変やなぁ。」ということでした。多摩市議会では資料要求というのがあり、予め提出された資料に不足があった場合には、さらなる資料作成や情報提供を求める仕組みがありますが、そのことについても「行政は身ぐるみはがれますね。」「隠せませんね。」なんてことで、驚かれたようでした。


 多摩市議会では当たり前のことが、当たり前ではないんですね・・・ということで、やっぱり市議会にもそれぞれの文化があることを実感しました。


 それから本題とはそれますが、女性の議員が10名もいるということには驚愕していた方おられました。「どうして、そんなに女性が多いの!」ということですね。それだけ多摩市という土壌には活発な女性が多いのでしょう?学歴でいえば大学卒業している女性が多いということは言われていることですね。大学卒業して、ちょっと仕事をして、結婚を機に退職をして・・・・そんな女性たちが力を持て余していて、子育てがひと段落するのと同時に(子育て中からも)パワーを発揮しているというのはよく指摘されています。


 というわけで、視察は2時間しかなかったので、本当に駆け足で終わってしまったのですが、多摩市の取り組みが役立ったらいいなあと思いました。他市などの視察に行っても「なかなか我が市に当てはめた場合には難しいなあ。」とため息に終わってしまう場合も・・・。遠方はるばると来られただけの成果はあったでしょうか?
 次回はまた来週に・・・今度は大分県日田市議会の方々にお会いすることになります。

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2009年12月16日

12月定例会 議会改革特別委員会

 着地点を見つけていくために・・・・・軟着陸するためにはどうすれば?


 議会基本条例の制定も大詰めの大詰めの大詰めの段階?


 委員長も今日の委員会中には「胸突き八丁」と何度も口走っていて・・・全く役立っていない副委員長の私は委員長ならではのちょっぴり強引すぎるリードにハラハラドキドキ・・・・・。


 ってこのハラハラドキドキの味わいにも少々慣れ親しんでいるわけですが、委員長の苦労は並大抵なものではなく、言ってみれば、「この強引さ」がなければ、ここまでたどりつけなかったのは事実だと考えているので、あとは「条例制定」という頂きに手が届くかどうかという感じです。


 背伸びしたら手が届きそうなところに蝉が止まっているのに・・・届かない・・・・。「逃げちゃわないでね。」って心の中で念じながら、また背伸びしてうーんと手を伸ばしている気分。


 傍聴席で毎回のように熱心に議論を見つめている議会ウオッチャーの市民の方々はどんな気持ちでいらっしゃるのだろう?


 今日は最終的に条例文を確定させてしまいたい!という思いもありながら、新たな提案が出てきたので議論をしました。

 「やっぱり、最後もう一度条例文を読み直したら、一部の市民のことにしか目を向けていないような気がしてしまって・・・・・」との立場から、いわゆる「声なき声」の市民にも最大限の気配りや配慮をするということを宣言として入れたい!そのために議員がしっかりと市民のところに意見を聞きに行くということを明確にしたい!・・・・・積極的に意見を述べて参画できない人たちのこと、本当は意見があるのに言いだせない人・・・・・そんな方々に理解してもらえる受け入れてもらえる条例にしないと!


 自治基本条例の議論でも「市民参画するのは‘一部市民’」・・・・という議論があった記憶が。声の大きい人だけが得をする構造になってはいけないということで、「市民が参画できないことにより、不利益を受けることのないよう、配慮します。」という一文を挿入したのでした。


 さて、議会基本条例でも上記の件については全く配慮ないわけではなく、一応、条文全体にも包含されていることなのですが、「明確な一文として挿入する」かどうかについてははたまた各会派の協議事項として宿題になりました。


 どこかの段階で「これで!」と腹を括って決めてしまうことをしなければなりません。でもその時期はもう少し先に。最終的に全会一致で議会基本条例が制定できるかどうか・・・・。議会の過半数のメンバー、議員13名で構成されている特別委員会。各会派で十分な議論と協議があり、その上で意見交換をしてきたのは紛れもない事実。議会全体で取り組んできたということに各議員がどんなスタンスを示すのか・・・・最終結論は3月になるかな。あともう一息のもう一息のもう一息。

 12月定例会も残すところ明日は代表者会議、明後日は議会運営委員会、そして22日最終日の本会議となります。

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2009年11月20日

あとあともう一息・・・議会基本条例の制定に向けて。

 昨日のブログで書いた学童クラブの民間委託化に関する資料がホームページに掲載されていました。関心のある方はぜひご覧ください。

 今日は午前中に議会改革特別委員会の件で打ち合わせをしました。来週の金曜日に議会基本条例素案の説明会を行います。特別委員会に所属しているメンバー以外への説明と意見交換が目的です。条文については市長にも目を通していただいたようです。今のところ、まだ・・・実は前文が固まっておらず、最終成案に向けてはまだまだ一息といった感じです。前文をどう書きこむのかについては「多摩市議会ならでは」がわかるようなものにしたいとの思いもあります。折しも「多摩市議会基本条例」であるのに・・・例えば多摩市を町田市、日野市、稲城市などと置き換えても通用してしまうような条例ではつまらないですし。

 他の自治体の条例を見ても、前文の中にその自治体ごとの思いが込められている気がするので、我が市議会でも「多摩市議会らしさ」が上手く表現ができたらいいのですが。


 なかなか難しい。


 前文を検討しはじめてから、もう早・・・・半年が経とうとしています。そのくらい・・・特別委員会のメンバー13名での意見を調整することからして至難の業と言うことです。「民主的に進めようとすれば進めようとするほどに・・・・・」時間もかかり、労力も掛かります。それぞれのメンバーの「こだわり」を入れ込むとパッチワーク的にもなってしまい、脈略ない文章にできあがってしまうこともありますし。日本国憲法の全文もストーリー性があるわけですが、やはり数人で一つのストーリーを集大成させていく作業・・・何とも大変で、やり直しても作り直しても・・・なかなか「うん」と頷いて納得のいくものができていかないのが現状。


 「これでいい!」


 と思いきって決めてしまわないと。


 というわけでした。あとは、いつ・・・条例を議決するのかという時期についても判断のしどころ。早ければ12月の定例会。あとは3月定例会までしばし温めるのかという選択です。これについても意見がわかれるかもしれないので、来週の全議員への説明会を経て最終的に確定することとなります。


 一応・・・多摩市議会のホームページにも議会基本条例に対する市民からの意見も掲載する予定になっています。そういえば・・・決算特別委員会で行った各会派の事業評価シートについて掲載されています。膨大な資料ですが、ご関心のある方はぜひご覧ください。


 週末3連休。明日は洗濯日和になりそうな晴天になりそうです。

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2009年11月09日

議会基本条例の制定まであともう少し?!

 議会基本条例の制定まであと一歩のところまで来たかな?・・・・・と思いたい今日この頃。


 今日は議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会(何度書いてもあきれるほどの長い委員会の名称)がありました。条例素案について文書法制課のチェックをいただいていました。条例文の内容、文言の一つ一つ使い方がどうなのか?とか、法律やその他例規との関係性やら・・・・・。あとは語尾を「である」から「です」「ます」調に変更してもらって市民に読みやすくやわらかくしてもらうなど。語尾については調子を変えるだけでずいぶんと条例全体の印象が変わります。


 ・・・ということなんですが、これがまた非常に面白く、指摘されている事項をつぶさに検討してみると行政の発想がチラチラと見え隠れもしていて「なるほど」と感心させられるわけですね。特に私が笑ったのは議員報酬の改正に関する条文のところ。とてもわかりやすい・・・・。


(議会改革特別委員会案)
第23条第2項 議員報酬の改正の決定にあたっては、財政改革の視点だけでなく、市政の課題や議会の果たすべき役割、将来予測などを考慮し、市民の意見を十分に反映して決定するものとする。


 ここが文章法制の担当者にちょっと手を加えてもらったら下記のように・・・。


(こんな風にした方がいいのでは?・・・・という文章法制化の変更提案)
第23条第2項 議員報酬の改正の決定に当たっては、多摩市特別職報酬等審議会条例(昭和43年多摩市条例第30号)第2条の規定に基づく審議会意見のほか、財政改革の視点、市政の現状及び課題、将来予測等を考慮し、市民の意見を聴取したうえで決定するものとします


 「あたって」→「当たって」くらいの軽微な変更はまあいいわけですし、多摩市特別職報酬等審議会の答申を踏まえるというのもまあそうなのかもしれませんが・・・・。


 「財政改革の視点だけでなく、・・・・・」というところが結構重要なのに、そこについては意図的?作為的?・・・・・すーっかりと書きかえられ修正されてしまっているわけですね。
 「議会の果たすべき役割」という部分だって決して軽く考えるべきことではなく、議員報酬を議論するときには必要な視点ではないでしょうか?

 今日は議会運営委員会が視察をしてきたという北海道福島町議会の報告を伺ったわけですが、その報告で衝撃的だったのは議員定数と報酬についてのこと。福島町議会では議員の定数を14名から10名に減らそうと議会自らで提案をしたそうです。しかし、それでは「議会活動、常任委員会の活動が難しいのではないか?」という意見が町民から出されたのだそう。
 そこで、福島町議会では議員の当初は4名削減のところを2名の削減とし、14名から12名への定数減にしたとか。でも、ここが「知恵?!」・・・・折しも財政難ということもあり、定数は12名ですが、報酬については「10名分で12名分とする」ということにし、つまりは一人当たりの報酬単価を下げたわけですね(一人月13万1千円になった)。
 しかし、報酬単価を下げるということに対しては、「議員をやる人が年金生活者だけになってしまう危惧」のご意見もあるということ。

 議員報酬が高いということが一般論として指摘されることも多いわけですが、「どんな人材を議員として議会に送り出していきたいのか。」ということと合わせて考えることも求められる気がします。それともう一つは「議会の役割・あり方・市民が議会に議員に求める活動・働き方」ということも。


 なので、「財政改革の視点だけでなく」って付け加わっていたりするのですが、やはりそこは市民的にも理解を得られないことなのでしょうか?わざわざそこを強調している議会の考え方を是正すべきなんでしょうか?


 議員定数や報酬の問題こそ何とかすべき、議会改革の課題だとのご意見がむしろ多い中で私たちがこれからどう取り組んでいくべきなのか・・・とりあえず私たちの議会改革特別委員会では、議会基本条例を制定することを優先し、「定数と報酬は別途検討する事項」と整理したわけですが、条例制定後にはいよいよこの問題に向き合っていくことも必要になるのでしょうね。
 多摩市の議員定数が28名から26名に変わった際、参考にしたのはお隣の日野市。その日野市が来年の選挙に向けてまた2名定数削減を行って24名になりました。そんな状況も見ながら議論されていくのかなと思いますが、私は28名が26名になるときには「反対」の立場でした。今の情勢やら何やらを考えて、市民のために働ける議会を考えた時・・・・それは定数削減なのかどうか・・・・ここは大いに議論すべきところだと考えています。


 何はともあれ・・・議会基本条例の制定に向けてあともう少しと思いたいですね。全議員の足並みそろえていくというのはなかなか大変です。

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2009年11月02日

決算委員会の総括。

 先般終了した決算特別委員会について、理事会(委員長を囲む各会派の代表者で構成されている)が行われました。民主党TAMAは3人以上の会派ではないのでオブザーバーとして会議に参加。「次年度以降の決算特別委員会の運営に生かせるように。」と意見交換をしました。最終的には委員長が全般総括した意見をとりまとめることになりますが、結局のところ行政に対する「議会の意見」を見いだせる一致点を探れたものはほとんどなく(というか皆無)・・・・・・。つまり、「議会として意見をきちんと取り纏めて一本化してくれなければ、市長としても回答のしようがない。」との状況から相変わらず脱皮できず。

 意見交換の中でも「市長(行政)に回答を求めよう。」と勢いづいたものもありましたが、上記のように回答のしようがない状況を改善できない議会の態度を一歩でも前進させなければ事態は変わらないわけで、はっきりいって市長に回答を求めるのは‘酷’だと私は思っています。


 でも、私の意見はオブザーバーで参考・・・ということもあり、「せっかく議会における事業評価を行ったので、市長(行政)からは対応について一定の説明を求めるべき。」という見解に合意が図られ、年明け早々くらいに市長からの説明会の開催をすることとなりました。


 
 先日、長野県飯田市議会の取り組みについて少々聞きかじってきた私は・・・これまでの多摩市議会の取り組みはそれとして、もう少し冷静に自己評価してみてはどうかと思うのです。各会派ごとにバラバラの意見や評価が表明されることは、各会派もしくは議員の立場や見解の違いを市民に明らかにできる点では望ましいのかもしれませんが、「だから、それをどうするか?」・・・ってところにもう一歩二歩と進むことができるかどうか・・・・ここに議会の進化と真価が問われるというものです。


 ところで、今日は先日の中央区の視察に引き続いて・・・民主党の同世代議員のみなさんと渋谷区の施設を見学しました。美竹の丘・しぶや・・という渋谷区で最初に開校した渋谷小学校の跡地を活用した施設で特別養護老人ホーム、保育所などが入居した立派な立派な施設でした。保育園は指定管理者でベネッセが事業者になっているようで、直接話を伺うことができませんでしたが、特別養護老人ホームについては入居されている方にお部屋を見せていただいたり、管理が大変という「ひのき風呂」を見せていただいたり・・・渋谷区と多摩市の財政力の格差を目の当たりにした気が。都内23区も財政的には厳しくなっているとは言っても・・・・。
 学校跡地を活用するといっても、美竹の丘の場合には体育館は残しているようですが、あとは更地にして新しい建造物で時代のニーズに対応しているあたり・・・・やっぱり財政的な体力すごいなと思いました。

 多摩市・・・・学校跡地の恒久活用方針が決定しています。そして竜ヶ峰小学校跡地の活用方針(施設誘致計画)も確定したみたいです。また、サンピア多摩のことですが・・・・駐車場部分を購入した事業者は「有楽土地」さんということのようです。建物施設は桜美林大学が購入事業者として決定したとの連絡がありましたが、駐車場部分はどうなっているのかと巷でも話題になっていたところです。

 明日は多摩市立幼稚園跡地に子育て総合センターがオープンします。地域の方々もオープニングを盛り上げようと準備を進めているようです。

 ☆柏市長に・・・秋山ひろやす氏が当選しました!柏市にも多摩市と同じように高齢化が進んでいる団地コミュニティが存在します。また意見交流などしたいなって思います☆

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2009年10月30日

議会が変われば行政も市民も変わる。

 今日は日本能率協会コンサルティングが主催をした「二元代表制を機能させる議会改革」シンポジウムに参加しました。二元代表制が機能していない現状からこそ、このようなテーマのシンポジウムが成立するのでしょうね。

 憲法や地方自治法ができてから何年経っているのでしょう?


 やっと、地方議会に求められる本来的役割が活発に議論されるようになったのが今・・・それほどないがしろにされてきたというか重視されてきたというか、理解されていなかったというか・・・「それだけ」のものでしかなかったということなのでしょうね。

 多摩市議会で「議会による事務事業評価」に取り組んでいて、かなり他市議会からの視察もあるわけですが、これは試行錯誤の試行錯誤の試行錯誤の試行錯誤くらいのものにしかなっておらず、内部にいれば非常に問題点や課題点も見えてくるし、何しろこれに取り組む議員個々の姿勢と価値観への足並みをどう揃えていくのかが必要だと考えています。「議会」として合意形成を重視し、市長に対し「議会の政策提案」として合議の末に一本化した結論をまとめることの必要性を感じているかどうか・・・それに対する見解が全議員に共有化されているわけでもありません。見解が違えば「見解の相違」・・・両論併記で議会の見解をまとめたところで、どちらを取捨選択するのかを市長に委ねるとすれば、それはもう結果は言わずもがな・・になるわけですから。


 今日は熊本県合志市と長野県飯田市の議会それぞれからの事例発表がありました。合志市は飯田市議会の取り組みをモデルとしているそうですが、「行政評価を活用した決算の認定」というかたちになっているところがポイントです。行政が自己評価したものをさらに議会が評価するということですね。多摩市の場合は行政が自己評価したものは「それはそれ」・・・議会がオリジナリティを発揮して評価しようとしているところにかなりの難しさがあるのです。そもそも行政の自己評価が評価になっているのかということから問うていくべきだと考えるのですが、その必要性を唱えたところで、聞く耳を持ってもらえなかった記憶もあります。


 改めて、今日の事例発表を聞けば、やはり多摩市議会の議会における評価の仕方を改善していく必要があると感じます。もう一度、自分たちの取り組みを冷静に見つめなおしてみなくては・・・なんて私は切実に感じています。同じように時間をかけて、苦労するわけですから、よりよい取り組みをしたいものです。
 ですので、先進モデルとして飯田市議会に学んでみてはどうかと思ったのでした。来年の行政視察の地域に飯田市議会を候補地に入れてみれば?・・・でも、議会運営にかかわることですから、オブザーバーの私には発言権なし・・・。


 「いろいろと最終的には政党を背負っている人もいるけれど、それはそれで認めながら、何とかいい議論をしていこう、市民のために何がいいのか考えていこう。」という一人ひとりの議員の姿勢が何よりも大事。「議員が変われば、議会が変わるし、そうなれば行政も変わるし、市民も変わっていく。」


 上記のような趣旨で事例発表を締めくくっていた飯田市議会の議長さんのことばが印象的でした。

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2009年10月29日

さ、どうするか・・・。議会だより。

 今日は午前中は議会改革特別委員会。世話人会で作成した議会基本条例を動かしていくために必要な各種規則などを提案し、あとは「持ち帰りの議論で♪」とお願いして終了。

 私のみならず、各議員の皆さんもかなり日々に追われているのだな・・・と思うのは、「会派で持ち帰りの議論を・・・。」とお願いしても、なかなか議論しきれておらず、次の会議を迎えてしまうというところにも垣間見えたり。


 議会基本条例の制定に向けてはいよいよゴールが見えてきたわけですが、それはプロローグに過ぎず、条例制定後からが大変になってくることを同じくいよいよ覚悟しなければいけないのだと感じています。(って私だけ?!)

 さて、午後からは議会だより改革の検討チームの会議。このチームは議会運営委員長の小林さんを中心に、今井さん、向井さん・・・そして私の4名がメンバー。もっと市民に愛される情報媒体=議会だよりを目指して、改善を検討中です。そんな中で浮上した一つの案が現在のタブロイド版ではなく、パンフレット型にし、さらにカラーにして見やすくしようというもの。今はたま広報に倣う形で同じ大きさにしていますが、他の自治体に行くとパンフレット型でカラーで見やすく、そしてページ数を増やして内容も充実・・・・と(私たちには思える)ものもあります。


 また、現在でも例えば各議員の一般質問内容が掲載されていますが、これには行政側の答弁も記載されておらず、また各議員がそれぞれ思い思いに字数内にて原稿執筆を行っているために読みづらいという声もあります。(逆に、バラバラ加減が議員の個性を表していて面白いというご意見もありますが。)
 いずれにせよ議会だよりの内容についても市民=読者の視点をもっと大切にし、議会情報をより発信していける媒体にしたいと考えているわけです。


 ところが、パンフレット型にするとなれば印刷費がかかり、新聞折り込みで配布をしようとするとページ数が増える分コストが必要になることが明らかに・・・・・となれば、経費増は考えられずあえなく断念?・・・・・。
 そしてまた各議員の一般質問内容のことについても、多摩市議会の一般質問と答弁のやり方は一問一答方式を採用していることから、「問い×答弁」のエッセンスをかっちりと書きあげることは難しいのではないかという問題提起も。他の自治体議会のように一般質問の発言にかなり制限をかけ、再質問を含めた質問(発言)回数を限定しているところなどは「問い×答弁」をまとめやすいということになるわけですね。


 ってことで、私たち議会だより改善改革?見直しチームはただいま「より市民が手に取りたくなる市議会だより」を目指して鋭意検討中なのです。ぜひご意見をいただきたいと思います。「読んでもらいたい!」・・・ってその前に手に取ってもらう段階から考えなければいけないと思っています。

 ところで、インターネット選挙解禁に向けた取り組みが始まったようです。ぜひクリック・・・署名をお願いできたら!いまどきインターネットで選挙活動をしてはならない・・・というのも時代にマッチしていないですよね。
 

選挙運動でインターネットの利用が禁止されていることをご存じですか? 来年7月にひかえた参議院議員選挙でも今年の衆議院議員選挙同様、街頭演説や選挙カー、政見放送などによる情報だけで十分でしょうか?


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2009年10月13日

議会基本条例の制定へあともう一息・・・だったらいいいけど。

 3連休明けでした。議会基本条例の制定をめざす議会改革特別委員会の数十回目かの会議だと思います。市民から寄せられた意見の一つ一つを確認しながら、条例素案文に反映できるものは反映していこうとしています。


 傍聴席から・・・こちら側の眺め、風景はどう映っているのでしょうか?


 「全く、何をしているんだか。」


 と嘲笑されているような雰囲気もありますが、結構みんな真剣には議論しているのでご容赦ください・・・と思っています。とりあえず、前回の残り分を全部終えることはできましたが、これから超大作?!にしていきたい「私たち多摩市議会基本条例の前文」を改めて練り直していく作業に入ります。


 ところで、市議会は今週が常任委員会の視察ウイークになっています。私は子ども教育常任委員会で長野県の駒ケ根市と滋賀県大津市に行きます。駒ケ根市は去年から視察候補地に挙げていた先です。教育委員会に子ども青少年部が丸ごと組み込まれ、さらには母子保健分野も教育委員会の所掌範囲になっているのです。0歳からまさに18歳(20歳)までは教育委員会がガッツリ向き合いますよ!って体制だと理解しています。多摩市でもどうせ組織改正をやるなら、そのくらいの大胆な改組にすればいいのではと思ってきました。他の議員さんと駒ケ根市の取り組みを共有できることの意味は大きいと考えています。

 大津市については子育て総合支援センターを見に行くのですが、来月3日に多摩市立幼稚園跡地にオープン予定の子育て総合施設の先進事例として。大津市の施設は「ゆめっこ」という愛称のようです。多摩市でもそういえば愛称を募集していました。最終的には開所式から1ヶ月間ほどの間に来館者の投票で決定するそうです。一次選考で残っているのは下記の10点。
 

たまっこ きらりあ ゆめっこぱる ぽぽらっこ りんくる のびやかプラザ ゆめたま ゆめぽけっと ゆめキッズ こんぱす

 実際には来館者が施設の雰囲気を感じながら、親しみやすく覚えやすいものに決定してもらいたいですね。私は「○○・・」がいいな。


 
 そう・・・議会改革の話で思い出したこと。実は昨日、多摩センターのハーベストフェアなるものにふらり出かけたところ・・・「くりやまコロッケ」という幟が目に飛び込んできました。全国初、議会基本条例を制定した栗山町からの出店!思わず私はコロッケに、栗山産のかぼちゃ!(これは栗山町議会議長の橋場さんもかぼちゃの生産者)を購入しました。かぼちゃはさっそくにお味噌汁に入れてみたのですが、とても甘くておいしかったです。議会改革へのパワーをもらえそうな気がしました。店頭にいたおばちゃんに「栗山町は議会が頑張っていますね!」と声をかけたら・・・「そうですか・・・?」という返事でしたが。

 明日からの視察・・(話散漫ですみません)。まずは八王子から特急で長野へ・・・駒ケ根市の視察後はバスで名古屋に移動。名古屋で宿泊をし、翌朝に新幹線で京都経由して大津市へ・・・・市民の方に話をしたら「何と言う効率の悪い視察なの?!」と言われました。視察したい自治体、内容・・・しかし受け入れ自治体の事情とのマッチングが結構大変で、事務局が視察をアレンジするのにも並々ならぬ苦労があるわけですね。何せ、議員はそれぞれが忙しく「日程優先」「日程ありき」で視察行程も含めて内容の決定をするので。
 「百聞は一見に如かず」・・・・有意義な視察になりますように。

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2009年08月05日

議会基本条例制定までの長い道のり。

 議会基本条例をつくる議会改革特別委員会でした。前回に引き続いて、市民から寄せられた条例素案に対する意見を一つずつ検討しています。それに加えて、今日は条例の前文についても少し意見交換をしました。

 条例の前文については市民に示した条例素案の段階でも「仮置き」という風になっていました。前文というのは条例全体を表現していく象徴的なものになっていくと思っています。とりあえず前文の素案の素案の素案の素案のようなものを4名の起案チームが作成したので、それを元に意見交換をしたというわけです。小難しい条文とは異なり、前文というのは執筆(?)者の思いが魂として言葉に込められていくものなので、ストーリーがあります。4人で集まったときも4人4様。「これだけは絶対に」という残したい表現を一致させながら成文化してみました。ちなみに私は「市民のために存在する市議会」という言葉を入れたいと思っています。この表現が入れば、多少のところは譲歩して妥協してもいいかな・・・みたいな。

 結局、前文についてはこれまでの議論の経過やそれぞれの考え方を込めて、全員が書いてみることとなり、13人13様の議会基本条例への思いをつなぎながら、起案チームが再度取りまとめていく作業をすることとなりました。13人のストーリーを一本化するのは至難の技だと思われます。「パッチワーク」で素敵な作品を作るようですね。

 ところで、市民から意見が寄せられたものを一つ一つ検討している条文ですが、これまた遅々として進まず。出だしの議論は「市民参加」か「市民参画」か・・・というところからスタート。議会基本条例は「市民参加」という表現を使用しているのですが、市民のご意見では「市民参画」にすべきであるというもの。「参加でも参画でも大差ないのではないか?」という意見もあるし、「やっぱり参画のほうが適切だろう」とう意見もあるし・・・・言葉の表現はどう使うのか、用いるのかに人それぞれのイメージもあり、そこを共通化していくことが必要になります。


 多摩市には自治基本条例があり、そこには「市民参画」と用いられています。そこで結論的には自治条例の「参画」の定義を前提にして、「参加」→「参画」と表現をしていくことで落ち着きました。参加にするか参画にするのかでの今日の議論を聞いていた傍聴席は「嘆かわしい」という雰囲気に・・・。


 言葉の醸し出すイメージやその響きを一つ一つ確認していくのは本当に奥が深く、突き詰めて議論を交換し始めると議員どうしの見解の相違が浮き彫りになっていくというのにも直面しています。でも、この意見交換は決して無駄にはならないと信じたいものです。

 でも、私が「尤もだ」と思える市民意見であっても、そうは受け止めない考えの方もおられたり、「面白いものだなあ」と感じています。今日の意見交換をつぶさに報告することはできないのですが、特別委員会の要点録をまたあとから見返さないとと思っています。委員長は毎回毎回・・・過去の要点録をひっくり返し確認をしながら、議事運営を行っています。副委員長の私はどちらかというと毎回毎回、その都度その都度の意見交換の流れで自由に発言しているわけなのですが、委員長が委員会運営を進める上でふるわなければならない采配って簡単ではないなあと思います。特に、常任委員会とは異なり、特別委員会は人数も多いですし。
 そんな意味で言えば、議長も大変ですが、委員長の力量ってものすごく大事。委員会の議論のリードをしていく立場の委員長は知識豊富でなければならないし、意見を取りまとめていく時のセンスも問われますし。 

 いずれにせよ、議会基本条例制定に向けた最終案づくりはまだまだまだ続きます。というのも、今日は条文数で言えば3つくらいしか進まなかったからです。当初は9月に・・・というのを12月定例会での制定をと時期を先送りしましたが・・・・きっと間に合うだろうな?!(済し崩してきにやっぱりやめた!は回避しなくっちゃ。)

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2009年07月21日

何が何でも意見交換をすることが必要?!

 議会を変えていかなくっちゃ!


 それは、議員どうしでの討議を!議員どうしが議論をして意見交換することの重要性(って当たり前のことだと思うけれど)と必要性への意識にも根ざすもので、「議会」の本来あるべき姿を取り戻していく営みなのかもしれません。


 いずれにせよ、議員どうしの意見交換はすべきだと思います。


 でも、その意見交換って一体何のためにやるのでしょうね?・・・・・なんてことを問題にしたくなるのは、決算特別委員会の運営が話題になっているからです。

 というのも、今日は9月定例会中に行われる決算特別委員会の運営を検討する「理事会」(決算特別委員会の委員長就任予定者を長として行われる会議)が行われたのですが、その席で話題になったことが「会派どうし、もしくは委員どうしの意見交換をやるのかどうか」ということ。

 「意見交換必要ない」って方と「去年のやり方を検証して、やり方を工夫して意見交換を行う」との見解と。


 どちらかと言えば、後者の意見に賛同する人の方が多く、最終的にも「意見交換を行う」という結論にはなったわけですが、全員が一致をしていた見解は昨年度に試行的に行った委員同士の意見交換は単なる「意見表明大会」に終わってしまい、いわゆる市民が期待をしているような意見交換も討議を深めることも全くできているとは言い難い状況だったということ。なので、意見交換の手法については相当程度改善が必要だとの認識は共通理解されているようでした。

 そもそも、意見交換をすると言っても、時間的な制約があり、十分な討議ができる時間が保障されているとは言えません。意見表明になってしまうのはやむを得ないとも言え、意見交換タイムをどのくらい確保するのか、できるのかがかなり重要なポイントになってきます。昨年は意見交換タイムを設けるためにわざわざ決算特別委員会の日程を一日増やして6日間にしましたが、今年は増やさないで5日間で実施をするということだけは決定済みです。
 なので、意見交換タイムを設けようとすると決算審査に必要な質疑の時間を犠牲にしなければなりません。今年度に限っては、現況で議員2名が欠員状態なので質疑時間を犠牲にすることもなく対応できるとの話でしたが、欠員のことを念頭に置くというのもまたおかしな話です。

 「議会改革をしているわけだし、議論することは必要だ。」「地方分権だし、地域のことを議会が主体的に議論をして決めていくのが当然の流れだ。政党を乗り越えないといけない。」などと意見交換の必要性を主張する立場からはご尤もな意見ばかりが出ました。私も同感です。でも、私はチョロリと意見交換タイムを設けたところで、私たちが目指しているところの「討議する議会」にはなれないと思っていますし、そんなチョロリだけの意見交換であたかも「討議をした」なんてお茶を濁すのは嫌ですし、去年の二の前にならないかだけが心配です。(去年についての私の感想


 私は私たちが目指す「討議」と照らし合わせれば、時間的な制約が目に見えて存在する中で、何が何でも無理して意見交換タイムを設ける必要はないと考えています。私には限られた時間内で十分な意思疎通と受け答えできるだけの時間が確保されているとは思えません。
 しかし、ただ単に意見交換することの必要性だけを主張し、昨年の手法に問題点があるから見直していくことは必要です・・・・という意見が大勢を占めたことには意外でした。昨年度の「意見交換」ならぬ「意見表明大会」を改善し、工夫するための具体的な提案がないにもか関わらず・・・・「討議をすべし」なんてとてもとても私は言えませんから。

 「議員さんたちがさまざまに主張をお持ちであることが明らかにはなったけれど、議会としての見解が一つにまとまっているものではないのでせっかく出されたご意見も受け止めようがありません!」


 以上のような市長の弁に応えられる意見交換ができるのかしら?・・・・鼻から挑戦することを否定するつもりはありませんが・・・・。


 まあ、考えようによってはそのくらいみんなが「討議する議会」を切望しているとも受け止められるのかもしれませんね。多摩市議会の議会改革・・・・この状況からは大いに期待してほしい!って言えそうですね?!

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2009年07月16日

進むしかない議会改革?!

 「議会改革」っていったい何なのかがわからなくなるような議論が続いている気が無きにしも非ず・・・。


 というわけで、我が多摩市議会の「議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会」が久しぶりに開催されました。

 今日は「議会基本条例」の素案を振り返り、議会上程に向けてさらなる意見交換を深めるというのが議題です。6月中に一気にやり終えてしまった市民への出前説明会、そして「議会基本条例素案」へのパブリックコメントの集計(って集計をして意見を一覧表に取りまとめる作業は議会事務局職員任せ)結果をもとにして委員間の討議(?)をしました。


 私個人的には6月中のことも「今は昔」・・・すっかり選挙を経て記憶が遠のいてしまい、今日はかなりタイムスリップ状況で議論に加わっていました。傍聴席からはどう映っていたかしら?とにかく一か月前の記憶の引出しの扉が見つからないよー・・・という状態だったのですね。


 結局、委員会では何が決まったのかと言えば、何も決まったこともなく、市民からいただいた意見を踏まえ、改めて素案の修正変更点について話し合いをちょっとは進めたという程度。できる限り市民の意見を活かしていこうという暗黙の了解はあったようには思いました。


 市民のパブリックコメントには「議会基本条例の前文案」まで届いていたのですが、その中に注目に値する一文があったので紹介します。

 ・・・多摩市議会は、議会の運用で、これまで経験した事のない、会派の呪縛を超えた議員間の、自由討議に挑戦します。(中略)また、議会経費を増加させない改革によって、議会の政策立案力を飛躍的に高めるため、シンクタンクの活用等を採用します。・・・

 何と言っても、「会派の呪縛を超えた」「議会経費を増加させない改革」というフレーズに苦々しい味を覚えたのは私だけかどうかはわかりませんが、ある意味で‘めっちゃ’市民感覚で「言い得ている」と思うのです。ただし、きっと前文には採用されないフレーズとは思いますが・・・。

 今日は菊池議員が復活。これには皆が喜びました。懸命にリハビリをされつつ、議会活動にも復帰をしていこうとする意欲と決意を感じ、私も励まされました。菊池議員とは自治基本条例制定の際に議論を交わしてきた間柄なので、今回の議会改革特別委員会でもご一緒できたことはかなり心強かったりもしたので。


 それにしても夏本番。真っ盛り・・・・・市役所から永山駅までの帰り道・・・いかに静々歩いて汗をかかないようにするのか・・・なんてことばかり考えています。日傘をさしたとしても、あの照り返しにやられます。避暑したーい!夏休み欲し―い!・・・・って衆議院の解散の足音がもう間近に?!

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2009年06月16日

「議会基本条例(案)」までたどりついた議会改革特別委員会

 今日の議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会では、現在進行中のプロジェクト?!


 →・・・・・・各地域単位に小規模で入り込んで実施している「(第3弾)出前委員会」の状況報告から、意見交換、そして最後には私たちメンバーの任期延長の手続きを決定しました。私たちの任期は10月3日までで9月定例会終了直後だったのですが、色々と諸般の事情を考慮すると条例提案時期についても9月定例会ではなく12月定例会になる可能性もあるために・・・・・それにあわせて来年の3月31日まで延長してしまいました。

 とりあえず、スケジュール的に9月定例会となるとあまりにも急ぎすぎになってしまい、十分な意見交換や討議ができなさそうというのは・・・・何と言っても都議選や衆院選というビッグな2大選挙はどうしても無視できないという理由があるからかも?!と言っても、それは政党所属の議員の理由?!


