2010年10月27日

徒歩圏がより大切なのにな。

 用事があって貝取・豊ヶ丘商店街まで。あまりにも風が強すぎたので、歩いていく予定を・・・バスに乗ってしまいましたが。

 貝取商店街からはスーパーマーケットが撤退してしまい、本当に人通りや人の気配が感じられず。時代の流れとはいえ、高齢者が増えてくると、やっぱり「徒歩圏内」が重視されるようになってくるはず。実際に、「ちょっとの時の買い物に大助かり。」という声も聞いていたのと、行動活動範囲が広くはない高齢者にとっては近所で歩いて買い物ができることをちょっとした喜びにしていた方もおられたとの話で、事業者の立場抜きにして考えてみれば、本当に残念な光景です。シャッターが閉じてしまい、寂しくなった佇まいが、そうではなくても寒くて人の出が少ない今日の午前中により寂しさを感じさせるものです。

 スーパーマーケットの撤退については、多くの場合は「閉店する」という店舗側の掲示を見て初めて情報をいただくことも多く、事前に手だてすることがなかなか難しいのが実際です。同じく聖ヶ丘商店街にあるスーパーマーケットも撤退するという情報があり、その際には地域の人たちが何とか残してもらいたいと知恵を出し合って、今のところは踏みとどまっている状況ですが、やっぱり地域内に根付く店舗にしていくためには地域住民がユーザーになり、しっかりと購買行動に結び付けていかねばなりません。「ちょっとあったら便利」というのではなく、「そこがなければ食卓が成り立たない!」となるくらいにお世話になる地域住民が増えなければ、経営者としても存続させることが難しいのでしょう。

 車の免許がない私にとっては「徒歩圏」が何よりも重要。徒歩で行ける範囲の利便性がやっぱり大切だと感じます。でも、この「徒歩圏」というのはとても難しく、そのエリア、範囲は個人個人により設定されるものです。


 いずれにせよ、商店街の立地は一応「徒歩圏」を前提に考えられているわけなので、それを存続させるもさせないも事業者側の努力だけに委ねることはできません。大型量販店のように安さは期待できなくても、すぐに不具合などに対応してくれるし、ちょっとした相談もしやすい近くの電気屋さんで製品を購入するのと同じ感覚で・・・・地域の商店の活性化に地域の住民が大きく貢献できることを再確認したいものです。

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2010年10月02日

【今週の1枚】乗りたい!乗せて♪♪♪

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 もちろん、今日の1枚は・・・と言えば、多摩市ミニバスのリニューアル車輌です。頭のところにもちゃーんとキティちゃん印が!!!

 私は今日はバタバタとしていて、多摩市版の事業仕分けとも言える、行政評価市民委員会初回のセレモニーを見てから、北諏訪小学校の運動会に行って、その後駆け足で・・・次の予定までの合間に多摩センターにGO!

 「乗ってみたくなるバス!」ということで、とてもかわいらしいバスです。内装もキティちゃんなんだそう。でも、私・・時間がなくて中には乗車できなかったので、一緒に行ったうちの6歳に「近々絶対に一緒にこのキティのバスに乗ろう!」と約束をして、一目対面して場所を去ったのですが、よくよく考えてみたら、さて一体どこのバス停からどこを目的地として乗ろうかな?

 それでも晴れやかな空のもと、お披露目会にちょっとだけ参加して大満足なのでした。本当にかわいいのです。

 乗りたくなるバスとして広まればいいなあ。

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2010年05月24日

ローカルメディア 「たまプレ」にご注目!

