2021年度予算審議。

「多摩市は多様な性と生を尊重します」…近づかないと書いてある文字が読めないけれど、でも、ちょっと視線を惹きつけるタペストリーですね。「性と生」というのがポイントです。こうした考え方が地域に浸透していくと、もう少し、深呼吸しやすくなるかなあと思うものです。「多様性を認めましょう!」とは言うものの、「一人ひとりみんな違ってみんないい」とは言うものの…何となく息苦しさを感じずにはいられないなあという窮屈を感じること少なくありません。

 

さて、先週末金曜日は予算審議の2日目でした。一般会計歳入から始まりましたが、歳入の質疑はいつもどおり少ないので、すぐに歳出に入りました。

歳入のところでは荒谷議員が指摘をしていた「公園駐車場有料化」については気になる気になる懸案事項。。多摩東公園で有料化を実施する方向が頓挫?というのか、中断している感じですね。担当所管である公園緑地課は改めて課題などを整理しながら、今後についての検討を進めていくそう。現在、無料で使える公園駐車場を有料にしていく方向性は否定すべきこととは言えないと考えていますが、例えば有料化したところで、どのくらいの収入を見込んでいるのかとか気になるところです。しかし、「無料駐車場完備」とか「無料の駐車場あるよ!」という呼びかけは「公園」の魅力度を若干押し上げる要素にはなりそうですが。

歳出に入り、ちょっと盛り上がった話題は「生理の貧困」のこと。私も予算総括質疑でチラッとだけ触れた問題ですが、最近、取り上げられ、一気に広まりました。なかなか表に出せない、言い出せないし、相談もしにくい課題であることは女性であれば理解できるだろうなと思います。共産党の橋本議員、公明党の池田議員がこの話題に触れ、例えば、生理用ナプキンを公共施設の女子トイレに置いておくとか、何らか対応を考えられないのか?と質疑していました。災害用の備蓄品にもなっていて、一定サイクルでは買い替える時期もあることから、その時には困っている方に配布できる可能性には言及されていました。…というか、豊島区は神対応…既にこうした課題が明らかになった時点で即決断で実行に移しているようです。多摩市も豊島区に続いて…という期待も高まります。

こうした問題は男性議員ではなかなか扱いにくい話題でもあると思いますし、答弁する側も男性だとなかなか答えにくいことかもしれません。男性とか女性とか、性の区別や差別もなく「共に生きる」とは言うものの、やはり、こうした話題になると同性どうしのほうが意思疎通が図りやすい。その意味で、担当する課長が女性であることは心強いです。

他の方の質疑を聞きながら、「なるほど、なるほど。」と自分自身にはない観点や視点に頷けることも多く、ある意味「市民感覚だよなあ」と共感することあります。一方、それぞれの事業に対し、「予算が削減されている」ことを問題視する指摘もあり、拡充を求めるような提案や要望に対しては、「何か別の財源手当てができるのか?あるいはその工夫はあるのか?」いう点にまで話しを膨らませてほしいなあと思います。「手厚い予算額」の要望については、今後、それに対する財源手当てについてどう考えているのか…例えば、福祉関連の予算を増やすためには、他の分野でどこの予算を削ることを認められるのか…というようなシビアな議論が求められる気もします。そこに、それぞれ会派や議員の「優先政策」が問われていくのでしょうね。

福祉関連の予算が盛り込まれている民生費の質疑が始まっています。予算特別委員会はあと3日間。私の残り時間はあと10分程度かなと思っているのでは、どこで質疑しようかなと考え中。

2021年度一般会計 予算委員会始まりました。

あの日から10年。14時46分には議場で黙とうを捧げました。静かに眼を閉じるとゆっくりとあの時のことが甦ります。先日、会派のメンバーで関戸公民館の展示を見に行きました。聖蹟桜ヶ丘の商店会連合会が毎年行っていた復興支援の活動が今年でひと区切りを迎えることになったといいます(タウンニュースより「桜ケ丘商連被災地交流10年)。これまでの足跡が展示されてあるということでしたので会派で足を運んだのでした。2年前、会派でも浪江町に伺ったご縁もあります。これからもそのご縁を大切にしていきたいとの思いを強くしています。10年を心に刻むために、被災地に再び、足を運ぶことをしたい。

さて、今日は各会派からの総括質疑が中心でした。会派の人数によって発言時間があり、今日は新生会、公明党、共産党、それからフェアな市政と4つの会派が総括質疑を行いました。それぞれの会派の皆さんの考え方、スタンスなどを共有することもできるやりとりだったなと思います。

私たちの会派は「地方自治」というのは、国や東京都から財政的な自立ができていることが大事であって、「財源がないところは国や東京都に要望して」という発想からまず脱皮しておくことが必要であること。そして、地域の自立をめざすからこそ、そのために求められる自己改革というのか、市でできる行財政改革に取り組む必要があること。その取組みの中心にあるのが「公共施設の見直し方針と行動プログラム」であるはずだよね…ということ。新たなニーズにへの対応が求められるものの、そのための財源の捻出はどうなるの?…もちろん、新たな歳入の確保という視点もあるけれど、現実的には新たな歳入確保をめざせるような状況にあるとも思えない…だからこそ、べたな表現で言えば「身の丈に合った」にしていかないといけないのかなと。

阿部市長が遡ること、2012年の施政方針のむすびで

 「今、この国は、いや、世界は、登山ではなく下山の時代に入ったように思う」、「そして下山の先に新たなスタート地点がある」と作家の五木寛之氏は著書「下山の思想」で著しています。今、市民生活を守り、新たな行政需要に対応するためには、行政サービス全般にわたって量から質へ転換していくことが求められています。将来世代に引き継げる持続可能な財政構造へ転換を図り、みんなが笑顔でいのちにぎわう多摩の未来に向けて、不退転の覚悟で改革の取り組みを進めてまいります。「このまちの主役は私たち市民です」あれもこれも求める時代から、必要なものを選択し、地域で豊かさを分かち合える社会をめざして、まちづくりを進めて行く所存です。

と述べていましたが、私も「量から質へ」という視点で、まちづくりを捉えなおさねばならず、そのための取組みや行財政改革を後押ししていきたいと力を注いできたんだけれどなあ…(遠い眼)…と思うものです。