 いやはや、いずれにせよ、やはり議員といえども盆暮れくらいは田舎への帰省など「多摩市からのお暇いただく」方もおられることを思えば、8月中の日程調整もかなり厳しいのが実情で、どうしても9月定例会に議会基本条例を成案してしまうのは至難の業との判断もあります。「討議を尽くす」ことは必要ですが、自己の主張を貫くがための「討議」であっては意見はどこまでも平行線!むやみやたらに「討議の時間」を延長するだけでは全く意味をなさないかもしれませんね。単に時間の消耗だけで(+精神疲労も相当ですが)・・・・。


 ですので、どこかできちんと落としどころを探しながら、意見の違いを乗り越える努力をしたいものです。任期については思いっきり今年度末=来年の3月末まで延長してしまったので、心置きなくの討議はできる環境が整ったともいえるのかもしれませんが、全体的に意気消沈してしまわぬように盛り上げていくためには今後相当なる気合いが必要かもしれません。


 ところで出前委員会はあと3回でAグループの実施になっています。BとCグループはそれぞれ3回ずつの出前委員会を終えています。ちなみに、実施状況報告からすれば、かなり市民の方のご意見はいくつかの論点に集約しているような気がしました。どの会場でも参加者はごくごく少数であり、「PR不足」への厳しいご意見はあったようです。PR手法はいつの時代も課題になりますね。でも、「動員しなければ所詮こんなもの」という感覚を得ておくことは今後の取り組みに際しては有効だと感じます。とある政党に所属している議員さんは「動員したら100でも200でもすぐに集まる!」とおっしゃる方もいるのですが、私には目が丸くなるような話・・・・後援会組織ってやっぱりすごく強固なんですね。私にはなかなか理解できない世界なのですが。こういう話を聞くと、政治手法の違いを感じます。


 実は議会基本条例の中味をつぶさに検討してみればわかりますが、この条例ができた暁には議員個々の「政治手法」の違いはあったとしても、それを理由に拒否できない行動様式をとらねばならないというところがポイント。何と言っても出前委員会などは「自らのファンクラブではない場所」で議員が市民と意見交換し、対話を迫られるスリリングな体験・経験の場になるに違いないのです。これはまさに、私と同じグループの大先輩の橋本さんが「自分の支持者に向けてだけの満足感で活動することへの限界」と語っていたように、おそらく自分自身の思考の幅を広げられる可能性にもつながるというものです。

 これぞまさに「議員改革なくして議会改革なし!」と言われる所以なのかもしれません。

 でも、出前委員会が積極的に展開されるようになったとすれば市民が議会を見る眼も少しずつは変わってくるのかな?

 もちろん、変わっていくのが当然・・・・と思っている私たち当事者。

 ということは、もしも変わらなかったとすれば、そこの原因はどこにあるのかをしっかりと検証していけるでしょうね。それもまた極めて重要なのかもしれません!


 議会改革の取り組み・・・・・・「1票にもならない」なんて揶揄する人もいますが、「票にならないからやらない!」という発想そのものをまずは根底から変えていただく必要がありますね。


 まずは議会改革だのと旗振りしている自分自身の身にも照らし合わせて、日々の活動を改善しなければと思いつつ、多摩市議会の一連の改革がどんな風に議員を変え、議会を変えていくのかが何よりも問われるわけで、「改革もどき」と言われぬようにしたいなと思っています。そのため私ができることは何?!

 いやはや・・・一人でできることなんてこれっぽっちもないか・・・・。


 最終的には問われるのは「対話力」かもね~・・・なんて思うと、思わず自分自身の公約を思い出してしまった。「意見の違いは粘り強く議論をつづけ「第3の道」を見つける努力をします。」

 がんばります♪(漢字で書くと「頑張ります!」・・・・どうしてこんな字を書くのでしょうね。)

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2009年06月09日

閑話休題 議会出前委員会

 今日は休会だったので朝からもちろん・・・・選挙にまつわる様々な活動を。「選挙にまつわるって何?」と言われそうですね。朝の遊説から始まって、事務所に行って作業をして、街宣車に乗車をして宣伝活動をして・・・・・そんな感じです。

 今日一番のHAPPYな話題と言えば、「見た目普通になった」ということ。左肘骨折事件から10週間にしてようやくギブス→添え木から脱出しました。おかげさまで・・・と言いたいところですが、完治まではまだしばらくかかります。「重いものは持たないで。事務作業くらいはやってもいいですから。」というレベル。もともと私は‘猿腕’なんですが、左肘はすっかり屈折したままで伸縮できなくなっています。予測されていたことですけれど、実際に動かしてストレッチをしてみると「これは大変だ!」と思っています。

 ところで、ただいま進行中の「議会出前委員会」ですが、多摩市議会ウオッチングさんのサイト(フォーラム)でも早速に市民への呼びかけが掲載されています。
 いずれの会場でももう少し参加者が多いと・・・というのは誰しもが感じることだとは思います。人数がこじんまり少ない方がかなり‘濃密なる’意見交換ができるというメリットもあることはあるのですが・・・・。


 「そもそもPR,周知の仕方が悪い。」というご意見はご尤もで耳の痛いところ。いろいろなスケジュールの関係で市の広報に掲載されたのは6月5日のことで、臨時議会の結果を報告した議会だよりも6月7日発行・・・・・・「出前委員会は6月6日を第1回目としてスタートしているわけで、もっと早くからきちんと宣伝せよ!」というのはその通りです。
 段取り良く進めていくためにもいち早く条例を制定して、出前委員会の実施に関わるルールを決めてしまいたいものです。そうすれば、PR方法その他も機関のことも含めて一定のルール化され直前の宣伝でお茶を濁すということにはならないでしょうから・・・・。

 「あまり参加者を増やしたくないのではないか?」なんて穿った見方もできるようなので・・・・。

 さて、実際の出前委員会ですが・・・参加者には顔見知りが半分というのがどこの会場でも私が感じたこと。議会ウオッチャーの方々を含めた常連さんの参加が多く、その分・・・・「かなりハイレベルな議論」になっていたように思います。もちろん、初めて参加をしたという市民の方もいらっしゃいましたが議論の内容がかなり高度だったのでびっくりしたとの感想をいただきました。 
 しかし、参加された方の満足度は決して低いものではなく「このような出前委員会を積み重ねることがまさに議会改革」というエールあり。


 私が最も印象に残っているのは「議会基本条例とか難しいことはわからないけれど、とにかく議会、議員さんたちには市民のためによくすると思って動いてほしい。行政の市民参加の場は‘結論ありき’で動いていて、とにかく結論の方結論の方に市民を仕向けるためにやっているようにしか思えない。」というようなご意見でした。「私たちは信用できなくなっているんです!」


 って・・・・・多くの市民の声を代弁する一言だと思いました。

 また、多摩市民になって日が浅いという参加者からはもっと議会の情報を宣伝してもらいたい。特に議員さんの可否の態度などは全部一覧にして明らかにしてほしいというご意見もいただきました。その意見に重ねるかのような面白い提案がありました。


 というのは、「議会基本条例素案の一条一条について議員さんに「賛成・反対」の○×をつけてもらったらどうか?」というのです。全体で可否を問う前に、逐条で可否の態度を表明することで、ここの議員の議会基本条例に対するスタンスや態度がより鮮明になるというのです。


 市民の視点に立つということを改めて考えさせられました。さまざまな見解を持つ議員どうしの討議の中で条例分そのものが曖昧模糊としているところなど多々あり。たとえば・・・議会報告会などについても開催することは可能ですが、「年一回以上開催する」というような具体的な記述になっていないので「やるのかやらないのかわからない→どうせやらないんでしょ!」というのが市民の受け止め方なわけです。


 「制定したってしなくたって同じじゃないの?!」


 という正直すぎる正直な市民の感想というか、印象を放っている今の素案・・・・他の会場ではどのようなご意見があったのか後日集約するのが楽しみですが、ぜひ、市民との意見交換を活かして最終案につなげていきたいものです。(まあ、私だけの意欲ではどうしようもないわけですが・・・・、少なくとも私と同じグループのみなさんは同じことを思っています。)

◇<議会出前委員会>今後の開催予定は下記の通りです!
  6月14日(日) 14時~16時  貝取こぶし館  Bグループ
  6月20日(土) 19時~21時  ひじり館  Aグループ
  6月25日(木) 19時~21時  諏訪地区市民ホール  Aグループ
  6月26日(金) 19時~21時  総合体育館  Aグループ

  A 安藤邦彦 遠藤めい子 佐久間むつみ 平野勝久
  B 今井三津江 小林憲一 萩原重治 向井かおり

◇<議会基本条例素案>パブリックコメント募集中!
 詳細は多摩市議会公式ホームページで!

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2009年05月15日

初めての女性議長に!

 臨時議会で人事が決定しました。議長には改革ゆいの会の折戸小夜子さん、副議長には日月会の増田匠さん。
 投票結果は下記の通りです。

 ◇議長選  折戸小夜子(改革ゆいの会)14票
         藤原忠彦(多摩市議会自民党)9票
         白票 2票(=無効)
 ◇副議長選 増田匠(日月会)14票 
         今井三津江(公明党)11票

 多摩市議会では初めての女性議長の誕生となりました。女性であれ、男性であれ・・・・性別関係ないとは言え、やっぱり数少ない「女性市長」は注目されるのと同じで、この業界では圧倒的にに男性比率が高い中・・・・女性が議長になるというのは稀なことで画期的だと思います。それだけでも風穴・・・というか議会改革に思えてしまったり?!議場の風景は変わります。
 
 さて、今回は立候補制をとれなかったため、事前に「どなたが議長及び副議長への意思があるのか」が表向きは公開されていません。しかし、私たちの会派のみならず候補者を出さない会派にとっては「どなたに意思あるのか」を予め把握し、選びたいとの思いがありました。


 そこで、それぞれ選挙が始まる前の段階で「休憩を求める動議」を出し、本会議を中断させてはしまいましたが、別室にて「意思ある人」には名乗りをあげてもらい、豊富・意欲その他立候補の決意を表明する場を設けたのでした。もちろん、これは義務でもなければ強制参加でもありません。立候補の意思があったとしても必ずしも決意表明する必要もありませんが、最終的には休憩中に開催した任意の集まりにほぼ全議員が参集し、ちょっとした「立会演説会」になったのでした。


 ちなみにこのような動議を提出することについても予め各会派に「根回し」をしておきます♪動議の提出は2名以上の賛成があれば認められますし、その後、動議の内容についても過半数の同意が得られればOKなのです。単なる「休憩」ということだけでは意味不明ですので、なぜ「休憩を求める動議」を提出するのかについて事前の根回しをしておいたので、本会議の場でもすんなりと動議を了解してもらえました。でも、自民党会派、公明党会派の方には挙手をいただけませんでしたが。


 非公式の場とは言え、「立候補制」を試行的に実施できたこともまた画期的な出来事!

 というわけで、今回の結果は、議長選、副議長選とも立会演説会で立候補表明した人にそれぞれ一票が投じられた格好です。私たちの会派は自ら候補者の擁立をすることができるだけの体力はなく、立候補表明をした人の中から選ぶことを決めていました。議長については「女性」という要素がポイント高く、「女性市長」に「女性議長」が見れるなんて滅多にないことと思ったので折戸さんに投票。副議長についてはさまざま議会運営のバランスを考えて増田さんにしました。

 議長は公平で公正な議会運営を期すべきとの立場から「会派に属さない」ことが必要だと指摘されていて、多摩市議会で検討中の議会基本条例の中でも議論されていることです。折戸さんは政党にも所属していませんし、もともと「一人会派」で活動されていたことを考えるとそういう点でも適任かもしれませんね。・・・・・同様に増田さんも「一人会派」。増田さんの場合には自民党会派に所属をしていたところをこれまたさまざまな事情の中で離脱されて現在は「一人」(自民党員はやめていませんが)で活動をなさっています。
 この二人の人選で大丈夫なのか・・・・という方もおられましたが大丈夫かどうかはやってみなければわかりませんし、当選ラインである有効得票数7票の2倍の14票がお二人を支持しているという意味は大きいのだと思います。

 ちなみに白票は無効になり「棄権」ですね。投票したい人がいないという意思を示したものとも言えますが、それならどなたか別の人を推挙するか、もしくは投票したい人がいなければ自分がやるしかありませんね。。。。というのが私の考えなので、私たちの会派も「棄権だけはしないで、必ず立候補の意思表明をした人から選ぼう。」と決め、投票をどうするのかについては様々な意見交換の後に決めました。
 

 それにしても多摩市議会の議長・副議長「2年交替」の慣例。辞職しないと選挙にはならないので、まずは辞職届が必要となり、今日付けで提出されたという前議長と副議長の辞職願が朗々と読み上げげられてからいざ選挙・・・・・と議事が進みました。‘慣例を尊重し’辞職いたしたいという辞職理由が朗読されていました。
 今回の議会人事の件に関していえば「2年交替」という慣例を破ることは「議会内部の調和」「議員どうしの信頼関係」に水を差すことにもなることからも、一旦辞職するのが正当なのかも。「慣例遵守」が当然なのかもしれませんが、「慣例に縛られる」「前例踏襲ありき」というのはやっぱり私にはそぐわない考え方。私は議長や副議長はしかるべき人物が4年間の任期で全うしていくことが望ましいと考えています。

 さて、折戸さん議長という新たな出発。私としては密室的な「議長・副議長室」の扉を差支えないときは常時開放しておいたらどうかと提案してみたいですね。いつでも、議長や副議長が権力権威を振りかざすような存在ではなく、議会運営の要として全てに対して公平に応じる姿勢であって欲しいと望みます。公務多忙で部屋には在室することの方が少ないのかもしれませんが。


 その他の議会人事は下記のとおり。

◇議会運営委員会 
小林憲一委員長 住田啓子副委員長 安斉きみ子 岩永ひさか 小林義治 藤原正範 向井かおり

◇総務常任委員会
白田満委員長 向井かおり副委員長 今井三津江 折戸小夜子 篠塚元  橋本由美子 藤原正範

◇健康福祉常任委員会
三階みちお委員長 石渡あきら副委員長 遠藤めい子 菊池富美男 佐久間むつみ 平野勝久

◇生活環境常任委員会
武内好恵委員長 加藤松夫副委員長 板橋茂 小林義治 藤原忠彦 増田匠

◇子ども教育常任委員会
安斉きみ子委員長 岩永ひさか副委員長 安藤邦彦 小林憲一 住田啓子 萩原重治


 私は引き続き「副委員長」ということで委員長が事故あったときの代理を心構えする立場に。仕事はそれほどというかほとんどないですね・・・副委員長は?! 


 後半2年間、また気持ちを引き締めて行かなくっちゃ!

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2009年04月27日

議会基本条例を制定することには一応合意?!

 午前中に議会基本条例の素案確定に向けての全議員向け説明会があり、現在進行中の条例素案の素案に対する意見交換会が行われました。一応、主催者は議長。説明をしたのは議会改革特別委員会の委員長。
 議員の半分は特別委員会のメンバーですし、もともと素案の素案の素案の素案を作成する段階からも会派ごとに議論したものを寄せ集めしながら取りまとめてきた経緯もあり、それほどに議論白熱するような説明会にはならず、淡々と進みました。

 まあ、内容にはそれぞれ多かれ少なかれ完全に納得できないとの部分もあるのだと思いますが、そこは譲歩しながら・・・・・とりあえず議会基本条例制定に向けてようやく先が見えてきたような気がします。「議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会」というわけで、目指しただけで制定には至らない最悪のケースは回避できそう。・・・・よかった。


 午後からが引き続き、議会改革特別委員会があり、今度は行政からの2回目のヒアリング。副市長、企画政策部長、総務部長、文書法制課長が並び、副市長から主に発言がありました。印象的だったのは「職員の事務の軽減に配慮していただきたい。」という言葉。議会が活発に活動することは否定せず大歓迎であるが、しかし議会対応に職員が忙殺されて本来業務に専念できない状態にしてもらっては困るということでしょうね。議会からの情報・資料請求などへの対応に追われているとの話は今までからも‘耳タコ’ですが、議会への応答責任に関して言えば、それもまた職員の業務のうちではないかと思ったりもします。
 議会の定例会開催前などに職員が普段以上に忙しくなることは理解しますし、自分の仕事に集中できないで「余計な仕事」が増える場合もあることも承知はしますが、それ以上に職員を忙しくしている原因の分析を行ってもらいたいですね。職員の負担その他軽減のために職場内ではどのような努力をしているのかがそれほどに伝わってこない・・・・・やっていることが伝えられていなければ理解のしようがないわけで、「ここまでやっている」という行政の内部努力が説明された上で、こちら側にも協力を求めるとのことがなければ・・・・・「職員への配慮」って言われても・・・・・になることも事実。

 「そういうことは察してください。」と想像力を求められるのかもしれませんが、議会や議員が市政の問題解決のために情報収集をすることは必要なこと。職員が大変になるから遠慮しよう・・・と配慮して活動を自粛するとすれば、これまたおかしな話です。


 実際には、業務が多くなっているのに、職員は削減されていて「慢性疲労市役所」状態にあることは議員であれば推して知るべし。しかし・・・・職場内で係員をとりまとめる管理職=上司はどんな配慮をしているのでしょう?上司の上司の上司の上司は・・・・・・・・・「市長」ってことにもなるのかもしれませんが・・・・・・。


 議会にまで「職員への配慮」を求めなければならないほど疲れた状況。


 本当は頭を下げたくないけれど、お願いをしています・・・・・と言われればそうなのかもしれませんが、だったら議会に頭を下げなくてもいいコンディションをいち早く作ってもらえないものか・・・・・そう感じるのは私だけ?


 
 

 「職員への配慮」話はさておき、肝心なる議会基本条例ですがいよいよ制定に向けてあと一息。素案を確定させたら市民への小規模な出前説明会、パブリックコメントを経て条例提案という予定になっています。とりあえず、ここでいったん深呼吸しなくちゃ・・・・って心境です。

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2009年04月21日

議会改革は進むか?

 議会改革特別委員会が開催され、ようやく「議会基本条例」全体の素案が固まろうとしています。来週早々には委員会のメンバー以外の議員への説明会と意見交換を行ったあと、微調整をし、市民への地域説明会やパブリックコメントの実施と段階を進むこととなります。

 一昨日の川崎市のシンポジウムでは「議会基本条例の制定」=「議会の改革」ではないことが指摘されていましたし、実際に地方議会改革ブームで「議会基本条例制定」が業界では流行っているものの、肝心な条例制定後の運用についてを見てみると・・・・・単にアクセサリーで飾り物の‘瀕死’状態のものも決して少なくないとの話でした。


 条例を制定後にまで想像力の羽を伸ばすことが重要かと思いますが、条例素案も説明と言うことで、6月に取り組むことになっている市民への地域説明会は「議会事務局の手を煩わさないで取り組む」がスローガン?!委員会のメンバーを3つにグループ分けし、市内コミュニティセンター全館と諏訪地区市民ホール、総合体育館の計9か所に出かけて「車座集会」風に市民の方と「膝を突き合わせた議論」をすることとなっています。ちなみに各グループは3か所ずつ受け持つのですが、メンバーそれぞれが「住んでいる地域以外」の場所に赴けるようになっています。グループについてとメンバーと担当場所は下記のとおり。開催時刻は別途お知らせしますが。

                        
 Aグループ 安藤 遠藤 折戸 平野→諏訪地区市民ホール/ひじり館/総合体育館
 Bグループ 小林 今井 向井 萩原→貝取こぶし館/トムハウス/愛宕かえで館
 Cグループ 岩永 菊池 白田 住田 橋本→ゆう桜ケ丘/乞田ふれあい館/関・一つむぎ館


 一応、市の広報、ホームページには日程と合わせて告知をする予定ですが、広報宣伝など集客からすべてグループごとに知恵を絞って実施する・・・ということにもなっていて、「海のものとも山のもの」ともわからないまま「まずは取り組んでみよう!」が合言葉(になっているかはわからないけれど)?!


 議会への市民参加は、市民が議会に傍聴に来れるような環境を準備し、ただ待っている受け身の姿勢ではなく、積極的に地域に出張って行き、議会自らが行動することを基調に・・・・・というのは当然のことと思っているわけですが、上記の地域説明会の取り組みは、全くの新しい取り組みだけに、意欲に比して「いまいち」な結果で議会改革への士気が低下しないようにしたいものです。もともと市議会への関心は低く、投票率半分以下の中で選出されている私たち・・・・なので「最初からうまくいくわけではない」ことを前提に最善を尽くすぐらいの気持ちがちょうどいいですね。いわゆる各個人の後援会活動の一環として開催されているような議会報告会などは違う場になることが予測されるところもまた面白い点かもしれません。


 どうぞ、関心のある方、最寄りの会場へお越しください!日程は別途お知らせをするのですが、参加の心づもりだけでもぜひ!市民の方の中にはグループごとに説明会全体の雰囲気の作り方も変わるのではないかとおっしゃる方もいて、それぞれのグループ比較をしようなどと少々いたずらっ子的な意見もあったりします・・・・・。もちろん本来的にはどの場所に行っても差異がないようにしよう・・・したい・・・・というのが私たちの方針ですよ・・・・。

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2009年04月13日

進むしかない議会改革?!

 今日は新年度初めての議会改革特別委員会でした。色々と報告したいこともありますが、さすがの私も右手のみでパソコンと格闘するのは一苦労中です。

 委員会では市民への説明会、パブリックコメントにむけた議会基本条例素案の内容の最終調整段階です。何度もそれぞれの会派に持ち帰っては意見を取りまとめて提出して、それをさらに委員会で検討をするという作業の繰り返しです。「議会改革」という一点ではそれぞれに思いはあっても、改革の内容についてはそれぞれのイメージが異なり、「同床異夢」ながらも、なんとかここまでたどり着いたのは、「もう、後戻りすることもできない。」段階にまで来ているから。

 「気乗りしない」とは思っている方が仮にいたとしても、そのことを大っぴらに口にしてどうこうなるような状況でもないように感じています。

 今日の議論でおもしろいと感じた争点。それは議員の在り方について「一部団体及び地域の代表にとどまらず、市民全体の利益と福祉の向上に努めること」といういわば活動姿勢を条例の中に宣言的に盛り込もうとしているのですが・・・・・・。


 「一部団体および地域の代表に『とどまらず』」

 ポイントは「とどまらず」という言葉の表現。


 実は私たちの会派が提案をした条文なのですが、「とどまらず」という表現は、一部団体の代表、地域の代表」が存在することを容認するもので、このような表現は認めがたいということです。


 でも、現状を鼻から否定しなくてもいいと思いますし、議員は時には一部団体や地域の代弁者になることもあると思うのですね。私としては、「民主党」っていう政党に所属をしていることも見方によっては「一部団体」の代表者としての性格も持ち合わせていると思っていますが、「政党は一部団体ではない。政党は全市民に向けて活動をしているし、特定団体に利益を誘導するものではない。」との趣旨の発言に「あーそういう考え方もできるのか・・・・。」


 「人の数だけの考え方がある」と千差万別、十人十色・・・条文づくりまで議員自らが行った議会基本条例はもしかすると珍しいのではないかと考えていますが、条文の一つ一つの言葉の使い方にしても、議員それぞれでの好みの表現などもありますし、使用した言葉の表現の「真意は何処に?」というところまで議員どうしが突っ込んだ意見交換をしている風景は珍しいでしょうね。時間もかかりますし、「大変じゃない」といったら嘘になるでしょう。

 これはある意味で議員どうしが「合意形成」にむけた納得のしあいや、折り合いをつける鍛練・・・・・?

 私たちが目指そうとしている「議論する議会」(って議論しない議会の方がおかしいが・・・)が名実ともに実現すると楽じゃないだろうなあ・・・・・・って思っていますが、そうなったら議員はもっと勉強しなればならないし、地域活動をやっている時間はなくなりそうですね。毎日議会を開かないといけなかったりして。


 最終的に「とどまらず」のところは「ではなく」という表現に変えて落着。「議員は一部団体や地域の代表ではない!」と言い切った表現をすることとなりました。何となく、政党に所属をしている私には少々違和感ある表現ですが、政党は一部団体の利益代表ではないとの見解があることを踏まえて諒解。


 というわけで、多摩市議会の議会基本条例もようやく素案段階にまでまとまってきました。私たちよりも遅れて取り組み始めたところが次々と条例制定をしているスピーディーさを横目で見ていると、かなり「煮詰めて」いるなあと思います。煮詰めて煮詰めて煮詰まっちゃった・・・煮詰まりすぎて終わっちゃった・・・・・にならないようにだけしたいものですね。

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2009年02月23日

議会改革の先にあるものは?

 今日は午後から議会改革特別委員会でした。議会基本条例の具体的な文言の議論に入っています。委員13名で意見交換をするので結構時間もかかるし膨大な作業です。でも、これを積み上げることがあとになって意味を持ってくるのではないかと信じてやまない私は決して時間は無制限にとは言えないけれど、多くの意見交換をし、認識を深めあいたいと思っています。ひとつひとつの言葉の持つ意味を確認し、よりふさわしい表現方法を探していく・・・・もしかするとスマートな表現ではなく、野暮ったい条文になるやもしれませんが、それもまた「良し」としたいものです。

 多分、こんな作業を傍観・・・?っていうか、一生懸命にお付き合いしてくれている議会事務局の職員・・・・本当に気長だと思います。職員さんが条例を作成するときって、おそらくもっとサッサかと起草してしまうような気がするのですね。ひとつひとつこんな風に議論しながら作成している様子は滑稽に映っているのかもしれません。


 ・・・・・・議会改革の御旗を上げて、議会基本条例の制定に向けて取り組んでいるわけですが、現実的に日々動いている議会の現状が高尚で高邁な理想を掲げている改革内容と齟齬をきたしているとの指摘があるこを認識しつつ進めていきたいものです。


 議会改革については「改革の先に、どんな風に市民の幸せがあるのか?」って素朴なる市民の質問に自信を持って答えられるだけの現状にないことだけは確か。その裏付け、根拠、材料を合わせて示していかなければならないと感じています。

 でも、議会は少しずつ変わってきているような気がします。少なくとも、私が議員になったときよりもはるかに活動量は増えています。量が増えたから質も向上しているのか・・・必ずしもイコールではないと言われてしまいそうですが、でも、「意欲」というか「やらねばならない」という意識の高まりはあると思います。今日も、厚生産業常任委員会は多摩市の商工会議所の方々との意見交換の場を設けたようです。議員個々人の活動の一環ではなく、委員会として積極的に市民の現場に出かけていく姿勢だけでもずいぶんな変化ではないかと若輩者の私でも思うわけなので、たぶん、画期的なことなんだと思います。

 
 ところで、土曜日に足を運んだパルテノン多摩の訪問コンサート。「0才からのブラスアンサンブル」。小さな子どもが生の演奏に触れることのできたとてもいい機会でした。さすが!「0才から」ということで、ハイハイ前の赤ちゃんも多くて、途中でもちろん泣き声、ぐずり声もあり・・・・そんな会場内の雰囲気にも寛容に演奏をしてくださる方々の存在に心から感謝です。正直、なかなか難しいと思うのです。小さい子の集中力なんて言うものは知れているので。実際には、連れていく親も気が気じゃないというか、結構大変な思いもあると思います。私も目線ちらりと、わが子に向けて合図を送ってしまう時もありますので。「もうちょっと我慢してね。」みたいな。

 でも、小さい時からこんな形で音楽が日常にあったらいいなあって個人的には感じます。パルテノン多摩にとって、こんな形でコンサートに取り組むのも今回が初めてということ。色々と懸念事項もありながら、でも、一度取り組んでみようとする姿勢を応援したいなとは思います。簡単ではない企画だなとは思いつつも。でも、音が鳴った瞬間にどんなに小さな子でも耳を研ぎ澄ますんだなっていう一瞬だけの空気があることを感じました。その感覚が私にとって最大の収穫。

 さてさて・・・パルテノン多摩の企画をご紹介。たぶん、今回の「0才からのブラスアンサンブル」企画は6月に開催予定の下記のコンサートの前段企画だったのでしょうね♪

 東京交響楽団キッズプログラム

~0歳からのオーケストラ~ 
 ズーラシアンブラスmeets東京交響楽団

 日時 2009年6月3日 14時開演(13時15分開場)
 会場 もちろんパルテノン多摩大ホール
 
 指揮とお話 ヘルベルト・フォン・ホリヤン(堀俊輔)
 司会 おおたゆみこ
 管弦楽 東京交響楽団

 これって、保育付きではないんですね。0才からなので・・・・。川崎市でも同公演を行っているみたいですが、そちらは保育付きになっているみたいですが。チケットは一般販売が3月2日月曜日です!

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2009年02月12日

議会改革への道筋。

 午後から議会改革特別委員会でした。今日は前回の委員会を受けて、今後のスケジュール、議論の進め方を議論したのですが、私たちが目的としている「議会基本条例」の制定の時期は今年の9月をゴールラインにというのが概ねの総意となった気がします。
 今後は・・・・特別委員会での素案の議論、さらに全議員への素案の提示と議論、さらに法技術的な面での専門家の指導やご意見をいただいたのちに・・・・市民からさらに意見をもらうということになりそうです。市民からいただくご意見については、いわゆるパブリックコメントと第3弾となる出前委員会形式での説明会を開いていく方向で。第3弾の出前委員会は駅前の3会場での開催のみならず、コミュニティセンターその他の地域施設にも出向いて行っていく方向性に話がまとまっています。おそらく10か所くらいは実施することになりそうです。こちらについては、これまでのように委員13人がずらりとがん首揃えなくとも、メンバーをチーム分けしして、それぞれ分担で地域に出かけていく方式もあるのではないかという提案もありました。

 「かなり前向き。」

 たぶん、実際にやりこなしていくとなると大変だろうなあ。(って・・・・その間に今年は選挙活動もこなしていかなければならないはず?!)


 何はともあれ、委員長が「全会一致で議会基本条例を成立させたい。そのためにも丁寧な合意形成を図っていきたい」という意向を表明したことは心強し!9月までは決して短距離とは言えないけれど、息切れしてフェードアウトしないように気持ちの維持をしていかないとと思っています。


 ところで、今日は「いなぎこども発達支援センター」に訪問をしました。目的は・・・・今年の7月から「ひまわり教室」が民間委託方式に変更になるのですが、その委託先になっている社会福祉法人の正夢の会さんが稲城市で事業を展開しているからです。施設長さんに施設全体の見学、それからお話を伺ってきましたが、やはり行政から民間委託方式に変更になったとしても「そうすぐにやり方を変えていけるわけではない。」ということはおっしゃっていました。正夢の会さんは社会福祉協議会が運営していた永山にある「つくし作業所」を引き継いでいることもあり、それなりに行政とのパイプその他あるのかなあと思っています。
 私がちょうど訪問した午前中の時間帯、ちょうど音楽療法のプログラムをやっているようでしたが、子どもたちは落ち着いた様子で歌を口ずさんでいました。私は療育の専門家でも何でもないので、あまり突っ込んだことは言えませんが、場所的にはスペースが若干狭い感じがして、もう少し余裕のスペースがあればもう少しいろいろなプログラムの工夫などができるような気がしています。
 目を転じて・・・・「ひまわり教室」は教育センター内に移行するにあたっては、スペースその他の空間づくりで現場サイドの意見も取り入れたという経過もありますし、そこをいかに活用するのかでは工夫の余地もさらにあるのかもしれないと思っていますが、いずれにしても「現状をすぐには変えることができない」と言った範囲の中で、これまでの療育プログラムを前提にしながら、さらに充実していけるのか、そしてまた新たなニーズにも応えていけるのかは大きな課題かもしれませんね。


 って、この課題は受託事業者として決定した正夢の会さんが負っているというよりは、委託する側の多摩市の方針がどうあり、今後のビジョンをどう描いているのか・・・・にかかっているに違いありません。なので、いよいよ一般質問の通告書を作成しなければならない段階ですが、「市のビジョン」を聞いてみないことには・・・・と考えています。結局は市の短期的、中期的、長期的なビジョン「障害のある子どもたちのライフステージに応じた支援」という枠組みの中で、「ひまわり教室」が位置付けられ、そこに受託事業者として果たす役割が見えてくるはず。そうでなければ、受託事業者も正直、身動きのとりようがないのではないか?なんて思っているところです。ようやく民間に委託されることが決定したことを一区切りとして、今後の展開が気になります。

 ところで、昨日は多摩自由大学の「市民協働」をテーマにした連続講座の最終回。市長のトークだったので参加してきました。市長は寄付条例について「3年間あたためて、検討してきた」と述べていらっしゃいました。会場には「3年間検討してきた結果が・・・・あの条例内容なのか・・・・・」という感想をもらしていらっしゃる方もおられましたが、私もそう思っていて、3月の定例会ではひとつ寄附条例が争点になるかもしれないなと感じているところです。

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2009年02月07日

議会改革は進むか?~トーンダウンというわけでなく。

 昨日は議会改革特別委員会で起草グループで作成した条例素案を公表しました。かなり根つめた作業だったこともあり、会議が終わったとたんに私は一気に肩の力が抜けてしまってひと休み。・・・・って、ひと休みしている場合ではなく、これからいよいよ最終段階に向けての踏ん張りどころなんですが。

 ということで、昨日は活動報告の更新を思わずパスしてしまいました。帰宅してパソコンの画面を見たくないなあ・・・なんて気分だったのです。

 さて、昨日は午前中に多摩市手をつなぐ育成会が主催をした講演会に参加しました。「障害のある人のライフステージに応じた支援」というテーマで「充実した余暇で心を育てる」という副題での話でした。講演をされたのは島田療育センターの心理相談室長の山本秀二さん。障害の有無で余暇活動の選択の幅、範囲が変わってくることを改めて考えさせられましたし、やはり地域資源の活用、中でも余暇活動をするために必要な支援者を増やす(ここが不可欠・しかし最も難題)ことの重要性が指摘されていました。要するに障害者に対する周囲の理解を深めていく必要があるということなのでしょうね。ノーマライゼーションが言われて久しいわけですが、人の意識を変えていくには時間がかかることをしみじみと噛みしめながら、約2時間の講演を聞きいっていました。

 講演会の後、急ぎで議会に移動して特別委員会へ。議会基本条例の制定に向けて一気に加速すべきかどうか・・・・?と私自身も議会内全体の空気を読みながら今後の進め方をぼんやりと頭に描いていたのですが、思っていたとおり・・・・委員会では「ていねいに議論を積み重ねるべき。」という意見が圧倒的多数で「何が何でも条例制定を優先する」というよりも、条例制定へのステップを一段ずつ、着実に積み重ねたい、そのためにはもっともっと懸案事項についても意見交換をしていきたいし、議員全員で認識を一致させていきたいという方向性に。
 実は、委員長と事前に話をしていた段階では、早ければ3月にも条例素案について市民からのパブリックコメントを集めようかとの勢い(・・・・私はちょっと無理そうかなとも思っていましたが)でしたが、そこは昨日の話し合いで少しばかりブレーキがかかった感じ。議会全体での議論はもちろんのこと、条例素案についても単に素案を示して意見提出を求めるだけのやり方だけではなく、出前委員会形式で、市民に直接、素案の説明を行って直接意見交換できるような手法を用いたいと考えているメンバーがいることもわかりました。特別委員会そのものの任期は今度の9月まで。なので、そこまでいっぱいいっぱい時間をかけてもいいのではないか、何よりも「丁寧な議論」は何にも代え難いプロセスであると考えているメンバーが多いことは「さすが多摩市議会ならでは!」と思いました。とにかくなかなかの「論客ぞろい」で、私にとっては人生経験もはるかに重ねていらっしゃる方々の含蓄ある言葉一つ一つ・・・・勉強させられることばかりです。

 ですので、トーンダウンではありませんがペースアップはしないで、まだまだ「討議する議会」を目指した討議が行われると理解するのが妥当でしょう。

 ところで、今日の午前中に青少年問題協議会の地区委員会があり、明るい選挙推進委員をなさっている方からベルブ永山の市民ギャラリーで市内の小中学生による「選挙啓発ポスター」の展示があることを伺いました。早速足を運びました。なかなかの力作ぞろい!
 私としては・・・・国会議事堂を背景にし「大人はちゃんとしているのか!」と訴えているポスターになんだかぐっと来てしまいました。明日までということなので、もしお時間ある方はぜひ足をお運びください。
 今年は選挙year!確実に二つの選挙が行われるので・・・・。一票を放棄するということは子どもたちの未来を諦めるということにもつながるよな・・・・ってそんな気分になった昼下がりでした。

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2009年02月02日

議会改革は進むか?~参考人からのご意見

 今日は議会改革特別委員会に6名の方をお招きし、私たちが進めようとしている議会改革のことについてご意見を伺いました。6名はそれぞれ各会派からの推薦で人選を行いました。予め、議会改革の骨子については資料として送付していましたし、参考人の皆さんも先般の第2弾出前委員会にもご参加くださり、事前の準備万端でお越しくださいました。

 来てくださった皆様がとりあえず「このような議会改革の取組みと熱意」は評価してくださっているみたいでしたが、やはり問題は内容ですね。議会の改革に対する議会と市民の温度差をズバリ指摘されてしまい思わず苦笑してしまった私。そしてまた「議会改革より議員改革を!」ということで、「政治家は条例や規則のないところで汗を流す。政治力が問われるのだ。」というご意見もあり。6人6様で多種多彩な立場からのご意見はどれをとっても参考になり、学べるものばかりでした。しかし、それをすべて私たちが進めようとしている改革にはつなげることは到底難しいわけで、最終的には改めて参考人からのご意見を踏まえ、目標であるところの議会改革基本条例の制定に向けた意見集約をしていくことになるのでしょう。


日頃・・・・行政の市民参加その他に対し、「結局は主導権は行政にあり、都合のいい意見だけをピックアップしているのではないか?」と意見することが多いわけですが、実際に今日のような参考人からのご意見をいかに活かしていくのかを考えたとき、やはりその取捨選択をしていくのは私であり私たち市議会。今日一日がどう次につながっていくのかが何よりも大事だと感じます。それは出前委員会で感じたことと同じ。

 「形骸化している」「形式論だけ」と指摘されないような議論の展開をしていきたいものです。そういう意味で、議会のいいところはやはり合議体であり、それこそ多種多彩で個性的な人間が集まって議論をするというところ。一人の市長が独りよがりになって陣頭指揮をとることが許されるような体制にはなっていませんので、今日の参考人の意見をどう生かしたいのか、またどう生かすことができるのかを議員同士が対等に議論しあえる場があるところが素晴らしいのだと感じています。


 「妥協の産物、骨抜きはNO!」また「小手先の帳尻合わせにはせずに」といったご意見にどこまで向き合うことができるのでしょう!