 今日は雨が降ったので、遊説は中止。永山駅は屋根があるので中止しなくてもいいのではないかとのご意見もあるものの・・・・雨だとチラシを受け取ってもらえないので臨機応変に今朝は中止。できる限りゆったり過ごしたい週末も、今週はいっぱいいっぱい予定があったので子どもの体調管理を優先すれば今朝は中止。「日曜日がなかった。」と一言ぽつりと漏らす子どもの成長ぶりにハッとさせられたのでした。

 さて、今日は事務所での会議。週末には民主党支部での総会があるのでそのための準備、議案書内容のチェック作業が中心でした。あとは参院選に向けての取り組みを確認したり・・・思いのほか時間がかかった会議でした。その後、私は日ごろからお世話になっている方の紹介で「たまプレ」を主宰されている高森編集長にお会いしました。


 私が「たまプレ」を知ったのは先だっての市長選挙と市議補欠選挙の開票速報の時。これまた知人からの情報で何よりも早い速報があると紹介をいただいたが「たまプレ」でした。それ以後、一日おきくらいにサイトをチェックしています。5月14日の臨時議会の際にも取材に来られていたようですが、その時は編集長との面識もなかったので、記事が掲載されてから取材のことを知りました。その時思ったのは、多摩市政がほぼリアルタイムに取材されるっていいなあということ。議会ではインターネット中継をなかなか導入できずにいて忸怩たる思いもありますし、私が活動で報告すればそれは単なる一議員の偏った見方にすぎないので、新たな発信元から情報が伝達されていくことに嬉しかったのでした。
 たまプレさんの事務所は東永山複合施設でビジネススクエア多摩のブース。まさに新たなるチャレンジということで高森さんが立ち上げたメディアですが、「多摩市にこだわり」って取材活動を展開していこうとする心意気に私も大いに賛同し、応援していきたいと思っています。


 そんなこんなで昼下がりに高森編集長にお会いできたのはありがたいことだったのですが、既に・・・どこからか情報を得ていたのでしょう・・・・高森さんから開口一番に「テレビの取材を受けられたんですってね。」と。確かに取材を受けたことはブログにも書いたかもしれませんが、それ以後あまりにも恥ずかしすぎてどこにもそのことには触れていませんでした。でも、高森さん曰く・・・「せっかくですから、これをきっかけに多摩市に関心を持ってくれる人もいるかもしれませんから。」・・・とたまプレさんの記事に掲載することをお願いされたので、思わず快諾してしまったのです。
 私が全く見ないテレビ番組からの取材。しかも取材されたタイトルがこれまた・・・・・ということで、詳細はたまプレさんに。取材された時のこぼれ話はまた後日。テレビ番組ってこうして作成されていくんだと間違いなくいい経験になりました。

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2010年05月13日

有料老人ホームの見学をしました。

 馬引沢にベネッセの介護付有料老人ホームが完成。今朝の新聞にもその案内チラシが折込されていました。今週末から施設の内覧会で、来月1日から開所します。それに先立って、工事も最終確認段階にある施設建物の見学をさせていただきました。
 実際にオープンしてしまうと、入所者の個人情報などの関係もあり、なかなか見学などすることも難しいのですが、厨房施設、洗濯室、入浴設備はもちろんのこと各部屋まで見ることができました。ベネッセは市民にとっても身近な企業と言えるわけですが、他地域では手広く展開している介護系事業も多摩市内では初めての進出ということです。施設ではなく在宅で・・・・を謳い文句にしながら「在宅介護・看護」を進めていきたいというのがある意味で介護保険の理念ともなるわけですが、実際問題として「在宅」というのはまだまだ理想の境地・・・・しかも介護の社会化についても支援者の確保を含めてこれからますます課題になると考えられます。家族介護にしてみても、少子化時代になることはもちろんのこと、この経済不況ではとにかく働かないと・・・という状況でもあり、家族が介護を支える担い手には現実的にもなりにくい状況は容易に想像できます。そうなると施設は確実に必要なのですが、施設を増やすということは、そのことが介護保険料にも跳ね返ってきて、市民の負担増にもつながるので、市としては慎重な姿勢になるのも当然です。

 だからPPK=ピンピンコロリですね。加齢とともに身体その他の不具合が少々生じるのは当たり前ですが、「健康で元気」を維持できる高齢者を一人でも多く!・・・・これを目指せ!となるわけで、生涯学習に力を入れ、高齢者層が地域で活動活躍できる場を増やし、創り出すこととその支援に行政が躍起になるというわけですね。