今、進んでいる方向性が「量から質へ」に合致していないような違和感があり、それは私や私たちの会派だけの危惧なのかもしれませんが、大規模改修後のパルテノン多摩の運営コスト、中央図書館が完成した暁に必要となってくる新たな運営コスト、それに、旧北貝取小学校に新設される「恒久施設」としての市民活動・交流センターやふるさと資料館についても新規の運営コストとして増加追加の一途…これで、本当に将来世代に負担を先送りせずにやっていけるのか…って、別に行政のあら捜しなどするつもりもなく、自然とわいてくる疑義なんです。当初、廃止するといわれていた豊ヶ丘や東寺方の複合館についても存続方向であって、地域に点在する集会所についても地元自治会への移譲を断念し、結局は市の直轄で維持されることに方針変更もしていますし…「量から質」への転換に舵を切ったとも思えない状態に「下山の思想」を語っていた時の市長の意気込みはどうしちゃったのかなあと。

「コロナ禍」にあり、今まで以上に厳しい査定を行って編成されたのが来年度予算になっている様子。コロナであろうがなかろうが、本来は厳しい査定を行うべきであったのだから…と良い方向に捉えることとしましたが、「そこ、削減するところなの?」ということで予算カットされているような事業も散見されます。なのに、「未来への投資」への手綱は緩めずということで、中央図書館建設や旧北貝取小学校の大規模改修は意地でも進めていくような印象です。進めたその先にどんなビジョンが描かれているのか。市長が掲げてきた「将来世代に負担を先送りしない」持続可能な市政運営がどう実現されていくのか…をもっと具体的な金額でも明らかにしてほしいものです。

私たちの会派では新型コロナ禍にあり、ますます浮き彫りになってきた「社会的孤立」という課題に対し、もっと向き合っていく必要があり、そのための「お金」「人」が必要だと思っているのです。「人」の確保にも当然ながら「お金」が必要ですから、やっぱり「カネ」になるのか! いずれにせよ、何に優先的に取り組む必要があるのか。もっと、突っ込んで議論をしていく必要があるそうです。もちろん議会の役割と責任も大きいですね。

私たちの会派は反対していても、「議会」の決定では、中央図書館建設にしても、北貝取小学校の大規模改修にしても、パルテノン多摩の大規模改修にしてもどれもこれも「進めるべし」というお墨付きを与えてきたわけですから。その責任を議会がどう果たすのか、私もその一員であることを自覚するとき、次の対案を描かねばならないなとも思うものです。だからこそ、ちゃんとした情報が行政から共有されたり、提供される必要があります。
その意味で、今日は「中期財政見通し」の表記の仕方を変更したことも確認しましたが、現段階において「今後4年間で約44億円の歳出超過の見込み」としっかり記述されるようになった事実は見落とせません。あえて、書くことにした‛意味’があると思っています。

今日の話からすると、「徹底的な内部事務経費の見直し」については、まだまだできる余地があると言っていた。それもまた聞き逃せない事実だなと思った次第。それから、今日の感想ですが、会派で考えて、私が質疑をした内容は、はっきりいって答弁者側にとっては「答えにくく、めんどくさい質疑」であっただろうなということ…にも関わらず、私の受け止め方では、ついつい言い訳がましいなと聞こえてしまう部分もありながら、丁寧に回答しようとされていた部長や課長のみなさんの姿勢が見受けられたかな。それはありがたいことと思いますが、「経常経費が下がったな」と実感できる取組み(もしくは、これから実感できるようになるだろう取組み)が予算書上どこに反映されているのかもう一回、おさらいしないといけないな。枝葉の部分で調整したところで、持続可能な財政運営になっていかない気がしているので。

さて、明日からも予算審議が続きますが、しばらくは質疑することはなく、聴くだけになりそう。

明日から予算委員会始まります。

ずっと買うかどうかを迷っては、買い控えをしていましたが、とうとう買ってしまいました!冷凍商品のケースに入っています。これは、私にとっては期待を裏切らないおいしさ。電子レンジにかけるという案内もありましたが、私はちょっとだけ自然解凍をして、まだメロン味のパン生地がちょっとだけ融けてるかなくらいのところで食べ始めました。もともと、私、メロンパンはとても高カロリーなため、食べたいなあと思っても躊躇することもあるのです。でも、メロンパンおいしい。チョコチップは入っていないほうが好みですが。「メロン」は好きでも「メロン味」のキャンディとかラムネとかは好きではなく、だけど、メロンパンだけは許せるのが不思議。

 

さて、昨日は休会でしたが、新型コロナワクチン接種に関する市の取り組み状況について全議員への説明がありました。予約システムの開発を進めているとのことで、その説明もありました。優先的に接種する高齢者の方から使い始めるシステムになるわけですから、なるべく操作しやすいものが良いですね。文字の大きさなども見やすいと良いですね。もちろん、パソコンやスマホなどインターネット利用されている方ばかりではありませんし、電話受付での予約センターの開設…これは自動応答システムをまずはご利用いただくかたちですが、それでうまくいかない場合には、コールセンターでも対応するという感じになっていくと思われます。

まずは集団接種からスタートすることになりますが、既に、会場になる関戸公民館、永山公民館では医師会のみなさん立ち合いによりシミュレーションを実施したとのことです。その結果、予診の体制をさらに手厚くしたり、スムーズな動線確保のための利用会場の見直し、対応するスタッフの数などの見直しを行ったとのことです。関戸、永山の公民館については来月に入り、2回目のシミュレーションを行い、多摩センター会場としてお借りするホール(LINK FOREST)でも行う予定です。議員もシミュレーションについて見学できそうなので、日程が合えば私も足を運びたいと考えています。

 

肝心なことは…市民の方からも尋ねられることとして「いつから始まるの?」ということだと思います。ちなみにコールセンター(人が対応する)は来週月曜日(3月15日)から開始されることになっていますが、高齢者のみなさん(約4万3千人)への「接種券」の送付は4月中旬が予定されているとのこと。気になるワクチンの供給は高齢者の人数が多い地域から…となっているようですが、国から東京都、そして、多摩市へ…と配分されることになっていて、まずは4月26日の週に1箱(975回分)が供給されるとの話になっているようです。なかなか厳しい数量ですね。要するに、ワクチンが安定的に供給されるのは5月以降であって、本格的に接種が始まるのもそのころからと見込まれているのかなと思います。国は6月末までに全国の高齢者の接種分(2回接種で完了)を供給したいとの考えを示しているそうですが、実際、どうなっていくのでしょう。それを踏まえて「5月以降には安定的にワクチンが供給される」と考えているようですが、「供給されるハズ」という状態なのかどうか・・・?現状、市内医療従事者用のワクチン供給についても今の段階では供給数「0」なので、接種時期のずれ込みも予測されています。

今後の進め方ですが、医師会の先生方とも情報交換をし、助言もいただきつつ検討が進められていて、特に高齢者施設でのクラスターが発生していることにも着目し、一言で「高齢者」と言っても、優先的に接種すべき対象者から順番にとなるのかもしれないな…とも思いました。

 

