3年目のエディブルスクールヤード

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愛和小学校でエディブルスクールヤードについて取組みの報告会があり、参加してきました。主催したのはエディブル・スクールヤード・ジャパン。公立小学校での本格的な取組みが愛和小学校がはじめて。子どもたちと一緒に土づくりからはじめたガーデン・・・これなくして報告会もできないわけで・・・今回も学校は’協力’というかたちにて開催されました。

実際に、バークレーにあるエディブルスクールヤードに行き、体験、学んできたことの報告、そして、愛和小学校での取組み、さらにはデモとして・・・キッチンクラスとガーデンクラスの体験。盛りだくさんの内容。

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ブレイクタイムは・・・ハグジードーナツと。キュウリ・レモンウォーターで(お水に、キュウリの薄切りとレモンを入れたもの)。地元、地域でがんばっているハグジーさん♪好評でした。

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ガーデンクラスもキッチンクラスもそれぞれ小学校6年生になった気持ちで体験。キッチンクラスでは15分で「キュウリの浅漬け」をつくって食べて片付ける・・・までを!「キュウリ+あおじそ+塩」でパパッとできてしまう。テーブルセッティングまでやるのですね。先日も愛和小学校に行ったとき、家庭科室の作業テーブルが「いただきます」の準備にはちゃんとテーブルクロスをかけ、子どもたちが「食べる空間づくり」を当たり前のように行っていたのにびっくりしたのですが、大切なことですね・・・「食べる」・・・っていろんな要素があるなって改めて思いました。

みんなで一緒に作る・・・みんなが何か一つ以上の作業を担当できるようにしていく、手があいているメンバーがいたら、声をかけて手伝ってもらう等など・・・「食べる」という楽しい楽しい時間をめざして、自然とチームワークができていくのも面白い。今日も「はじめて、こんにちは」どうしでグループを組んだわけですが、あっという間に会話が弾みました。

これ・・普通のワークショップとかとは違うなと感じました。

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やっぱり「食べる」って大事♪

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そして、愛和小学校のガーデンを一生懸命耕してきた去年の6年生たちが遊びに来ました!今は中学校1年生のこどもたちです。彼、彼女たちが思いを込めて仕込んだ「お味噌」と野菜を食べ・・・プチ同窓会風でもありました。

みんなの笑顔がとってもかわいかった。こうして戻れる場所があって、学校の先生ではないけれど、顔見知りのエディブルスクールヤードのスタッフたちがいて・・・・。いい雰囲気だなって思いました。

 

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エディブルスクールヤード・・・このプログラムには「はじめ・なか・おわり」とこの流れが明確になっているのですね。最後は参加者みんなで大きなサークルをつくって、中庭で「締め」。まだまだエディブルスクールヤードは発展途上というか、入り口の扉を開けただけ・・かもしれないなと感じながら、これを日本の学校教育の中、プログラムに当てはめていくことはなかなか大変な感じ・・・指導要領とかとにらめっこしながら、組み立てていくのは先生たちでもあり、どうなっていくかな?と。

愛和小学校でもエディブルスクールヤードの取組みを授業に組み込むためにはどんな工夫ができるか?・・・を検討していくのだそう。中心になっている私より若い先生も実際にバークレーに足を運んだとも聞きました。学校菜園が、子どもたちだけのためでなく、地域全体のものにもなっていく・・・これがバークレーのエディブルスクールヤードではないかなあと思っているのですが、ここまで到達するには時間もかかりますね。そもそも日本の学校は「地域の拠点」とか「地域の核」とか言われる割には全般的にも閉鎖的なところもありますし・・・。

でも、「できない」と思えばできないままで、「できる」と思って諦めなければいつかはできていくかもしれない。愛和小学校でのエディブルスクールヤードの取組みも、焦らず、今、できるところできる範囲で少しずつ育ててほしいなあと思います。既に有志のママたちで休日などの草むしりなどを行っているとも聞いています。「土いじりとか草むしり」とは縁遠かったママたちが関わっていく・・・ここも大きな変化ですよね!きっと。今後が楽しみです。

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