 それにしても、高齢者が3人に1人になるという時代のまちの風景ってどんな感じなのでしょう。想像してしまいます。あと10年後の人口予測です。


 施設を見学しながら考えたのは、やっぱり両親のことかな。施設に入るにもやっぱりお金が必要で、ある程度まとまったお金を持つ人しか入所できない、利用できない・・・・。人生最後を過ごす場所などについても、やっぱり個人の資金力が決定打になるということは間違いありません。結局、いろんな物事・・・選択の幅が広がったとしても、幅の広がりを享受できるかできないかも経済力が左右する場合も多いのだと感じます。このような施設に入所できる一部の人は恵まれていると考えてもいいのかもしれないと思いながらの見学でした。


 ところで、今日伺った話なのですが、このような施設を立地しようとすると近隣からの反対の声も出る場合もあると。多摩市の話ではなく、他の地域で実際にあったこととして伺ったのですが、「車いすに乗っている人を見たくない!」なんて公然と発言して憚らないような反対者がいたのだとか。そんな話を伺うと唖然とするというか、それって本当?と耳を疑いたくなりますが、高齢者のための施設が「迷惑施設」?・・・いつかはお世話になるかもしれない施設であるとしたら、迷惑施設にはならないと思うのですが、そんな考えを持てずにいる社会がいまだに存在しているのでしょう。でも、今日見学した施設は、外観もとてもおしゃれですし、一般のマンション風。地域の中にあっても全然じゃまにはならなと思うのですが・・・・。


 今日見学した施設には屋上緑化がされていて、ハーブが植えられているのです。そしてまた緑のカーテンも季節とともに。実際に施設がオープンすれば、施設内で仕事をする人たちの苦労などなど全部含めた忙しさは見えることなく、さくら色の建物と周りに植えられた木々の成長で建物がしずかにたたずんでいるのかなと思っています。

 ここに入所される方、もともと多摩市民の方が多いのかどうか・・・・。そこが気になります。

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2010年02月12日

多摩大学地域プロジェクト報告会

 日野や町田の選挙が明後日からスタート。今日は朝は日野のうざわ敏子さんの選挙事務所へ。うざわさんは昨年の地域の民主党21区総支部の公募によって候補予定者として選ばれました。もともと市民自治を地域で学習する活動を積み重ねてきた方なので、市民や地域を考える視点に共通点を感じています。議会改革の学習会等でつながりのある佐藤まさたか東村山市議会議員の紹介もあり、私の場合は日野市の支援などに行っている場合ではないと怒られそうですが・・・・日野市で初めての民主党の女性市議会議員を誕生させたいという思いもあり、ちょっとした支援をしています。ちなみに日野市は市議会議員選挙のみ。市長選とずれている選挙っていうのはいいようで悪いような・・・・。

 それにしても・・・うざわさんは私イメージする21区の支部長・・・長島昭久さんの放つ雰囲気とは全く異っていると言わざるを得ないのですが、そのミスマッチがある意味で面白さでもある気がして、長島さんが「まさに、生活者の視点をしっかり持っている!素晴らしい女性!」と絶賛する通り、私もとってもチャーミングで魅力的な人生の先輩だなと思います。

 
 そんなこんなで日野市に行ってから、今日は多摩大学へ。多摩大学は今年から寺島実郎さんが学長になり、かなり斬新なる方針で大転換?というか動いているようです。
 今日のプロジェクトもその一例。とにかく地域に出かけて、地域に入っていく・・・これは多摩大学が従来から取り組んでいたことですが、今年はさらにそれが今まで以上にパワーアップしているらしいのです。そんなこともあり、今日の地域プロジェクト報告会の案内をいただいたので足を運びました。多摩市職員他市民の方の参加もあり、全部で11あるゼミ(チーム)の発表に耳を傾けました。残念ながら、私は途中入室途中退出だったのですが、「多摩市」に主眼を当てて調査・研究を重ねてきた活動報告はかなり興味深かったです。