私が気になっていた日本語が理解できない在住外国人の方への対応も進められ、市のワクチンに関するホームページを7カ国語対応にしていくことが示されました。しかし、何と言っても、まずは、市から在住者に送付される案内を見ていただく必要があり、そのためにも重要なのが「封筒」ですね。パッと目を引く封筒にしなければならないと考えています。郵便物を開封してもらわねばなりませんから。また、障がい者の方への対応も筆談ボードなどが準備され、いずれの会場でも接種ができる体制を整えていく方向が示されました。個人的には基本的には3会場どこでも接種できるようにしつつ、どこか1カ所、「障がい者」に寄り添う対応が特に整っている会場を準備しておくと親切かなとは思います。障がい者への対応には丁寧さが求められることも多いですね。予診時間「一人当たり2分以内」ルールにあてはめることの難しさも想定しておくことも大切ではないかと思うものです。視覚に障がいのある方には点字での案内も送付する段取りになっている点はよかった。

 

それにしても、新型コロナウイルス変異株の報道などを耳にすると、今回のワクチンで対応できるのかどうか等ちょっと気になりますね。第4波…という情報なども耳にすると、まだまだ緊張感のある日々が続くなと思います。そして、外との関係性というのか、閉ざして暮らす必要が言われる息苦しさの中で、「孤立」「孤独」…がますます深刻になっていることも感じています。人間はやっぱり「集団」の中で自分自身を保ち、成長もしていく…自分自身も今の状況と照らし合わせて、痛感しています。明日から予算審査がスタート。会派として総括質疑をするのですけれど、制限時間があるので、さて、どうしようかな…とこれからまた悩みます。

 

今日は東京大空襲を思い出し、戦争反対を誓う日。そして、明日は東日本大震災から10年。明後日は、福島第一原発の爆発の日。祈りを捧げる…感謝を忘れない、一人で生きているわけではないのだから…を心にしっかりと刻むひととき。

補正予算可決。中央図書館建設(図書館本館再整備)には反対しました。

ミモザ。今日はSNSにもミモザがあふれていました。国際女性デーでした。「黄色い花」は見ているだけで元気が出るのです。国際女性デーだから云々ではなく、もともとミモザの花が好きです。一週間以上前に購入して、まだ黄色がきれいなうちに吊るしておいて、ドライフラワーに。でも、乾燥しすぎて葉がポロポロしてしまいます。

今日の市議会は本会議でした。年度末で決算を見据えた補正予算、それから来年度予算について提案があり、即決案件ではオンブズマン、農業委員、人権擁護委員の人事案件、一定金額を超える予算を必要とする物品購入や工事案件については議決が必要で、職員の在宅勤務などに対応するためのパソコン購入、それから、図書館本館再整備にあたっての新規建設工事に関する契約について議会承認を求める提案がありました。本日議決を行った案件については全て可決しています。そういえば、新型コロナウイルス感染症対策基金の設置についても条例提案があり全会一致で可決しています。

補正予算については、新型コロナウイルス感染症の影響によって、予定どおりに取組めなかった事業なども多かったという説明がありました。それは、さまざまな行事が中止していることなどを考えても実感できることですね。いくつかの事業では質疑も行われましたが、特に大きな問題や課題はなかったように思います。全会一致で可決で自然かなと思いました。多摩市議会は「全会一致」という議決結果がとても多く、市民から見ると、「全会一致」に違和感があるとも言われていますが…。

さて、今日は「図書館本館再整備」について、「市民からも中央図書館をつくってほしいという声が多く聞かれる。未来への投資として、取り組んでいく。」との決意が述べられ、「多摩市立中央図書館建設工事の請負契約の締結」、関連して、電気設備工事、給排水衛生設備工事、空気調和設備工事とそれぞれの請負契約の締結についての議決も行われました。現在は旧西落合中学校に、多摩市立図書館本館があり、それを再整備するということでしたけれど、ついにそれは「中央図書館である!」ということが明確になった感じですね。今まで、「図書館本館再整備」という言葉で表現がなされ、「中央図書館機能のある本館」という説明がなされていたわけですが、名実ともに「多摩市立中央図書館」になったんだなあ…としみじみと。

図書館本館についてはいずれ再整備が必要になってくるとは認識していたものの、しかし、どうしても、現状を考える時、その一歩踏み出すところにまで…私の理解や納得が追いつきません。会派でもいろいろな視点から話し合いもしましたが、結果的には「賛成することができない」ということになりました。

第13号議案「多摩市立中央図書館建設工事の請負契約の締結について」、フェアな市政を代表し、否決の立場から討論いたします。

昨年、今年度予算案を審議している途中で、中央図書館の実施設計が昨年度中に完了しないという異常な事態がありました。当然、建築確認が下りることを前提に予算案が調整されていたわけですから、構造計算をし直さなければならないという状況はまさに想定外の状況だったんではないかと思われます。

しかし、その部分の予算を修正をしないまま押し通すということまでして市側は中央図書館工事を急ごうとしていたにも関わらず、その後の工事契約入札は不調に終わるという状況でした。そうした背景も鑑み、このコロナ禍を機会に立ち止まるチャンスであったんではないかとも感じています。

 

本議案を否決と判断する理由は、このコロナ禍で中央図書館建設工事を急いで進めるべき事業とは思えないこと、将来の市財政問題を考えると、市の他の公共施設や他事業の縮小・廃止などの取組みがないままであることが挙げられます。

 

コロナ禍で優先すべきは感染対策の他に、雇用不安、生活困難、子どもたちへの支援などの財源確保など、先日も代表質問で訴えた様に、市民生活にある格差、孤立、インフラ再整備など日常生活への影響に向き合う取組みであり、旧北貝取小学校跡地への市民活動・交流センターとふるさと資料館整備に関する議決時においても同様に述べましたが、中央図書館など新規の公共建築物や施設整備にあたっては、建築費用だけでなく、その後のランニングコストも視野に入れて慎重に考える必要があります。
そのため、将来にわたる税収見込みなど財政状況の見極めと納得ができる材料が示されない限り、これまで進行しようとしていた計画についても一度立ち止まり、再検討すべきだと考えます。

 

仮にこの状況下でも中央図書館建設事業を行おうとするならば、当初の市の姿勢で示されていた地域図書館をなくすなどの対応で図書館運営や維持管理のコストを下げる、市の他の公共施設を縮小するなどの具体的な動きが見られなければならないと思います。

残念ながら現状は、他施設をどう縮小するのか、建設費だけでなく、今後の維持管理経費は、どう市の財政問題をクリアできて賄っていけるのかが、昨年同様に見えないままです。何をもってそれらの問題を払拭できる材料となるのが明確に示されていないため納得できません。