 それにしてもやはり、議員をどう選出していくのかという問題は選挙制度問題と絡んで考えていきたい課題です。いわゆる地域代表と政策代表(政党所属)とをミックスさせて選出していけるような方法が必要ではないかというご意見もありましたし、「議員たるもの、地域に基盤を作るべし。ニュータウンの議員は特に全市を基盤にしているので、そのことが議会と市民との距離を遠くしている要因のひとつ」と指摘するご意見もありました。
 でも、例え地域地盤を土台にして選出されてきた議員であっても「議員はひとたび選ばれたら市民全体の代表である」ということになるわけで、そのことは自治基本条例の議員の責務(第11条)でも、「市議会議員は、市民の代表者としての品位と名誉を保持し、常に市民全体の利益を行動の指針とします。」という表現にもつながっているのだと感じています。
 それでも、「ニュータウンの住民には既存地域のことがわからない。」「既存地域の住民にはニュータウンのことがわからない。」・・・そういう声もあるので、「地域代表」「政策代表」に分けて議員が選出されるような仕組みがあったらそれはそれで面白いのかもしれませんね。・・・・でも、これは余談です。
 ただ、「政党会派」なるものの存在に違和感を感ずる市民は多いことは事実。それは政党そのものの在り方がいかにも「中央→地方」と上意下達にあるとの理解が一般的で、実際にそれが実情と言える面もあるからだと思います。だからローカルパーティって必要になるのかもしれません。

 参考人からの意見聴取が終わってから、議会基本条例の素案の素案の素案・・・・を起草しているメンバーで集まって準備作業を。こちらもなかなかハード。議論を進めるためのたたき台を作成しようということなのですが、たたき台を作成するだけでもかなりの時間と労力が必要なので、これをさらに全体に広げ13人で議論をしようというわけなので・・・・・どうなるやら。次回の委員会は2月6日の13時から。「たたき台」を示して、議論の素材提供ができなければ・・・と追い込み作業中です。

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2009年01月27日

市民が望む改革とは?~第2弾出前委員会「議会改革の中間報告」

 議会改革特別委員会が取りまとめた「議会改革骨子」の公表を兼ねての中間報告会の位置づけ?・・・第2弾となる出前委員会計3回が終了しました。

 今回も前回同様に市内駅前での議員有志による宣伝活動その他PRをしたにはしたつもりだったものの、参加者数全体は前回に比べても3分の1という状況。この数をどう見るのかはまた分析も必要かもしれませんが、いずれにせよ、市民がもっと参加したくなるような会にしていかねばならないでしょう。おそらく・・・・市民が参加したくなるような場となれば「噂」「口コミ」による宣伝が広がり、もっと多くの市民が関心をよせ、集まってきてくれるような気がします(甘いかな?)。
 一般的にも市民の政治的な関心、それも地方議会への関心はそれほど高いとは言えない現実を前に、「市民の参加を進めるとはいえ、参加してくれる市民をどうやって増やしていくのか?」は大きな大きな課題で、私たちの壁として立ちはだかっているなというのが正直な感想。


 だけどこの状況を悲観的にとらえるのではなく、参加の輪を広げていくための努力のし甲斐がありそうで、そこは前向きにやっていくべきことでしょうね。


 というわけで、今回の出前委員会も何とか無事に終了。最も痛烈な市民からの質問と言えば「この改革を進めたら、そしてまあ議会基本条例を制定した暁には・・・・市民はどう幸せになれるのでしょう?」というもの。この問いに参加していた議員はそれぞれに思うところがあったはず。私もこの改革で市民がどう幸せになれるのかについて極めて抽象的にしか答えを出せなかったのが事実。 


 さらに浮き彫りになったのは、やはり市民にとって「改革」で一番注目し期待している点が「議員定数」や「議員報酬」ということ。必ずしも議員定数を「削減すべき」、議員報酬を「削減すべき」という意見が大勢を占めたとも言えないと受け止めていますが・・・・。しかし今後の方向性として避けて通れない問題であることは確か。やはりそこには「財源確保」のことがあります。それは議会に関する費用のみならず、市の歳入全体に関わっての問題だと思っていますし、市民の方も今後来るべき社会をものすごくシビアに捉えていることがわかりました。その中で「地方議会」が本来発揮すべき機能とその責任を論じていかなければいけないことを痛感させられました。
 これについて現段階での議会側の回答としては「必要十分な人数」「必要十分な報酬額」という答えに終始してしまったのですが、これでは市民は納得するのもではありません。

 「痛みを伴うのが『改革』」

 議会改革というのはそれくらいに重みあるものと受け止めていかねばならないのでしょう。考えさせられます。


 そしてまた、市民にはどうしても解せないのが「会派」の存在のようですね。議会で議論をしている時も「会派」に対しては賛否両論ありますが、「政党会派」に対しては批判的な意見の方が多いような気もしました。私は自分自身も政党に所属している人間としてはどう議論を整理していくべきなのか。私に突きつけられた課題への答えは簡単に出せるものでもなさそうです。
 私は議会活動において「会派」を組むことのマイナス面だけが強調されることには違和感もないわけではありません。市民は「個人」を選んでいるわけで、会派や政党を選んでいるものではない・・・という声をいただくこともあります。「国政には政党があってもいいけれど、地方政治に政党はいらない」とのご意見も多々いただきます。望ましい議員活動、議会活動とは・・・・・?政党の党利党略だけで活動することはできないのが私たち地方議会に身を置くものの現実であるとは思っています。少なくとも私の場合は民主党に所属をしていますが、国政選挙などでは「民主党」を意識するものの、それ以外の場面では意外と自由に活動できていると感じています。


 


 
 それにしても、「議会改革の骨子」については改革の方向性、その全体像を示したものとして中間段階の到達点にはなっているのですが、「内容の具体性に欠けている」とのお声もいただき、議会改革が「幻のともしび」に感じられたという辛辣なご意見も届いています。「期待できない」という印象になってしまったのでしょうか?

 「議会を改革します!」と宣言しているわりには骨子の内容も「改革を検討する」との表記に留まっている部分もあり、そこは次の段階で名誉挽回できるような報告ができるように議論を進めていきたいものです。でも、議員26人の立ち位置も考え方、価値観がさまざまであり、そこの合意形成には時間もかかりますし、議論の折り合いをつけていくこともそう簡単ではありません。
 実のところ、これからがいよいよ正念場の部分。今回の中間報告、骨子作成の段階までは努めてにこやか、和やかに進んできたものの、そうは問屋が卸さない・・・状況になると感じています。かなり突っ込んでの議論、そしてまた根気強さが求められそうです。利害その他対立してきそうな様相もフツフツと・・・・・?


 「言うは易し」・・・・実際は?ということがますます問われるということでしょう。本音と建前・・・・あまりにもかけ離れてしまうとそこに信頼関係が築けずに、脆くも「改革」の牙城が崩落するやもしれません。そんなこと無きよう進めていかねば。


 「討議する議会を目指す」なんてことを掲げている私たち。この出発点で「討議を忘れてしまってはお話しにならない」でしょう。きちんと合意形成のプロセスを踏んでいきたいです。議会で大事なことは「討議をつくす」ということだと思っています。討議型デモクラシーとか最近は「熟議」なんて言葉もあるのですが、私も賛同している「変えなきゃ!議会」の共通改革目標の第一番目に掲げられているのは「議員同士が責任を持って自由に討議する議会」ということ。そしてもちろんその次にあるのが市民がもっと参加できる場を増やしていくこと、チャンネルづくりをすること、さらには透明性を高めていくことは今更言うまでもないこと。


 
 出前委員会3日間について委員会の場で再度総括をしていくことが大事でしょうね。ここで出された市民意見などを踏まえて何を感じたのか、考えたのか・・・・・・意見交換をして次なるステップへと進めていきたいと個人的には思っています。 
 


 それにしても今日は不運。私は歯磨きには結構こだわっていて、「歯を大事に」と心掛けていたはずなのに・・・・・・何と奥歯の歯間から虫にやられてしまい・・・・・・今日は急きょ歯医者に駆け込む事態に。そして奥から三本も!!!歯の処置をする羽目に。当該箇所は麻酔が効きにくい場所らしく・・・・数回以上も麻酔注射をしました。そのために出前委員会が終わって帰宅するころまで痺れが抜けきれない状態に。「あーショック。」。デンタルフロスとか、歯間ブラシとか・・・私の必需品として毎日に欠かせないアイテム・・・・歯磨き大好きなのに。。。
 口の中に不具合を抱えているとおいしいものも美味しく感じられなくって本当に残念。今日はお気に入りの和菓子の味も美味しさが半減していたような気がします。


 「市民を置き去りにした議会改革にはしたくない」・・・出前委員会終了直後の私のため息かな。

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2009年01月22日

議会改革は進むか?・・・一寸先は闇だったり。

 議会改革特別委員会がありました。前回の会議で問題提起があり、くすぶっていた件(19日の活動報告)については下記のとおりの報告・・・・というか、議長からの弁明というか釈明というか、謝罪があり。
 
 ①事実経過としては、多摩市議会初としていた全議員対象の来年度予算の事前説明会に先立って、情報提供を受けた会派が存在していた。
 →これは、市長というよりは、事務方の配慮によるものでいわゆる市長による「会派説明」という位置づけではない。

 ②事前説明会の当日に議長挨拶において「多摩市議会初めての取り組みであり、足元からの議会改革の一つ」と述べたことについては、議長個人の「思い」(思い入れ?!)を述べたものにすぎない。


 ということで、①については一部議員だけが事前に説明を受けていたこと、そこにご自身も参加していたということについては軽率であったと思うし、深く反省をしているということを示し、②については、議会改革の一環として公式に取り組んでいることの一つとして誤解を持って受け止められたのかもしれず、それについては「遺憾である」との心境を述べておられました。


 特段、この問題を議会改革特別委員会が議論する必要がなかったのは、既に前段で各会派の代表者が集まっての密談が行われていたから。その場でもやはり一連の出来事に対する説明と釈明があり、事前説明前に行政との意見交換というか事前説明、情報提供を受けていた会派の代表も頭を下げたのだとか。まあ、何というか事を大げさにせず、穏便に収束できたことは良かったのか悪かったのか・・・・「納得がいかない。」と浮かぬ顔をなさっていた方もいたというのが事実です。


 それにしても、この一連の事態って単に「恥」にしかならないような出来事で、「議会改革」と高らかに叫んでいる私たちの声がむなしく響き渡るという感じ。高邁な精神を掲げているにも関わらず、言っていることとやっていることが違うという感じ。今回の事態を受けて、議会改革の動きに大きく水をさすようなことにならなければいいけれど。議会改革は議員がそれぞれの立場で「もっと市民のために機能を発揮できる議会でありたい」という願いから動いていくものだと思っていますが、そのベースには議員どうしの信頼関係があるような気がしてなりません。「もっと、正直にやろうよ。」って思ってしまいます。


 さて、今日の議会改革特別委員会では執行部からの意見を聞こうとのことで、副市長、企画部長との意見交換をしました。現副市長は饒舌で議会答弁も非常に滑らかなのですが(なので、いつも議員が言いくるめられている。)、今日はやや緊張気味風でした。でも、副市長の個人的なイメージとはいえ「問答方式ではなくて、もっと新しいものが生み出していけるような議論の展開があったらいい。」との発言は、裏を返せば「問答方式にしないためには、議員ももっと勉強して、きちんと議論ができるようにしなければいけない。」ということと同意だと私は受け止めました。討議をするというのは単に自己主張をするものだけれ終わらせるものではありません。自分自身の提案もしながらも、相手の主張もきちんと受け止める力を持ち、協議の中から、新たな道や解決方法を見いだしていくことのはずですよね。なので、「討議する議会」なんて言っている私たち議員は、単に地域要望を要求していれば役目を果たせるというような活動に変質を余儀なくされるのです。つまり、議員同士の討議も議員と市長(行政)との討議にも「俄仕立ての知識だけでは対応できない」ということが共通していて、結局は私たち自身に質的にかなり水準高い活動が求められるのです。

 
 議会は合議体であり、議論を行う場所であり、議員同士がもっと議論を戦わせていこう・・・・なんてこともまた高邁な高邁な高邁な理想?!

 いずれにせよ、議会改革・・・・市民に後ろ指さされないようにしなくてはと思います。


 そうは言いながらも、今日は夕刻から会派説明のような市長との意見交換の場がありました。これは予算の内示前に一応私たち会派の意向を伺いたいと。議会改革の精神に即して言うならば、このような意見交換を会派ごとではなくて議員全員で行えるといいわけなんですが、それはやっぱり理想であって現実的ではないのかしら?
 今日の特別委員会で、副市長に「会派をどのように捉えていますか?」って尋ねてみたけれど、「政策集団」ということで優等生の答えしかありませんでした。まさか「頭数をそろえたり、勘定する時にわかりやすくて便利な小グループ」なんて答えられないでしょうね。

 市長との内示前の懇談会ということでしたので、民主党TAMAとして意見交換をしたというよりは、メンバー3人3様に発言をしたという感じでした。私としては「来年度予算の目玉はどれなんですか?」って一番聞きたかったのですが、市長からは子育て、教育、障害者福祉、環境・・・・・と重点施策の項目があげられてしまったので、思わず「あれもこれもじゃないんです。」と返してしまった。(あーあ、、、、また印象悪くしちゃったか?!)・・・・「思い切ってこれに取り組む」「これを思い切ってやめる」とかそういう事業がないのかなあ。うまく説明できないだけかもしれないけれど。

 というわけで、議会改革のその先にそうそう簡単にバラ色広がっているわけでもなし。ただ、議会改革は何かを今までよりもちょっぴり考える人が増えたことを前向きにとらえたい。本日の顛末・・・・議長の「お詫び」がその他大勢にはどう響いたのだろう?

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2009年01月19日

進む議会改革?!・・・暗雲立ち込める。。。

 年明け第一回目の議会改革特別委員会でした。今日の議題は今週末からスタートする出前委員会第二弾のことについて。前回の出前委員会(昨年5月)の時にならって、それぞれ委員の役割分担を決定しました。


 というわけで、2009年議会改革いざスタート!・・・・と幸先のいいキックオフしたかったのですが、スタートしたと思ったら、つまづきました・・・・・。

 実は今日の委員会は午後に開会。それに先立つ午前中には来年度予算に関する内示前の全議員説明会なるものがありました。従来であれば議長、副議長から始まり、市長'与党’的会派から順番に「会派ごと説明」が開催される段取りで、そのような日程調整も行われていた途上でどこでどうなったのか先月末になり「会派ごと説明」ではなくて、「全議員説明会」に切り替わり、本日午前中の日程が確保されていたのでした。


 正直、私としては「全議員説明会」に切り替わったことそのものが、どういう発想の転換で、どこでどう議論がされたもので、そしてなぜ「会派ごと説明」ではなくなったのかがよくわからなかったのですが、とりあえず「そうなったんだ。」と受け止めて本日午前中の集まりに参加したのでした。実のところ私たち民主党TAMAは本日午前中が「会派説明」という約束になっていました。


 さて、市長から説明を受けた内示前の来年度予算の内容については「取扱注意」ということもあり、この場で言及することは控えたいと思いますが、事態はこの全議員説明会後に発生しました。議長は本日の全議員説明会について市議会初の取り組みであること、足元からの議会改革の一環であるとの挨拶をなさっていて、私も「なるほど。会派ごとに(こそこそ)説明をするのではなくて、全員が一堂に会してオープンな場所で意見交換などができるとすれば意義あること。」と理解をしていたので議長には共感をしたものです。

 ところが・・・・・・。ある議員から問題指摘。もう一つの事実が発覚したのです。なんと、自民党会派、公明党会派のみなさんはすでに本日の集まりに先立って、説明を受けていたとのこと。さらに、その説明で提供されていた資料内容と本日提供された資料内容には異なる点があるということ。その方からは「議会改革とかしておきながら、言っていることとやっていることが違うのではないか。」と。「非常に問題があり、このようなことは議会改革を進めようとしているところに水を差すものであり、さらに言えば信頼関係を著しく損ねるものである。」という主張でした。
 そこで、本日の議会改革特別委員会の場できちんと問題を明らかにしてほしいという要望が出されたのですが、結局のところ「全議員説明会」そのものの開催については会派代表者が集められて協議され、決定したことでもあるため私たちの特別委員会で討議することはなじまないと判断。そのかわり、代表者会議で事実関係を明らかにすることが必要だということで、「代表者会議の開催」を求めることとしました。


 ちなみに代表者会議は開催されることになったそう(今度の木曜日の午前中)。


 私としては議長挨拶を真に受けていましたし、本日の全議員説明会に先立って市長からの説明を受けていた事実があったことも知りもせず。「一体、どういうことなんだろう?」と思いましたが、この場でその疑問をぶつけることもなじまないわけで、まあ、あとは代表者会議に委ねるべきだろうと思いました。

 「議長も、議会改革特別委員会の委員長(は副議長)も自民党、公明党会派に所属しているわけで、この事実を捉えるのか、ぜひ一言を。」との意見もありましたが、結局その説明(弁明)の機会も代表者会議の場で・・・・・になるようなので、私としてもとりあえず、次回の代表者会議を傍聴してみたいと思います。


 「議会改革なんて、なんだよ。」・・・・とせっかくここまで進んできたにもかかわらず、一部議員の中から疑問視する声が上がってしまうことは必至。それを食い止めることはできず・・・といったような雰囲気にコメントしようもありません。正直というか一応、私・・・真面目に取り組んでいるつもりなので、なんだかとてもがっかりするような出来事。一挙にパワーダウンしてしまいそうな感じ。

 でも、そんなこと言ってもいられず、第二弾出前委員会に向けての準備や本特別委員会の目的である「議会基本条例制定をめざす」ということへの取り組みをさだに進めていかねばならないのですが・・・。

 頭が痛くなるような出来事発生に、週初めから気持ちトーンダウン。

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2009年01月14日

動きが鈍いのはなぜか?

 今日は午前中に議会改革特別委員会の世話人で打ち合わせをしました。年初めの委員会は来週月曜日と木曜日に開催され、その後から第2回の出前委員会を開催します。フォーラムについては多摩市議会のホームページでご確認ください。

 開催場所が少なすぎる、もっときめ細かく地域に足を踏み入れていくべき・・・とのご意見もあることは重々承知ですが、駅前のシンボリックな3つの施設で行います。開催場所をもっと市民に身近なところに設定するところについては今後の宿題だとは認識しています。

 さて、先週の毎日新聞の記事から抜粋。全国の議会基本条例の制定について話題になっています。記事から抜粋してみますと・・・・都市部では議会基本条例制定の動きが鈍い!とが指摘されています。これについて有識者は下記のようなコメントを寄せています。

 

早大マニフェスト研の草間剛研究員は「制定自治体は都市部以外の自治体が目立つ。それは、議員と住民の距離が近く、財政危機を機にチェック機能を問われた議会が住民との関係や自らの役割を見直していった結果。その点、都内は財政的に恵まれ、地方自治の意識もそれほど高くなく、制定の動きがにぶいのではないか」と話している。


 なるほど。


 思わず納得してしまうコメントです。議員と住民の距離は近いようで遠いことは昨年のアンケートで立証済み。財政危機を機にしているという側面についても「お金がない!多摩市」と数年前から行財政改革に着手している状況からもまあまあ該当(ただし、「今ならまだ間に合う」としていることは特筆事項で多摩市は全国的に見たらまだまだ財政余力もあり優良自治体にランクインしていることは事実)。地方自治の意識についていえば、自治基本条例の制定はしているけれど・・・・(トーンダウン)という状況。


 なので、制定の動きが鈍くなってしまう条件が揃っていないわけではありません。


 しかし、多摩市議会の議員はなかなか勉強熱心で(と言って宣伝すると手前味噌すぎますが)、時代のトレンドを取り入れることは得意な人が多いです。たぶんだから自治基本条例の制定についても決して消極的ではなかったですし、議会基本条例を制定していくべきだという流れに身を乗じていくことにもそれほど大きな抵抗感はなかった気もします。
 「議員は先生!」でとても権力があって、偉くて、地域を取りまとめることができる・・・・なんて議員像に固執していることに恥ずかしいと思っている市民感覚に近い議員さんのほうが圧倒的多数だからかもしれませんね。
 「市民の自治」ということに対するスタンスは他自治体議員よりもよっぽど文明開化しているような印象を受けるのはおそらく間違っていないと思っています。そういう議員が市民から選ばれているということがまさに多摩市議会の大きな特徴で市民の見識だと言えると考えています。


 それにしても、多摩市議会の我が「議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会」ではようやっと議会基本条例を成案していけるかどうか・・・なんて状態にあるにもかかわらず、後発で取り組み始めた自治体がすでに条例素案を策定し、市民にパブリックコメントを求めていたり・・・なんて状況に「へーーーーーーぇ」と。「変えなきゃ!議会」からの情報によるとこの年末にかけてもばたばたと制定されている状況が公表されています。はっきりいって驚愕!です。他自治体のことをあれこれと口を出すことはしたくありませんし、出す必要もありませんが、それらの自治体ではどんな市民との対話を行ってきたのかなあと。多摩市議会の特別委員会は不十分だとの指摘もあるかもしれませんが、最大公約数でできる範囲での努力はしているような気がしていますが、それもまた気のせいかなあ。
 あんまり自己評価ばかりしていても仕方ありません。何しろ、議会基本条例を制定することは第一段階のステップにすぎず、その後の条例の運用こそがこれからの要になるわけですから。議員は4年に1度の選挙で市民からの洗礼を受けるわけですが、「議会」ということになればそこを監視したり、モニタリングしたりする仕組みはありません。


 本当は「議会は機能しているのか」ということこそ問うてみたいわけですけど、議会力よりも個人の範囲にとどまった議員力だけがまだまだ重視されてしまう。もちろん議員力も大事ですが、その議員力が市民全体のために公平公正に発揮されているかどうかはまた別問題なのかも。


 「当選力と実現力は違う」


 こんな発言をなさる方もおられます。その言葉が向けられる先は何処?

 

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2008年12月19日

12月定例会 議会運営委員会

 定例会最終日の日程を確定しました。そして次回定例会の日程も確定をさせました。3月定例会は2月26日から始まります。

 最終日には人件費関係の条例と補正予算が提案される予定になっています。人件費の補正予算ですが、残業代が想定していたよりも増加してしまったことへの対応だとか。ここはおそらく審議の中で理由その他指摘されるのではないかと思っています。組織改正によってより効率的、機動的な運営体制ができているはずなのに、残業代が増えると言うことに対してすでに疑問の声が上がっています。・・・・残業代を減らすために組織改正をしたわけではないと私は思っていますが、いずれにせよ、残業代がなぜ増えているのかについては検証することが必要ですね。残業代ではなくて職員の増員を図ったほうがいいのかもしれませんし。職員一人一人が心身の健康を維持して、職務をこなすことが必要。行政のスリム化、人件費の削減だと人員を削減したために、疲労感たっぷりな毎日で仕事をしている職員が増えてしまったとしたら却って非効率。改革にはなっていないと思います。


 ところで次の議会の日程を決めるところで、自民党と公明党から新たな提案が。何と・・・・議会改革の一貫として「代表質問」を取り入れたいために、試行してみるというのです。つまり、多摩市議会では毎定例会、議長以外の全議員が一般質問をするのですが、自民党と公明党は1人だけが「代表質問」を行い、それ以外の人は質問をしないというのです。
 確かに市長の施政方針に対し、代表質問というかたちで会派それぞれが質問をする形式があってもいいというのが私たちの会派の考え。けれど、それは代表質問という別途の枠を設けたらいいと考えていますし、代表質問を行うのであれば、質問時間についてもきちんと確保するべきだと主張しています。しかし、代表質問制の導入に反対する声も強く、そう簡単に取組んではいけなさそう。その情勢を踏まえて・・・・・・自民党と公明党ではとりあえず試行的に取り組むことで合意できたんだそうです。


 代表質問は過去には行っていたこともあるようですが、一般質問との違いがよくわからなくなり取りやめてきたとの経緯があるそうです。さらに、代表質問というのは交渉会派に認められているものなので、いわゆる一人会派、二人会派の取扱いをどうするのかなどは整理することが必要でしょう。まあ、これについては代表質問ができるのは交渉会派(3人以上)で、それ以外には一般質問を認めていけばそれほど論争にはならないでしょう。あとは代表質問の発言時間についてはそれぞれ会派の人数により決めていくことはできると思っています。


 実はなぜ代表質問なのか・・・という点で言えば、そこには議会運営をもっと違ったものにしたいとの意図があります。特に3月定例会は予算審議を行うのですが、現在のように5日間だけの審議で十分なのかと言えば決してそういうものではありません。もう少し日数を確保して、予算の審議に力を入れたいと思えば、現行の議会日程をどこかで削減することを同時に提案しなければなりません。本当は他を削減しなくて日程を増やせばいいとの考えにも立てますが、現実的には難しいので。そうなると一般質問に確保している5日間の日程を減らすことができるのと、それから常任委員会の開催を1日に複数開催も視野に入れるなどができると考えています。常任委員会は1日に1委員会の開催と言うのが多摩市のルールです。すべての常任委員会を傍聴したいとの希望の声もあるので、同時に2委員会を開催していた時期もありますが、それを見直して今のようになっていますが、予算の審議を充実するほうが優先順位が高いともなれば委員会開催の手法も再考できるでしょう。

 いずれにせよ、「予算審議にもう少し時間が欲しい。」・・・・そのために日程と時間の確保を考えていきたいと考えています。一般質問は議員固有の発言の権利で、それを抑制したり制限することは「後退」と主張する声もあるのですが、一般質問は市長と議員個人との議論の場。予算審議などで議員同士の議論をもっと深めることのほうが大事だと私は思っているので、予算審議充実のための方策を前向きに考えたいものです。


 だからといって、自民党や公明党と一緒に試行的取組みに飛び込んでしまうことはできず、やはり代表質問の手法も含めて正式に発言場所が確保できてから、その仕組みに則っていきたいと思います。それまでにはまだまだ議論が必要でしょう。「一般質問をしたくないから、代表質問を復活させようとしている。」なんて声も聞こえてくるので。

 一般質問ってとても大事だと思います。でも、それはあくまでも市長と議員のやりとりに終始しているだけで、そこには議会に本来求めたい「議員どうしの議論」は存在しません。まあ、議員個人を立派に見せるため、議員の晴れ舞台との表現もあるように「一般質問こそ議員としての醍醐味」になるのかもしれませんが・・・・。私は決してそうは思えないので。


 さて、気になる下記の催し。時間があればぜひ覗いてみてください!

多摩市第五次総合計画基本構想市民ワークショップ
 テーマ:「こんなまちにしたい!多摩市の未来」
 開催日時  平成20年12月20日(土) 午前9時30分から午後4時
 開催場所  永山公民館(ベルブホール)


平成21年度の多摩NPOセンター管理運営の説明会について
 開催日時  平成20年12月21日(日)午後1時~3時
 開催場所  多摩NPOセンター大会議室

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2008年12月18日

議会改革は進むか?

 議長が主催で、全議員向けに議会改革特別委員会が取り組んできた内容の説明・意見交換会が行われました。できる限り特別委員会に所属をしていないメンバーから率直、忌憚のない意見を「存分に発言をしてもらう」という委員長の言葉からスタート。まずは昨日、とりあえず一定程度まで合意をとりつけた「改革事項・骨子」について説明をしました。

 私たちの委員会は単なる「議会改革特別委員会」ではなく・・・・「議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会」なんですが、「別に条例を制定する必要も感じない。」という趣旨の発言も飛び出し、随分と認識の温度差を感じたものです。少なくとも、特別委員会名を決定するときに「お冠」をつけるかどうかでも議論して合意してきたわけですが、「議会基本条例制定をめざす」けれども制定できなくてもいい・・・ということに帰着することも可能と言うことかもしれませんね。
 「条例制定だけがすべてではない。もっと足元の改革ができる。」という声高な主張もありました。確かに足元の改革を進めることが必要ですね。


 足元の改革にはどんなことがありますか?


 事例として挙げられていたのは「一般質問」。一般質問については発言時間35分で一問一答形式という多摩市議会では非常に先進的な手法を取り入れているわけですが、発言時間は短くし、質問についても再質問回数を制限すべきではないかと考えている会派もあり、ここは今後の課題です。
 「もっと質の高い議論を!」という声もありますが、「質の高さ」って基準がないから判断するのはとても難しい。議員同士でお互いの主張云々に「質の高低」を言い合うのはそれこそありえない話。「一般質問は勉強会じゃないんだから!」という主張はもちろんなんですが、それにしても何がどう勉強会になっているのかも含めて、きちんと認識を一にすることが必要だと思います。

 

 さて、議会改革によってより議会活動が活発に展開されていくことは望ましくないわけではありませんが、「議会の活動が増えていくと言うことは、それだけ事務局などにも負担が増えていく=残業」にもつながり、「残業代の発生」になることを考えるべし!・・・と議論が及びました。議会事務局のみならず、行政全般にも同じく負担増を要求することは、議会が「人件費削減。行革。」と言っていることと矛盾を来たすのではないかとの指摘なのかもしれませんね。しかし、残業代が発生するからそれに配慮して議会活動をセーブすると言うのはおかしな話です。

 ところで、昨日の委員会でも論点になった部分がやはり今日もまた指摘されるポイントでした。例えば「反問権」。議長が認める範囲で市長に反問権を認めていこうということですが、それは「市長だけ」に認めるものなのか、それとも市長補助の副市長はじめ部長・課長など職員にも認めていくのか・・・・・ということがあります。実態は別として一般質問は「政策論争」であるわけで、反問権を認める範囲はあくまでも「市長だけ」というのが主流になっていると理解していますが、ここは少し議論が必要なのかもしれません。
 しかし、これに関しても「反問権なんて必要なし!」との主張が飛び出しました。何と、「質問をしている議員にはプライドがあり、反問されないから市長を責めることができる。反問なんてされるのは議員のプライドを侵害するもの。」と。この主張については首をかしげる人のほうが多く「大いに政策論争を盛り上げるためにも反問権は必要。」という反論も出ていました。


 それから「出前委員会」についても、「議会」として市民と直接対話の場をつくっていこうとすることへの反論もあり、「そんなことは議員個人の努力で取り上げればいい。議員が自分の活動を怠っているだけではないか。」との意見もありましたが、「市民の中には個人の議員(もしくは会派)に取り上げてもらいたくない。議会全体に提案する場が欲しい。」という意見もあり、これからを見据えて新しい意見聴取のチャンネルを設けていくべきとの考えのほうがもちろん主流。このチャンネルづくりのところは特別委員会の中でも具体的なシステム化をどうするか議論詳細を詰める必要を考えていますが、まずは改革の方向性として「新たなチャンネル設置」で合意できなければ前に進まない話です。

 さてさて、これからどうなるのか?