 各チームの報告が終わるたびに質疑応答などもあるのですが、その間に市職員の方もコメントを求められ、「政策提案として参考になる」というような感想を述べていました。参考になるということは、その先に何か創造物がイメージされていくことが望ましいわけですが、果たしてどうなのか?単なるその場の感想に終わらせてしまってはもったいないなと思うものもありました。


 例えば、「多摩の手土産づくり支援」チームは多摩焼きなどを中心にした多摩市のオリジナルを発信するサイトの提案をしていました。サイトでお買い物までできちゃうという構想。例えば多摩焼のぐい飲みに原峰のいずみという組み合わせなど・・・構想しているようです。これって農協さん(JA東京みなみ)と連携できないのかな?とか思ったりしましたが、何しろまずはサイトの運営ということを考えた時、誰が責任を持って継続するのかという視点が必要ですね。当初はサイト製作までこぎつけた大学生のみなさんが取り組んでくれるのかもしれませんが(今回の場合、サイトのそのもは事業者の方と打ち合わせをしながら作っているが、コンテンツは学生が考案し、情報提供していくはず)、先々どうやって続いていくのかという点が気になります。
 サイトの名称を「多摩の玉手箱」とするようなのですが、これって健康推進プラン「健康多摩手箱」と重なるんですよね・・・と思いましたが、あえて指摘はしませんでした。
 写真と文章だけでは臨場感が伝わらないから、動画なども活用して情報を発信していきたいと締めくくった発表でした。多摩大学って「経営情報学部」ということなので、学部の理念にものすごく合致しているなあなんて思ったりしました。


 その他、多摩市の観光ガイドブックづくり(実物かなり立派)、多摩センター地区活性化の研究、多摩ニュータウン活性化研究(地域SNSの提案で若者を地域に参加させる計画)、サンリオピューロランドの課題解決イベント運営といったテーマの発表もありました。


 地域SNSの提案は若い人が地域に参加するためには情報が不足していて、また情報があっても入りづらい雰囲気を感じていたり・・・・ということに着目し、SMSの利活用で若い人たちに地域の魅力や活動の情報を入手してもらい、参加意欲に結び付けていけたら・・・という構想を描いています。具体的なプロジェクトとして動かしていく計画もあり、何だかこれが実現したら(継続性についてなど懸念はあるけれど)面白そう。


 発表の内容は大学生ならではの純粋さもあり、ほほえましく思えるものもありました。大人から見たら、まだちょっと未熟さを感じる内容かもしれませんが、実は純粋な視点が意外に盲点になっている場合もあり、その点では多摩市に縁もゆかりもなかった若者が大学に入り始めて多摩市にやってきて地域を歩き回り、地域を知り、地域に関心を持ち・・・新たな視点を与えてくれる気がします。

 こんな多摩大学の取り組みと市がどうやって連携していけるのかってかなりポイントになりそうですが・・・。私、地域プロジェクト・・・ただ発表だけではなく、これをさらに実践していくとすれば手伝いたい!って思いに駆られました。大学生などと一緒に活動すると若い刺激があって楽しいですから。

 あるチームは「多摩市・・・夢を考える場所にしよう(したい)」この時点でたどりついたところの自分たちの思いと到達点を素敵なことばに変えてくれました。「シティセールス」という視点でまちづくりを楽しんでいくことが必要なのでしょうね。キーワードは「楽しく!」なんだとつくづく感じました。

 そして私は、学生たちの発表を「かたち」してくことができたらいいのに!そこに多摩市との連携もあるのではないかって思います。今、市の大学連携の取り組みってどうなっていたかしら?ちなみにこれは「プロジェクト型地域学習」という取り組みに位置づけられているようですが、まさにこれは双方にとって願ってもない出会いを生み出す気がします。支援できないかなあ!