そのため、この後審議される本議案とも関連する議案、14号、15号、16号においても同様な観点から否決することを申し上げ、討論といたします。

会派を代表して、大野議員が討論を述べてくださったのですが、私たちの会派の立ち位置というのはまさに…「新規の公共建築物や施設整備にあたっては、建築費用だけでなく、その後のランニングコストも視野に入れて慎重に考える必要があります。そのため、将来にわたる税収見込みなど財政状況の見極めと納得ができる材料が示されない限り、これまで進行しようとしていた計画についても一度立ち止まり、再検討すべきだと考えます。」ということなんですね。

施設の更新(老朽化した施設の大規模改修など)と維持管理の問題がかねてから「何とかせねばならない」とされてきた課題であって、将来世代に負担を先送りしないためにも「大胆な見直しに取り組まねばならない」としていたことがどうなってしまったのかと…。

パルテノン多摩の大規模改修も中央図書館の建設工事も都市計画税により賄えたことが「これ幸い」だったのかもしれませんが、都市計画税あ今後長期にわたって必要となる日々の維持管理費用に充てられるものではありません。今後の日常管理の費用については、どこからか捻出していく必要があるのです。つまり、今後、運営管理、維持のコストが重たくのしかかってくるのではないのか?…と捉えているということです。もともと新型コロナウイルスの影響云々は関係なく、「長期的にどうなっていくか」に対する予測、それに基づく課題認識はなされていたわけであって、現状、さらに、コロナ禍になり、財政の見通しが厳しくなったとすれば…なおさらのこと…だから、立ち止まる勇気があってもよいのではないかと思う…これが私たちの会派の結論です。(「公共施設の見直し方針と行動プログラム」はお蔵入り…していないはずなのだけれど。まだ、根本的な考え方というか、方針は継続されているはずなんだけれど…。)

とはいえ、私たちは議会では少数派も少数派…。私たちの会派以外のみなさんは「賛成」ということでしたので、市長提案のとおり、中央図書館の建設工事はいよいよ始動。もちろん、これが既定路線ですから、なかなか路線変更に踏み切れない…というのもまた判断かもしれません。私たちの会派は去年からもずっとこの案件については反対の立場でいますから、今回も貫いた…というだけ。他の会派の皆さんも、ただ、今まで通りにブレずに通しただけとも言えます。

ただ、ついつい私は「もし、これを我が家の家計に当てはめてみたら」と考えてしまうとき、社会全体の大きな変化、取り巻く環境そのものが変わってしまった以上、「再考するチャンス」である気もするのです。とにかく自分自身がすっきりした気持ちで中央図書館の建設を後押しできず、「市民に一連の流れや状況を説明しきれない」というのが本音と言えば本音。工事が始まっているものを途中でやめることは難しいかもしれませんが、まだ、工事着工前なのだから…。でも、止まらないし、止められもしないという現実があるのかもしれません。

明後日から、来年度予算の審議も始まります。会派を代表して総括的に質疑をする予定。明日は議会は休会ですが、ワクチン接種のこと等、議会説明が行われます。

3月議会 一般質問

「かこさとし」の特集のMOEが届く。週末の楽しみが一つ増えてうれしい。

今日も市議会定例会は本会議、一般質問の5日目で最終日。5名が登壇しました。トップバッターは自民党の山崎議員。コロナ禍における高齢者問題、GIGAスクール構想とICT教育に対する要望を質問されていました。穏やかにご自身の意見を中心に述べられていたことと、学生インターンの方々からの声をまとめてICT教育に対する問題提起をされていました。ネットモラル、ネットリテラシーについては私の質問でも指摘をしましたが、今まで以上にしっかりと取組む必要があり、そのためにも先生たちが意識のみならず、知識もつけていかねばならないのでは?とも思っています。市教委の情報提供が大事ですが、どんなに役立つ情報であっても、先生たちの目に留まらなければ意味が無い。もちろん各家庭への情報提供も必要であって、「家庭との連携」という視点も重要ですが、それにしても、結局は、きちんと届かなければならないし、その先で、提供された情報がきちんと受け止められていく…ということも必要で。

言うは易し行うは難し。でも、「言い続けなければならない」…しつこいくらいに…という気持ちが大事かもしれません。

続く、公明党の渡辺議員から話題提供のあった「消防団活動」に関する問題。消防団活動の意義があり、しかし、その活動をこれからも継続していくための担い手の確保をどうするのか…という視点から、時代に合った見直しや改善を進めていくべきではないかとする問題提起がありました。活動を承継していくためには、担い手となる世代を取り巻く環境なども考慮した体制に変えていくことの必要性は共有されたように思います。もちろん、今までもそれに対する意識がなかったというわけではありませんが。現実的には、市外に働きに出かけている方が消防団活動に関わることそのものへのハードルが高いとも言えます。待遇を改善しても、活動を支えていくために犠牲にしなければならないことも多く、特に家族への負担感という意味でも難しい面もあります。家事も育児も男女ともに…という時代ですから。

女性にも消防団に加入してもらい、活躍の場を増やしていくことも一つの方策とはいえ、やっぱり、力仕事になると…そこはなかなか厳しい面もありますね。ただ、火事に対応するというよりは、いざというときの災害発生時に女性の活躍は期待できる面もあります。そこは同じく公明党の本間議員が「防災に関する決定の場に女性が少ない」という指摘もされていたように、女性の立場からの視点をさらに取り入れる工夫も含め、まだまだ検討できる余地はあるようにも思っています。

本間議員の質問でも、昨日の伊地智議員の質問でも「普段からの備え」のことが指摘されていたように、「いざとなれば…」ではなく、やっぱり、日常の心がけが大事だというのはいわずもがな。そして、本間議員も伊地智議員と同様に「地域委員会」というのが災害時に大事な役割を果たしていくのではないか…という指摘をされていましたね。個人的には地域委員会は中学校単位が一つに目安になっているので、災害時にも役割を果たすことが期待されるとなれば、やっぱり避難所ごとの小学校区ごとかななんて思ったりもしますが、いずれにせよ「地域委員会構想」なるものについて、もう少し、協議を深めていくほうが良さそうですね。本間議員が今日も取り上げていた「地域猫問題」も「地域委員会」の課題のひとつになっていくことなのかもしれない…とふと思ったりしました。

同じ会派のしらた議員からは市の財政問題をはじめ幅広い分野での質問が行われました。財政は今後、厳しくなっていくし、新型コロナ禍の影響は数年先にまで響いていくという認識が示された以上、「従来通りにはいかない」という視点で市政運営を見直していくことの必要性がますます高まるのではないかと私も思っています。急旋回はできないとはいっても、将来にわたって、安定的に市政運営にとりくめるような軟着陸がどう方向づけられているか…私たちの会派にはちょっと理解しがたい状況ですが、結局、こうした状況もすべて国政に直結しているということで、地方自治体は国での不都合がすべて押し付けられている形になっているのでしょうか…。