 今日の意見交換を見ていると、認識の隔たり、温度差・・・を感じます。「議会改革でやろうとしていることは何なのか」をきちんと確認しながら進めていくべきだというご意見もいただきました。改めて何をし、何を目指すのかを抑える必要がありそうですね。決してゴールラインは「議会基本条例制定を目指す」にはないはずなので。

 議会改革は進むか?

 今となっては「後戻りできない」と言うだけの話かもしれません。

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2008年11月12日

改革は進むか? 議会改革の行方はいかに。

 久々に「改革は進むか?」シリーズで議会改革特別委員会の報告です。いよいよ議会改革の全体像をまずは骨子案の作成にまでたどりついていますが、何しろ「骨子案」と一言で言っても・・・・・・「骨子案」に対するイメージはメンバー13人13色という感じ。全体でイメージを共有化しながら、議論を進めていくことに必要なことは情報伝達のていねいさと意見交換のきめ細かさに、どうやら最後にはとりまとめ薬の調整能力、微調整技術の高さが問われることになりそうです。

 というわけで、議会改革で目指すところは議員それぞれが自由かっ達に意見交換をし、議論をすること・・・・・「討議する議会」をお題目にも掲げているわけなので、この特別委員会ではまさにプレ?!活動中。この委員会で自由な討議ができないのであれば、議会改革は語る資格なし!と言われるでしょうね。

 傍聴席の議会ウオッチャーの眼に映る光景はあまりにも「お粗末」なようですが、自己主張の塊という側面以外の議員たちの人間性がよりよく発揮され、よりわかりやすく表現されている場になっているのではないかと思っています。意見交換の場で微妙な間合いで意見対立を修正してくれるような発言をしてくれる共産党会派の橋本さんはさすが!時には誰もが下を向いてしまうような主張をなさる方についても・・・・ビシビシッと正論でその場を諌めてくれるという技量も発揮してくださいます。他市では女性議長が誕生している議会もありますが、多摩市議会でも「女性議長」の誕生で・・・・市長も女性、議長も女性で話題づくりをしてはどうかと思ったりします。(これは、単なるひとりごと)


 いずれにせよ、これまでは「議会の改革は必要」という温度差はそれぞれだとしてもそれなりの認識のもとに意見交換を重ね、合意形成を一定程度まで図ることができたのですが・・・・これからがかなりハードなる議論の展開になりそう。全体像としては「討議する議会」「市民ととも政策提案していける議会(市民参加の機会を増やしていく)」との方向で、議会をもっと機能し活性化できる取組み方策を検討していきたいとなっているわけですが、具体的な取り組み方策・取組み事項の各論に議論を進めていくところで、果たしてどこまで合意事項を増やしていけるのかが課題。


 すでに・・・・・通年議会の開催について、閉会中の文書質問について、会派のありかた、議決事項を増やすことについて、議会報告会について、市民の議会における発言について、政務調査費の使途の公開(情報公開請求されなくても公開していく)などなど・・・・慎重に議論すべしとの意見が出されているので、このあたり・・・・・一定の意見一致をみるためには相当な時間が必要になりそう。

 どうなるやら?


 とりあえず、5月に行った「出前委員会」から半年以上が経過することもあり、中間報告会なるものを開催することにはなったけれど。日程は下記のとおり。


 1月24日土曜日 19時から パルテノン多摩第一会議室(多摩センター)
 1月25日日曜日 14時から ベルブホール(永山)
 1月27日火曜日 19時から ヴィータホール(桜ヶ丘)


 「総選挙があろうがなんだろうが、公務!」と釘を刺した発言があるのが議会ならでは・・・・という感じですね。この中間報告会までに意見交換はどこまで到達しているでしょう?

 どうなることやら?

 明日から議会運営委員会の視察です。視察先は福島県の須賀川市と会津若松市。両市ともに議会改革に積極的に取組んでいるとのことで話を聞いてきます。

 「そんなの電話で問い合わせて聞けばいいじゃないの!」


 とのご意見もいただきましたが、全員で足を運び、同じ場で同じ話を聞くということが大事だったりするんです。

 でも・・・・議会改革って「同床異夢」なのね・・・なんて最近つくづく感じています。

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2008年10月20日

議会改革は進むか?

 久しぶり?の議会改革特別委員会でした。今日は前回の会議で出された課題「『二元代表制の実質化について』」についてそれぞれに考え方をとりまとめて提出したレポートの発表からスタート。

 「二元代表制を現実的に実質化することは難しい。」という正直に現状に向き合った意見もありつつも「二元代表制を機能させるための議会をつくる。」ことを目指そうということで概ねの議論の流れは進んでいったように思います。


 二元代表制という言葉自体、市民的には馴染みの薄いものですが、私たちが目指している二元代表制を体現する議会とは、格調高い言葉で言えば「自律的」に存在できる議会のこと。


 分かりやすく言えば、「首長との馴れ合いをやめる」「馴れ合うことをしない」ということですね。・・・・って、これは「議会」ではなく、むしろ「議員一人ひとり」に求められている姿勢他ならず。議会の「自立性」を担保できるかどうかって議員にかかっている部分が100%って言える気がします。

 
 今の多摩市議会ではそんな事例はないはずですが、例えば議員の一般質問を職員がちょこちょこっと作成して差し上げるとか何とか・・・または、市長にえらい阿るというか「ヨイショ質問」して差し上げるとか・・・・・・。傍聴している市民の方から耳にしたことのある表現を借りれば「気持ちが悪くなる」という光景の議場をつくるのは議員なわけで、結局のところ行き着く先には「議員個々人の意識改革」が存在し、そこが大きな壁が立ちはだかっていると言えるでしょう。

 ところで、先日の議会改革のフォーラムで、府中市議のにしみや幸一さんが指摘されていましたが、「議員によって議会への満足度が違う。」というわけですね。つまり、現状の議会のあり方、議会活動についての満足度はそれぞれ議員の置かれている立ち位置が大きく左右すると言うことでしょう。現状で申し分なく満足している人もいれば、現状の議会のあり方含め改革の必要性を主張する人、不満を述べる人もあるわけで、混在状態にあるというわけです。


 そんな中では「議会改革どころではない!」。他の自治体では「改革したい!」と思っている議員たちが沸々としている状況のほうが一般的なようです。
 なので、多摩市議会で「議会改革」の御旗が掲げられているだけでも、かなり先進的!なんてことになってしまうわけです。


 となれば、気になるのは「どうして、多摩市議会では議会改革でまとまれたのか?」というところ。その理由とは・・・・・現段階では分析中ということで説明するのはご容赦いただきたいわけですが、「議会内勢力図をご覧ください。」というのが私の説明です。


 私たち多摩市議会は市長との距離感で言えば・・・・近距離グループと中間距離、遠距離グループ(って分類できるのかもわからないですが)が拮抗しているため、常に「緊張感」が走っている市議会であるから。「ややもすれば、市長提案が否決されるかも!」という状況が発生するので、会派どうし、議員どうしの腹の探り合い(?)も丁重に丁重。数の力だけで押し通そうとか、力で封じ込めるという前時代的な手法が通用しなくなっているから。


 だから、「議会改革」により、きちんと議論する場づくりの必要性を共有しやすい環境があるというわけですね。よくよく考えてみると議論しない議会のほうが全くおかしいわけですが。


 というわけで、多摩市議会改革は後戻りしない段階までたどりついたと考えていますが、これが「if」の仮定法の世界で、「I wish」のレベルで留まらないようにしたいものです。実は本音ベースのところを探ったときには議会改革に対する温度差も違えば意識も違う・・・・というのが多摩市議会の現実でもあり、仮にも目指すところが「自律的」なあり方だとすると、それを実践するためには何よりも議員自身の行動形態を変えていかねばならないところで、「あなたは自身の議会活動、政治行動をどんな風に変えていけますか?」が問われているわけです。

 「実践が難しい。いろいろと綺麗な言葉だけを並べたところで、行動が伴わなければ意味がない!」と毎回のように発言する折戸さんの意見には私も同感。


 議会基本条例を制定して次の日から議会の様子が一変するのであればさっさか条例制定をすべきでしょうね。でも、条例を制定しても「絵に描いた餅」にしかならず、単なる市民向けのパフォーマンスに終わらせてしまうとしたら・・・・・それこそ議会自ら市民を顔向けできない状態になるのでは?

 せめて私自身はそうならないように自らを律していかないと。この際他人のことをあれこれいう立場でもなければ資格もないわけで、何よりも自分自身の姿勢をきちんと保持していかなきゃ!


 そんな思いを一段と強くした昼下がりの委員会でした。

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2008年10月15日

市民感覚にフィットしない議会改革?

 三多摩議会改革フォーラムの研修会で多摩市議会の「議会出前委員会と市民との対話」というテーマで報告をしました。いただいたテーマがでっかすぎて・・・・・・議会では出前委員会は実施したけれど、市民との対話をするまでには至っていないでしょ・・・・っていうのが私の感想なので。飾って脚色しても仕方ないですし、正直に語っておきました。


 目指すところは「市民との対話」かもしれませんが、議員間でも議論も対話もできていない状況で市民との意見交換・議論に対話なんて・・・・・・まだまだハードルがめっちゃ高すぎて。そこまでには到達できていませんし、いつになったら到達できるのかとその険しき道のりを挫けずに一歩一歩進むことこそ今求められていること。


 それよりもやっぱり気になるところは「市民感覚」。


 「多摩市議会って公開度も高い!」とお褒めの言葉をいただくわけですが・・・・「公開度が高い=議会に対する市民満足度も高い」ではないわけで、いわゆる周辺自治体の多くでは非公開で実施されていると言う代表者会議、全員協議会なども市民傍聴が不可能ではない多摩市議会が市民から信頼され愛される?広場になっているかと言えば全くそうではないことに留意することは必要ですね。
 

 もちろん、市民を全くシャッタアウトしてしまうことは考えられないことですし、「市民に公開する必要なし」と非公開で行われることを是として運営されている議会に対しては、そもそも「議会は誰のためのものであるのか。」を度外視した姿だと思います(ただし、内容によっては非公開とすべき場合があることもまた事実で、そこは説明責任の果たし方によりいくらでもクリアすることは可能です。)。私の常識では「原則非公開」という考えこそ非常識。議会は「原則公開」にすべきで、公開することは市民への説明責任を果たすとの観点からしても第一歩だと思っています。
 ちなみに、多摩市議会の場合も代表者会議には議事録が存在しませんし、市民が議会で市民のために行なわれたさまざまな取組み、活動を全て把握したいと思ってもそうはいかない面があります。でも、決して市民から隠れた場所で会議をしているわけではないとなれば、ある意味で「こそこそ非公開」で行っているよりは「ほっと安心」はできるのではないでしょうか?


 もし私が市民なら、議事録がないことには不満かもしれませんが、それでも公開して実施されていると聞けば「じゃあ、見に行ってみよう。」となると思うので。もし、シャッタアウト議会であれば「入場お断り」されてしまうわけで、議会に対する疑心暗鬼の念が募るでしょうね。きっと。


 というわけで、「公開していく」というのは説明責任の時代においては当然なことで、それをも実現できていない自治体議会とは時代に取り残され、全く市民感覚には乖離したところで運営されているとしか言わざるを得ないのです。
 なので、やっぱり多摩市議会の場合も今の時代にあった公開手法を取り入れ、市民感覚にフィットした取組みは進めていくべきで、インターネットを通じた映像の配信(ライブじゃなくてもいい)をすることが欠かせなくなっていると思います。でも、ここには「予算措置どうする?」という経費的対応の壁が立ちはだかっていて頭の痛いところです。
 


 それにしても「公開」「非公開」というレベルで「改革」談義をしている議会って・・・・・市民感覚には全くフィットしませんよね。そして、「会議を公開したことが改革だ!」と満足してしまうともなれば、ますます市民との距離は離れていくこと間違いなし。


 市民はもっと先を望んでいます。


 というか、市民は議会に当たり前の姿を望んでいます。議員同士が討議をしたり、市長と議会で「このまちの姿」や「このまちの将来」を議論したりしている姿を。

 「今は、そうなっていないでしょ・・・・・・・。」というわけで、まさに今日の研修会の最後に指摘されていたように「首長との馴れ合い議会をやめてくれ!」というのが市民感覚。ちょっと議会を覗いてみるとそこは「チロリン村」の世界だった・・・・・という市民からの感想をいただいたことがありますし、形骸化して、セレモニーしか行っていない議会に対し「この人たちをどうして税金で養っているのか。」という思いを強く抱かざるを得ないと言われたこともあります。


 今の議会改革は・・・・「本質」を外れた周辺の周辺の周辺部分での議論しか進んでいない!なんてことのないようにしていきたいものです。


 ところで、今日の他市議会の議員さんに指摘されて気がついた多摩市議会の前時代的慣わし?それは本会議では「飲食一切禁止」なのですが、委員会の場合には「お茶」が出ていること。委員会の時には事務局の方がお湯飲みに緑茶を準備してくださるのですね。
 でも、「高い給料をもらっている職員にそんなことさせるなんて。」・・・・お茶なんていらない!・・・・と
「お茶出し中止」している議会が今は主流のよう?!

 私は委員会の時にはお茶が出るのが当たり前の環境で議会活動をしてきたわけですが、他市の議員から見ると「まだそんなことを職員にやらせているの!飲み物なんて欲しかったら、議員が自分でベットボトルなどなど準備したらいいじゃない!」と半分お叱りのお声もいただきました。


 本会議のときにほとんど発言する機会がないのとは異なって、委員会の時にはそれなりに議員もかは発言することもあるし、口が渇くから「お茶」が出るのかなと思っていたわけですが、それって時代錯誤な習慣だったようです。


 
 もし、従来どおりお茶が欲しければ・・・・議員が準備する?・・・・なんてルールに変えたとしたら、今度は「新人がお茶汲み係」ってなるのかしら?まさか「女性がやる」なんてことにはならないはずですね。


 「委員会ではお茶がある」という多摩市議会のルールもそろそろ止め時?

 でも、確かに私がOL時代にも窓口に来たお客様にはお茶だしをする係りでしたが、同じ職場の同僚や上司たちの分までお茶を準備するなんてことはなく、みんなが銘銘に「マイカップ」で好きな飲み物を仕立てていたっけ。

 「先進的!」と巷?この業界では評されている多摩市議会で「まだそんなことやってんの!」的なしきたりがあるという事実を市民はどんな風に受け止めるのでしょう。「どうして傍聴している市民にはお茶は出ないの?」なんて冗談を仰る方もいらっしゃいました。


  市民感覚や時代環境にマッチした場づくりを進めていきたいものです。

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2008年09月18日

9月定例会 暗雲?・・・議会改革は進むか?!

 議会改革特別委員会でした。とにかく出口が見えそうで全然見えない・・・・という感じで、フリートークを重ねてきましたが、ここいらで本特別委員会の「お冠」である「議会基本条例制定をめざす」方向に議論を集約していきたいところ。

 とりあえず、議会改革の骨子なるものを議論し、固めていきたいと思っているわけですが、そんなに簡単に思惑どおりにいくものではありません。今日のところも「そもそも、なぜ議会改革が必要なのか」という根源的なところを改めて確認しあいたい・・・・という意見が出されたところから議論がスタート!。。。。。うーん、確かに「そもそも論」の部分で意見交換がまだまだ不十分なところはあるものの、そこを今更議論してもなあ・・・・という思いも。私としては「議会改革特別委員会」を設置した理由(昨年の9月定例会で議会運営委員会委員長が述べている)に立ち戻って、それで一応の到達点として考えておきたいんだけれど。

議員提出議案第7号議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会の設置について、提案理由を申し上げます。
 多摩市議会における議会改革については、この間、議会運営委員会を中心にして、各会派、各議員からの提案をもとに、議会だよりの改善、一般質問の方法、テレビ中継の実施、決算特別委員会の審査の改善などが図られてきました。昨年度は、議員提出議案における市民意見の聴取について、パブリックコメント検討委員会が設置されて、意見が交わされ、また、議会基本条例制定に踏み切った北海道栗山町議会の現地視察などにも取り組みました。また、市民からの陳情審査の中で、議員定数に関する議論も行われました。
 一方、1997年7月には、地方分権推進委員会が、その第2次勧告の中で「地方議会の活性化」を打ち出し、それに続く2001年6月の最終報告、これを受けた第28次地方制度調査会による2005年12月の「地方の自主性・自律性の拡大及び地方議会のあり方に関する答申について」では、議会への幅広い層からの人材確保、議会の組織、議会の権能、議会の運営、議員の位置づけと定数、長と議会の関係など、議会改革の課題についてかなり詳しい問題提起が行われ、これを受けて、都道府県、市、町村のそれぞれの議会、議長会も改革に向けて動きを見せています。
 このような議会改革を求める一連の流れの中で、各会派議員から、より抜本的な議会改革に向けて着実な前進を図りたという意見が出され、議会運営委員会での協議の結果、議会改革の中でも、多摩市議会のあり方にかかわる基本的な問題については、特別委員会を設置して、そこで十分な調査と議論を行い、この成果を議会改革として実現していこうという方向で一致を見ました。
 この間の協議の中では、議会改革の基本的な問題として特別委員会において議論すべきこととして、議会基本条例の制定を目指すことを前提に、議論の場としての議会のあり方、議会主催の報告会の開催、議会運営委員会と代表者会議の位置づけ、例規集や先例集、慣例の見直し、議会への市民参加の手法、市長反問権、会議規則の条例化、常任委員会の数の見直し、議員定数と議員報酬、政務調査費、議案提案権にかかわるパブリックコメントの必要性、議長の議会招集権などなどが示されています。
 また、日常的な議会改革については、引き続き、議会運営委員会で協議することとし、そこで一致を見たものは、議会改革として随時実施に移していくことも確認されました。
 本特別委員会の定数については、現構成会派6会派からそれぞれ2名ずつと、1人会派から1名で、計13名。任期は発足後2年以内。名称については、議会改革のために議会基本条例の制定を目指すことを明らかにするために、議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会とすることで一致を見ました。
 以上、本特別委員会設置の必要性についてご理解を賜り、ご賛同くださいますよう、よろしくお願いいたします。
これって、立派に「そもそも論」だと思っています(みんなで一致できたと言うことなので、‘思い込む’ことにしています)・・・・・。

 しかし、全会一致で特別委員会を設置してから一年間。その間にさまざま議論を積み重ねてきたことは事実。つまり、時間の経過とともに認識その他に変化、変容があるのも当然ですし、あってしかるべきだと思います。


 なので、「ここいらで再確認」作業を入れてもいいタイミングなのかもしれません。そこで、あくまでも現段階での到達点を確認する意味と、改めて各人の議会改革に対する内なる思いやらを取りまとめてみることとなりました。思いついたこと、思ったことをそれぞれにフリートークしている段階を超えて、「自己の見解をそれぞれが文章化してみませんか?」との提案が了解されました。そして、メンバーそれぞれが「二元代表制の実質化(具現化)について」を言語化する作業に取組むこととしました。
 フリーにおしゃべりしているだけでは埒が明かない。文章化する作業は自分自身の考え方を再確認し、再認識することにもつながるはず!・・・・一部、文章化する作業に抵抗感を主張する意見もあったものの、最終的には各人が宿題を持ち帰って提出する運びとなって今日のところは一段落。

 っていうか、今日の委員会の議事録(要点録)を後から読んだら、好き勝手支離滅裂?・・・・・「議会改革」とは言え、実は同床異夢であることがクッキリ、ハッキリしちゃいそうだなあなんて思ってみたり。(議事録確認するのがちょっと恐怖?!)

 今後の進み方に乞う!ご期待!!!(市議会ウオッチャーの面々に今日の委員会に対する感想を聞いてみなければ。かなり呆れ顔半分で傍聴席に座っていらっしゃったのが印象的)

 さて、臨時で開催された総務常任委員会。「犯罪のない安全なまちづくり条例」について議論が繰り広げられました。どんな議論が行われたのかを報告することもしんどくなるくらい、それこそ市議会ウオッチャーのメンバーの一人は「くだらない!」と呆れて帰宅してしまいましたが・・・・・・、とりあえずはかなりの長期戦で意見交換が展開されました。 
 最初は、行政側への質疑でスタートしたわけですが、「防犯カメラをつけるのにはどのくらいのお金がかかっているのか」・・・・というような類の「今更、なんでそんなことを尋ねているのか?」と気が抜けてしまうような条例の審査にどう関係あるのかが理解できないようなものから、「この条例は名称が悪く、防犯活動推進条例であれば、すんなりと理解できるんだけれど」という意見から(それなら市長から提案説明があった際に助言して変更を迫るくらいのことをすべき)、「条例の文言が人権に配慮されておらず、不利益を被る対象が出てきてしまう」(人権に配慮する生活安全条例なんてあり得ないと私は思いますが)という意見やら、「条例を運用する詳細については規則に委ねると言うことだが、議会のチェックの届かない規則は信用できない」という厳しい意見やら本当に種々雑多で散漫で、議論をまとめる立場の委員長に不憫ささえ感じるような状況でした。


 そして、その状態はさらに悪化。「慎重審査をするためにも、もう一度、『継続審査』にしたい。」との意向も示されましたが、これもまた同床異夢。慎重審査をして何らかの修正案を見出したいとする立場で委員会全体がまとまるわけではありません。「問題点が多すぎる」ということを繰り返し述べるに留まり、「最終的には賛成はしない」と断言する人がいるわけですから。制定させないための時間稼ぎのための口実として継続審査を望んでいるだけなの?!と真意を疑わざるを得ない人の存在が明らかになると、正直、先日の委員会でわざわざ継続にする必要もなかったのでは?!なんて思ったりもしました。やっぱり、この間の委員会を傍聴したときの印象は当たらずとも遠からずだった・・・・。


 私は途中で子どものお迎えもあり、タイムオーバー・・・・最後まで傍聴することができなかったのですが(残念!)、最終結果だけを聞き及んだところ・・・・「原案可決」で付帯意見をつけることにした模様です。しかし、行政当局は「条例がなかったとしても(安全安心を守るための防犯)活動はできます。」という話でしたし、人権に対する配慮を尋ねられても「それについてはきちんと守られていると思います。」の一点張り(って当たり前ですが)で、傍聴席からやりとりを聞いていると生活安全条例を制定することへの不安だけが募る一方でした。
 それでもまあ、原案どおりに可決してよかったのでは?って思います。条文の一部を人権配慮型に変えたり、前文を付したとしても、それは単なる「まやかし」「ごまかし」に過ぎないと私は受け止めているので。そもそも「生活安全条例」なるものを必要とするのかどうか・・・という根源的な問いかけが求められているのです。それは、市民社会に対する考え方や市民一人ひとり、人間に対する信頼感を私たちがいかに持とうとするのかという根本の精神にも真正面から向き合うことだと私は考えています。あくまでも凝り固まった個人的見解ですが。

 「犯罪のない安全なまちづくり条例」いわゆる生活安全条例は市民同士の信頼関係をつなぎ、市民社会全体を自由で伸びやかなものに発展させていくためのものには思えない。だから、私はどうしても賛成できません。

 議会を知るためのキーワードは・・・・・・・・・・・どうやら「同床異夢」というところでしょうか。議員はみなそれぞれに多摩市が好きで、このまちをいい街にしたい!って思っています。

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2008年08月28日

決算特別委員会の日程を増やす。

 議会運営委員会で9月定例会の日程が決まりました。


 概ねのスケジュールはすでに決定していましたが、改めて「確定」させました。そして、決算特別委員会を1日増やし、5日間を6日間に増やすこととなりました。


 なぜって?


 それは・・・・今回の決算特別委員会では本格的に?議員同士の意見交換を実施することだけが決まっているからです。意見交換の手法云々はまだまだこれから詳細を詰めることとなりますが、とりあえず「議員同士の意見交換をしましょ!」・・・・と議会改革の先鞭をつけるべく(?)取組みが一歩(いや、半歩?)進みそうです。(って本当に進んでいきますように。)


 といっても、1日の日程追加は大勢には影響はなく、「休会日」を返上すれば問題なし。


 しかし、「休会日」がなくなるということについては、「はい、そうですか。」にはならないのが個々個別のの事情・・・・・「公務」は何にも勝って優先というわけですが、議員が個々人で入れてしまった私用があれば、そちらはもっと優先されるもの?!
 「こんなに直前に言われたって困るよ!」という声が出るのが常。とかく議員の日程調整って何よりも大変なこと。3ヶ月先の予定を今・・・決めておかなければならない感じです。

 でも、議員ってその忙しさの種類が個々人でその内容も全く異なるところが面白くて、そこが議員の「個性」になってくるのでしょうね。「議員の生態」というのは議員の数だけ存在します。

 で、今日の会議では決算特別委員会の開催のあり方を議論している非公式な「準備会」(これは各会派からが代表が1名ずつ参加をして構成されている)があり、その準備会から「議員どうしの意見交換のためにどうしても一日追加することが必要」という申し入れに基づいて、日程を追加するかどうかが議論になったわけです。
 各会派からもれなく1名ずつのメンバーが参加し、合意形成しているのが準備会・・・・、こちも各交渉会派からの1名ずつのメンバーにて構成し合意形成をつくる議会運営委員会。

 
 すでに各会派の合意事項になっているもので、すんなりと日程が追加される運びだと想定していた私にとっては、「議会運営委員会の了解もなく、日程の追加をすることには異議あり!」の意見が出され、私としてはいささかびっくり!
 まあ、最終的には準備会の提案どおりのことになったので「よかった」と思いましたが、この一件から学べる教訓とは・・・・?


 「会派内での情報交換や合意形成をきちんとしておくことが必要。」ということでしょう。


 準備会で既に合意され、しかし正式には議会運営委員会で確定する・・・・というような二重構造で意思決定の段階を踏まなければいけない場合のマナーとかエチケットってありそうですね。

 そうそう・・・もう一つ。今日は一般質問の持ち時間(発言時間)のことも話題に上っていました。「職員の残業を回避するために、現在「35分」→「30分」に縮減することが必要ではないか」という意見です。実は一般質問の発言者が20名以上の場合には「30分」にするというルールも存在してきたわけですし、私が議員になった当初はそのルールに則った議会運営が行われてきました。
 しかし、その後・・・・どこかの段階で「35分」になって以来、発言者の人数が20名以上(毎度のこと)であっても「35分ルール」にて議員の発言時間の確保がなされてきました。


 「コンパクトで質の高い議論をすれば30分で足りる」


 というのが「30分論」の意見を述べる方の主張なのですが、「コンパクトで質の高い議論」をしているかどうかを判断するのは一体どなた?・・・・と私は言いたい!!!


 仮に「30分」に発言時間を短縮したとしても、それが「35分」のままであっても・・・・おそらく各々議員の個性豊かな表現方法が変わるものではないでしょう。それに、必ずしも35分全部の時間を持ち時間として消化する必要はなく、20分で終わったって問題はないし、10分で終わったって、5分で終えたって何ら問題はないので、「コンパクトで質の高い議論を!」と主張する立場の方々には、ぜひそのことを実践してもらわなくっちゃ!・・・・・。


 でも、申し訳ないけれど私は「コンパクトで質の高い議論」ってどんな内容のものなのか基準が良く分からないので、判断することはできません。いずれの議員も市民からの負託を得て活動しているわけで、いずれの議員の発言もある意味で「正しい」のでしょうから・・・・・。


 議会運営委員会では以上のような意見交換もしています。個性豊かな人間の集まりである議会はいつもにぎやかです。

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2008年08月25日

議会改革は進むか?

 久しぶりの議会改革シリーズです。しばらく夏休み?お盆やらで活動が小休止状態だった議会改革特別委員会が開催されました。今日も9時半よりみっちりと午前中いっぱいをかけて意見交換をしました。

 まずは「会派制」について。

 各委員からそれぞれに出された意見の中に「会派制をなくす」というものがあったので、まずはこれが焦点となりました。「会派問題」というのは議会改革を議論するうえで、どこの議会でもたいていはぶつかる壁になるのではないかと思います。とりわけ議員全員が「保守系無所属」「革新系無所属」みたいな素地(っていうか、こんな区分けの仕方も古臭いが)を持っている風土ではないような都会的な場所にある自治体には政党に所属している議員も多いので。多摩市議会の場合には26名中21名が政党公認(ローカルパーティも含む)という立場です。もちろん私も。

 よく自治体では「無所属市民派」みたいな名乗りをなさる方もおられます。私は「民主党所属市民派」っていうわけで、市民派であることには変わりがないと思っていますが、やはり差異は大きいのでしょうか?


 今日の意見交換のとっかかりは「市民は選挙の際には『会派』ではなく『個人』を選んでいる」との発言から。確かにそうですね。選挙は個人名を書いて投票をするので。でも決してそれだけではないとも思ったりしています。国政で「政権交代」という言葉が多かれ少なかれ意識されつつあり、それに連動して地方の政治でも「政党」の役割が見直されている気がします。つまり、そこには「政策がある」と思っています。もちろん個々人の政策もあるわけですが、やはり市民政治であっても連帯を広げていくことが求められますし、大同小異で結びつきながら流れを変えていくことも必要です。そのうねりこそ、市民が足元から大きな方向を変えていくことにもつながるわけなので。・・・・なので、個々人の力量はもちろんですが、地域政治でも各政党が掲げる政策がますます重視される傾向かな・・・なんて思っていますし、私はそうなっていくことが望ましいように考えています。
 地域要望を陳情するだけが議員の役割ではなく、まちの大きな方向性を市長と意見を交わし、戦わせるそしてまた議員どうしで政策論議を繰り広げあう・・・なんていうのが本来想定されている姿だと想っているので。(って一応、これは私の目指すべき理想の姿でもある。)


 で・・・・・会派問題についての今日の一致点というのは「果たして会派の存在はマイナスなのか?」というところにも及び・・・・「決して、マイナスとも言い切れない」という現実や現状も見つめ、そしてまた多摩市議会の場合には交渉会派(3人以上)でなくとも、大きく不利益を被るような少数の言論を封じ込めたりするような雰囲気は今のところないことも評価しつつ・・・・・最終的には下記の見解にとりまとめられました。

 ①各議員個々人の自由意思に基づいて必要があれば会派を組めばいい。
 ②会派とはこうあるべしと決める必要はない。(例:会派は全員一致した意見を持たねばならない等。時には同一会派内でも異なる見解を持つ場合もあるだろう。そこは個々の会派の問題であり、外部から過干渉することは望ましくない。)
 ③ただし、会派を組むからには何らかの一致点があるはずだろう。やはり基本は「政策集団」であるべきだろう。(例:以前、「議会改革」という政策だけで一致し、会派集団を結成していた議員団もあったが、それはそれで認めていくことが必要であろう。それ以外の政策ではなかなか一致しない・・・・ここは非常に外部から見てもわかりにくいところだが、そのわかりにくさを説明していくのは当該会派であり、当該会派に所属している各議員個々人だろう。)
 ④しからば、個々の会派が目指すところ・・・何を目的に会派を結成しているのか、会派として達成したい政策内容などなどを市民に明らかにしていけばいいのではないか。


 概ねはそんな感じで、「会派を組む自由もあれば組まない自由もあるし・・・・議員個々人の意識に任せればいいじゃない」というとっても自由でのびやかな意見が出されたことには本当によかったなと思っています。私も全く同感なので。


 問題は、会派があるとかないとかではないと思っています。かつては市長が少人数会派などは全く無視しても市政運営できたのも事実だったり、また議会運営の上でも少人数会派の意見は封鎖するみたいな歴史もあったみたいですから・・・・古き時代の荒波政治(?)に無所属を貫き、一人会派などで活動を積み重ねてこられた議員さんのプライドとか人権は本当に軽視されてきたのでしょうね。ですのでそんな経験をお持ちの方々の「会派制度」に対する思いの深さって「心の傷」にも近いところに存在しているように思っています。その痛みの深さを実は私たちはきちんと理解をするべきで、その上に我々の活動があることを常に意識していたいものです。私の活動も当然ながら、そんな先輩議員の苦労などの上にあるわけで、やっぱり感謝したいなって素直に思います。時代環境は少しずつかもしれませんが、変わっていくのです。私は昔よりはいい環境で議員活動を展開している・・・・だからこそ、次の世代にはもっともっといい活動環境でバトンタッチできるようにしていきたい!その思いが一層強くなるのです。


 会派の問題に続いては、「市民参加・情報公開」という分野に入りましたが、ここはすんなりと改革骨子の方向性は見出せました。両方とも否定すべきものではなく、積極的に参加手法に工夫をしていくべきだし、公開も進めていこうということで。いわゆる出前議会やインターネット中継、議会広報の拡充等など・・・できそうなことはたくさんありそう。


 「できそうなこと」=「できること」と直結しないところにご用心。着実に進めていけるよう各種段取りも必要です。一番重要なことは、何をするにも先立つのは「予算」・・・・・いやいやっ・・・・・・もっと大事なところには議員全員のやる気?!何しろ議会改革特別委員会だけでの議論が進んでいる状態を危惧している私・・・・・「議会改革の真ん中には議員改革がある」という名言も飛び出している多摩市議会の改革ですが、やはり全員が合意した上で進めてこそ価値あるものになるでしょうから。議会改革特別委員会に所属していない議員との情報共有や意識の共有をいかに進めるのかが今後の最も大きな課題で最大のハードルかもしれません。


 ここは・・・・副委員長の私ではなく・・・・委員長ではなく・・・・議長の手腕に期待したいですね!議長は「議会改革」というものを明言した上で就任なさった方。非常に勉強熱心ですし、議長個人のやる気はかなりかなりのものですから!

 というわけで、続きの議論は9月定例会中に開催される委員会にて。それまでもしばし小休止。それぞれ議員は一般質問の準備のほうで頭がいっぱい。・・・・私も。

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2008年08月07日

議会改革は進むか?