 その後、夕方からは町田へ。町田市は市長選挙と市議会議員選挙があります。多摩市はご存知のように町田市・多摩市で衆議院の選挙区になっていますので、民主党23区総支部として取り組んでいます。私は上からの指令により、新人28歳の森本せいやさんの選挙事務所担当となっています。今回は民主党強気?なのか現職、元職、新人と総勢10名を公認して戦います。その中では最年少の森本くん・・・学生スタッフも入り、元気に活動しています。本番まであと二日。明日の計画、明後日告示日の計画・・・作らなければなりません。選挙というのは日々・・自転車操業で大変。始まってしまえばあっという間に終わるのですが。

 そんなこんなで慌ただしい一日に昼食は結局食べず、帰宅してご飯を食べたのは22時過ぎ。もちろん、町田に行く前の少し早い夕方に子どもを迎えに行き、一緒に町田へ。今日は子どもの夕食にお弁当が作れなくってごめんなさい・・・・でも事務所でご飯が炊きたてで、おかずも用意をしてくださっていたので本当に助かりましたが。忙しい時ほど緊張感もあるのか、かなり元気です。


 でも、17日に一般質問の通告書を出さねばならず頭が痛いこと。今回は9月定例会に引き続いて唐木田図書館問題、給食センター問題をフォローしてみようかなとか考えています。今日は市長の施政方針演説の案も配布されているはずなので、月曜日に取りに行かないと・・・・って月曜日の午前中はあっという間に第1回、3月定例会の議案説明が予定されている日だ!

 それにしても日野も町田も全く選挙モードな雰囲気ではありません。関係者だけがやきもきしたり、焦ったりしているような気がしてしまいます。有権者の選挙疲れ・・政治疲れなのかな・・・・OH!NO!!4月の多摩市長選挙も大変!どんな風になっていくんだろう?低投票率が怖いです。

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2009年10月21日

地域を考えなおすということ。

 定例会が終わってもほっとする間もなく・・・・。先日の委員会の視察でも私たちの話題は「なぜか忙しく、一年間があっという間に終わってしまう。」ということ。何ができたのか何もしないまま終わっているような気もするし、「選挙活動」が中心になる生活だと何を目標に活動しているのが見失ってしまうような気もするし・・・多かれ少なかれ議員が共有している気分だと思います。
 「年賀状印刷します!」という文字が目に飛び込んできたので、年の瀬の足音を感じることがやや恐怖。本当にあっという間に毎日が過ぎゆきます。私たち議員は「定例会が終われば、そのまた3ヶ月後の次の定例会のことを考えて活動するので、過ぎゆく時間の速度が余計に早く感じるのかも・・・」とおっしゃっていた小林さんのご指摘に「なるほど」と頷いてしまいました。

 定例会が終わると次の定例会の一般質問の作成を視野に入れながら活動が進むというのはその通りで、私の場合は定例会が終わるとまずは市民の方にお会いする機会がぐっと増えます。そして話を聴くということです。色々なことを教えられるので人に会うことは楽しいことです。
 今日お会いした方からは「地域を考えなおす。」ということを宿題でいただきました。やっぱり「自治会・管理組合」をもっときちんと位置付けて、コミュニティの核にしていけるようにすべき・・・というご意見です。ただ、住民(世帯)すべてが自治会や管理組合に所属しているわけではないのですが、そこをも含めて、もう一回考え直す必要があると・・・そのために何か知恵はないのか・・・と言われたわけです。


 うーん、難しい。好事例があったら私も知りたい!と思いますが、そんな私に他市からの問合せ「多摩市の自治会活動で面白い活動はありますか?」・・・特にニュータウン地域限定ということになれば、「面白い活動」がどういう内容かは別にしても、実質的に機能的に活動している事例などってどこかにあったかしら?そういえば、多摩市には自治会活動ハンドブックみたいなものってあったっけ?などと思いながら、「好事例」と思える事例を探してみることにしました(って職員にヒアリングしてみよーっと。)。


 明日は野田市への視察です。全国初の「公契約条例」。それから野田市は男女平等施策、DV支援でも結構有名なのでそのヒアリングをしてきます。

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2008年11月05日

旧住民?新住民?