一般質問最後は共産党の小林議員でした。災害対策からの話題でしたが、最後は東京オリンピック・パラリンピック開催に対する市側の考えを問うていました。答弁するのもなかなか難しいですよね。市が「開催する」「開催しない」を決めるわけではないですから。ただ、全国各自治体、オリンピックの事前キャンプなどの受け入れについては対応をどうするのか協議しているところもあると聞いています。島根県の奥出雲町では断念したという話しも報道されていましたね。「いのちのほうが大切」とアスリートも訴えていると小林議員がおっしゃっていましたが、一連の報道を見ていると、「何のための誰のためのオリンピック、パラリンピックなんだろう」という気持ちになってしまうのは私だけではなさそうです。

議会は来週は本会議、補正予算の審議や来年度予算の提案などが行われ、予算特別委員会へと移っていきます。ずいぶんと日が延びているなあと実感しています。それでも、今日も終わってからヒアリングをして、それからも会派でいろいろ意見交換していたら、真っ暗になっていました。「市民からの負託」ということを一段と強く考えたり、感じさせられたりする今日この頃なのです。

3月議会 一般質問

ふきのとう。ふき味噌を作ってみようと思って、茹でてみて、茹でたまま食べてみたら、とてもおいしくて…ふき味噌をつくるまでのことがなさそうで、でも作ってみたところ…やっぱり、茹でたままのほうがおいしいのではないか?と思いました。

ということで、今日も一般質問でした。公明党の荒谷議員から始まり、最後は生活者ネットワークの岸田議員まで。学びの多い一日でした。

荒谷議員は「自治体DX」のことをとりあげていましたが、その後、共産党の橋本議員も指摘していましたが、そもそも「自治体DX」って何?…の世界かもしれませんね。「自治体デラックス」かと思うのは当然のことで、「意味教えて!」と言われたこともあって、逆に私が「何?」と尋ね返したというのは言うまでもなく。「自治体デジタル・トランスフォーメーション」…今までで一番意味不明な横文字の気がしております。

荒谷議員が多摩市のホームページに対するいくつかの指摘をされていましたが、トップページから「わくわくTAMAで子育て」という子育て情報専用のページがあったこと…今更ながら気が付きました。しかし、クリックして目に飛び込んできた「わくTAMA」って一体何なんでしょうね。意味がよくわからないですね。「わくわくTAMA」なのか「わくわく子育て」なのか…。一時、「母になるなら、流山」が流行ったことありましたね。既にブーム去ったご当地「ゆるキャラ」ですが、それと同様に、シティセールスとか、シティブランドとか言われてキャッチコピーづくりが流行っていたような頃もありました。そんなことにいろいろ頭をひねっている前に、「子育てするなら多摩市で!」…って議会の中でも時折使われる表現ですが、よほどわかりやすい。そのまますぎてキャッチコピー的な役割果たさないかもしれませんが、それでも、そのほうがいいなあって思います。

それにしても、このページ…「市の子育て支援施策」のところからクリックしたら、たったの5つしか掲載されていない。これは全くの悲報としか言いようがない…。結構、頑張っていろんなことやっているのに。。リンク先ページ本体の問題とも言えますが…。これでは「子育てするなら多摩市!」って言えない。

今後、情報政策に力を入れるとし、「自治体DX」に邁進すべく、現在の「情報システム課」ではなく「情報政策課」にする方針が示されていますが、今日の答弁でも「他市に負けないデジタル化を進めていく」ということのようです。そのための体制づくりが急務と言え、外部人材の登用などについても検討が進められるようですが、外部から人材を登用するよりも、もしかすると、職員の中で情報システム通になるような人材を育ててしまったほうが早いかもしれませんね。

いずれにせよ、デジタル化の推進と合わせて、市の情報をいかに発信していくのかという広報戦略についても再考してほしいと思うのは私だけではなさそうです。「もっと見やすく」「もっとわかりやすく」「もっと情報を探しやすく」…市のホームページに寄せられるご意見です。また、SNSの活用…ラインなども駆使したた情報発信にも力を入れていく方向にあるようですが、それにしても、どんなふうに情報発信するのか…センス問われそうです。もちろん現在のTwitterも…ですが。情報発信する側もいろいろ気を遣っていて、「あまり大量に次々とTwitterに投稿すると、うるさがられてフォローされなくなってしまう」という葛藤もあるようですし。「程よく」が大事ということですね。

しかし、いわゆる情報システム系の話題になると、わからないことのほうが多い。私もシステムエンジニア的なことは何一つわからないですが、市長以下職員のほとんど、もちろん議員側も…このあたりの話題のことについては「??????」の方のほうが多いのではないかしら?そのためにも人材育成、あるいは育成を待っていられないという意味では、人材育成しつつ外部人材の登用という組み合わせもしていかなければならないですかね。

続く、共産党の安斉議員は「乞田川」のことを話題に。コンクリート三面護岸の乞田川をなるべく自然に近い形に戻していく…魚が戻ってくるような場所に…との話をされていて、なんてファンタスティック!…と思い浮かんだのは諏訪下橋と永山橋の付近のあたりのこと…頭の中で想像してしまいました。一方、乞田川も親水化風に工事が進められているのを見ると、「人間都合」という言葉が頭についつい思い浮かんでしまいます。そして、一度壊した自然を元に戻すこと…壊すのは簡単で、取り戻すことは難しい…複雑な気持ちになるというものです。

社民党の伊地智議員が触れていた「地域委員会構想」については、何か新しく別個に組織を立ち上げるようなものでないという趣旨の答弁もありつつ、しかし、何度聞いてもこの構想については「ようわからん」というのが私の脳ミソの反応。「新しいものを立ち上げるようなものではない」とか言われるとますますよくわからなくなります…。そして、その趣旨を市民とも共有していく必要があるという伊地智議員のご指摘でしたが、その説明がなされればなされるほどに…混乱するだけというのか、よくわからないです。

実は、今年度はモデル地域にて試行的に「地域委員会構想」の取組みが進んでいます。東寺方と諏訪・馬引沢の地域。コロナ禍で思うような進捗ではなさそうですね。一応、私もモデル地区の住人でありますが。一番困っているのは「地域委員会構想って何?」って尋ねられてもいまだに上手く説明できません。私の理解力も相当に衰えているからなのか、何度も何度も話を聞いても、「だから何なのか」が見えてこないというか、今後、どうしようとしているのか?とか…。逆提案で「こうすればうまくいきそう」って提案できれば良いのですが、今のところ、地域の実情にあった妙案も浮かびません。