 議会改革特別委員会でした。前回に引き続いて、「議会改革骨子案」の策定を目指した意見交換を進めて論点整理中。

 前回からの懸案事項で、各会派持ち帰りになっていた「議決事項の追加」の件は、前回と同様に見解がまとまらず。

 ○議決事項の追加・・・議会がきちんとまちづくりに責任を持つためにも各種基本計画なども議決事項にしていくべきではないのか→しかし、調査能力に欠けている現状などであれもこれも議決事項に加えればいいというわけではない。冷静に判断すべき。また、議会が果たすべき責任とは何かを確認しあい、議決事項を追加することの妥当性を議論すべき。

 ちなみに私、民主党TAMAも慎重派。基本計画など議決事項に加えていくことは今後の方向性にはなっていくと考えているものの、現状を真摯に受け止めるとすれば、「議決」するだけに見合った調査や議論を重ねることができると思えないから。議決事項を追加したら議会改革になるかといえば、そういうわけでもないでしょうし。将来的には議決事項を増やしていくべきだと思いますが、そのためにも「討議する場づくり」を進め、議員どうしが大いに論議することを優先する必要性があるでしょう。

 今日の意見では、政策の重要な柱や大きな財源を伴うものなどに絞って議決事項に加えることもできるのではないかという意見もありましたが、「計画の中味でどこまでの範囲を議決事項にするのか?」という点を意見交換するとしたら、これまた時間のかかる議論になっていくでしょう。

 もし、議会が基本計画などを議決事項に加えるとするならば、計画の策定段階で関わることのできる仕組みが必要でしょう。単にガス抜きのように市長から意見を求められて「聞いたふり」でお茶を濁されて終わるのではなく、具体的に、実質的に議会の見解が反映されるような計画づくりの手法に変えていかねばなりません。そこまでやるのは現段階では‘超’厳しいと思います。


 今日の意見交換ですんなりと見解がまとまったのは下記の事項。

 

○議会事務局体制の充実強化について・・・議会もしくは議員の調査活動をバックアップするために事務局が果たす役割は大きい。人数の増員が必要である。また、職員はすべて市長部局からの出向になっているのが現状で実質的にはボーナスの査定なども市長が行っている状態。議会事務局の人事権を議長に取り戻すことが必要で、専門性を持った職員の配置をしていきたい。例えば、議会で独自に専門の職員を雇用することも考えられる。

 確かに事務局は議会の活動量が増していることを考えると忙しくて人員不足になっていると思います。しかし、私の考えですが、事務局の職員を1、2名と増やしたところで解決しないように思っています。今、議会が事務局に求めようとしていることを考えると、数名の増員では対応しきれない。私は事務局職員を増やすという選択もありますが、議会が独自で「調査事業」を設定し、大学その他の知見を活用しながら調査活動ができるような予算確保をするなどなど・・・・他の手立てもあわせて考えたいですね。議会が市民のシンクタンクを設置するなんてことがあっても面白そうです。専門性を持った市民はたくさん存在するので、議会の調査能力をバックアップするための市民組織ができたらいいのに・・・と前々から私は思っているので。


 以上とはまた別個に、「議員定数」については具体的に人数をどうするのかまでは踏み込まないものの、「議員定数のありかた」を今後意見交換することとなりました。また、今日は「討議する場づくり」に向けた改革方策についても意見交換が行われましたが、常任委員会を活発化させていく必要性の意見が相次いだものの、そのために「何をどのように変えていくのか」という具体的な方策にまでたどりつける議論にはなりませんでした。


 そして、何よりも今日のポイントにあげられるのは・・・・・


○市長・教育長への反問権・・・本会議の活性化のために議員の一般質問の対する市長もしくは教育長への反問を認めるかどうか。


 上記の議論はとても面白く、かなり本音トークが繰り広げられました。「そもそも反問する前に、議員の質問権をきちんと保障すべき。」「行政当局ののらりくらり、あいまいな答弁を繰り返している姿勢を質してから、反問してもらいたい。」「誠実な答弁をしないで、反問や反論ばかりされても困る。」「質問趣旨や意図を伝えようと一生懸命質問事項を組み立てたとしても、答弁は味気なく、あっさりしているのに、一行か二行程度で質問項目を書いていても答弁がていねいで、しかも質問項目にあがっていないことまで含めて答弁がなされるような(ビップ対応)をする場合あり、議員を差別して公平に取り扱っていない。」なんていう意見も。・・・・というような感じで。市長本人に答弁を求めているのに、市長自らが発言せずに部長が答弁することもありますし。


 私は反問権というのはあくまでも反問する権利で、議員からの質問を一方的に受けるのではなく、論点を明らかにするため、議員に対して質問や意見を述べることができる質問権のことだと思っていますが。しかし、「反論」するための「反問」ではないはずなんですが、何となく今日の意見交換の流れは「反論権」みたいなイメージが強かったですね。このあたり・・・議員それぞれのイメージや認識の共有化をどう進めるのかが課題かもしれません。いずれにせよ、反問権を濫用してもらっては困るし、反問権を活用するのであれば、行政当局はそれに相応しい態度をとるべき・・・・という意見ではまとまりそうでした。

 議会改革骨子案をまとめる議論はまだまだ続きます。明日は今日の議論を踏まえ、次からの委員会運営をどう進めていくのか・・・打合せをします。

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2008年07月25日

改革派首長が語る地方議会

 東京財団の主催で行われたフォーラムに参加しました。「改革派首長」として名を馳せた人物たちから二元代表制を機能させるための議会改革の必要性に提言があったのは興味深いですね。

 しかし、議会改革をするために必要なのはいわゆる「改革派首長」たちの政治姿勢。「馴れ合いをやめる」「根回しは一切しない」ことで従来型議会や古びた慣習やしきたりに縛られている議員たちの意識に「揺らぎ」効果があるようですね。もちろん「改革派首長」にもいくつかのタイプはあるようですが、全く根回しをしない原理主義型「改革派首長」の場合には混乱を来たしている場合も多いとの分析がされていたのは面白いところ。議員側とのある程度事前の調整?耳打ち?ネゴシエーション?・・・・・・・・・はしつつも、議員になびき引っ張られるわけではなく、首長自身の支持基盤をしっかりと「市民」に置くことが大胆な改革につながるという発言は力強いものでした。

 「市民の支持基盤」・・・・・これはとても重要ですね。

 というのも・・・・多くの場合には「首長の選ばれ方」に問題がありそう。「形式的」に選挙で選ばれるけれど、事実上は議員同士の談合で選ばれた人物が当選しており、市民の選ぶ権利を形骸化させていることもあるのではないか?との指摘はご尤もで、結局のところ、「談合で選ばれた市長がその後も議会との談合政治で市政運営を進めていく」・・・・・なんて事例は全国津々浦々あまたあると思うからです。談合で選ばれた首長が「談合政治」を変えようと思うとき、議会や議員からは「議会軽視」なんて言われて血祭りにされることも?!(って身近に事例がありそう。)


 我が多摩市政の場合はどう?・・・・・・・・ここは市民一人ひとりの評価があってしかるべきで、それに先立つ私の考えはあえて伏せておきたいと思います。


 首長選挙では「無所属」を名乗りながらも、政党推薦があったり、パンフレットには支持・応援者として議員の名前が連ねられている場合も多いですね。これが「談合」であるかどうかは別として、議員もまずは市政の現場を担っている立場として、市政の将来を見据えて「相応しい人物」を推薦していくことの責任を負っているような気もしていますが・・・。
 ただ、大事なことは自分が推薦したり応援した人物が当選した暁にはどうするのか?ということでしょうね。「応援してあげた見返り」を求めるという手法は前時代的。少なくとも私は「見返り」を求め合うような関係性をつくりたいとは思わないですね。


 今日の発言者の橋本大二郎さんが「自分の家の庭先のことだけ考えている政治家の行動を慎むべき」と仰っていましたが、この表現が的を得ていて私には大ヒットでした。

 ということで、改革派首長の存在が議会や議員の改革に大きく寄与することは言うまでもありません。が、実際のところはどうなんでしょうね?最初のうちは反発するものの・・・次第に議会や議員が改革派首長に飼いならされているのではないかと思えてしまう部分もあり、やはり、地方議会改革は‘議会発!’でなければ本質的な部分に根差す(最も重要なのは「議員の意識改革」)ものにはなっていかないように感じた次第です。
 なぜなら、改革派首長が退任してしまえば「元通り」になることが目に見えている気がするので。

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2008年07月22日

議会改革は進むか?

 議会改革特別委員会も佳境に入りかけようとしています(まだ佳境とは言えません)。全部で13名のメンバーの意見を集約をしていくというのは正直、簡単なことではなく・・・・委員長の苦労は続きます。

 ということですが、委員長は議会改革に対する熱意が漲りすぎて、半歩先を歩くのではなく・・・・・半歩以上先を小走りしてしまう傾向があり、副委員長の私もついつい引きずられ気味。そのために「委員長は頭もいいし、切れるし、すぐに考えがまとめられるかもしれないが、周りの委員全員がそういうわけにはならない。」(今日の意見交換である委員が発言したこと)という状況があることは否めず。「そもそも、議論の進め方と手続きのあり方」に疑義の声もあり。副委員長の私としては本日の議事進行もとりあえずは無事に終了したことにホッとしています。


 常任委員会などで市長からの提案事項を粛々と審査するのであれば、委員長はただの「司会者」に徹すれば事足りる場面も多いですが、特別委員会の委員長という役回りはある意味「叩かれ役」になれなければ務まらないのかもしれません。「Aという意見もBという意見もCという意見もたてる」ということを見せ掛けだけでするわけにもいかず、キャラクター豊かな議員たちの意見をとりまとめ、「ガッチャンコ」して創造していく作業の中心にいることが求められるので。

 何と言うか、今日の特別委員会の状況を的確に伝えきることは正直とても難しい。


 要は・・・・議員どうしの議論や意見交換には微妙な心理的な駆け引きもあり、そのパワーバランスやらに微調整または軌道修正をかけながら進めているといえばいいでしょうか?私は副委員長として委員長の補佐をしなければいけないわけですが、何をしているのかと言えば、委員長とその他委員との狭間で「行間を読む」かのように、言葉には表現されていない空気や雰囲気を読み取るだけで精一杯。かなり冷や冷やしながら、議事進行を見つめていました。


 なので、色々あっても、一応無事に議事が終了できたのでホッとしたわけですね。途中で議論や意見交換が空中分解してしまうことだけは回避できて良かった・・・みたいな心境かも?!私が議会改革特別委員会の活動を積み重ねながら確信したことは、特別委員会の委員長は「やりがいのある職務」ということです。・・・・その職務たるやスマートでもカッコいいものでもありません。「特別委員会委員長」という聞こえのよさとイメージとは真逆の役回りです。(なんて言ったら言い過ぎ?!)


 ということで、「私」にとって今日の議論でポイントになるかなと思ったことを列記します。

○議会改革の目標や理念・・・・自治体議会の特性を(合議体であること。住民に最も身近な議会であること。)をもっと活かせるように!→「汝その価値に目覚めよ!」(小林さんの名発言!)

○二元代表制を実質化・・・・議会の監視機能を強化していきましょう!(議会の召集権を議長に。閉会中には議長を通じて市長への文書質問ができるシステムを。通年議会という手法も導入できるのでは?)→議会を代表する立場である議長(副議長)の役回りが非常に重要になってくる。その在り方と任期(議会人事で今は2年交替という慣例・申し合わせ・密約になっているが、実は法律では4年と定めてある)と選出方法を改めて検証しなおすことが必要。

○議決事項の追加・・・議会がきちんとまちづくりに責任を持つためにも各種基本計画なども議決事項にしていくべきではないのか→しかし、調査能力に欠けている現状などであれもこれも議決事項に加えればいいというわけではない。冷静に判断すべき。また、議会が果たすべき責任とは何かを確認しあい、議決事項を追加することの妥当性を議論すべき。

○予算と決算・・・予算・決算をしっかりと連動化させていくべき。そのためには議会に常設で「財政委員会」「財務委員会」的なものの設置を検討できるのではないか。→議会・議員の調査能力との兼ね合い。また、地方制度調査会(国)では議会選出の監査委員の選任に対しても否定的な見解があるが、議会選出の監査委員の役割を再認識し、法律が改正された場合を見越して、議会が「監査」に対してどのような立場で臨んでいけるのかを議論すべき。

 これ、まだ全体で議論しなければならないうちの4分の1未満の部分。それに、論点を深めて深めて・・・という議論にまでは至っていないのでまだ核心部分にはなっていないです。でも、ずいぶんと傍聴席から見ると面白い議論になっているのではないかと思います。なので、冒頭に書いたように議会改革特別委員会もある意味で「佳境」に入りかけているということで。


 でも、多摩市議会で議論している内容って、別に多摩市議会に限らず、どこの自治体議会で議論しても当てはまるスタンダードなことばかりだなあ・・・としみじみ感じている私です。でも、多摩市議会では議論できていることが他の自治体議会では箸にも棒にもかからないなんて状況があるようで、そこからすれば多摩市議会は決して進んではいないと思いますが、健闘しているのかもしれません♪

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2008年07月14日

議会改革が進む足元では・・・・?

 今日はストックマネジメント(資産管理)計画と公共施設の配置のあり方特別委員会が開催されました。

 6月定例会の最終日に第2回目の中間報告書が公表されています。この中間報告書は「やまばとホール」の存廃について言及がなされており、「やまばとホールに関しては、本報告書をもって最終報告」という位置づけになっています。
 実は昨日、民主党TAMAで議会後の市民との懇談会を開催したのですが、「そもそも上記特別委員会の設置目的は「やまばとホール」の存廃を決めるものではなかったはず」「一般論が個別論にすりかえられて、お茶を濁して終わりになってしまう危惧を抱いてしまう」という市民からのご意見をいただきました。同感です。この委員会は「やまばとホール」の存廃に意見を述べるものではなかったはず。私たちの会派としても委員会の目標とすべきは「公共施設そのもののあり方の見直し(縮減)」だと思っていますし、それが議論できるものと期待をかけてきました(あっ、過去形)・・・・今も期待しています。


 というわけで、今日の特別委員会では今後の議論の進め方を含めて、各会派の意見をとりまとめる必要があったので昨日の懇談会終了後に私たちの見解を下記のようにしました。  

☆現在、行政が設定している10のコミュニティエリアまたは中学校通学区域を単位として、その区域内におけるすべての公共施設において実施・展開されている事業の洗い出し作業をする。
→それによって、同じ区域内で同種同類の事業の展開を明らかにすることができる。
  別々に事業実施することの妥当性、必要性を判断し、できるだけ整理統合することを考える。
→整理統合ができるのであれば、事業総数を減らすこともできる。施設そのものの機能統合もできる。
→公共施設の縮減へ
 

 さて、この私たちの見解のみならず、他会派からの意見もあり、今日の委員会ではさぞ活発な意見交換が進んだのかと期待をしていたのですが・・・・傍聴ができなかったので状況報告を伺ったのですが・・・・私の期待していた議論の展開にはならなかったようです。


 「お互いに主張し続けるだけで何も決まらないで議論が終わってしまう会議」(って「CHANGE」の朝倉啓太の言葉♪)


 客観的に傍聴席から見ていると、そういう印象もあるらしいです。しかし、今後の議論の行方に期待したいものです。
 何せ、多摩市議会は市長に相対する機関としての存在価値や存在意義を再確認するために議会改革に取組んでいるわけで、「議会として」にこだわって互いの主張を認め合いながら、議論もするし、結論も出していこう・・・・って目指している途上ですから。


 議会改革を進めている多摩市議会の「理想と現実」?!・・・・議会改革は仮想の世界ではないはずなんですけど。・・・・・前向きに取組むのみ。

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2008年07月09日

多摩市議会は進んでいるのか?!

 NPO法人多摩住民自治研究所・地方議会研究会が主催をした第1回の三多摩議会改革フォーラムに参加をしました。多摩市議会からは議会改革特別委員会の安藤委員長が発言者になっていたこともあり、なんと・・・・議長も入れたら11名の参加(安藤さんを含めたら総勢12名)!さらに多摩市議会ウオッチングの会メンバーも2名が参加していたので、会場内の「多摩市民比率」高かったです♪(ちなみに全参加者合わせると約70名ほどで大盛況でした。)

 安藤さんは多摩市議会の議会改革の取り組みについてポイントを抑えながら説明をしていました。そもそも自治体議会は一律に論ずることができず、地域の風土や文化その他によってものすごく差異があると指摘していたのは本当にそのとおり。


 正直・・・・多摩市議会の取り組みについて説明を聞いていた他市の参加者からは「ため息」が多くもれていた気がします。


 議会の改革ってつまるところ「議員改革」。安藤さんが議論する議会、討議を活発にし、創造的な意思決定のできる議会に変えていくためには「フェアプレーの精神」こそが必要だと協調をしていて、パフォーマンスではなく、党利党略ではなく、公正さが必要で、相手を認める力量が必要で、市民の利益に関係ない自己都合(票集めのための)だけを持ち込まないで、そして調整力、多数決での決定したことに潔さを持つこと・・・・すべての議員がこのような姿勢を持ったなら、いわゆる想像に難くない市民の議会に対するマイナスイメージを大きく脱皮できるような気がします。


 そのフェアプレーなるものを実践できているかどうかは・・・・・・市民に評価してもらうしかありませんが、「議論できていない議会」でフェアプレーを行う場所すらないのが実情?!


 今日はえらく多摩市議会が議会改革先進地のような光を放ってしまったのですが、それはまだ‘かすかな光’であって、全然磨かれているものではないんです。
 でも、勘違いされてしまったかもしれないなあ・・・・・。何と何処を比較をし「議会改革が進んでいる」と判断できるのか・・・・その基準もよくわかっていませんし、私は私なりに考える「議会改革」が進んでいるとも思っていません。
 が、少なくとも私がイメージする「古めかしさ」からは一歩脱しているのかな?っていうことだけは思います。私は「古めかしさ」っていうのは、年期入った長老議員が「波風立てるのやめてくれ!」と改革に対する抵抗勢力になっている状態だと思っていますが、少なくとも「今のままがいい」と守りの姿勢で議会や議員の活動を捉えている議員の声は聞こえていません(内心はわかりませんが、表面化していないです)。


 ところで安藤さんともう一人、小金井市議会の小山副議長からも議会改革の実践報告がありましたが、小金井市議会の改革もかなり有名どころ。小金井市には市議会ガイドブックがあるようですが、多摩市でも同様のガイドブック作成をしてはどうかと思いました。横須賀市議会を覗いたときにも議会紹介・案内の小冊子が準備されていましたが、とてもわかりやすい内容でした。私たち議員が市民に市議会をわかりやすく解説してみるとどうなるのでしょうか?
 もしかすると、私たちがいかに日常的に市民には理解不能な「業界用語漬」になっているか自覚することができるのかもしれません。本当は議会ハンドブックの作成など市民と一緒にやると面白そうですね。そうすれば、私たちの意識がいかに市民意識とかけ離れているのかも実感できて一石二鳥かも。

 それにしても、このような場に集まってくる人々(多摩地域の議員がほとんど)の意識はとても高い!もしここにいるメンバー全員で構成している議会があったら?そこではどんな運営が行われ、どんな政治が想像されているのでしょうね。
 ここに参集した人々で「議会改革プラン」をつくったら、どうなるかしら?・・・・・絵に描いた餅にならないようなプランにできる?!

 何はともあれ、多摩市議会は多摩市議会なりに進んでいきます。大事にしなければならないのは、「議会改革をパフォーマンスに終わらせない」ということ。「身の丈にあって」背伸びしない改革を進めながら、だんだんと市民の求める質向上に努めていかなければならないでしょうね。いくら高邁な理想を主張したとしても、そのことを議員が実践できなければ全く空しい限り。全議員の意思統一が改革の肝です。

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2008年07月07日

議会改革は進むか~具現化が難しい?!

 今日は議会運営委員会がありました。議題は決算特別委員会の運営をどうするのか、議員研修のこと、視察のこと、そして議会改革に向けた検討課題について・・・他。

 決算特別委員会の運営については例年に倣って「理事会」を設置。昨年度の反省を踏まえて、理事会において議論をし、よりよい決算審査と行政評価ができる手法を開発(?)することになりました。ちなみに正式決定となるのは後日になりますが、予め代表者会議で決定しているとおりに決算特別委員会の委員長・副委員長ボストは交渉会派(3人以上)の持回り制なので今年は委員長が共産党から小林議員、副委員長が生活者ネットから武内議員になりました。

 議員研修と視察については日程と内容が確定しました。議員研修は8月5日の午後となり内容的には「公共施設のストックマネジメント」・・・・かなり専門性高そう。視察は福島県の須賀川市議会「議会広報」と会津若松市議会「議会基本条例」になり、11月13日~14日の1泊2日での行程となります。
 委員会で視察に行き、メンバー全員が同じ場を共有し、その後に意見交換をする・・・という時間は重要な公務だと思っています。しかし、まだまだ低年齢の子どもを抱える母親にとっては1泊のハードルはとても高いのが少し憂鬱・・・・・。

 数年前までは議会も緊縮財政を認識し、視察も「日帰り」での実施でしたが、やはり、近隣のみに限ってしまい視野を狭くするのではなく、有意義な情報を得るためには視察先を全国に拡大することも必要だとの視点(?)で昨年から1泊2日の宿泊視察が復活しています。そのことは否定するものではありませんが。


 それにしても須賀川市の議会広報についてホームページで見ると、かなり多摩市議会の「市議会だより」にはない要素がありそう。例えば会派での視察など会派の活動報告なども掲載されているようです。ここは多摩市議会のものと比較したら斬新です。市民にタイムリーにそして市民が知りたい情報を届けるためにどうすればいいのか・・・・「読みやすさ」「気軽さ」という視点と、議会で議論された内容を紙面の限りがある中で的確に掲載していくことの重要性「お堅い」との組み合わせをバランスよくしていくことでしょうね。
 私としてはまずは「市議会だより」の認知度をあげるために、たま広報の発行日(新聞折込日)にあわせて発行することを提案したいと考えています。市議会だよりは定例会が終わってから一ヵ月後くらいの日曜日が折込日。しかしほとんどといっていいほどに認知されていないのが悲しいところ。しかし「たま広報」の場合には5日ないしは20日が原則で、市民もちょっとは留意すると思うのです。そこで、議会だよりの発行日もたま広報にあわせることによって、少しは「知られるようになる」と考えています(甘い見通し?)。いずれにせよ、「議会だより」の存在に気がついてもらうことを優先したいものです。


 で、もちろん、議会だよりの内容も充実していかねば。今日も「そもそもの議会だよりのありかたを議論すべし」との発言がありましたが、私はそれには賛成です。例えば以前から指摘されていることですが、市長の提案した議案に対する賛否の態度をすべて明らかに示すべきと言う意見もありますし。根本的なところで見直せるものがあれば見直しながら、紙面内容の質的向上を図りたいですが・・・。どうなることやら。紙面内容の見直しについては、他市の議会の発行物を収集して見比べるとか・・・調査してみることもいいかもしれません。


 これは議会改革に向けた検討課題の一つです。また、今日の検討事項だった議会活動PRのための掲示板の設置については、市内の公共施設にある既存の掲示板の一角を利用することが可能であるのかどうかその他少し調査をすることとなりました。「議会の動き」を市民が目にする機会を増やしたいという方向性では一致しています。


 「方向性の一致」=「即実行」にはならないところが難しさ。実行するに当たっての具体的なプロセスや内容に対しては当然ながら全く考え方が異なる場合もありますし。合議制で進めているので、「意見が食い違いました」・・・・「議論終了」・・・・・「結局、何もできず」なんて、ゲームオーバーみたいにならないようにしたいと考えます。


 具現化するところで、またひと手間ふた手間と意識の共有を図っていくことための時間を要しそう。民主主義のコストとしては必要だと断言できるものだといいですし、市民からもそう評価してもらえるかどうかが肝ですね・・・・・。

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2008年07月01日

議会改革は進むか?

 議会改革特別委員会が開催されました。今後のスケジュールをにらみつつ、今日から委員会全体で議論をとりまとめ、分科会で出された意見も踏まえ、各委員の考え方を集約していくことになりました。
委員会のメンバーは個性豊かすぎる13名(今日は欠席者が3名いましたが)といっても過言ではないと感じていますが、そもそも「どうやって議論を進めていくのか」という手法のところからも意見の違いがあるために、「進め方どうすべし」という地点から話し合いをスタートしなければなりません。

 傍聴席からは「何で、議員たちはそんなつまらない議論に時間をかけて、本論に入ろうとしないのか。」と半ば呆れ顔?

 しかし、民主的にていねいに議論を重ねるということは時間もかかりますし、遅々として進んでいないように思うけれど・・・「でも進んでいる」ということなのかもしれません。


 共産党の橋本議員が「全部を完璧に解決してから、進めようと思っても進まないわけで、私たちができそうなところをほんの少しのことかもしれないけれど、変えていくことが必要なんじゃないか。」って意見を述べられていたことには同感でした。さすが経験重ねた議員さんからの発言だって思いました。


 で、今日は・・・・中には渋々協力してくださった方もおられますが、意見交換がなかなか活発に進んでいかない雰囲気を打ち破るために、いわゆるKJ法のワークショップ形式により議論を進めてしまいました。こんな形で市議会で意見交換を進めたのは多分初めての試みだと思います。
 「私は起承転結をきちんとつけた文章で物を考えることが必要だと思うので、このような手法で議論をすることにはあまり賛成ではない。」とおっしゃた方も最後まで快く協力してくださいました。


 何せ、「徹底的に議論をすべし」「議論を深めるべき」ということは委員会を開催するたびに、各委員が口々に発言し、意欲をちらつかせるところでもあるわけですが、じゃあ、実際に「何について」「どこの部分を」「論点について」が定まらず、いつも議論の内容はスポンジ状態のまま。そこで、一体どこに私たちの問題関心があり、今後重点的に議論を重ねていかねばならないのかを明らかにすることが必要でした。


 そのために手っ取り早く集約できるのがワークショップ。現時点でとかく思いついていることを書いて発表することだと思ったわけです。事前に何の打合せも準備もしていなかったので、事務局職員の方の手をちょっぴりだけ煩わすことにもなりましたが、「議事録にどうやって記録をするのかわからないから、ワークショップをやるのはちょっとやめてほしい。」と言われなくて本当によかった。おそらく一昔前なら四角四面に「そういうやり方は議会に相応しくないです。」と言われそうなので。


 こうしてワークショップ形式に切り替えて、かなりの意見が出されました。「市民に信頼される議会」「日本国憲法と自治基本条例をよりどころにする」「二元代表制の一翼を担うに相応しい議会」という改革目標的なところから、議会の権能を高めるために「議会での議決事項を追加」「議長権限を強化」すること、そして「討議する場づくり」「市民が参加する場づくり」という視点からも多数の意見がありました。何よりも議会を支える事務局に対しての要望は高く、「人員体制の充実」、「議長人事権の実質化」「人事査定・評価の独立」など機能充実を求める意見が多数上がりました(これは市長と切磋琢磨できる議会をつくるためにも市長に強く要請しなければならないところ)。あとは、「会派制をなくす」という意見などもあり。
 ようやく少し論点が見え、具体的な議論が進んでいきそうな兆しだけは感じたところで終了しました。

 あっ・・・・これらの意見交換は何のためにやっているかと言うと、私たちはとりあえず特別委員会の名称にもなっている「議会基本条例制定をめざす(議会改革特別委員会)」ことにしているので、最終的に条例を制定につなげていくためには、どんな内容を条例に盛り込んでいくのかを確認するためです。実は、これまでにも「討議グループ」「公開グループ」という分科会方式である程度まで改革すべき論点整理はしてきたのですが、そこから次のステップで「条例づくり」に進んでいくためには、改めて問題意識を確認しあう必要性と私たちの目指したい議会像を共有化していく作業が求められます。とかく・・・・先にも書いたように、個性豊か過ぎる議員のみなさんの意見をとりまとめるのには一苦労します。「賛成」か「反対」かという議論をするのであれば簡単なのですが・・・・・。

 「ワークショップを取り入れた感想については・・・・?」

 私は結構面白かったけれど。心の中では「冗談じゃないよ。」と思ってもお付き合いしてくださる心の広い方が多摩市議会には多いことに感謝しています。議会改革は少しずつでも進めていかなければなりません。

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2008年06月20日

6月定例会 議会運営委員会

 いよいよ6月定例会も最終日本会議を迎えます。それに先立ち、議会運営委員会では議事日程や議事内容確認し、決定しました。今回は、静々と行われた定例会だったので、混沌とした雰囲気はなく最終日も滞りなく終了を迎えると思います。
 

 というわけで、上記最終日の議事日程だけを決めると同時に・・・・次回9月定例会の予定までも概ね決定してしまうのが本日議題の一つ。まだ終わらないうちに次の予定が示されるなんて~・・・って感じです。


 9月定例会は決算特別委員会も開催されます。閉会中になる7月8月ですが、休む暇はありませんね。なぜなら決算特別委員会の運営方法など準備しなければならないことも山積みだからです。


 ところで、多摩市議会の決算特別委員会のやり方というのは、全国からも注目されているのです♪昨年・・・副議長の安藤さんが全国市議会議長会の研修会にて発表をしたところ大反響・・・・・多摩市議会への視察申込みは増加の一途。例えば、私も参加する予定のフォーラムでも多摩市議会の決算の取組みが紹介される予定になっています(って、実は議長の藤原さんも議会改革分科会で発言するんです。多摩市議会の取組みが先駆的、先進事例として評価されているのかも?!)。
 つまり、何気に・・・多摩市議会は市民にはまだまだ認知度が低いものの孤軍奮闘中で色々とチャレンジしてきたとも言えるのかな。


 しかし、果たして・・・・決算審査の取組みがどのくらいの成果を上げているかと言えば、疑問の声が上がっていることも事実。もともと何か答えがあったり、完成モデルがあるものではなく、単によりよい議会のパフォーマンス向上を目指そうとする取り組みに過ぎないとも言えてしまうので。常に試行錯誤の産物と受け止めることが可能です。

 ですので、今年度の決算特別委員会についても従前通りに淡々と進めていけばいいわけでなく、昨年度よりももっと決算審査が有効に生かされるようにすべく取組みに改善を加えていかねばなリません。オタオタしているとあっという間に9月になってしまいます。とかく昨年度以上のパフォーマンスが出せるような手法を編み出す必要性についてだけ議員の共通認識があるので、今後9月までの2ヶ月間にある程度まで決算特別委員会の運営手法やらも検討を急がねばなりません。一度の議論だけで結論が出せるような簡単なものではないのです。


 ・・・・・・・・そんなこんなで、議会では常任委員会が勉強会を開催したり、調査活動を進めたり、議会改革特別委員会、ストックマネジメントの特別委員会・・・・・・さらには決算特別委員会の準備やらも加わるので議会事務局は大忙し。職員には心の中で「どうもありがとうございます。」と頭を下げながら、さらに忙しくさせてしまう私たち議員。

 うーん・・・・これが議会の活性化なのだろうか?たぶん・・・そうなのだと思います。議会事務局職員の増員を考えたいものですね。そうしないとこれ以上に忙しくはなれないような気がします。市長は議会と「切磋琢磨」(市長の座右の銘)したいとおっしゃっているのですが、心から議会に切磋琢磨の相手になって欲しいとの気持ちがあるのであれば、ぜひとも職員の増員をお願いします。


 さて、一点ご報告。今日は毎年恒例の議員研修についても話題になりました。今年度は「ストックマネジメント」をテーマに専門家に話を伺うことになりました。ちなみに議員研修はだいたい講演会形式で進めてきましたが、「市民からはぜひとも傍聴させて欲しい」という要望にどう応えていけるのかが議論に。しかし、傍聴の必要性を感じないという意見もあったので、また今年度も市民からは「密室」と批判される議員研修のありようを前提にしか議論されないことがいささか残念(忸怩たる思いになるが)。まさにここは「議会改革が進むか?」・・・・との不安と懸念材料になっている部分の一つだったのですが、今年も「開かれた議会」に近づけず?!(議員研修を公開したから「開かれた議会」になるとも思えない・・・というのもまた事実かもしれませんが)

 週末にかけて、雨模様ですね。明日は多摩ニュータウン学会の総会と会員向けの研究会です。研究会はご関心のある方であればご参加いただけると思います。

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2008年06月18日

6月定例会 議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会

 「議会改革は進むか?」シリーズです。

 今日の議会改革特別委員会では今後の進め方についてを中心に意見交換をしました。もしかすると、今頃になって「今後の進め方」を議論している様子が滑稽に思われる節もあるかもしれませんが、よりよい議論を進めていくためには「手続き論」の部分もとても重要で、何しろ13名という大所帯で特別委員会の運営をしているので、委員どうしの足並みがばらばらにならないよう、絶えず立ち止まって到達点を確認しあう作業が欠かせないと思っています。

 「当然わかっているだろう。」とか「理解していて当然だ。」というのは通用しないと思ったほうが正解。とかく、合意形成の積み重ねはていねいにしていかねばなりません。


 そもそも「議会改革」に対して思い描いているイメージやその内容についても千差万別。しかし、出前委員会や分科会における議論を通じて、ずいぶんと共通点を見出しつつあるのが今の状態です。
 

 議会改革は一部の議員の力だけで行えるものではなく、全議員が一致できて初めてなし得るものであると思います。なので、私たち特別委員会の目指すところである「議会基本条例の制定」についても最終的には全会一致、満場一致での可決していくことを目標にしています。「全員一致」で取組んでいこうという点に異論を唱える人がいないところが多摩市議会ならでは。議会運営などに関しては「合議制」を原則とし、議論を進めていく慣習があります。これは、時にまどろっこしくなる場合もありますが、しかし多摩市議会の良さにもつながっている面も大いにあるように思います。


 結局のところ、今日の議論は今後のスケジュールを確認したものの、条例制定の具体的時期を確定することはせず、まずは私たち自身が議会基本条例に盛り込みたい内容や議会改革に対する夢(と表現をしていたステキな議員さんがいた)を形にするための意見交換を進めていくことからスタートすることで決着。次回の委員会から議論をさらに深めることとなりました。



 ところで、午後からは討議グループ分科会の意見交換があったのですが、その中で悪名高き「全員協議会」のことが話題になっていました。全員協議会って、多くの場合には「議長のもとに、議員全員が一堂に会し、主として上程された議案の内容などについて、理解を深めるために設けている会議です。法律の定めによらない会議で、非公開で行われます。」(練馬区議会用語集・これはとても役立つページ)・・・・ということで、行政が議員全員に説明をする場であって、議員どうしが協議をしたり、意見交換をする場ではないそうです。通常議会の補足的に行われたりするみたいですね。定例会の事前に行われる会派説明みたいな感じ?


 いずれにせよ、「全員協議」という名に値するような、全議員で協議して意見交換をするような場を設けるのであれば、「全議員懇談会」云々と別途設置することが必要になり、そのように対応している議会もあるのだとか。


 実は、非公開原則の全員協議会ですが、多摩市議会の場合には全員協議会も傍聴可能にしています。でも、他の自治体議会では全員協議会は行政と議会側との密室会議で傍聴できないところが多いのが実情です。これは各自治体ごとに異なっているのかもしれませんが、市民には扉を閉ざすことが原則と言う点で、「怪しげな会議」としか言いようがありませんね。多摩市議会の意識としては「なるべく全員協議会の開催は行わない」という意識のほうが先行していて、仮に開催する場合にも(私も学校跡地問題、行財政診断白書、再構築プランをテーマにした全員協議会を体験したことがありますが)、市民にオープンなので、とある自治体議員からは「それって全員協議会の意味ないじゃん。」とか言われたこともあります。
 でも非公式な会議で、議事録など一切必要がない「裏・議会」みたいなものだとするとおかしいですよね。全員協議会までも公開にしているわけで多摩市議会の公開度合いは少し理解していただけるかもしれません。
 


 いずれにせよ、「議員全員で協議をする場」が全員協議会ではなく、「議員全員が市長と議会で、そして議員同士で不可解な協調関係?を結び、市民に公開をしない閉じられた場所で行政からの説明を聞いたり、意見交換をする広場」が全員協議会ということが改めて確認できた昼下がりでした。


 明日はこちらも非公式設置の代表者会議です。もちろん多摩市議会の代表者会議は基本的には傍聴可能です♪
 

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2008年05月27日

議会改革は進むか?