 市民の方にお会いし、まちづくりの件について話題に。多摩センターにできたクロスモールのこと。ショッピングセンター建物の上階にある駐車場へに出入りするための通行路が多摩中央公園のレンガ坂に並行しているので、歩行者にはとても危険だし、どうして多摩市の行政はここに似合わない建物の造作を認めるのかと仰っていました。
 しかし、その一方で・・・・・でも、そういうことを最近多摩センター周辺に引っ越してきた友人と話すと「そういうのは旧住民の人たちの価値観」って言われてしまうんだとも。なるほど、ニュータウンに住む市民も「旧住民」と言われるような時代に入ってきたのですね。私は、旧やら新やらとわざわざ区別しなくてもいいと思っているのですが、ニュータウンに住まう市民は相変らず「新住民」と認識されている場合が少なくありません。よくよく考えてみると不思議な区別ですが、「旧住民の意識」「新住民の意識」なんて・・・・誰かの都合で分けることで何か都合のいいことでもあるのかと思いますが、「旧」とか「新」と変に区別することで逆におかしな感情対立や意識対立が生まれるのだとすると罪な話です。冒頭に書いた建物の造作についても気になる市民もいれば、気にならない市民もいるでしょうし、そこには「旧」も「新」もないのだと私は考えています。


 ところで、車社会で車で便利はいいですし、ニュータウンのように坂の多い地形だとどうしても車での移動が増えるのだと思います。そして車で買い物に行くのが一般的でそれに即した店舗展開も多く見られます。でも、やはり高齢になると車の運転もだんだんと控えるようになるでしょうし、行動範囲も狭くなっていく・・・・・そのことを見越してなのか、やはり大規模な駐車場付きの店舗は「高齢世代向き」にはなっていないような気がします。多摩センターのクロスモール内の店舗も若い世代を意識していることは言うまでもありません。
 しかし、この街には確実に高齢世代が増えていきます。なので、高齢になっても住みよいと言えるようにしなければいけないでしょう。高齢になればなるほど気がかりなのが健康のこと。なので地域に必要なのは「医療」。あとは健康のためにはやはり「食」・・・・この二つが暮らしを支える柱になっていくのでしょうね。そして、地域でのくらしを豊かにするのが寂しくならないための人間関係。なので、例えばマスコミなどで取り上げられて有名になっている永山商店街の福祉亭の取組み、鶴牧商店街の麻の葉でやっているという週1回の麻の葉ランチ、落合商店街でも多摩生活サポートセンターの「いーち」での昼食会など高齢者支援からスタートして「食」を通じたつながりづくりの展開が果たす役割は大きいのでしょうね。これらの取組みを支えている現在の世代もまた年を重ねていくのは間違いない事実。

 多少の差はあれ、高齢世代が多くなり、支え手が少なくなるという社会の条件は同じ。なので旧住民とか新住民とかではなく、みんながここでの暮らしをつくるパートナーになっていくことが望ましいわけですが、ニュータウンの住民も年月重ねたら新しく移住してきた市民に「旧住民」と思われてしまい「違う」と区別されてしまうのでしょうか?


 
 興味深いニュースを見つけました。河北新報から・・・・・。そういう判断もありなのかと思いました。
 →来年の東松島市長・市議選 選挙費用は自己負担

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2008年04月02日

研究を重ねたその先に・・・

 諏訪商店街にオープンした「すくらんぶるるーむ」で都内大学の研究者やゼミ生らの集まりがあるとの話を聞いたので、参加をしてみました。部屋いっぱいの人が集まり、すくらんぶるるーむのところに一時の活気が。近所にお住まいの方は通りすがりに「何しているのかな?」と気になる様子で店舗内にちらりと目線を送っていたように思いました。