共産党の橋本議員からは「保育園」と「自治体DX」に関する話題提供。議員の大先輩でもあって、とにかく勉強熱心ですし経験も豊富…多摩市の保育園が民間事業者と「保育の質を向上させていこう」という市側の努力によって発展してきたこと、あるいは、情報化推進に関連して「個人情報保護」についても多摩市が「個人情報保護条例」を制定し、丁寧に条例を運用しながら今まで取り組んできたことなどを評価されていて、確かにそこはポイント!と納得する部分もありました。特に「個人情報保護」のことについてはマイナンバーカードのことしかり…情報セキュリティ問題に対する意識を高めていくことが必要不可欠であると考えさせられます。ここは荒谷議員の指摘とも同様ですが、つまるところ情報政策分野にしっかり取り組める体制構築への取組みを推進、強化しなければならないということですね。

最後は、生活者ネットワークの岸田議員。不登校対策から子どもたちの居場所の確保問題がテーマ。これは私が取り組んでいる課題でもあり、興味深くやり取りを聞いていたのですが…「なしのつぶて」というのか、とても官僚的な答弁しか戻ってこなかったのがやや残念。議場以外で話すと、不登校への対策も前進していきそうな感じがするのに、議場での答弁を聞いているだけだと「本当にちゃんと進んでいくのかな」なんて気持ちになってしまうのはなぜでしょう。まるで議員に対する答弁の「お手本」のような答弁にむしろ関心さえしてしまう…。

岸田議員が主張されていたように「子どもたちをまるっと受け止めてくれるような場所」が大切であって、必要。私も「子どもたちの安全基地」をつくっていきたいなあと思います。子どもは「安全」と感じる場所で、心を開いてくれるものです。「学校が子どもたちにとって安全な場所でないのはなぜ?」を市教委にはもっと問うてほしいものです。

今週末で緊急事態宣言の解除…と思っていましたが、やはり無理でしたね。またもや先送り。しかし、考えてもみれば、去年の今頃と比較しても、「感染確認」されている数は多いわけであって…当然と言えば当然ですね。

3月議会 一般質問

今日はひなまつり。今年は早々と雛人形を飾りました。関東風と関西風と2種類のひなあられを食べるのが楽しみ。晴れた日に飾り、良く晴れた日に片づける…我が家は4月3日まで飾っていて良いルールになっています(母の田舎ではすぐに仕舞うことはなかったそうです。ですので、もうしばらく飾っておこうと思います。

今日の一般質問も5名。トップバッターは公明党の池田議員。「心のストレス」のことを話題にされていました。コロナ鬱も話題になっているように、「人と接する機会が減ってしまった」ことの見えないストレスはあると思っています。人間は社会的生き物と言われますが、「ひとりで静かに過ごす」ことでホッしたり、あるいは孤独の時間を自分なりに愉しむということもあると思いますが、それはきっと、自分自身にとっての「集団」とか「仲間」があってこそ…なんだと思います。

しかし、「心の病」というのか精神的なストレスを抱えている人がなぜこんなに増えているのでしょう。個人的には「スマホ脳」を一読してみて、やっぱりSNS依存というのか、スマホの影響も決して無視はできないのではないかと感じています。この本についてのわかりやすい解説マンガ動画があると知り合いの方からご案内いただきました。よかったら少し長めですが、こちら…をお時間あるときにご覧いただけるとよいかもしれません。

そして子どもたちの心のストレスのことについて言えば、やっぱり「サインを見逃さないで」ということかもしれませんね。頑張りすぎている子どもたちが多い。「学校の一員として」「クラスの一員として」あるいは「家族の一員として」という見えないプレッシャーに囲まれていると思っています。その存在をそのまま認めていく、「そのままでいいよ」って言ってあげられるように、大人の側が彼らの存在を‛一員’として認める以前に、無意識のうちに私たちは彼らに「一員として」を求めているのではないのか?…を問い直すところに、きっと、「子ども権利」をどう自分なりに理解しているのかの自分なりの‛解’が持てるのではないかなって思っています。いずれにせよ、子どもたちのSOSをキャッチできるようになりたいものです。

池田議員に続く、斉藤議員からは来年度、市内の3つの小学校で試行的に実施される「公営・民営の屋内プールを活用した通年での水泳指導」のことが触れられましたが、地球温暖化のしわ寄せとも言える新しい問題が浮上していることを実感させられます。昔は水温が冷たすぎてプールの授業が中止…「ラッキー」と思っていましたが、今は水温が上がりすぎ、なおかつ猛暑すぎて熱中症の危険にも目を向けて授業中止となることもあり…屋外プールには屋根もないですし、プールサイド…足の裏がやけどしてしまい暑いこと想像できます…。残念とかそんなことは言っていられない…。

しかし、試行実施の取組みがうまくいくことで、学校のプールは不要になるのでしょうか?答弁からするとプールも老朽化するので25年くらいで改修が必要になるようですが、壊してしまうことはなかなか難しそう。とはいえ、利活用するというのもまたハードルが高そう。よりよい水泳指導をするという点で「屋内プール」にまずは目を向けて、取り組みを優先していく方向のようですが、「学校プール跡地活用」までが今後の課題になることが共有された気がします。

遠藤議員は「ジェンダー問題」に触れた質問をされ「女性にももっと活躍をしてもらいたい」という主張をされたかったのかな?と思いました。質問のやり取りとしては、あまり突っ込んだやりとりはなく、最後に東京都からお招きしている副市長(女性)に答弁場を提供することが目的の質問だったのかな?と。東京都で管理職を務められた経験もお持ちの副市長は私ともそれほど年齢が離れておらず…なのですが、とても落ち着いた雰囲気の方だなという印象です。

「管理職になったきっかけ、実際はなる前となった後でどんな感想をお持ちなのか」という遠藤議員の質問に「管理職になってみて、組織で仕事をする面白さを実感している」というお話をされていました。今は、女性とか男性に限らず「管理職を希望しない」選択をする場合も多く、管理職試験が不人気というのも実態。副市長は「まずはやってみたらいいんじゃないか」とおっしゃっていたように、性別関わりなく「やってみる」なのかもしれません。とはいえ、「やれるかどうか不安」だから選べないのか…それとも、「あんな仕事やりたくない」ということで積極的に管理職を選択せず希望しない場合もありそうなので、管理職という立場の魅力がもっと語られると良いのかもしれませんね。あとは、魅力的な管理職に出会うこともまた必要だと言えます。管理職になることがまるでババ抜きの「ジョーカー」みたいな感じになってしまうと避けるしかありません。