 議会改革特別委員会の全体会が行われました。メンバーは全部で13名。13名全員で議論をすることはなかなか難しいということもあり、2つの分科会(討議グループと公開グループ)に分けて進めている議論をお互いに報告しあいました。内容的には議員どうしがもっと議論しあう議会を目指すためにはどうすればいいのか?とか、会派問題や会期問題などをはじめとする議会内部の運営に大きく関わってくる討議グループでの議論の報告と、それから市民と議会との距離を近づけるという観点で情報公開や市民参加をもっと進めるための仕組みをどうするのか?を具体的に議論してきた公開グループの内容だったわけですが、互いの分科会での議論を受けて、さらに意見交換を深化させなければならないというのが一致した認識でした。


 分科会方式の良さは人数が少ない分、意見交換がしやすくなるため、方向性を一定程度見出すためには効率がいいのかもしれません。しかし、「分科会からの報告を聞いて、ちょっとだけしか質疑の時間がないので消化不良気味になってしまう。」という意見や「分科会での議論と同じようになってしまうかもしれないけれど、『おさらい』をするという意味で、みんなで議論を共有していくためにも全体会をもっと頻繁に開催していこう。」との提案まで飛び出すなど、もっと議論を深めたいとの欲求が・・・・。


 ‘もっと頻繁に開催する’・・・・走り始めちゃったら、やはり精一杯やらなくちゃいけない・・・・「忙しい云々」と言っていられずに進めていかなければならないところまでは来てしまったな・・・・という感じですね。出前委員会を開催して、ある意味市民にも「大見得切った」状態になっていることも、議員としての責任感に響いているところのように思います。


 これはとても「いい傾向」だと考えています。全体会で、さらに議論に「ひと手間」かけることは一見時間のロスに見えるのかもしれませんが、反復学習にもなりますし、とても意義があると思います。「そんな無駄なこと・・・・」と思われてしまう節もあるかもしれませんが、私としては「ていねいなプロセス」はスピードはゆっくりかもしれませんが、着実さがあるような気がしています。

 というわけで、議会改革特別委員会では出前委員会やそれぞれ分科会、全体会での意見交換があり、所属をしている議員も個々に問題意識を高めつつあるようです。分科会方式を取り入れたことで、さらに議論の必要性を実感できていることはうれしいことです。分科会での議論を全体化することに時間がかかるものの、そこに労を惜しんでいてはそもそも民主的に物事を運べなくなってしまいますね。なので、「いい傾向」です。議論する議会を目指す私たちにとって「手間隙かけて」の実践かも?!

 ところで、私には一抹の不安と気がかりが。というのも、少し目を転じ、今度は議会改革特別委員会の議論を議会全体、議員全体の議論につなげていくことを考えてみると、「あっ・・・それは特別委員会での話でしょ・・・・」なんて、最後の最後で躓いてしまうことはないよなあと。まさに、もう1ステップの議論の共有化と全体化が必要になってくるわけで、そこのプロセスをどうやって積み重ねるのかということですね。


 「議会改革は進むか?」


 今のところは「少しは進んでいるように思うけど・・・」と私は感じていて、今後については「急いては事を仕損じる」ことのないように歩んでいきたいものです。

 別件♪・・・・今日は昨年に引き続き「三多摩反核平和の火リレー」に参加しました。今年は多摩ニュータウン卸売市場から市役所に向かい、市役所で市長への要請行動を行った後に、再スタートでゴールの宝蔵橋まで。町田市から「平和の灯」を受け取って日野市に受け渡すというルートでした。聖火リレーみたいな感じ。去年は逆コースだったので、上り坂がきついと感じたんですが、今年は下り坂なので楽々完走しました。

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2008年05月26日

答弁者はどなた?

 今日は午前で一般質問の通告書提出締切。前回と同じく「21番」のくじをひいてしまって、開会から4日目の一番最後が発言順です。今回はいろいろ考えた挙句・・・質問は大きく2問です。かねてから議会でも話題になってきた①障害児(者)等の歯科診療体制について、それから学校の保健室のことを調査してわかったことをもとに組み立てた②市長は学校現場をどのように把握しているのかについて・・・ということにしました。

 早速、私が通告書を提出したと思ったら議会事務局長が飛んできました。「すみません、ちょっと調整させてください。」


 「多分、何か言われるはず♪」と思っていたら、案の定予想通りの展開に。「答弁者のことでちょっとご相談が・・・・・」

 「言われると思いました。」と私。


 実は、②の質問は「市長は」というところが大きなポイント。あえて私は答弁者に市長を指名しておりました。本来教育行政に関することは教育長の答弁範囲。議会事務局長の説明でも「答弁の役割分担」とのことでした。


 教育長は現場を把握していて当然・・・・でも果たして市長は?「一体、市長はどうなのか?」ということを聞きたくて質問を組み立てているという意図があり、ちゃんとそこを汲み取ってもらいたい!わざわざ事前通告書の中でも「 本来は教育長に答弁を求めるべきことかもしれませんが、政治家である市長に対し、学校現場をどう捉えているのかをお尋ねしたいと思います。」とお断りさせていただきました。わざわざ、市長に聞きたいということなので、これは教育長に答弁をされてしまっては困るんです・・・・・。


 さて、どうなることやら?
 


 気配り抜群な議会事務局長は「答弁者について「教育長及び市長」としていただくとか、いかがでしょう?」とご丁寧な提案もいただいたんですが、どっちにしても教育長側と市長側とは答弁を事前調整するはずでしょうし、「市長から聞けば十分♪」って私は思っていることを伝え、今回については「あくまでも市長からの答弁が欲しい。」と返答しました。


 私って何だか性格が悪そうに思われるのかもしれませんが、市長は公約の「『いきいき多摩』をつくります」の中で「子育て子育ちの支援と教育の充実」をあげているわけで、教育環境の充実に思いはあるはずなんです。現状を分析して、そして政策にしていくわけなので、その観点を伺いたいと思っています。そこを「教育委員会に任せている。」ということではいまいち。もちろん政治的な中立性や公平性もあることは確か。だけど「こんな教育にしたい!」という思いを全く語ってはいけないということではないはずです。少なくとも教育内容には言及しなくとも、今の学校や教育をどんな風に捉えているのかは語ることが可能なはず。


 なので、そこをぜひ聞きたい!・・・・・・あとは議会事務局長の力量に期待♪


 私に「本来は、教育長が答弁者ではないのでしょうか?」と言うかわりに、「ぜひとも、議員たっての希望に沿ってお答えをお願いします!」と市長の合意と納得をとりつけてもらいたい。


 議会事務局長は「今までの慣例というか、教育行政は教育長が答弁することになっていますし、市長としてもそこまでなかなか踏み込んで答えるのは難しいかと・・・。」との話でしたが、「そんなこと言っていたら、議会改革にはなりませんから。」としか言いようがありません。局長は議会のための、議員のための事務局のトップであって、市長部局に所属する職員ではありませんので♪局長の頑張りと踏ん張りに・・・・市長に拝み倒してもらいたいものです。

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2008年05月21日

議会改革は進むか?

 議会改革特別委員会公開グループの分科会でした。出前委員会3回終えたばかりということで、気持ちがHot!なうちに議論ができるというのはうれしいことです。

 今日は来週の全体会に向けて、分科会での議論に一定の方向づけをと考えていたのですが、前回の分科会と同様に取り留めない意見交換を進めました。こういう取り留めなく議論をしている様子って議会の姿としては結構大事かなと思っていて、賛成か反対かと結論づけするための論議ではなく、現時点で「more better」での一致点を見出すために意見を出し合うことは必要だと思います。


 「議論する議会を目指す」・・・・なんてことを堂々と言っている議会改革。

 でも、これってよくよく考えると、とってもおかしい!なぜなら、議会ってもともと「議論をする場」なはずなので。


 ですので、今、私たちが取組んでいる議会改革というのは「あって当然」の姿にしていこうという改革で、実は「改革でもなんでもない!」のかもしれませんね。そんな思いに駆られている私です。

 さて、今日は「議会だより」について「市民にもっと読んでもらえるような紙面づくり」「市民が手に取りたくなるような広報誌」という点から、陳情や請願ではない市民提言のルールづくりの是非をめぐって、議場で市民が発言をする・・・ということにまで議論が及びました。でも、今頃になって「議論する議会を目指す」としているのと同様に、現行のルールを生かしきれていない部分もあるのかもしれません。例えば、陳情や請願のなかには、政策提言にもつなげていけるヒントがたくさんあるような気がします。現行のルールではなく新たに取組むべきこと、現行のルールでも私たち議員の取組み姿勢によって取り扱いの方法を大きく変えることができる部分があるでしょう。どれもこれも、最終的には「改革の真ん中には自己改革」(折戸議員の発言)ということで議員の‘構え’にかかっている問題になるのだとつくづく感じます。
 市民の方にとっては「ようやくいまごろ」「何をいまさら」・・・なのかもしれませんが、やっとここまでたどりついた・・・という感をいただいている議員さんも少なくないことを思えば(私のことではないです。私以上に長い間、議会の中で苦労を積み重ねてこられた先輩諸氏のことです。私なんてまだまだ比じゃありませんので)、それくらい「改革」って簡単ではないことを思います。これは議会に限らずのことかもしれませんが、「今の体制でもやっていける。」とあれば、何も苦労して汗することもない・・・・・「守り」の姿勢になりがちなのが人間なので。


 時代環境、社会の変化・・・・その中で私たち議員の意識が大きく変容を迫られている。「守り」ではいられなくなって今につながっているのだと思います。そんな環境社会の変化をつくっているのは市民だと思います。市民全体の意識が変わってきた証かもしれません。「遅々として進まず」と見切りをつけられることないようにしっかりと市民意識についていけるか?問われます。


 ところで、以前横須賀市議会に訪問したのですが、そのときに市民・傍聴者が手に取れるパンフレットがありました。議会のことを知ってもらうための小冊子を議員が編集してみるという作業も面白いかなと思ったりします。久しぶりに横須賀市議会のホームページを開いてみました。参考になります。

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2008年05月18日

議会改革は進むか?~出前委員会最終回♪

 昨日は聖蹟桜ヶ丘のヴィータホールにて出前委員会を開催し、3回にわたる市議会初の試みが終了しました。昨日は他市からの来場者も多く、そして行政関係者もいらっしゃいましたが全体では77名の参加者でした。


 何と言っても250人収容できる会場が広すぎて・・・・空席が目立ちました。参加者数としては多摩センター、永山の2会場よりも若干少なめかもしれませんが、会場の規模によってこんなにも印象が変わることを痛感しました。
 今日の出前委員会では報酬額、それに関連して期末手当の在り方について、議会だよりについて、議員の人数を縮減することについて、議会運営については一般質問のあり方について、傍聴者への対応について、常任委員会の活性化について、夜間・土日議会について、傍聴したくなるような告知について、個別課題を取り上げながらも議会の監視機能がきちんと働いているのかについてなどなど多岐にわたるご意見をいただきました。


 個人的に面白く拝聴したのは「こんな議会にしたい!」ではなく「こんな議員になりたい!」とタイトルを変えたほうがいいとのご意見。さすがに私たちは冷や汗、会場からは賛同した拍手・・・という様子でした。「中味のある活動を。」「もっと勉強をすべき。」「専門性を高めるべき。」「議会中の議員の態度が悪すぎる。」などなど。
 また、傍聴をした感想として、もう少し市議会の議場に工夫が欲しいと言うご意見も。傍聴席を高くして前方を見えやすくして欲しいというものもありました。

 「こんな議会」を語る以前に私たち議員の在り方が本当の問われていると言うことなのでしょうね。でも、実は・・・・それについては重々承知をしていて、市民の厳しい指摘やご意見をまずは受け止める覚悟ができているからこその「出前委員会」なんです。

 でも、市民の方の議会を見つめる眼については非常にレベルが高い感じがしました。「行政との緊張関係がなければ政策的な発展はない!」とのご指摘は本当にそのものズバリですね。そしてまた、何と言ってもありがたい意見!・・・・それは議会事務局のことにまでご意見が及んだのです。私たちの活動を支える事務局がいかに重要であるのかを感じ取ってくださる市民の存在は心強い限り。それに対するコメントをしてくださった橋本議員も「議会が出前委員会をやるなど頑張れば頑張るほど事務局の仕事も増えていくのが現状。」と指摘するように、議員の中でも議会事務局の人手不足で「職員の疲労」に対する心配の声があがっているのが事実です。


 さて、他市からの来場者で他市で議員をやっている方からは出前委員会について「多摩市議会は勇気がある。自分のところでもやりたいけれど、なかなか難しくて、素晴らしい。」という趣旨のご発言をいただいたのはありがたい限り。市民にとって、このような取組みは「遅ればせながらの遅すぎる」ものかもしれませんが、他地域からの視点でご意見をいただくと見方を変えていただける部分もありそうですね。「自分たちすばらしい!」と自画自賛をするわけではありませんが、実際に他市議会などから見ると「先進的」であることは間違いがないので。
 さすがに、議員さんだけあり「議会モニター、議会オンブズマン」というご意見をいただいたわけですが、市民の方に対し・・・・議員がどれだけ活動をしているのか、ここの議員の活動についてもしっかりと市民が議員・議会をチェックして欲しい・・・という呼びかけまでしていただけありがたい限り。


 私たちの出前委員会の取組みも「単にやっただけ」で終わらせてはなりません。市民には何らかの期待を持ち帰っていただいたようで、その意味でも私たちの今後の取組みをしっかりと見守り、見届けていただければと思っています。なので、出前委員会が終わったからといって「ホッとしていられない。」ですね。何よりも、議会改革特別委員会のメンバー以外の議員との意識共有を図りながら進めていかなければならないですから。


 一気に理想形を目指すというよりは、議員個々人の意識を相互に確認しあいながら、一歩一歩前進していきたいものです。

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2008年05月16日

明日は出前委員会最終回です♪

 今日は議会改革特別委員会の討議グループ分科会が開催されました。少しだけ傍聴をしたのですが、あとは市内各地へとヒアリングに行ってきました。一般質問を作成しなければならないので、関連した活動をなさっている方にお話を聴くのが一番です。


 短時間の傍聴でしたが、討議グループの分科会も活発に意見交換がなされていて、特に「調査活動」という点については議員個々人のアビリティを高めるということへの言及もありました。既に終了した2回の出前委員会でも「議員が勉強する」「議員が能力を磨く」という個々人のスキルアップに対する要望も多く、私たちが単に地域の要望を伝え届けることではなく、大局的な見地から物事判断していくために必要とされる力をつけていくことの必要性が指摘されていたと思います。個々人の力を結集することで議会全体の総力アップにつながるのはもちろんのことです。
 今日の意見交換では「多摩市議会としての人材育成システムをどうつくりあげるのか」という論点が出されていましたが、一年に一度きりの「議員研修」と称する研修会(予算は10万円)だけでは人材育成をすることは難しい。それをシステム化するというのがまた難しい。会派などに所属をしている議員の場合には先輩後輩の関係が多少なりともあり、そこでいろいろなことを伝授してもらえるわけですが、一人会派の場合には心細さがあるというのは正直なところ。特に、初歩的な議会運営のことであってもわからないことが多いわけですから。

 
 私は市議会としての人材育成システムがどう設計されるのかイメージがつかめないのですが、多摩市議会のイロハみたいな議会運営に関わる部分云々での研修をプログラム化することは可能かと思います。ただ、その前提には議会の運営の在り方にはスタンダードなものもあるかもしれませんが、その時々に対応が図られていくことも多く、決して固定化されていないということです。また、それとは別に「地方自治法を学ぶ」というくらいに大きなレベルになったなら、法改正のあったごとに関連する部分を学ぶということもあるかなとは思います。
 でも、やっぱりそれ以外の部分は個々人の議員さんに委ねられていいのかもしれないと考えていて、どうやって自分磨きをしていくのかにも議員個々人の個性とやり方があるのかなと思います。


 全議員研修という形ではなく、例えば「勉強会」と揶揄されることもありますが、現在、建設環境常任委員会が取組んでいるように一ヶ月に1度ペースで次回のテーマを持ちながら常任委員会を開催していくことで、そこに所属している議員は必然的に知識その他を持たなければならない・・・という状況をつくることも一つのやり方かと思います。議論をするためにはそれなりに知見が必要になり、多少なりとも議員は勉強をしている(これが不十分?!)とは思うので、委員会レベルの活動を活発化することが人材育成システムにはならないかもしれませんが、各議員の問題意識を高めることにつながる場合もあるのかもしれません。

 今日の討議グループは議会事務局のあり方その他と議論を進めていった模様ですが、その他の議論についてはまたあとから議事録を読んで確認をしたいと思います。

 出前委員会@多摩市→☆日程など☆出前委員会は明日の夜が最終回になります。聖蹟桜ヶ丘駅前OPAビル8階です。
 関戸公民館ヴィータホールで19時から21時までです。

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2008年05月14日

議会改革は進むか~続・出前委員会

 今日は第2回目の出前委員会。ベルブホール(永山)にて開催しました。地域によっても場の雰囲気が違ってくるんじゃないか・・・・というのは全くのその通り。今日は今日で、とても貴重な意見がてんこ盛りでした。


 何よりも「こんな議会にしたい!」とあるが、市民に問いかける前に、今、議会としてどんな問題点があると認識し「こんな議会」づくりを目指しているのか?


 という問いかけには、思わずハッとさせられる場面もありました。

 そうなんです。「私たちは何が問題だと思っていて、だからどう変えていきたいのか・・・・・・。」については説明不足の状況かもしれません。しかし、私は議員それぞれは認識ができている部分もあるのかもしれませんが、議会全体として考えてみたときの「回答」って正直準備されていないです。でも、私たちが薄々気がついていることは「議会の活動、議員の活動が全くと言っていいほど市民に届いていない!」という厳しい現実。


 それは、市民1500名へのアンケート結果から見ても明らかです。実にこのアンケートは私たちにとって現実を突きつけたもの。

 「市議会に関心がある」・・・・53.6%
 「市議会だよりを読んでいる」・・・・67.6%(全部に目を通している方ははこのうち8%)
 「市議会議員の活動内容を知っている」・・・・33.9%
 「選んだ議員の活動に満足している」・・・・10.1%(わからないが63.7%)
 「議員に意見や要望を伝えている」・・・・11.1%
 「市議会に市民の声が反映されている」・・・・ある程度31.6%。(わからない35.9%)
 
 
 以上はアンケート結果からの抜粋です。この結果から各議員それぞれに思い当たるところや、見つめなおすところなどがあるのだと思います。


 特に市民にとって議会は「わからない」「見えない」という存在であることを痛感させられます。もちろん議会もそうですが、議員個々人についても同様です。私はこの結果から「あなたの活動は『自己満足』の活動に終始しているのではないですか?」・・・・と問われた気持ちいっぱいになりました。

 各議員受け止め方もそれぞれで認識も様々だとは思いますが、多かれ少なかれ出前委員会に臨むにあたり胸に手を当てて考える瞬間はあったのではないかな・・・・。そんな風に考えています。

 今日は冒頭からこの出前委員会での意見は本当に反映されるのか、生活のために議員になるのではない、発言の声をしっかりと受け止めて欲しいという意見からスタートし、信号機設置問題、道路老朽化問題、市民の安全確保問題から、救急医療の問題その他・・・・生活に根ざして市民の方々が抱えていらっしゃる問題の訴えもあり、出前委員会に対する期待、出前委員会を実施したことに対する評価、市民全体の利益を考えた議員同士の議論の活発化、徹底的な議論を尽くす、結論を出す前の市民参画の手法、夜間や土日議会の開会、議会の公開についてもITを駆使した手法の提案など多岐にわたるご意見をいただきました。


 もちろん、本日で全てに回答をしきれるものではなく、出前委員会はまさに「決定過程の共有」をする場としての位置づけで、私たち自身が結論を導き出す過程での市民参加。なので回答がいまいち不十分で消化不良気味のままお帰りになった市民の方もおられるかも・・・・と心配もしています。しかし、出前委員会の趣旨もご理解いただきながら、意見を受け止めてその後にどうつながるのかをしっかりとウオッチしていただければと思っているところです。


 
 即取組めるようなこともありそうです。「陳情・請願」を「市民要請・市民要望」という風に言い換えることはどうなのか?という意見(陳情や請願は地方自治法における用語なんですが、やはりイカメシイし、市民が議会に頭を下げるということが前提になっている言葉、懇願というようなイメージを髣髴しやすい)については、ちょうど特別委員会の議論も出されていた意見だったように思います。


 うーーーーーーーーーーん。


 と唸らざるを得ないのは、何といっても「ばら色!」に感じてしまう、「期待ができそう!」という感触をお持ちになってくださった市民が半分くらいはいたかもしれないと思う点。これは素直に喜べる半面、「こりゃー大変なことになってきた。出前委員会で前向きな取組みを表明した限りでは、いよいよ具現化する方策を着々と積まねば」というプレッシャーがあるので。ちょっとおなか痛くなりそう。


 今日は議員報酬についての言及はなく、議員定数については市民の意見をより多く集めるのであれば、定数についても法定数34名を26名まで削減している現状を考え直すことも必要ではないか?つまりは削減ではなく、増加も視野に入れられるというの見解も出されました。ここは様々に議論が分かれそうですね。私は今の規模はちょうどええ加減か・・・・?と考えていますが。

 「物事の決定、決められてしまう前に、きちんと市民が意見を述べる場を!」

 そんな「場」を実現したいです。テーマごとに市民との意見交換で深めていくことも必要で、今日の意見でも「市民も発信して、議会も発信して双方向になるような場」に対する期待感の大きさを痛切に感じました。


 「さぁーーーーーーーーーっ!これからどうする多摩市議会」


 みたいになってきたのかもしれません。折戸議員が「改革は議員の中にある」という川柳を紹介されていましたが、まさにその通り。実は議員個々人の自己改革があって、その上にあるのが多摩市議会の新たなる発展ですよね。なので、私も日々鍛錬・訓練を積み重ねていきたい!挑戦する意欲を忘れずにいきたいなと思っている次第です。議員同士が議論する「議会」をつくるためには議論するために必要な下準備も欠かせず、やはり勉強勉強勉強が求められますので。
 

 別件。今日は午前中に6月定例会に市長が予定している提出議案の説明が行われました。補正予算その他・・・・ということですが、それほどに大きな論争を呼び覚ましそうなものはなさそうかなと感じます。市長も毎議会に物議を醸し出し、議会空転してしまうような状態になることを好まないでしょうし?!6月議会の訪れを感じ、一般質問の通告書を完成しなければならないとの焦りが生じ、しかし、その前に今回のタームでは最終の出前委員会の実施に向けて気合入れなおし完了です。早朝からの出前委員会の宣伝行動も明日が最後となります。

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2008年05月12日

議会改革は進むか?

 今日は議会改革特別委員会公開グループの分科会でした。


 やっぱり、今日は・・・・と言えば、まず一番最初に昨日の出前委員会の感想を述べ合うことからスタートしました。予想外の来場者の人数にはほっと胸をなで下ろし、そしてまた、出された意見の内容も議会改革という課題に対する的確なものであり、参考になる意見が多数あった等、まずまずいいスタートになったという共通の認識が一致していたように思います。たぶん他の会場では地域性などにもより雰囲気その他異なることは当然のことで、今後の出前委員会も楽しみだ・・・・という積極的な意見もありました。もちろん、他の会場でも同じような感じで進んでいくのではないか?と捉えた意見もありました。


 早速、昨日の出前委員会における市民提案を踏まえつつ議論を進めました。情報提供の進め方についても議会の動きを伝える必要性がありそう、リアルタイムで情報を得たいと願っている市民の要求に応えるためにはどうすればいいか・・・・という点から、比較的取組みやすそうな市長への手紙ならぬ「議長への手紙」を実施したらどうかとの提案について、そしてまた政務調査費の公開手法について、市民と直接対話方式による意見交換会の実施など、前向きに検討を進めることとなりました。特に市民と直接の意見交換会を実施することについては、常任委員会の単位で進めていくことが現実的だとの話になり、とかく実践を積んでいくことを優先することになりました。早期に実現できるといいわけですが、その場合の事務的手続きをどうするのかは、また議会事務局サイドとの調整になるのかもしれません。例えば、公共施設を借りる、PR活動をする云々と大掛かりになるとすればそれはそれでまたひと作業が必要になるわけで・・・・・。
 いずれにせよ、「どうやったらできるのか。」を考えて進めたいものです。議会事務局は多摩市役所の他の部署よりも比較的仕事が大変ではないと思われる節があるのですが、決してそのようなことはなく、ここへ来て・・・・・議員の要求に応え忙しさが増していると思います。議員が動こうとすれば動こうとするほどに事務局の仕事は増えるわけですから。


 職員の評判として・・・・・・異動したくない部署=議会事務局・・・・・・・ますますにこうなったりして。正直、議員にも気を遣わなければならない場所なので市長の秘書と同じくらいに大変と思います。

 それにしても昨日の今日で分科会を開催できたことはラッキーなことで、ホットな気持ちで意見交換がぐっと進んだように感じます。ここで意見交換や議論した内容も途中経過として市民に随時お知らせしていけるといいことはわかっているのですが、まだ「議会として」という部分では検討を重ねなければ実現できなさそうです。
 でも、出前委員会などで出された意見や市民からのアンケートでいただいた個別意見などについては集約をし、いずれ回答をつけた上で、何らかの形で公開する方向を考えています。お時間はいただくのかもしれませんが、そういう方向にあるとのことをお知らせしておきたいと思います。


 ☆次回の出前委員会は明後日14日水曜日の19時から。ベルブ永山です。

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2008年05月11日

議会改革は進むか~出前委員会始まる。

 「一体、市民はどのくらい集まるのだろうか。」

 「会場の半分くらい集まれば、いいほうではないか。」

 「集まらなかったら、それはそれでまた考えればいいだろう。」


 ・・・・・・ってこれが会場準備段階での議員どうしの会話でした。会場時刻の13時半前からお待ちくださっていた方もいらしたのですが・・・・・・・。


 しかし、始まる時刻の14時には、ほぼ会場いっぱいの人が集まり、100名までは行かなかったかもしれませんが、予想を上回る市民の方にお越しいただけました。多くの方にご参集いただけたことは、それはそれでありがたく、うれしいことでもありますが、そこで私たちの新たなる悩みと言えば・・・・・「全員方のご意見を聞くことができるだろうか。」というもの。


 とりあえず、事前に打ち合わせたシナリオどおりに会を進行することになったわけですが、参加してくださった全ての方に発言をしていただくというわけにはいかず、「挙手」を求めることになってしまったため、もしかすると本当は発言したいけれど、「この大人数のなかでは・・・・」と勇気が出ない市民の方もおられたかもしれません。ここは当面、あと2会場では改善できない部分ですが、引き続き開催するとなれば改善策を検討してもいいのではないかと考えています。

 出された意見は耳の痛いご指摘やら新たなる提案など非常に貴重なものばかり。議員報酬、議員定数という議会改革と言えば真っ先に白羽の矢が立つ問題から、明日からでも改められる議員の態度や個々の議員の努力(勉強をする、向上心を持つというような)、そして何よりも市民が陳情や請願など以外に議会に参加し、議員と共に意見交換をしたり議論できる場を作って欲しい、また、情報公開についても改善提案が出され、本会議の録画貸出、インターネット中継、またタイムラグのない情報提供の工夫など幅広くご意見をいただけました。
 議会に足を運んだことのある方からは、行政側との議論の仕方に工夫を求める声もあり、現況「前近代的な市議会」と同じような会議をしていたとすれば民間企業は倒産してしまう・・・という指摘も。


 とかく、貴重な意見がとてもたくさん出されました。特に、この出前委員会に先立って行われたアンケート調査結果が、この改革の取組みを経て、どのように変化するのかが重要とのご意見はご尤も。このあたりは、議会モニターのような制度を導入しながら取組んでいくこともできるかもしれません。市民の方からもさらにご意見を伺い、そしてまたいろいろ知恵をお借りしながら考えてみたい点です。


 記念すべき第1回目。「もしかすると、私たち議会にではなく、行政への要望が出された場合どうすればいいだろう。(例えば、○○地域の××をどうにかして欲しいというような個別案件)」という心配は不要でした。むしろ、想定外の参加人数の多さにどう対応するのかが求められそう。せっかく足をお運びくださった市民の方全員から一言でもいただくことが不可能でしたので。でも、進行そのものはまずまずだったのではと思いますが、今一歩の満足感はなく、「課題あるなあ。」と感じたところです。


 「議会が(やっと)、このような会を開いてくれたことは本当に評価をします。」という意見に救われるような思いにもなりました。


 実は、この出前委員会には地方議会の研究者江藤俊昭山梨学院大学教授が足を運んでくださったのですが、「盛況ぶりに驚き、民度の高さを感じた。一つ一つの貴重な意見がたくさんあった。」との感想にあわせて、「このような出前委員会をやろうとする議会側が勇気をもてたことが素晴らしい。」とお褒めの言葉をいただきました。でも、出前委員会を開催したその結果を今後にどうつなげていくのかが大事で、その成果が「お褒め」に値するかどうかがより問われ、重要になって来るでしょう。

 向井議員が「ここに集まってくださった方が、議会改革の行方を見守って欲しい。」と述べていましたが、私も同感。その通りだと思います。


 「もしかしたら、今日が一番参加者も多かったのではないか。次回以降が心配だ・・・・。」なんて私たちは永山、桜ヶ丘の会場での参加者数が気になっているわけですが、引き続き駅前での宣伝活動も続けながら、取組んでいきます。どうぞ、続く2会場は夜からの開催です。お仕事帰り、学校帰り、お買い物帰り・・・・覗いてみませんか。


 出前委員会@多摩市→☆日程など☆ 

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2008年05月10日

出前委員会スタートします!

 いよいよ明日から出前委員会がスタート。3月下旬並みの気温になるようで、天候が心配です。どんな風に展開していくのか、予測も想像もつかないので楽しみです。

 そういえば、昨日・・・・やっと朝日新聞にも多摩市議会初の取組みが掲載されたこともあり、問合せもいただいています。とりあえずは明日、やってみないと。多摩テレビさんのカメラが入ると伺っています。最近は、議会改革話題が多いところですが、そのことばかりもやっていられず、6月定例会に向けた情報収集をしています。次の定例会の一般質問では「学校保健室」をテーマにしたいと思います。保健室の先生は学校の「要」だと思います。その役割の重要性を再確認し、よりよい保健室の運営を目指すための条件整備を進めたいと考えます。
 いつかの定例会で学校図書館が子どもたちの「心のオアシス」だという発言があったと記憶していますが、学校図書館以上に子どもたちの「心のオアシス」になっているのが保健室であることは言うまでもありません。いじめや不登校に絡んでも保健の先生だから果たせる役割があると聞きます。なので、「保健室」。 しかし、どういう角度から質問骨子を組み立てようかと考え中です。ここのところ、そのための情報収集に東奔西走の日々です。何か、ご意見がある方はお寄せください。


 しかし、私の頭の中は「出前委員会」。成功させよう云々というような気構えとは異なるわけですが、「蓋を開けてみないとわからない。」ところのスリル感があります。

 「どんなことやっているんだろう?」・・・・・ちょっとだけ会場をのぞくだけでも。出前委員会にお出かけください!→☆日程など☆ 

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2008年05月08日

議会改革は進むか?

 議会改革特別委員会の討議グループ分科会を傍聴しました。予算審議、決算審査の在り方の議論からスタートしましたが、結局のところ、何よりも「議員同士が議論する」とことの必要性では見解が一致し、そのためには議論ができる運営手法、議論するための時間の確保などさまざま条件整備が必要になることがだんだんと見えてきました。

 
 ただ単に議員が思い思いに意見表明をして終わっている・・・・・というのが現在の状況で、「意見を言えてスッキリ」・・・・・・しかしその後は???ということも得てして多いのが現状です。「得てして多い」と書いたのは、意見を述べれば市長に通ずるという関係性を持っている議員については別格な面もあることもまた事実だからです。言ってみれば、現在は市長の裁量によって議員各々の意見は取捨選択されるだけの話。つまりは、今のやり方は市長と議員との間で票をバーターとするような取引関係が生じやすいということかもしれません。


 でも、そんな在り方をそろそろ見直していかなければ続かないように感じます。「市長を応援したから市長の顔に泥を塗ることはできない」なんて気を遣うことが必ずしも市民にとってのプラスになるとは限りませんので。

 「議会として」いかなる問題にも是々非々で臨む気構えが求められているからこそ、「議会として」を確立するために本来あるべき姿を再確認している・・・・・もともと議会と言うのは議員どうしの議論の場であり、「『議論する議会』なんて今更言っている場合じゃないよ~。」と仰る市民の方もおられます。本来想定されていた姿に立ち返ろうとしている、思い出そうとしているのが今の姿だったりして・・・・?

 いずれにせよ、議論をするために必要な時間って一体どれくらいあればいいのでしょうね。これについては様々な見解があるかと思います。永遠に議論が平行線の場合だって当然あるでしょうし。


 私としては審議時間をたっぷり確保し、時間をかけることで議論の質も向上するかと言えば、必ずしも「長時間=高水準」ではないと考えています。ですので、やはり一定の時間を区切ることも必要で、大事なことは「規模」ではないかと感じています。議論するのに「ちょうどいい人数」規模です。たぶん6~7人くらいだろうと思うと、だいたい1常任委員会規模。その点では他市の議会でやっているように常任委員会でそれぞれの担当に応じて審議など進める手法も選択肢になるのかもしれません。


 でも、「議会の改革がなぜ必要なのでしょう。」


 議論が進展していくと、意外と原点にある問いかけを見失いそうになることも事実。「どうして今、改革が必要なのか」という原点を常に意識すると言うか、議論を進めては立ち返り・・・・を繰り返しながら、スパイラル状に議論を積み重ね発展させていくことでしょうね。ある到達点に達してみたとき、実はそのことが市民にとっては単なる「議員の自己満足」でしかなかった・・・・では空しい限り。

 党利党略で議論したり、相手をつぶしあうような議論のやりとりなど「市民には見苦しい姿」はやめようなんて意見も出されていましたが・・・・・・・・・・・・これは現状の認識?・・・・・・・・・・・これについては改革方策と言うよりは、今すぐ議員の姿勢によって質せることではないかと。


 「市民って今の地方議会に何を望んでいるのだろうか?」・・・そのことに対する回答は先送りされたまま。もちろん週末から始まる出前委員会がその回答に出会うための場になるのかもしれませんが、それにしても気になるのが市民の集まり具合です。


 ぜひ、お時間がある方・・・・議会に対する思いの丈を届けにいらしてください!
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 広報・宣伝★「あなたにとって市議会は必要ですか?」★
多摩市議会初!!!市議会出前委員会開催します!
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2008年05月02日

「あなたにとって市議会は必要ですか?」

 明日から世の中はゴールデンウィークということで私もひと息休息したいと思います。でも、出前委員会の宣伝に2日間は桜ヶ丘と多摩センターで遊説の予定はありますが。。。昨日も書いたように、出前委員会の実施までカウントダウンがスタート!