 その集まりは社会システムデザインプロジェクトというもの。既に「孤独死ゼロ」の活動を展開している団地のある千葉県松戸市の常盤平地域では研究実践の活動が行なわれているとか。ここ多摩ニュータウンの諏訪・永山地域が次のモデル地区として選ばれ、今日のスタートに至ったというのが経過のようです。詳細を十分に理解したわけではありませんが、ITシステムなど技術系の研究者の方々が中心になっています。何やら壮大な研究になるような気がしましたが、「4年間くらいはじっくりと腰をすえて取組んでいきたいと思っている。」という発言もありました。

 高齢化が進む団地群・・・・ここを研究対象地域にすることを否定するものではなく、その研究が実践に結びついて、地域貢献へと結びつくことを願うものです。老朽化した団地と高齢化に対する研究はさまざまな学識者によりなされているところ。でも研究論文が発表されたところで終わるというか、その次の研究がまた始められるというか・・・・・なかなか実践にまで結びつくことが少ないようです。地域を単なる研究材料にしただけとは思いたくないわけですが、斜に構える立場からはそのような厳しいご意見もあるにはあることをどこか気に留めながらの研究活動が展開されて欲しいです。


 
 ところで、今日の午前中に永山商店街でばったりと出会ったのがごみ有料化「出前説明会」の説明員2名(職員)でした。商店街のデイサービスにお集まりの方々に説明会をするのだと話していました。「出前説明会」が自治会などに限らず、いろいろな場所で実施されていることを改めて感じました。デイサービスにお集まりの高齢な方々に届く説明ができたでしょうか。
 私の日課は窓から見える「ダストボックス」を見ること。見た目でも「ごみの減量」がはっきりとわかります。明日はいよいよ当地域の「容リプラごみ」回収の日。ちなみに我が家の場合は袋がいっぱいになるには1ヶ月以上かかりそうな状況です。


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 広報・宣伝★市議会出前委員会開催します!
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2008年02月05日

「地域で幸せに生きるために」

 多摩こども劇場が主催している「子ども・文化・地域コーディネーター養成講座」に参加をしました。3回連続講座の第1回目で、今日は帝塚山大学教授の中川幾郎さんの講演でした。「とても面白い話を聞くことがができるので、ぜひ!」とお誘いをいただいた評判どおり中味の濃いお話でした。今日の第1回目講座については多摩市の職員研修の位置づけもしてもらったそうで、職員の参加もありました。

 講演タイトルは「地域で幸せに生きるために」。結論的には「そのためには文化・芸術が重要である」という話の流れです。(が、決してそんなに単純な理論構成ではないことは言うまでもありません。)

 文化・芸術というのは「お金持ちの領域」と言われたり、行政の文化政策もバブル期以降は衰退の一途を辿り、ジリ貧になっている現状からもわかるように「贅沢な領域」のように見られるのが一般的。全国見回しても、文化施設や文化ホールが妙に立派で威張ってるけれど、閑古鳥が泣いているみたいな笑えない状況も少なくありません。今や、行政の財政難とともに文化・芸術分野も縮小傾向であることは多摩市を見ても明らかです。
 でも、「文化・芸術」が全ての人が幸せに暮らすために必要な要素で、そして子どもの可能性を育てていくために不可欠なものであるかを再認識されされました。だからこそ、行政が文化・芸術施策に取組んで進めていく必要があるわけですね。文化・芸術施策はその成果を測定することも難しく、何となく「贅沢品」みたいな感じもしていたのですが、決してそんなことはないと励まされました。


 子どもたちと文化・芸術という点で頭に思い浮かんだのは学校教育。子どもたちが芸術体験を積み重ねることの必要性からすれば、学校における「芸術分野教育」の展開は気になるところですね。しかし、芸術体験といえば、財政的な問題と授業時間の不足という事情がぴったりかみ合ったところで、パルテノン多摩での鑑賞教室の回数も減らされてしまい子どもたちが「本物」に出会う機会も少なくなってしまったことが思い出されます。