続く、板橋議員からは介護保険と子育て、若者世代に魅力的なまちづくりという観点からの問いかけがありました。児童館について「中高生世代対応を強化していくべき」という主張をされていましたが、私個人的には、既存の児童館で「中高生世代対応」を広げていく必要はないと考えていて、むしろ、中高校生あるいは大学生、若い世代に必要な「ユースセンター機能」をどう地域の中で実現するのかを考えていきたいですね。また、スケートボードやインライン、BMXができるスポーツ施設がない…ということを指摘され、公共施設として安全な場所を準備する必要があるとする指摘についてですが、きっと、公園改修などのタイミングで、公民連携でいろんな発想を集めることができれば、その中に民間からの提案事項として寄せてもらうことは可能かもしれないなー…という印象。「無料で」ということを強調されていたのですが、「無料で」にはならないですかね。

最後、折戸議員からは食育の推進、学校給食に関する質問がありました。センター方式である限り、「おいしい給食」を追求するにも限界があるな…と正直、そう思っています。かといって、各学校での「自校方式」という選択ができる状況にもないことを理解しつつ、「よりよい」をめざすしかないですね。折戸議員は「完全米飯給食」という話しをされていましたが、会派の中でも話しをしたときには、子どもたちの中にはパンとかスパゲッティとか麺類を希望している子もいるよね…という話しも。個人的には多摩市の学校給食については「標準的な味つけ」になっていると捉えてはいますが、「味付けが濃すぎる」と思っていて、私はいつも喉が渇く…のです。この辺りも、個人の好みの問題が色濃く反映されますし、なかなか難しい。

いずれにせよ、子どもたちの健康、からだづくりのことを考えた学校給食になっていることを思うと「残飯」を減らすことは大事ですね。食品ロスをなくすという意味でも学校での「指導の在り方」も問われるのかもしれません。しかし、「無理強いして食べさせる」というのもまた学校側や先生としてもなかなか難しいでしょうし、そのあたりの塩梅もほどほどにということになるでしょうか。残飯をなくすということで、「もうちょっと、食べれるわね。大丈夫ね。」と先生が子どもたちの間に「食缶」を持ちまわって、どんどんととりわけをしているような光景も見たことがありますが…「それもありと言えばあり」とはいえ、断りたくても断り切れない子供にとってはかわいそう…って感想を持ち合わせたことをふと思い出しました。

ひなまつりなので…何となく、桃色の和菓子をいただきました(もちろん、コンビニ)。明日、明後日と今週は一般質問が続きます。

3月議会 代表質問/一般質問

昨日に引き続き、今日も本会議です。フェアな市政からは大野議員、ネット・社民の会から岩崎議員、それから一般質問が3名と続き、最後に私も質問を行いました。

私の質問では、①「眼の健康」に対する意識を高めていく必要性について教育委員会はもちろんのこと、健幸都市を掲げている多摩市の取組みとしても重視をしてほしいと訴え、それから、②今、検討中の「(仮称)子ども・若者総合支援条例」については、策定する側の大人の立ち位置を問い直す必要があるのではないか…と指摘したつもりなのですけど、伝わったかしら?

①「眼の健康」の問題については、子どもたちが一人一台タブレット端末によるGIGAスクール構想が新型コロナウイルス禍で一気に進んだこともあり、情報モラルとか情報リテラシー教育がなかなかついていけてない…ということも含め、デジタルデバイスに触れる機会が格段に増えること間違いなしの中で、「眼を大事にしていこう!」という啓発活動と合わせた実践にも取り組んでほしいと思っています。参考になるのは「めがねのまちの『目の体操』」ですが、福井県鯖江市の「眼育」ではないかなって思っています。ぜひ、目の体操!…トライしてみてください。とても簡単で、短時間で取組めます。

もともと、スマホと子どもたちの付き合い方などなど…もちろんSNSルールのこともありますが、医学的な見地からも心配な声が上がっていて、日本医師会と日本小児科医会では5年前にポスターを作成しています。小児科のお医者さんなどではたまに目にするポスターですね。まだまだ、デジタルデバイスと子どもたちの健康問題についてはその因果関係などが十分に証明されているとされているわけでなく、ただ、統計的には子どもたちの裸眼資料1.0以下が急速に増えていることだけは統計的にも明らかでもあり、日本眼科医会のほうでも、学校保健関連情報が更新されたばかり「ICT教育・GIGAスクール構想と眼科学校医の関わり ~眼科学校医が知っておくべき25のポイント~」

一人一台タブレット端末を活用した学習環境により、様変わりする学校…もちろん、オンライン学習を含めてその有効性、効果もあり、これからの時代に必要な子どもたちの能力を育む必要という観点で否定するものではありません。ただ、メリットばかり強調するのではなく、やっぱり、「その一方で…」という部分…特に、「子どもたちの心身の健康」という点では今まで以上に配慮をしていくことが求められるのではないかと思っているのです。その点について、教育委員会でも十分に認識がされているようですので、今後の取組みに注目し、期待。

②「(仮称)子ども・若者総合支援条例」については、ネット・社民の会の岩崎議員がかなりやりとりを重ねてくださったので、それも踏まえましたが、結局のところ…岩崎さんも私もたぶん共通しているのは、「子ども・若者の支援」をするための周辺環境を整える条例にするのなら、そこに徹するべき…という主張ではないかなって思っています。いわゆる「子どもの権利条約」を踏まえた「子どもの権利条例」を策定するのとは違い、「子どもの権利」とは何か・・・と個別具体的に権利の内容を規定するような条例ではないはずなので、そういう視点で改めて、条例全体を再構成してほしいということではないのかな~と。

まだ、骨子案の段階で、「これがたたき台」ということで、今後のバージョンアップを期待するところですが…そもそもこの条例を策定する側の「大人」の在りようこそが問われていると感じています。

骨子案とはいえ…。

第4条 子ども・若者の権利・役割
(1)自らが大切にされるべき存在であり、守られるべき権利があることを認識するとともに、他者への思いやりを持ち、他者に配慮して行動するよう努めること。

(2)自らも、子ども・若者の成長・活躍を応援するまちをつくる、地域社会の一員であるという認識のもと、まちづくりへの参画に努めること。

この「たたき台」そのものに問題を感じるのは、この第4条については「子ども」が主語だそうですが…。「守られるべき権利があることを認識する」ことが必要なのは子どもだけではないはずで、大人にこそもっと認識をしてもらいたい。そして、「地域社会の一員であるという認識のもと」についても、子どもや若者が「地域社会の一員である」ということを大人がもっと認めていく必要がある…はずなんですよね。子どもだけにそのことを認識せよ…って求めているところに、不自然に感じるというか(大人の身勝手を感じるというか)、「権利はあるけど義務もあるよ」みたいな、ちょっと「こわい」書きぶりになっているというのが私の印象。そして、自治基本条例に照らしても「まちづくりへの参画」というのは努力義務にするようなことではないはず(なので、「たたき台」を作成したという課長級の職員ワーキングチーム内での議論がどんな議論であったのか、ぜひ傍聴したいとさえ思いましたが)。