 「・・・・市議会議員、なんかやってるぞ!」って気がついてもらいたいなあ。

 得てして・・・・「えっ、、、、何か選挙でもあったの?」と私の友人が感嘆の声を上げるのが選挙直後の話だったりと、選挙があっても気がついていない!選挙が行われたことすら知らない・・・・なんて状況もあるわけで、ちょっとやそっと動いたところで認知度が一気に上がるものでないことはわかっているのですが。

 ところで、これまでのところ、読売新聞と東京新聞は地域版で出前委員会のことを掲載してくれました。一応、プレスリリースは先月末に終わっているのですが、私が購読している朝日新聞には情報の掲載がありません。新聞など政務調査費問題とか、地方議会や地方議員を批判、非難して、叩くような記事は率先して掲載するけれど、こういう取組みにはあんまり関心がないとすれば、残念ですね。多摩地域の市議会レベルで考えれば、かなり新しい試みだと思うのですが・・・・。まあ、新聞の記事も紙面が限られている中で何を掲載するのかって優先順位があるとは思いますし、市議会の話題は地域限定で‘マス’にはあまり馴染まない話題なのかもしれませんが。


★「こんな議会にしたい!」を届けてみませんか?★
(以下、議会共通PR原稿より)

 「あなたにとって市議会は必要ですか?」
 
 あなたの生活、私たちの生活、市議会では多摩市の現在(いま)と未来のために大事な決定をしています。あなたの税金、私たちの税金の使い道を決めているのは市議会です。
 
 でも、あなたの眼に映る市議会と市議会議員の活動に不満を抱くことはありませんか。「ちゃんと仕事をしてくれているのだろうか?」・・・不安になることはありませんか。

 現在、私たち多摩市議会では、市議会の機能をより高めるための改革に取り組んでいます。私たちは市民のみなさんがより信頼できる市議会をつくるために改革を進めていきたいと考えています。そのためには、多くの皆さんの力を必要としています。

 「あなたが求める市議会とは。そして市議会議員像とは。」
 市議会の改革に、あなたのご意見、ご要望を直接届けてみませんか。

 多摩市議会で初めての試み、「出前委員会」を開催します。ぜひ、ご参加ください。

日時 5月11日日曜日 14時~16時 パルテノン多摩第1会議室
    5月14日水曜日 19時~21時 永山公民館ベルブホール
    5月17日土曜日 19時~21時 関戸公民館ヴィータホール

主催 多摩市議会(議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会)
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 お問い合わせは多摩市議会事務局(TEL:042-338-6890) 
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2008年04月30日

議会改革は進むか?

 先日開催された議会改革特別委員会では出前委員会のPR活動でできることはやろうということになりました。正式に活動をするともなれば、議長からの派遣命令が必要であったりと結構手続きが煩雑。なおかつ「欠席はありえない」ということにもなってしまうので、「有志が集まる」形式にて駅前で実施することになったPR活動の日程を決めました。連休中に2回と連休明けにそれぞれ実施。結構・・・・頑張るんです?!

☆ご参考までに日程を。
 5月 3日  12時半~  聖蹟桜ヶ丘駅
 5月 6日  12時~   多摩センター駅
 5月 7日  7時~    永山駅
 5月 8日  7時~    多摩センター駅
 5月 9日  7時~    唐木田駅
 5月11日  12時~   多摩センター駅
         (同日14時~ パルテノン多摩にて出前委員会)
 5月14日  7時~    永山駅
         (同日19時~ ベルブ・永山公民館にて出前委員会)
 5月15日  7時~    聖蹟桜ヶ丘駅
 5月17日  12時~   聖蹟桜ヶ丘駅
         (同日19時~ ヴィータ・関戸公民館にて出前委員会) 

 この日程全てに皆勤賞・・・・というわけでにはいかないと思いますが、先般の話し合いでは「やれることはやろう!」というかなり前向きな意見が多数出ていたので副委員長の立場としては「多くのみなさんのご参集をお願いします!」という感じです。


 ・・・・・ということなんですが、「議会の自己満足」とのご批判の声も頂戴しています。「議会の独り善がりで、改革してる気分に浸って喜んでいるだけ」という厳しいご意見もいただきました。


 「確かに浮かれている面もある?」

 でも、決してそうでもないのです。何かを変えようとすると反発は生まれて当然で、私たち議会改革特別委員会のメンバー全員の意識についても決して横並びというものではありません。議論を進めていくことはそんなに簡単なことではありません。
 逆に言えば、みんなが同じ意識なんてことのほうが気持ちが悪いですよね。議員それぞれに個性があり考え方の違いがあるからこそ「イイ」んだと私は思っています。なので、議会改革に関するBlogは「議会改革は進むか?」に統一しています。
 

 「本当に議会が改革できるのか。」


 議員の自己満足に終わらずに、市民の意向に基づいた改革に着手していけるのか・・・・・・改革に市民の意思がどこまで反映できるのか。


 私たちはとても重い課題を背負いながら進んでいるのだと認識しています。きっとそれはどの議員も同じだと感じます。出前委員会と言う形式で一歩踏み出したその先・・・・「一寸先は闇」ということでどうなっていくのか、どう動いていくのか予測もつきません。
 ただ、これだけは言えると思います。「議会改革は議員全員の力無くしてはできない」ということ。そしてその裏で支える議会事務局の職員なくしては進まないということ。


 いよいよ明日から5月。多摩市議会初めての出前委員会までカウントダウンが始まります!

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2008年04月25日

議会改革は進むか?

 議会改革特別委員会の全体会。市民に行った意識調査の結果報告がまとまりました。


 議会事務局のサポートなくしてはできなかったこと。早速、昼休み後にはホームページ上に公表されています。概要版であっても、結構な分量なので、別途「かわら版」を作成することとなりました。


 ・・・・って「かわら版」作成も職員の力なくしてはできない。どんなスタイルにするのかを委員長などと相談して作成→市民に配布できるようにしたいと考えています。

 議会事務局がいかに大事かを痛感します。だから、人数不足を市長に訴えたいですね。議会事務局の人員配置も市役所全体の人事異動の一環として行われているわけで、一応、建前的には議長の采配と言うことになっているものの、実質的には・・・・・って感じです。

 この結果報告ですが、何よりも欄外に記載されている市民の意見に注目。耳が痛くなるような意見がゾロリと並んでいて、うつむいてしまいます(って眠たくなるわけではありません)。深く深く自省するところから出発しなければ、いけないように思います。もちろん、ご意見の中には反論したくなるようなものも含まれていますが、反論する前に一呼吸おくことが必要でしょうね。連休中にでもじっくりと目を通すつもりです。

 とかく、私たち目前の課題と言えば、出前委員会のアナウンス。市民への呼びかけに力を入れることになりました。連休中、連休明けの日程で有志(と言っても、ほとんど委員全員になると思うが)で遊説をするなど「市議会議員が何かやってる。」くらいには感じてもらえるような取組みに努力することとなりました。


 議員の報酬って高すぎるor適当or安い・・・・?
 議員の人数って多すぎるor適当or少ない・・・・?
 議員ってちゃんと仕事していると思うor思わないorわからない・・・・?
 


 議会って必要だと感じるor感じないorわからない・・・・・?

 いろいろな考え方ががあるのだと思います。大事なことはそのいろいろな考え方に対して自分たちが向き合う姿勢、そしてその考え方を集約して一つの方向性を見出していくことだと感じます。
 地方自治や市民自治、市民主権と言うときに立脚しなければならないのは「私たちの面子」ではない。

 ぜひ、出前委員会に足をお運びいただきたいと思います。
→議会公式ホームページにも案内が告知されています

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2008年04月24日

地方議会がんばらにゃ。

 東京財団が主催をした「欧州の地方議会から見る地方自治の本質Ⅱ」と題した政策懇談会に参加をしました。東京財団では地方自治体に関する調査研究を実施しているようで、今日はスウェーデンへの視察調査報告が主な内容でした。

 スウェーデンといえば、高負担だけれど高福祉国家ということで「モデル」になると言われ、最近では学力の高さは世界の羨望の的?教育も注目されています。ちなみに教育は日本をモデルにしたとか伺っていますが、今ではその地位も逆転している感じですね。いずれにせよ、スウェーデンというだけで理想国家?!なんてイメージが先行するように思います。


 今日の話はスウェーデンの地方自治のことが主題ですが、やはり中央と地方との役割分担がしっかりと区分けされていて、責任の所在どちらやらと責任転嫁ごっこをしているようにも感じずにいられない日本の状況とは全く異なるというのが大きな背景にありそう。それはさておき・・・・何と言っても驚きなのは地方政治家の人数。
 例えば人口8万人、面積526k㎡で議員は65名といった具合です。ちなみにその市(コミューン)は公務員は6千人といった具合です。または、人口3万人、面積27k㎡で議員は45名。または人口7.8万人、面積1676k㎡で議員は61名。
 日本だとありえない、考えられないような議員数!日本の議員定数削減論を思うとその人数の多さは圧巻です。それもその通り、スウェーデンの場合には議会の権限が生かせるような政治システムになっている様子。ここはもう少し自分でも調べてみたいところです。そう・・・・議員はボランティアという要素が強いよう。そんなことを考えても根本的にスウェーデンとは事情が異なりそうですね。選挙制度についても個人選ではなく、比例代表制で政党を選ぶ選挙方式だったりと日本の方式とは違います。スウェーデンとの違い、その落差に驚かずにいられません。今の日本では政党を選ぶことで議会に人を送り出そう・・・なんて発想で動いている地方議会はほとんどないでしょうから。


 報告者の石田芳弘元犬山市長も福嶋浩彦元我孫子市長も一足飛びに真似ることはできないまでも、スウェーデンの地方自治には学ぶことが大変多いと話をされていました。


 石田さんは「今の日本(の地方政治、地方議員)は壮大な人員の無駄をしている。」と気持ちの良いくらいにはっきりした発言をなさったように、地方議会は今こそ踏ん張り時ですよね。「無駄」なんていわれないように!後期高齢者医療制度一つとっても、本当に市民に最も身近な政治の現場、切実な市民の立場から行動を起こさねばと思わずいられません。


 そしてまた、地方議会が形骸化している・・・・だから、地方議員はいらないし、地方議会は不要だ・・・・なんて批判をかわすためにも「質疑や質問を通して要望をするだけの議員」「ただ発言するだけで一切の責任を持たない議員」なんていう悪評を覆したいものですね。主権者市民が不在になるような首長と議員の票をバーター取引する談合政治はもう続かないと私は思っているのですが、今日の意見交換会での発言からすると私の認識はどうやら甘そう。


 ・・・・・・・・・・・って、もちろん多摩市の政治が「談合政治」になっているかどうかは別として、私自身は市長に絶えず「交換条件」を付きつけて、取引関係で市長に向き合うことだけはしたくないと思っています。

 
 それにしてもあまりの言われような地方議会?!

 ため息のつきようもないくらいです。機能もしていないし、何の役にも立っていないってと指摘されっぱなしの地方議会。その存在意義を示すためには今一歩、私たち議員一人一人の努力が何よりも求められると本日も痛感したわけです。地方議会は市民の怒りをもっと敏感に感じ取らないといけないのかな。「市民の怒り」に私たちはもっともっと敏感だなければならないのかもしれない。

 明日は議会改革特別委員会の全体会が行われます。「出前委員会」に向けた最終的な打合せなど行われる予定です。

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2008年04月17日

議会改革は進むか?

 昨日と同じタイトルで進みます。今日は議会改革特別委員会公開グループの分科会でした。


 ・・・というわけなんですが・・・・「失礼いたしました。」


 実は、昨日のブログの内容に訂正がありました。朝、登庁ランプ(議員が市役所に来たときには「在庁」していることがわかるようにするもの)をつけた途端に控室に議会事務局長が飛んできました。なぜなら、臨時議会の召集を求めて副市長に申し入れをしたときに議長も同伴したということは誤りだというのです。申し入れをする前段で、議長も一応は了解していたようでしたので、すっかりと私は議長と連れ立って副市長を訪問したと勘違いしていました。申し訳ありません。ただ、議長が同伴していようがしていまいが今回の場合は現状にあまり大差はないと思いますが、状況が正確ではなかったので訂正します。局長が丁重に指摘をしてくれたので助かりました。

 さて、今日の公開グループでは前回の議論のまとめをしながら進みました。議会の情報公開を充実することや議会への市民参加の手法を拡充することについては特段異論はなし・・・・しかし、その手法をどうやっていくのかについては種々様々な見解があり面白いところです。全国的に見ても、これほどまでに地方議会が改革に躍起になっている状況はないと思います。どこの自治体議会であっても「議会基本条例」についての情報は見聞きしているでしょうし、同類同種の条例制定の必要性を感じている議会や議員も増えていると感じます。


 それはなぜか・・・・?


 私自身は最も大きな理由は「地方議会の存在意義の再確認」と「地方議員の存在価値を高める」ためだと考えています。ある意味では市民参加を大胆に取り入れる首長の出現によって、「なーんだ、議会なんてなくたっていいじゃない!」という世論が一挙に広まることを恐れた議会の危機感が広がっていると感じています。議会に委ねなくても、首長権限に直接市民参加すればそれだけで十分十分十分すぎる!!!との判断を市民がするようになる可能性もなきにしもあらずというわけです。
 ちょっと大げさかもしれませんが、そうなった場合には議会不要論が出ざるを得なくなりますね。でも、議会は実は首長の独裁を許さないためにも、歯止めをかけるためにもとても大事な役割を担っていますし、そのためにも市民の声をキャッチするたくさんの「耳」を揃えているわけです。だから首長1人分しかありませんが、議会は26人分の「耳」がある。この微妙な力加減というかさじ加減というか、絶妙なバランスがあるのだと考えています。


 とは言え、マスコミに批判されるような地方議会の実態など・・・・・これは報道機関の責任も随分にあると思いますが、一面的に「何だか悪そうなイメージ」先行で情報が流通している限り、広報力では弱小の地方議会はマスコミの腕力になかなか太刀打ちできないわけです。

 そこで、弱小地方議会であっても、きちんと対抗手段を持てなければならない!

 だから・・・・・市民と地方議会の距離を縮めてみよう・・・・・本当は市民にとってもっとも身近な政治の現場なのに国会よりも隔たりを感じさせてしまっている多摩市議会の現状を打開してみようという取組みにもがき始めた?ということになるでしょうか?
 多摩市議会も市民の税金で運営されている限り、やはりその税金が無駄にならないように機能させることが私たちの責任。そのために何ができるかしっかりと悩んでみたいと思います。もしかすると悩み続ける?頭でそのことを考えることで生まれる緊張感を持続させることが何よりも求められることかもしれませんね。この緊張感が議員の仕事の醍醐味?!


  ところで、今日も和やかモードで進んだ議論でしたが、途中少し動揺した場面も。・・・・というのは、「議会への市民参加を広げていくことで、議員定数の削減にもつながる議論になっていくのではないか?」という問題提起です。これについては現段階で結論めいたものを述べることは避けたいと思いますが、「そういう考え方もできないわけではなさそう」ですね。現在でも議員の人数が多いか少ないか、適正化では議論が分かれる点ですが、地方分権で自治体に委ねられることも多い昨今、行政活動を温かく(?)監視するためには決して多いとはいえないのが26人であるように思っているのですが。議員定数問題については、そう簡単に結論が出せるものではなく、あわせて議会事務局のスタッフ体制など他の仕組みの構築をもあわせて考える必要がありそうです。


 議論はまだまだ続きます。続けます。そして、次回の分科会前に下記の通り・・・多摩市議会初の試みを実施します!どうぞ・・・いや、ぜひともお越しいただきたいです。

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2008年04月16日

議会改革は進むか?

 今日は議会改革特別委員会の討議グループ分科会がありました。議論のはじめは議長の召集権のことが話題になりました。これについては首長と議会は二元代表制であるのに首長にしか召集権がないことはおかしいと地方自治法改正論の中でも見直しの必要性が主張されてきたところです。しかし、一定の見直しは図られた?と考えるのがいいのか悪いのか・・・・・?議会事務局の説明でも「実質的には、首長は議長の申し入れにより20日以内に臨時議会を召集しなければならないと義務化されており、議長召集権が担保されているとも解釈できます。」との話です。

第101条 普通地方公共団体の議会は、普通地方公共団体の長がこれを招集する。
2 議長は、議会運営委員会の議決を経て、当該普通地方公共団体の長に対し、会議に付議すべき事件を示して臨時会の招集を請求することができる。
3 議員の定数の4分の1以上の者は、当該普通地方公共団体の長に対し、会議に付議すべき事件を示して臨時会の招集を請求することができる。
4 前2項の規定による請求があつたときは、当該普通地方公共団体の長は、請求のあつた日から20日以内に臨時会を招集しなければならない。
5 招集は、開会の日前、都道府県及び市にあつては7日、町村にあつては3日までにこれを告示しなければならない。ただし、緊急を要する場合は、この限りでない。

 でも、私は議会事務局(長)に言いたい・・・・「普通地方公共団体の議会は、普通地方公共団体の長がこれを招集する。」ということには変わりがない!

 ・・・・ってどうして、今日の会議の冒頭でこの件が話題になったかというと、実は一昨日・・・・自民党・公明党・あおぞらを除く会で臨時議会開催の申し入れがありました。


 発起者は共産党。臨時議会の内容は「国民健康保険税の改定」のこと。実は国民健康保険税については均等割1万円の増額が予定されています。そのことに関し、市長は議会を開かず「専決処分」で実行しようとしています。市長には「議会を開く暇がないときには専決処分」が認められていて、特に、年度末のこの時期には専決処分が下されることが多々あります。
 そこには国会での議論との兼ね合いがあります。国会での地方税改正は年度末最後ギリギリになることが多いにもかかわらず、施行日が4月1日から・・・なんてことは恒例行事。その法改正を待ち、連動する多摩市の条例の改正をしなければならないため、その間・・・・「議会を開く暇がない」ということになるのです。

 自治体によっては、このような場合にも議会での審議を経ることをルール化し、臨時議会を開催する対応を図っているところもあるそうです。「年度末の3月定例会が終わった直後、国会での審議待ち、そして臨時議会」というスケジュールが恒常化しているということですね。


 しかし多摩市では「暇なしの専決処分」により対応を進めてきました。でも、このたびの申し入れは国民健康保険税の増額(均等割一人1万円)については市民生活に深刻な影響を及ぼすということで、本当に「議会を開く暇がない」のかどうか?が問題になっているわけです。国会での審議を理由にして「専決処分」を乱用すべきでないというのが発起者他の立場ですね。当然のことです。これは国民健康保険税のことに限らないのかもしれませんが、いずれにせよ議会は黙って追認していればいい・・・というのが専決処分。


 まあ、その正当性については法律でしっかりと温存されているわけで、地方分権やら地方主権と言いながらも、どこかで骨抜きにされているんだなあとしみじみと感じます。きっと地方議会が強くなりすぎると不都合なことがあるのかもしれませんね・・・・・・・・・国にとって。(結局地方自治法を改正するのは国会の仕事。国に不都合な改正が行われるわけもないので。・・・これは私の独り言)


 で、話を戻すと、発起人である共産党に同調する形で民主党、改革ゆいの会、生活者ネットワーク・無所属の会の連名で「臨時議会の開催」を議長とともに副市長に申し入れを行ったのが一昨日のことでした。・・・・・って当の議長がどうお考えなのかはちょっとさておきって感じになるのでしょうか?(なぜなら、議長は自民党会派だから)
 とりあえずは「3 議員の定数の4分の1以上の者は、当該普通地方公共団体の長に対し、会議に付議すべき事件を示して臨時会の招集を請求することができる。」ということで、共産党以下3会派で「議員の4分の1以上」は十分に満たしていることを考えると、しばらくしてから「臨時議会開催の通知でもあるのかな」なんて思っていたんですけど。

 どうやらこの申し入れについては議会内での物議を醸し出している模様。翌日(昨日)のことになりますが、とある方から「自民党と公明党はずしのようなやり方には問題があるのではないか。」と指摘をいただいたので。

 そういうこともあってか、本日・・・・4会派は議長・副議長からの呼び出しを受け、緊急に22日の午前中に代表者会議が開催されることになりました。代表者会議で合意をし、そのもとでしかるべき対応を進めようということになるのでしょうね。


 けど、別に代表者会議云々関わらず、「議長を飛び越して、議員の4分の一以上のものの請求」があれば臨時議会を召集することはできるわけで、仁義というか手続きというか、なるべく議員同士会派どうしの不要な軋轢を生まないというか・・・・・・紳士的に物事を進めようというか?
 いやはや・・・やっぱり手続きは大事ですね。

 代表者会議で円満解決をひとまずは図ろうということになるのかな。


 って円満解決って?


 「臨時議会は開かないってこと?!」

 代表者会議も合議制なので、そこで一体どんな「合議」になるのか注目ですね。それはさておき、今日の討議グループ分科会でも「専決処分」が話題になったのでした。ものすごく現実味がある議論になっていました。明日の午前中は議会改革特別委員会公開グループの開催があります。


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2008年04月14日

議会改革は進むか?

 今日は議会改革特別委員会の公開グループの分科会でした。こちらの分科会では議会の情報公開、議会への市民参加という2つの観点から現状と課題を整理することになっています。

 まずはじめに、市民アンケート調査の中間報告を受けましたが、市民意見の中で「議員がもっと市民の話を聴く」という回答が断トツに多かったことに着目し、市長へのEメールや市長へのはがきと同じように議会(議長)へのEメール、はがきという手法を考えられそうということになりました。「市民の意見を吸い上げるいろいろなチャンネルを設けることが大事なのではないか。」との意見はご尤も。

 ・・・・って、これは単なる問合せ先にしかなっていない面もありますが、議会のホームページにも事務局のメールアドレスは付されてはいるものの、「ほとんど議会に対する意見や問い合わせはない。」との話です。そもそも市民が「議会に問い合わせる。」というのはよほどのことがない限り思いつきもしないことで、くらしの中で困った問題があったなら、行政の窓口に即質問即回答を求めるのが当然でしょうね。市民から日々どんな要望や要請があるのかについては市長へのEメールやはがきでの問い合わせ内容を議会がチェックできる仕組みがあってもいいのかもしれません。公式HPでも「市民の声」が一部掲載されているのですが、少しタイムラグがありすぎるのかも。
 議会への問い合わせと行政窓口への問い合わせというのは質的に異なるものとも考えられるので、議会(議長)へのEメールやはがきについては必要性や効果を含めて検討することはあっていいのかもしれません。でも、意見を聞く多様なチャンネルの一つにはなりそうですね。


 ところで、市民アンケートでは「議会をインターネットやテレビなどで中継をする」ということへの要望も多いのですが、リアルタイムでの中継は費用の面からも困難。しかし、現在は市役所のロビーでの放映は行っていて、ビデオやDVDでの録画を行っています。こちらは現在でも貸し出し可能です。ただし、2次使用は禁止です。 ・・・もちろん、現在はそんなに頻繁に貸出が行われているわけではありません。宣伝不足の面もあるのかもしれませんが、議員の一般質問・本会議のみの録画だけでは貸出希望も少ないのかも。
 これについては録画したものをホームページに掲載することも技術的には可能とのことですが、こちらも費用面の検証が課題です。


 「お金をかけないで新しいことをやっていく」のは知恵の要ることですね。

 ホームページといえば、現在は議員個人のアドレスは掲載されていませんし、ホームページURLについても掲載がありません。「リンクできるようにすればいいのに」という意見はインターネット時代には当然のこととも思うのですが、「メールアドレスを持っている人と持っていない人、ホームページを持っている人と持っていない人の不平等が生じる」という意見が未だに根強く残っているのも事実。・・・・・このあたりの調整は一筋縄ではいかなさそう。

 というわけで、今日の分科会全般は和やかに進み、どうやったら市議会への関心を少しでも高めることが可能か・・・との視点から「議会からの情報をもっと提供する」・・・・「なぜなら、市民は市議会のことを知る機会が少なすぎる」ということで、これからどんなことに取組めそうか頭で悩みながら意見交換をしました。

 私としては、来月行う出前委員会のように議会としてもしくは委員会として市民に意見を求める会を開催できるような仕組みが欲しいなあと思っていますが、ここは議会全体の合意形成になかなか時間がかかりそう。議員が市民の身近になるということ以上に「市議会」という存在が市民に認識され、身近な政治の現場になるためには地域に出かけて市民と意見交換できる場があってもいいと思うのですが。
 何しろ市民アンケートでは「そもそもどうやって市議会に意見を伝えていいのかわからない。」という市民が大多数であることだけは明らかになっているので。でも、私の予想通り・・・・私が住んでいる地域を中心に実施をしてきた調査結果と同様に「市議会議員が定数26名」であることを「知っている」との回答は半分以下でした。

 
 
 次回の分科会日程などはこちらでご確認ください。議会のホームページもリニューアルされて、以前よりも速やかに情報が掲載されるようになりました。


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2008年04月09日

議会改革は進むか?

 議会改革特別委員会の討議グループ分科会が開催されたので傍聴をしました。先般実施をした市民へのアンケートには全部で512名からの回答があったようです。無作為抽出による1500名の市民の方に依頼をしたのですが、3分の1超の方に協力をいただけたことに実はほっとしています。回答数が100にも満たないかもしれない・・・という不安もあったのが事実です。もちろん3分の2の方からは返答がなかったわけで、そこは忘れてはならない部分だと思いますが、ひとまずは結果を公表できる体裁は整いそう。

 今日の会議では委員から活発な意見が出されていましたが、一応?この特別委員会の目的であるところの「議会基本条例制定をめざす」ということについては、積極論、慎重論・・・・そしてどちらかといえば消極論まで、議会全体で考えると温度差がまだまだあるように感じました。すでに特別委員会設置の段階で「議会基本条例を制定することが目的」と考えて発言をする立場、「条例制定をめざすけれどもできない場合もあるのではないか」という慎重な立場、そして「条例を制定しなくても現行の仕組みでも十分やっていけるし、いまさらなぜ条例制定なのか。」という意見まで幅広くあるのが実情です。私自身は「議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会」ということで、頭についている「議会基本条例制定をめざす」という部分に荷の重さを感じるなあと相変わらず思っていて、条例制定ありきよりも、できる部分で議会としての権能を高めていけるような改革を進めるべきだと考えてきました。なので、「慎重論」というところかもしれません。


 意見でも出されていたように「条例を制定しても、使いこなせなかったら意味がない」というのが尤もな話。ま、多摩市議会の運営などについて「仕組み」「システム」を決定するという意味合いでの条例制定は必要かもしれませんが、それを運用しきれる議会や議員になっていかないと厳しいでしょうね。さらには‘まちのルール’として市民にも理解されるものにしていきたいものです。


 いずれにせよ、まだまだ議会全体の世論形成という点では、進めようとしている改革への温度差を解消することが求められそうです。・・・・って言っても「進めようとしている改革」の内容についても議員それぞれの意見が合致しているわけではなく、まだまだ議員間、委員間での問題点・意識の共有を図ることが優先していかねななりません。そのためにはとにかく意見交換を‘じっくり’進めていくことが求められそうで、「急ぎすぎると失敗!」にならないように取組みたいですね。


 何はともあれ宣伝しないと!
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2008年03月30日

広報・宣伝です♪「こんな議会にしたい!」多摩市議会出前委員会

 議会改革の第一歩!この場でしばらく宣伝させてください。この案内は議会全体の共通原稿より引用しています。活動報告はこの宣伝の下に続きます。
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「あなたにとって市議会は必要ですか?」
 あなたの生活、私たちの生活、市議会では多摩市の現在(いま)と未来のために大事な決定をしています。あなたの税金、私たちの税金の使い道を決めているのは市議会です。
 
 でも、あなたの眼に映る市議会と市議会議員の活動に不満を抱くことはありませんか。「ちゃんと仕事をしてくれているのだろうか?」・・・不安になることはありませんか。

 現在、私たち多摩市議会では、市議会の機能をより高めるための改革に取り組んでいます。私たちは市民のみなさんがより信頼できる市議会をつくるために改革を進めていきたいと考えています。そのためには、多くの皆さんの力を必要としています。

 「あなたが求める市議会とは。そして市議会議員像とは。」
 市議会の改革に、あなたのご意見、ご要望を直接届けてみませんか。

 多摩市議会で初めての試み、「出前委員会」を開催します。ぜひ、ご参加ください。

日時 5月11日日曜日 14時~16時 パルテノン多摩第1会議室
    5月14日水曜日 19時~21時 永山公民館ベルブホール
    5月17日土曜日 19時~21時 関戸公民館ヴィータホール

主催 多摩市議会(議会基本条例制定をめざす議会改革特別委委員会)
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 お問い合わせは多摩市議会事務局まで。
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2008年03月24日

3月定例会 議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会

 今日の委員会は、本日締切で行っている市民へのアンケートの中間集計結果の報告から始まりました。1500名の市民の方を無作為で選び、アンケート用紙を送付しているのですが、400を越える返戻があります。市議会議員選挙の投票率(約50%弱・前回は47.95%)くらいの確立で戻ってきたらうれしいわけですが、750の回答を得るのはなかなか難しいことがわかります。ただ、このような調査の場合には3分の1くらい戻ればそこそこ・・・上出来?とも言われる場合もあり、まあまあ健闘しているようにも思います。


 委員会ではいろいろなアプローチ方法で市民に市議会改革の方向性に意見をもらおうと考えています。アンケートはその第一弾。次に考えているのは、特別委員会が地域の公共施設に出張し、市民との意見交換を行うことです。これについては、各地域にあるコミュニティセンターや集会所などの施設も出張先として視野に入れながらも、まずは駅周辺の3ヶ所で「出前委員会」と称する会を実施することになりました。日程については後日確定する予定ですが、5月中旬頃に実施することは決定し、桜ヶ丘駅は関戸公民館、永山駅は永山公民館、多摩センター駅はパルテノン多摩を会場とすることにしました。会場の空き状況を確認しながら、土日と平日の夜間に開催できるように日程調整中です。

 ・・・・・というわけで、出前委員会の会場についても「駅前では不便」という意見や「より地域の人に身近に意見を聞けるのは駅前ではない」という意見もあったのですが、駅前の3ヶ所に限定せず、順次その他地域にも回っていくことに決定したところです。結局のところ、出前委員会の回数を多くするということは私たち議員がそれだけの覚悟をしなければならないということ。コミセンをはじめ、思いつくだけの場所を候補としてあげただけでも20ヶ所弱。ここをやりきるだけでも結構大変そうですが、やりがいがありそうで私自身は楽しみです。


 ようやく・・・・ここまで決まり、副委員長の立場として委員会に参加をしている私としてはほっとしたところで、今日から長期に欠席をしている議員にかわってオブザーバー参加をしている議員からガッツーンと厳しい意見が。私たちが出前委員会などについて議論をしている様子に「仲良しクラブにしかみえない」というお言葉をいただいたのでした。
 というのも、出前委員会を開催し、議会に対する意見や要望を集めようとしても、市民にとっては自身の生活に切実な要望が届くこともあるのではないか。言ってみれば行政に対する要望も数多く出されることが想定され、それについてその場でしかるべき対応をしないことは不十分だし、そんな会であれば開催は無意味・・・・と言うのです。

 
  「地域の声などなど後援会などを通じて吸い上げればいいじゃないか。それこそが議員活動であり、市民の声を聞くことではないのか。」


 流れるような勢いで、厳しい口調でのご意見。


 
 私たちが今、やろうとしているのは・・・・・議員個人の後援会や支持者の枠を超えて、もっと多くの意見を聞こうとしていることなんだけどな・・・・。
 そしてまた、そもそも、、、、、私・・・・後援会を組織していないんだけどなあと思いながらご意見を拝聴していました。 しかし、このご意見は外部からの眼として丁重に承ろうと考えています。議会改革が「議会の自己満足」で終わってしまっては困る・・・・・そんなことを指摘してくださったのだと思います。

 私たちの委員会ではその場合には「意見を聞きおいて、責任を持って行政に要望を届ける」ということにしているのですが、それではあまりにも無責任というのがオブザーバーからの指摘でした。確かに無責任かもしれませんが、出前委員会の目的はあくまでも「議会の改革」ということで、見えない、わからない、知られていない、知りたくもない?!・・・市議会の活動がどう変わればいいのか、どう変わって欲しいのかについて市民の方の意見をいただくこと。もちろん、行政要望については拒否をするものではなく、出された意見として受け止めるつもりではありますが・・・・・。ここはちょっと宿題事項になるのかもしれません。「聞きっぱなし」で終わらないような工夫をしたいものです。

 さて今後、特別委員会の活動は「議会内運営」の部分を主に改革方策を議論するグループと市民に開かれた議会ということで議会への市民参加や情報公開のことを検討するグループに分かれることになりました。私が担当するのは後者です。分科会活動と同時並行で「出前委員会」の実施に関して詳細を決定する全体会を平行しながら、進んでいくことになります。


 お時間のある方は傍聴にお出かけください。
 次回の全体会は4月25日金曜日 午前10時~になります。

 出前委員会に向けて、かなりの意欲で取組んでいるものの、市民が一体どのくらい参加をしてくださるのか。それもまた・・・不安もありながらも蓋を開けてみたい・・・・・市民の参加状況も議会に対する市民意識のバロメーターになるだろうな。

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2008年02月22日

議会の効率的な運営?!