 しかし、そんな状況に残念さはありますが、悲観的になる必要もないのかもしれません。・・・・というわけで、多摩こども劇場とパルテノン多摩が提携をして実施する企画が今月17日に行われるのでちょっとご紹介。
 「まるごと1日おもしろ体験~ステージアートのおもちゃ箱」。小学生が対象で定員が200名(1日参加券500円)。「雅楽体験教室」という興味深いプログラムをはじめ、ミュージカル、ストリートダンス、影絵、殺陣、人形・劇、落語、英語劇、ブラスバンド楽器、日本舞踊、三味線など。子どもたちの体験を広げるきっかけには十分すぎる内容です。市民が中心となり、パルテノン多摩がバックアップしていくような取組みには希望が広がりますね。ただ、こういう企画に参加するのはやっぱり一部に限られるというところで「学校教育」との違いがあるわけですが・・・・。


 ところで、私が最も印象に残った言葉とは・・・・「日本の生涯学習はひまつぶし学習だ!」という指摘でした。それこそお金と時間のある人のための学習になっているとの批判をされていました。多摩市も今度の4月で社会教育として位置づけられていた「文化・スポーツ」の領域を市民活動として位置づけしなおすような組織改正をするわけですが、その見識が問われそうですね。(国の流れや都の流れを汲んでいるのかもしれませんが)


 さすがに大学教授・・・ユネスコの生涯学習理論からの説明や世界人権規約からの説明もいただいたのですが、そう言えばユネスコの学習権宣言は昔、どこかで暗記させられたなあと思い出しながら2時間あっという間の話を聞き終えました。


 今日は文化・芸術の視点から「地域で幸せに生きる」考えたわけですが、この問いかけっていつも答えが出るようで答えが出ない永遠のテーマのように私は感じます。みなさんはどうお考えになりますか?

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2008年02月03日

「コミュニティ」が問題解決の鍵を握る?!

 昨日は「認知症の方を地域で支える」をテーマにした学習会、今日は介護保険市民フォーラムで「在宅療養の今とこれから」に参加しました。今まで以上に高齢者の問題は深刻になることは明らか。でも、その深刻さが指摘されている一方で、社会全体がどこまでそのことを受け止めきれているのかは疑問です。特に若い世代にとっては支え手になる自分たち自身の問題とも言えるわけですが、まだまだ実生活の中で高齢化社会の切実さが迫っているとは言えず、現実問題にはなっていないようにも思います。昨日、今日と2日間の学習会もご年配の方々の参加が多かったわけで、「当事者意識」の有無が参加者の年齢層にも反映されていることを実感しました。


 ところで、2つの学習会で共通して言われていたことが「コミュニティ」のこと。お互いに支えあい、助けあったりする地域環境が不可欠で前提条件ということでした。


 この「前提条件」って、高齢福祉の問題の解決だけに必要なことではなく、さまざまな場面でその大切さが見直されていることだなあとつくづく感じるわけです。例えば子育ての現場でも「地域で子育て」とさかんに叫ばれているように「地域」「コミュニティ」があらゆる局面でのキーワードになっているのは言うまでもありません。「コミュニティ」が共通共有課題になるのなら、何となく問題解決も速やかに行きそうなのに・・・・そこをなかなか上手くつないでいけないのが現実。そこにどう対処していけばいいのか、市民一人ひとりの意識に関わる部分と行政として「つなぐ」仕組みをつくっていく部分とを程よく動かしていけるといいのになと思っていますが、「言うは易し」で実際には試行錯誤が続いていくのかもしれませんね。でも、そのうちに私は結果が現れると考えていますが、それは楽観的なのでしょうか?


 いずれにしても、地域に着目をしてみると「コミュニティ・ケア」の発想で動いている市民の方も大勢いて、ささやかながら様々に活動が広がっていると思います。ただ、それらの活動がまだまだ知られる存在にはなっておらず、情報の発信力という点が課題になっている気がします。その点で言えば、市の広報力をもっと活用できそうなものですね。やはり市の広報宣伝力を上手に利用することが必要で、そのためのアドバイザーを配置するとか、何か考えられそう。

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