ということを、策定している側の大人たちの認識と意識こそが問われていて、子どもたちが自由にのびのびと育つ環境を保障するための条例をつくっていることを忘れないでほしいなって思うものです。そのことを、もう一度問い直してほしいし、理解するというか、わかってもらいたいなと。

「他者への思いやりを持ち、他者に配慮して行動するように努めること。」という点も、大人たちがそういう行動を心がけていれば、自然と子どもたちもそういう態度になっていくし、行動にもなっていく…。なので、お願いだから、多摩市の条例としては言葉にしてこうしたことを書かないでほしいなあと思うのです。子どもたちの育つ力を信じるというのは、たくさんのことを標語として言葉に表さないということだと私は思っています。「他者への配慮などしていない大人たちに、言われたくない!」…という子どもたちの埋もれている叫びが聞こえてくること…ないのかな。

「親の背中を見て育つ」とか「大人の背中を見て育つ」とか…。

私はいつもこの言葉に気が付かされることが多い。子どもの社会は大人社会の縮図。大人社会でいじめがなくならないかぎり、子どもたちの社会でもいじめはなくならないのです。

まさに、こうした条例を制定する過程に浮き彫りにされる大人たちの「子ども観」だったり「子育て観」であったり、自分たちの立ち位置…本当はこの条例を制定した後にどんなことを計画しているのかとか、そういうことまで尋ねたかった部分もありつつ…それはまた今後の予算審議の方で補足していくか…と考えています。でも、条例をつくるというのは一つひとつの言葉の表現も含めて難しい。「認識」と「理解」の違いは何か…みたいな点含めて、どういう文言を用いるのかなどなど全体をおさまりよく、しっくりいく内容にしていくためには時間がかかるなって思うものです。

私は「(仮称)子ども・若者総合支援条例」については、制定する必要性について、優先度的には低くはなくても高くはなくて、条例づくりをするよりも、とにかく、手を差し伸べていかねばならない子どもたちが増えていることを思うと、現場での取組みこそもっともっと…と思ってしまいますが、それはさておき。条例を制定したいとする意義がわからないわけでもありません。

ちなみに条例策定前に市長には「子ども・若者に関する施策検討懇談会」からの報告書、提言が行われているのですが(これが今回の条例策定の根拠にもなっている)、この内容はかなり充実していて、いくつも実行に移したい提言内容が含まれています。それらを実現していくための条例という位置づけになるのかもしれません。そのことへの期待もあり…という意味で、よりよい施策推進につながっていく条例制定を願っています。

決して楽ではない条例策定という道のり…でも、いろんな意見があり揉みくちゃにされてこそ「薄っぺさ」が消えていくのではないかなとも思うのです。まあ、かなりの苦言を呈する質問だったなと思いますが(いつものことかもしれませんが)、いつもそうした私の質問にも丁寧に答えてくださる部長さんたちに感謝します。

3月議会始まりました。

コンビニに行くことをちょっと自粛してみようかと思っていましたが、3月議会始まったので、やっぱり自粛はやめました。今日から開会。初日ですので、冒頭でさまざま諸報告、それから市長施政方針演説などもあり長い一日でした。施政方針演説の後、代表質問があり、終わったら18時ということで、その後、明日の一般質問の打合せも再度行い、帰路に着いたのは19時前。帰宅が随分遅くなりました。帰りがけに、学習支援のボランティアへ…いつもの通り、子どもたちは元気な様子でホッと一息。そして、コンビニで普段は買わない「もっちりクレープ」を買ってみました。チョコレート入りのようなものは好まない私ですが、これは「おいしい!」と思う。パリパリの板チョコが入っていて、あの…「チョコモナカジャンボ」みたいな感じ。チョコレートチップのような粒は私には不要なのですが、板チョコがおいしい。だったら、板チョコだけを買って食べればいいのかもしれないけれど、薄さがちょうど良いんですよね。

ということで、今日の代表質問は新生会(自民党って感じですが)から始まりました。そのあと、公明党、共産党と続いたところで終了。明日がフェアな市政とネット・社民の会です。ちなみに明日、代表質問が終わってから、一般質問があり、私は明日の一番最後に順番がまわってきます。その日の一番最後というのは「早く終わらないかなア~」という周囲の空気感に押されるので、好きじゃない…。

さて、代表質問では各会派のスタンスがとても良く伝わるものだなあと思うのもですが、新生会の飯島議員が「多摩市は保育園も幼稚園も児童館も本当に素晴らしい」と大絶賛されていて、「子育てするなら多摩市」ともっと発信してほしいとおっしゃっていましたが、そうそう、「児童館」が市内に10館もあること自体、珍しいことであって、それを子育て支援のみならず、子ども支援の拠点としてもっと活用してもらいたいんだけどなあ…ということで、後押ししてもらった気分。来年度は財政が厳しいということで、予算もバッサリされていて、それとともに、活動がジリ貧になるようなことでは困ります。児童館が素晴らしい…それは、やっぱり支えてきた現場の職員あってこその活動ですし、そこに目を向けつつ、今後の活動展開についてもさらに発展していく必要があって、「素晴らしい」と言っているだけでは継続できないかもしれないので、知恵と工夫を出し合うこともまた求められているのではないか?というのが私の認識です。

子どもたちを支援するということについては、いずれの会派の皆さんも否定はしないでしょうし、むしろ「進めるべき」と考えていることと思います。公明党からの代表質問では三階議員が「ユニセフの子どもたちの幸福度調査」のことにも触れていましたが、日本の子どもたちの「幸福感の少なさ」については、国全体でももっと考えてほしいですね。やれ少子化だの、子育て支援だの…って税金を注ぎこんでいる感があるのですが、子どもたちの置かれている状況はちっとも好転しないと思います。もちろん、少子化も回復はしていない。「政策効果」が問われているはずなのに、そのことはまだあまり問題視されていない…。

今日の締めくくりの共産党の大隈議員までの質問…「少人数学級」のことについては特筆しておきたい…って思いますね。どちらかと言えば、今まで、共産党さんが声高に主張してきたことなのですが、ここへ来て、文部科学省が大きく舵を切ったところで、新生会も少人数学級の実現を後押しをするというスタンスに切り替わっているわけですから、それは、とてもいい方向性だと思うのですが、やはり「国政与党」たるプライドを感じた次第です。

さて、自分の質問の準備をしなければならないのですが、同じ項目にも触れているネット・社民の会の岩崎議員の代表質問が先にあるので、その答弁ややりとりも聞いてから、組み立てることになるかな。主張したいことを変えるつもりはありませんが。