 議会運営委員会があり、次の定例会の日程などが決定しました。その中でちょっと議論になったこと。それは議長からの発言でした。「一般質問の時間を一人30分以内にするのが先例を倣った原則ではないか。ぜひ効率的な議事運営に協力をしてもらいたい。」

 一般質問の発言時間は議員一人35分以内。一日に5人ずつ発言に立ちます。35分以内とは言え、それより大幅に短縮して質問を終える人はなく、ほとんど全員が35分きっかりと持ち時間を消化します。そこで、答弁の時間を含めて考える一議員の一般質問が終了するのは1時間前後。途中で休憩なども入るため、一日の終了時刻が17時を過ぎてしまいます。そして時には職員の残業時間にまで突入することも。


 そこで、議長は「一般質問は20名以内の場合には一人35分、それ以上の議員が一般質問をする場合には30分とする」という先例を持ち出したようです。実は私が議員になった当初は発言時間は30分でしたが、その後・・・・・35分に変更がなされ現在に至っています。そのときも議会運営委員会の合意の下で35分になったわけではありません。議会運営委員会では30分派と35分派に分かれていたために議場により多数決をとり、「35分」となった記憶があります。議長は30分にすることで、もっとコンパクトで質の高い議論が展開できるのではないか?というご見解を持っていたようです。
 けれど、5分の違いが「質の違い」になるのかどうか・・・・・私はとっても疑問です。


 議長からの問題提起を受けて、各会派からのメンバーがそれぞれ意見を出しましたが、「35分にしたほうが議論が活性化する。」という意見やら、「30分でも35分でも変わらないから、30分でいいのではないか。」という意見。そして「今回については35分の質問時間を前提にしながら、議員は一般質問を作成しているので35分でいいと思う。」という意見。さまざま出されました。


 でも・・・・・私は30分にしても35分にしても、5分長ければ議論が活発になり、議会が活性化するとも思えなければ、5分短ければ質問内容がぐっと凝縮され、質の高い議論が展開されるとも思わない。そしてまた「35分以内なのだから、30分で終わらす人がいてもいいし、極端な話10分で終わらせたとしても何も問題はないはず・・・・。」
 この「5分」の違いは議論の質を問う上ではあまり問題ないように思います。大事なことは一般質問でのやりとりがどのように取り扱われていくのか・・・・ということ。一般質問は議員それぞれの「晴れがましい舞台」かもしれませんが、市長にとっては26人の中のたった1人が持論を展開するだけの場。よほどのことがなければ痛くも痒くも感じていないのではないかと思える場面さえあるのが事実。そもそも一般質問の位置づけやら、その在り方含め、再考の余地はあるのではないかと考えています。

 結局は、今回については従前どおり35分以内で行うことになり、議長の問題提起については議会改革特別委員会で議論を重ねることになったわけですが・・・・・・。私は議長が「効率的」ということも一定程度は理解する部分もありつつもやっぱり議長がこの場で「先例集」を持ち出したことには意義あり!なぜなら、「議会改革を進めるにあたっては先例や慣習なども含めて全体的に見直しが必要。必ずしも先例や慣習ありきで議会運営を進めなくてもいいだろう。」というのが今の流れになっているはずだから。議会改革の旗印を掲げている議長から「先例ありき」先例に固執したような問題提起がなされることは少し残念ですよね。

 とりあえず、私はその場においても「先例ありきに聞こえる発言は議会改革の流れに逆行するように感じる」と述べました。すると議長は「必ずしもそのようには考えていないし、場合によっては20分以内とか40分にしてみるとか、、、、いろいろ考えられる。」と再度発言をなさいましたが。

 「効率的な運営」ってどういうことなのでしょうか?民主主義って「効率」という言葉の上に語れるものなのでしょうか?

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2008年02月20日

どうして会派を組むのか?

 議会基本条例の制定をめざす議会改革特別委員会の7回目の会議。昨日の打合せどおりに先般の研修後に提出された全議員の感想をそのまま資料として配布する予定だったものの、「『配布をする』ということについて了解を取ってなかった・・・・・」という理由で原文そのままは配布できず。かわりに議会事務局が各議員から提出された意見・感想から要点をまとめてくれたので助かりましたが、議会というのは「そういう手続き」に案外手間取ります。「了解を取る取らない」「確認をするしない」・・・後々、そのことで議論の流れが左右される場合もありそうですし、手続きはていねいにが大原則です。


 今日の特別委員会では研修から学んだ論点などから議論を進めたのですが、かなり濃い議論になったのは「会派」のことについて。「改革をするのであれば、今までの反省点を踏まえなければならない。どこが問題であったのかをきちんと認識するべきだ。」と主張された議員より「会派の弊害」ということが指摘されました。無所属系の議員からは「政党系会派は国から一元管理されている。」という指摘も飛び出し、「非常に敷居が高い。」という意見もありました。確かに政党に所属をしている議員は、自分個々人が問われるのと同時に、政党という看板に対する責任も負っているとは思います。けれども、地域で活動する政党議員が必ずしも国だけを見ているのかといえば決してそんなことはないはず・・・とは感じますが、それは私や民主党TAMAだけの感覚なのかもしれません。


 政党会派というのは、上記のような問題が指摘されるのかもしれませんが、ある意味でわかりやすさから言うとわかりやすいですね。選挙のときに「民主党」を名乗って立候補した人たちが議会の中で「民主党TAMA」という会派をつくる。その他、自民党、公明党、共産党についても同じこと当てはまります。とりあえず、政治的政策的な趣向が同じ方向だということで理解をすることができます。
 しかし、「無所属」と掲げている人たちが議会活動では「会派」「集団」を組んでしまうことは、却って市民にとってわかりにくさを生じさせてはいないでしょうか。

 

 つまり、「なぜ会派を組むのか?」なのです。


 表面的に「会派」を組むことについては「政策集団として結成する。」云々と理由を並べ立てることは簡単です。でも、実は「会派」にこだわる重大な理由とは・・・・・・「議会内人事を有利に進めるため」ということが根底にあると考えています。いわゆる「議長になりたいから」とか「委員長になりたいから」とか・・・・・そういう理由です。もし違っていたら意義や異論を唱えてもらいたいですが、「議長、副議長、監査委員」というのはそもそもセットの人事として語られているのは周知のことで、人事が改選される際、会派間でポスト争いが熾烈?に争われていることは常識的事実です。少なくとも議会内においては。
 ポスト狙いでいくならば、数の力を示さねばならない・・・・より大きな会派を組むほうが有利だったりします。(という趣旨で私の拙い経験から発言をしましたが、ちょっと行き過ぎた発言だったようで・・・・?でも頭から否定されるような発言でもないように思っています。)

 「一人会派」で活動している限りは「議長・副議長・監査委員」ポストがめぐることはほとんどないと言えるでしょう。その一人がキャスティングボードを握る立場になるとか何とか・・・よほどの理由がない限りは。(何と言うか最初から「一人会派」は当てにされていないというか、蚊帳の外になりがちです。)


 いずれにしても会派を組む動機はさまざまあるということです。決して「政策集団」という位置づけで会派を組むわけでもないということを私は主張したいと思います。「一人会派」は交渉会派ではないので議会運営委員会、代表者会議には正式参加できません。以前、「一人会派」だった議員たちが、議会運営に対する理不尽さ(一人会派の発言を封じられそうになり)に憤りを覚え、みんなで「集合体」を結成した結果、最大会派になってしまったという事件がありました。そのことを考えても、「会派」を結成する理由にはさまざまな思惑があると言えるでしょう。

 会派云々の話ですが、結局のところ「会派」を組むことが問題ではないと思うのです。問題になるのは、「会派」の存在が議会の「民主的な運営」を妨げていることで、「会派」が本来の政策集団と力を発揮しているなら何も問題は発生しないと思うのです。でも、議会人事ポスト争いをめぐる水面下でのやりとりとか・・・・・市長の立場からすれば、頭数を揃えるために「会派」があるととても便利で、さっさと必要数だけオルグすればあとは無視みたいだったりとか・・・・そんな中で議員同士や会派どうしの不信感が生まれてしまうことが大問題。不信感は民主的な運営の足を引っ張るので。


 

 議長などの議会人事について「会派の大きさ」「市長に近い距離の立場」云々関わりなく、人物本位で選ばれていることを市民が実感できれば、市民に明らかであることが望ましいですね。議長などの選び方というのは、議会の民主的な運営を測る一つの指標になるのかもしれません。会派の大きさは二の次。議長の選ばれ方が変わったなら、「会派」の弊害云々の論争もおさまるのかも。
 
 多摩市議会の場合には今はまだそういう段階には至っておらず、今日の特別委員会でも「会派」問題について最終決着することは見送られました。私自身は決着つけなくてもいい・・・・というか決着つかなさそうだと思っていますが、議会で起こっているさまざまな現象を素直に捉え、常に改善すべきところは改善していきたいものです。

 *念のために、多摩市議会の「一人会派」の状況。今は一人会派で活動する議員は1名のみ。その方の発言もきちんと受け止めていこうという姿勢で議会運営はなされているように思います。もちろん交渉会派というのは3名以上なので代表者会議や議会運営委員会の正式メンバーにはなれません。でもオブザーバーとしての出席があり、意見を聞くこともしています。 

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2008年02月19日

自分たちで処方箋をつくる。

 先日の全議員研修を受け、明日は議会改革特別委員会が開催されます。それに先立ち、特別委員会の委員長と議会運営委員会の委員長、そして私(特別委員会の副委員長)の3名+議会事務局長で打合せをしました。

 実は、全議員研修では議長から議員に宿題がありました。昨日が締切だったのですが、感想や意見を各人が書くというものです。昨日の段階でほぼ全員分出揃っていたのにはびっくり。議長も「できる限りご協力を。」という婉曲的な呼びかけで、強制のニュアンスではなかったので、もしかすると提出しない人もいるかもしれないなあと私は個人的考えていたので。


 さて、明日は議員それぞれが提出した感想や意見をもとに特別委員会での議論を進めていくことになりました。不思議なもので個性豊かで価値観もばらばらな議員たちですが、案外同じ方向を目指しているのだと思います。「議会での議論を深める。」というあたりでは決して否定をする人はいないですし、その必要性も感じているようです。ただ、議論を深めて「第三の道を探る」ことができるのかどうかは別の話。まるでディベート大会のように、相手の論理をつぶすことしか考えずに議論をする人もいないわけではありませんので。
 
 「議会の調査能力を高める」「議会の専門性を研く」「議論する議会に変える」などなど・・・・実は言うは易し?!


 それでも各議員が自分の考え方を書面で残してしまった(?)意味はとても大きいでしょう。「書面主義」ってどんな場面でもとても重要ですね。


 明日の特別委員会では全員から提出されたものをそのままコピーして配布することになりますが、会派ごとで会派の単位で意見表明をするのではなく、個々人の意見がそのまま他の議員に明らかにされるような手法もまた新しいように感じます。
 色々な表現で議会改革を述べている議員もいますが、何はさておき「議員の自己改革」「議員の意識改革」「議員が変わらなければ議会改革は無意味」といストレートな意見が改革の力になっていくように思います。


 議会改革の処方箋づくりとは議員個々人が自らの処方箋をつくるということ他ならないと考えています。年齢を重ねるとなかなか融通が利かないという場合もありますが、ここは頭をやわらかくして取組んでいくことが必要ですね。まさに「□な頭を○に」してが求められます。まだまだ最終的な到達点に辿りつくまでには時間がかかりそうです。

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2008年02月13日

議員研修会

 議長主催の全議員対象の研修会が行われました。例年とは一味違った研修会にしていきたいとの議論を踏まえ本日を迎えました。研修のテーマは「議会改革」で講師は山梨学院大学の江藤俊昭教授。江藤先生は中央大学の講師もお勤めになっていて、実は私も学生時代にずいぶんお世話になった方です。専門は「地域政治論」なのですが、学者としては珍しく「地方議会」のことに関心を持ち、さまざまな事例研究などをされています。そこで、多摩市議会でも進めようとしている議会改革にヒントを仰ぐためにお招きしました。

 午前中は江藤先生の講演、そして昼休みを経て午後からは議会運営委員会委員長、議会改革特別委員会委員長と先生を交えたパネルディスカッション形式での意見交換というのが今日の研修内容。江藤先生の講演では「議会改革」に必要な視点がコンパクトに示され、その後のパネルディスカッションでは、それぞれ委員長から私見を交えた委員会の活動報告と進みました。そしてその他議員の質疑や意見交換など。時間の制約もあり、全議員の意見を聞くことまでできずに残念。しかし、とりあえず、「議会の改革」について、全議員で一定の情報の共有が図れたとは思います(思いたい?)。まさに「場の共有」ができたことこそ、一番の成果!まだまだ助走段階で、これからが勝負。個々の議員の考え方をもっともっとぶつけあい意見交換をすることが必要だと思います。何はともあれ、今日の研修を活かしたいものです。・・・・って言うか活かさなければなりません!

 

 ところで、議長から全議員に向けた宿題が!!!

 研修会を踏まえ意見や感想の提出です。研修を受けて、報告書を作成する・・・それって当然のことといえば当然のことですが、議会では「当然」ではなかったので、これも改革の第一歩か?おそらく、初の試みに違いありません!今までなら、そんな提案も総スカンだったと思われます。これもカイカク。
 もちろん各議員の提出した宿題は今後の多摩市議会の改革課題の抽出などに結びつける予定ですがどんな意見が出てくるのか楽しみです。


 さて、先生が研修会で繰り返し強調していたのは「公開と討議」が議会の基本であるということ。議会の内容をしっかりと情報公開していくこと、議会活動の透明性を高めることの必要性、そして議員同士でもっと議論すべき(そのために議員も日々スキルを磨かねばならない)ということなど・・・・正直、「公開と討議」も当然のことといえば当然のことですが、今の議会ではそれが「当然」には行われず、できていないのが現状です。


 
 だから「地方議会は・・・・・・・・・・・・・・・・」(ため息)にしかならないのでしょうね。


 そのためにも名誉挽回、汚名返上、地方議会の存在意義をきちんと示し、市民にも理解されるようにしていかねばならないわけです。「市長を残すか、地方議会を残すか」という二者択一を迫られたとき「議会」と言ってもらえるように。

 「市長だけで事足りる」という発想はややもすると独裁政治に近づく危険性大。民主主義には合議体の議会がより重要とされるべきなのです。でも、「今の議会なら不要だ!」なんて言われかねない・・・・(悲)。

 「不要論をしっかりと乗り越えていける地方議会をつくる。」


 まずは地方議会に身を置く一人ひとり・・・私から問われていくのでしょうね。(背中に緊張感が走ります。)

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2008年01月31日

常任委員会のあり方は?

 1月はあっという間に最終日。時間が経つのが最近とても早く感じます。今日は午前中に議会運営委員会がありました。議題は「組織改正に伴う委員会条例の改正について」。


 今度の4月から市役所の組織の改正が実施されます。大きくは環境部と生涯学習部が廃止され、(市長曰く)スリム化しますが、それ以外にも課レベルなどで整理統合されるところもあります。それに伴って議会における常任委員会それぞれの所管事項を見直す必要があるのではないか?というのが今日の議題です。

 いろいろ意見交換はしたものの、結局は「『議会』は『議会』として考えていけばいい。」というのが結論に。と言うのも、「行政の組織改正に伴う」という前提はさておき、常任委員会の見直しは議会改革でも一つの課題になっているからです。
 例えば、4つの常任委員会の仕事量のバランス。常任委員会は概ね「部」に対応して担当事項が決まっています。私の所属している文教常任委員会は主には「教育委員会」を担当しています。そこで担当事項がとてもコンパクトにまとまっています。しかし、「健康福祉部」「子ども青少年部」「くらしと文化部」を担当している厚生産業常任委員会のボリュームは比較にはならないほど膨大。そういう部分を是正していくことの必要性は以前から指摘されています。

 
 今回の組織改正を見ても、さらに「くらしと文化部」は重量オーバーという感じ。「環境の時代」のその先読みをしてか「環境部」を解体してしまった市長は、「ごみ部門」を「くらしと文化部」に。先細りなところで‘THE END’とピリオドを打った「生涯学習部」の「文化・スポーツ部門」も「くらしと文化部」に。つまり、自然と厚生産業常任委員会は市長のスリム化によって驚異的にボリュームが増えることになるわけです。

 しかし、そうなってしまうと厚生産業常任委員会の運営そのものにも支障をきたす恐れもありますね。消化不良を起こしそう!そこは議会としても避けなければならないところ。改めて4つの常任委員会の再編成を考える必要が出てきました。ですので、「『議会』は『議会』として考えましょう。」としごくご尤もなご意見により今日の委員会は幕を閉じ、常任委員会のあり方については議会人事の一斉改正時期である来年4月を見据え、検討を進めることとなりました。


 ・・・・・それにしても「くらしと文化部」はブクブクの太りすぎ。市長は「環境部」「生涯学習部」の2つの部を整理したことで組織のスリム化と主張するのかもしれませんが、「外見磨くことも必要だけれど中味は?」って私は今でもそう思ってしまいます。

 ところで・・・最近とっても気になっていることは3月定例会で提案されるだろう副市長の人事案件。副市長二人制に疑問を持つ議員も多い中、任期切れを迎える一ポストの取り扱いをどうするのでしょうか?どうせスリム化をするならば、副市長を一人にして、「環境部」を残すとか、「くらしと文化部」を二つに分けるとか、別の対応ができるような気がするのは私だけかしら?

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2008年01月24日

続・まず、取組めることはなにか?

 行きつ戻りつの議論をジリジリと進めている議会改革特別委員会(略称?)です。ちょうど一週間ぶりの開催です。

 今日はまず、3月に予定している市民アンケートの内容について意見交換をしました。これは無作為抽出の市民1,500名に協力をいただく予定になっているものです。アンケートの目的は「市民の市議会に対する意識を調査士、特別委員会の参考資料にするため」としています。実際のアンケート内容、質問項目については京丹後市や伊賀市から学びました。両市ともすでに議会基本条例を制定していますが、その過程ではアンケートを行っています。

 市民が望む議会改革としては真っ先に議員報酬や議員定数のことがあげられるように思います。実際にアンケートを取ったとして、その要望は大きいはずです。もちろん方向としては「減らす」となるでしょう。しかし、地方議会の重要性や期待されている役割を考えるならば議員報酬、議員定数とも安易に減らしていいのかどうか・・・・報酬や定数を減らすことが議会改革の本筋であるのかどうかについて議論を挑める議員や議会をつくっていかねばならないと考えています。定数を減らすと言うことはどういうことを意味するのか、報酬を減らすことはどうなのか・・・・・その上で市民が望んでいる議会像を描き出すことが必要なことと考えています。

 アンケートの必要性にも賛否がありそうですが、議会としてこのようなアンケートを実施すると言う経験自体が初めてのこと。新しい取り組みとしてチャレンジすることが前進だと理解していますが、それは手前味噌すぎますか?!

 ところで、アンケート内容についての意見交換の後、前回に引き続いたフリーで発言できる場を設けたのですが、かなり核心ついた意見が出されました。とかく地方政治における議会の位置づけをしっかりと確立したい・・・という意味で「二元代表制」という言葉が引き合いに出されるわけですが、そのためには議会が議会としてただ単なる議決機関にとどまらず(市長提案に挙手するかどうかだけで終わってしまう)、議会として確固たる合意形成をはかり市長に対置したり、方向を示すことができると望ましいわけですね。しかし・・・実際にはそのための議論をすることが難しいと言うわけです。


 なぜ、難しいのか・・・・・。


 最も深刻な理由としては「政党会派」が存在しているから。

 結局はなんだかんだ言っても「政党の縛り」「政党の呪縛」があるというわけですね。


 私たち民主党の場合には・・・・国からつながる党議拘束はめったになく?・・・・・・ほとんどなく?地域で議論をして「民主党TAMA」での判断を下す場合が多いわけですが、必ずしも地域事情を優先して賛否の態度を判断できる政党会派だけではないのが実情ですから。

 
 となれば、結局のところ「(政党)会派政治」を続けている限りは、我が議会改革特別委員会で目指すところの「議論をして合意形成を図って第3の道を見つける議論」というのは成立しないと言うことになるのでしょうか?!

 「そんなことは決してないはず!」と私は思っているので(信じたいので)、「腹の探り合い」のような議論ではなく、きちんと「腹を割った」議論していきたいと思っています。それぞれの議員や会派が「議会改革を進めていこう」(議論できる環境をつくろう)という思いがあるならば、そこを大事にしながら、行きつ戻りつは討議型デモクラシーにはつきものと大きく構えて議論の流れを作っていきたいものです。

 「まず、取組めることは何?」

 もちろん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まだ、、、、、「これ!」といった答えはでていません。

  

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2008年01月17日

まず、取組めることは何か?

 「赤い花」


 と言っても、その花の種類がバラであるのかチューリップであるのか、カーネーションであるのか・・・・おそらく受け止める人によって思い浮かべる花のイメージは多様なはず。


 それと同じく・・・・

 「議会改革」

 と言っても、おおよそ、そこに抱くイメージやら内容やらは千差万別。


 年明け初めての議会改革特別委員会が開催されました。今のところ他市の事例の調査報告やら先例集の再点検やらをしてきて、いよいよ具体的に議論の方向性を見出していかねばならないものの・・・・それを見出すまでに相当な時間がかかりそう。一足飛びに結論をまとめることができるわけありませんね。そこが議会のいいところ。多様な価値観を持った人間の集合体で議論をするということは時間がかかって当然ですね。傍聴席から見ていると、議会の煮詰まった議論に不満もあるのかもしれませんが、ここは辛抱のしどころかと思っています。


 今日はフリーに意見交換をする時間を設けたのですが「議会基本条例の制定を急ぐ必要はない。」なんて意見が出ました。もちろん私もその意見には同調するもの。私は議会基本条例はさまざまな取組みの集大成としては制定を目指すべきとは思っていますが、「条例制定ありき」で議論を進めることはナンセンスと考えてきました。だからこそ、わざわざ「議会基本条例制定をめざす」なんて冠をつけて特別委員会の名称をいたずらに長くしてしまったことにも反対をしていましたし。
 「議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会」よりも「第一次議会改革特別委員会」と言う風にしたほうがシンプルなおかつ継続性も持たせやすい。第一次については2年任期、その次は第二次であとはまた引継ぎ引継ぎの第三次、第四次・・・・にすればいいわけで、その都度の改革課題を整理しながら取組んでいけばいいわけですから。


 なので、今日の意見交換の様子を見ながら、「やっぱりな。」と内心は思っていました。議会運営委員会で特別委員会の名称を決めた際のこと、思い出してしまいます。

 というわけで、おかげさまで「議会基本条例の制定」冠に縛られている感が否めない特別委員会。「議会基本条例なんて理念的条例すぎていらないのではないか・・・・」と心に秘めている人もいるかもしれない・・・・まだまだ・・・・・いやっ・・・・・まだまだまだまだまだメンバーそれぞれ同士がお互いの考え方を十分に理解できている状態ではない・・・・・・そこをまず解消しなければならないのだろうと感じています。

 さらには「議会改革のそもそもの目的は何か?」という原点の原点の原点みたいな問題提起も出されてしまい・・・・・「うーん、だったらどうして特別委員会を設置したのだろう?」。

 大事な大事な部分が実は共有されていない状況があるなあと考えさせられたのでした。(議会運営委員会での議論は何だったの?!なんてちょっとは思う。議運のメンバーとして責任も感ずる。)

 私としては「やれるところからやってみる。」ことが必要だと思っていて、とりあえず「議論の場つくってみたらどうか。」というのが提案。最初から賛成とか反対とかの心づもりがあって一応の意見交換をするような常任委員会では、本当の「討議」や「議論」などは成り立ちにくいので。「やってみようよ!」と声かけをして、そうすぐにできないのがいかにも「議会らしい」わけなんですけどね。


 
 「まず、できることから。」


 ・・・・・っていっても、その「できること」が何なのかを議論しているだけで、また一歳老けてしまったりして。そうならないように進めていきたいものです。

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2008年01月16日

このやりとりが有効になったならうれしい。

 今日は来週に予定されている(1月25日との話)予算の一次内示前の事前のお伺い???市長から会派に対する説明があり、それに対する意見交換がありました。

 その前に、昨日の‘ちょっと’徒労に終わった執行部と議会との意見交換会に対する弁明というか釈明と言うか、「真意の説明」がありました。事前に「意見交換会」の内容について一定の調整を図っていたようでしたが、その調整内容の通りに事が運ばなかったのか、事が運べなかったのか・・・・いずれにしても「真相については闇に包まれたまま」にしておくのが良さそうですが、大事なことは議会が実施した評価そのものの内容には大幅な改善策が必要であることを改めて私自身が認識できた点だと考えています。
 もともと今回の評価手法については議会内部からも「わかりにくい」という声もあり、相当程度の意見交換などの上に実施したことには間違いがないのですが、それでもやっぱり「わかりにくさ」を払拭することができておらず、そのことを発端にボタンの掛け違いも生じてきたと理解するのが妥当。


 にも関らず、市長の人の良さなのか?副市長をはじめとする執行部の人の良さなのか?「一般的には議会のみなさまがお作りになったものに拍手」する姿勢を崩さないのは寛大だと思いました。でも、その「寛大さ」を持つことって・・・・・必要なの?


 「やっている内容を正しく評価していく。」そのことが大原則だとすれば、議会が実施したものだからといって、金科玉条の如く取り扱う必要はなさそうですよね。議会が実施している評価のあり方を是として「総意」だけを取り付けたらOKな話なのか・・・・という点を突き詰めたいものです。行政職員も相当程度に行政評価などについて研究しているはずなので、その視点から評価をし、議会の評価の仕方そのものに課題があるのであれば、ぜひ助言をしてもらいたいものです。


 ・・・・・私も浅はかだったとひたすら反省。昨日はそこまで深読みはしなかったものの結局は「議会の総意を、一致点をきちんと見出して欲しい。」との一文に凝縮していたのは「議会が実施している評価は評価になっているようでなっていない。」ということだったのでしょう。それを婉曲的に議会や議員を傷つけないような表現としてやんわりと、暗に意味していたと思えばすんなりと納得。


 「議会さん、もう一度、評価のあり方を見直してみたらいかがでしょうか。」


 そういう問題提起をいただいたと受け止めなければいけないと思いました。

 というわけで、本題に。市長からの会派説明の内容について内示前に事細かに書くことは控えたいと思いますが、印象的なことといえば下記の点。


 ①就学援助費について  現在の就学援助の認定基準(生活保護受給世帯基準額×1.5)だと認定率が多摩26市の平均をはるかに上回る。
→認定率を平均並にしていきたい。まずは来年度予算で認定基準を変更(×1.4に)・・・・15百万円の減
 ★そのかわりに15百万円にて実施をしたい
   →学校と保護者間のトラブルを解決する専門家チームの立ち上げ
   →教師歴5~10年目の人材育成(指導力のパワーアップ)

 ②多摩センター北口にペデストリアンデッキを設置する  長年の懸案事項がようやく動き出す?!
        


 ①就学援助費については15百万円の減額措置を講じるのは苦肉の策と受け止めるものの、それを減らすことのダメージのほうが大きいと思われるし、15百万円の捻出がそんなに困難であるのか・・・・再度検証が必要すぎると感じるので説明を聞いた段階では承服しかねること。
 15百万円で実施をしたいとする新たな取組みの必要性も理解するところだが。

 ②のペデストリアンデッキについてはその必要性について費用対効果を含め、十分な検討が必要。多摩市は橋梁がとても多く、維持補修管理が不十分でままならないものも多そう。橋の欄干その他随分と錆びているところもある。確かにべデストリアンデッキに対する要望はあるようだけれど、優先順位は現存する橋梁の維持管理。新しく橋を建設して維持補修するだけの体力を今の多摩市の財力に見出してもいいのだろうか?疑問。「活性化のため」「回遊性をつくる」・・・・というような説明で建設された「落合小橋」が思い出されてしまった。あの時と全く同じ理屈。おまけに建設をする際に多摩市の負担はなるべく減らし、国や都の補助を当てにしているという点でも同じ。建設費用は国や都に頭を下げて何とかなるのかもしれないが、その後の管理は多摩市が責任を持たねばならない・・・・・随分とちびてきたパルテノン大通りを見てもらいたいものだ。

 

 まずは上記2点を特筆。ちなみに予算説明でも、とりわけ重要視してていねいに説明を受けた部分です。もちろん、この2点については会派としてもなかなか理解しがたくすんなりとは納得できないという態度を示しておいたので・・・・・今日のこの会議を経て、最終内示にはどういう形になっているのかをとりあえず楽しみにしておきたいと思っています。こういう事前会議がただのガス抜きなのかどうか?が明らかになる?! 

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2008年01月15日

失笑と冷笑に終わる

 今日は予算編成を前に(といっても、すでに来年度予算は90%以上確定していると思われるが)、執行部と議会との意見交換が行われました。この意見交換会なるものは、議会が実施した「50事業の評価」(第3回定例会審議結果:決算特別委員会関連資料で参照できます)を踏まえ、次年度に向けた執行部側の考え方を伺い、場合によっては問い質すことを目的としていて、議長主催の非公式の会議でした。

 非公式の会議と書くと、市民を排除するかのようなイメージもわいてくるのですが、非公式にした理由は「あくまでも試行的」に実施されるものであったから。しかし今日の会議ほど、「非公式」と判断して賢明であったと感じたことはありません。賢い選択をつくづく思い、胸をなで下ろしたのは私だけではなかったはずです。

 というくらいに、私には何のために実施したのか、その意義がよくわからなかったですし、この3連休で今日に備えて少しは準備もしてきたことが徒労に終わってしまったのが正直なところです。議長は会議終了の締めくくりの言葉にて「有意義な時間になった。」と述べていましたが、これはわざわざ会議の時間を確保した参加者全員への感謝の気持ちを表したものと受け止めました。今日の会議は「議会と行政(市長)の間にそびえ立つ壁」を双方が十分すぎるくらい感じたのが最大の収穫と言うことだったのかもしれませんね。そういう意味での‘意義’?!


 少しだけ解説をすると、議会としては先ほど書いたとおり、各会派ごとにそれぞれの観点で評価をしたものについて、市長はどのように捉え、考えたのか、次年度予算に反映させたのか説明を聞きたかったのですが、市長は(必死に答えていたのは第一副市長=先に就任したほうの副市長)「議会としての見解を一致させていただかないと行政としての見解は述べられません。」の一点張り。

→解説「本当に本当は行政としても議会に対して答えを述べていきたい。しかしながら、議会として合意に至った一致した見解が示されているわけではないので大変難しい。会派によってさまざまに見解がわかれ、その内容が多様であり、いろいろと個別的に言及することで問題が生じるかもしれない。ですので、お答えすることを差し控えさせていただくことが妥当。」
 
 
 結局のところ、「議会の総意」になっていないものに対して、市長が答えることはできないということがわかったことはわかったのですが・・・・・「議会の総意」があってもなくても市長が市長なりに議会からの意見を斟酌し、自らの信念や考えを基準にふるいをかけて物事を判断をしていくことは常套手段。だったら、畏まって「議会の総意」なんて言わなくてもいいのに。


 会議が始まってから、市長側の方(といっても第一副市長)が口を開くたびに何ともいえない空気が漂ったどよよーんとした場。しかし、実は市長側は「総意を形成しないで、意見交換をしようだなんて10年早い!」って感じで心の底では失笑、冷笑していたのではないか?「議会様におつきあいしました。」程度に今日の会議を開催したのではないか・・・・と妙に想像力を深遠にしてしまうのは私についてしまった悪しき癖ですが、「議会の総意もつくらずに物を言わないで欲しい!」と暗に意味した表現で繰り返し繰り返し説明を続ける副市長の肝の座り方!!!弟子入りしたくなるくらい。拍手を送ろうと思います。


 
 議会としての合意形成。議会として総意をつくる。そのための議論ができる議会にしていいかなきゃ!とさらなるファイトがわきました!

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2008年01月10日

議員研修のつくりかた

 ここ2日間・・・・珍しく風邪を引いてダウンしています。しかし、何とか今日は午後からの打合せに参加しました。今日の打合せの内容は「議員研修」について。

 従来であれば、予算10万円(謝礼。但し、交通費込)で講師を招き、講演をしてもらうだけでしたが、今年度の場合には「自分たちにとって本当に必要で役立つ研修にする。」という目的意識を明確にし、研修を実施する運びです。

 ・・・・・・って、もちろん従来の研修も決して役立たないものと言い切ることは適切ではないというか、言い過ぎになりますけど。少なくとも従来型で「座学」に終わってしまうのでは予算10万円が生かせない、もったいないと考える人が大勢を占めていたことは間違いない事実と考えています(私の思い過ごし?)。


 そこで、今日は‘より’意義のある研修をつくるための第一回目の打合せをしました。打合せのメンバーは議長、議会運営委員会の委員長と副委員長、議会改革特別委員会の委員長と副委員長(私)、あと議会事務局長、次長。
 共通認識としては、議員研修を通じて、現在進めている「議会改革」という課題に対し、議員全員の意識の共有化を図っていきたいということ。議会改革に対する各議員の意識にはまだまだ温度差があるのが実情。その温度差を埋めていくために研修を活用したいと考えています。


 実は、議会運営委員会で視察をした伊賀市では議会基本条例が制定されたとき、「全会一致」ではありませんでした。議長以下・・・「議会基本条例」に対し熱意のあった議員が多数派になり可決したと言うのが経過でした。しかし、多摩市議会では議会の改革については全議員の足並みを揃えていきたい、仮に議会基本条例の制定を行う場合には「全会一致」で可決されるように事を運びたいと考える人が多いようです。私は必ずしも「全会一致」にこだわる必要もないと考えていますが、議員間におかしな軋轢が生じるよりはゆるやかにでも全員一致で足並み揃えていくほうが望ましいのかもしれませんね。

 全員一致といえば、今回・・・・変更することが出来なかったのは「市民の傍聴を認める」という点。議会運営委員会は合議制なので、一人でも反対をすれば「従来どおり」になってしまいます。「市民に傍聴をさせてもいいのではないか。」という意見が多数派を占めましたが、結果は「見解不一致」。残念。・・・・でも合議制と言うのは決まるまでには苦労がいりますが、一旦「見解一致」を見れば、あとは「文句なし」で物事が運ぶ点は優れていると感じます。

 結局のところ、今日の打合せでは、午前中に「議会改革」をテーマにした講演と質疑応答、午後からは講師がコーディネーターになり、議会運営委員会、議会改革特別委員会それぞれの委員長がパネラーになり、問題提起を含めたディスカッションをした後に議員全員で意見交換をすることまで決定しました。従来は半日研修でたいてい午後の眠たい時間に講演・質疑応答で終了していたので、そこから考えるとかなり改良されたと思います。午後の研修で講演会を聞くことほど酷なことはありませんから・・・・。


 ここまでは決まりましたが、議員全員の意見交換っていうのがなかなか難しそう。26人が口々に意見を言うとなれば、議員=「決して話し嫌いではない」というわけで、意見交換にはならずに幕を閉じてしまいそうですね。打合せの中で議員全員での意見交換?????いまいち私自身はイメージが掴めなかったのですが、何はともあれ、新たな試みで研修を実施していこうとするチャレンジ精神があるだけでも多摩市議会は捨てたものじゃない!なんて思ってしまいます。これはちょっと手前味噌過ぎますか?


 本当は市民の方々にも傍聴していただきたいと考えますが、既に「傍聴はなし」と決定済みであることが残念。

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