予算審議3日目。

予算審議の3日目。民生費から始まって、衛生費、労働費、農林業費、商工費、土木費にも入りました。明日、このままいけば消防費、教育費…そして特別会計となりそうです。教育費など、かなり質疑が集中するのかなあ…。商工費については質疑がなく過ぎてしまったのですが、次年度に向けて観光事業や創業支援のことなど興味深い内容もあったのだけれど…と残念。

お昼過ぎに傍聴に来られた市民の方が「初めて、予算委員会を見たけれど、すごく細かいことまで質疑している!」と驚かれていました。「地域ネコ」への対応、「プラスチックごみ」やらごみ分別の問題・・・生活に身近で密接にかかわるところがかなりていねいに質疑されていたことに「びっくりした。勉強になった。」とのことでした。

私も自分自身とは異なる問題関心、それぞれ議員さんが質疑をして下さり、とても勉強になるなあと思います。そして、関心もしてしまいます。質疑をするために、ヒアリングや勉強やら・・・みなさん、ちゃんとしているなあって思います。一方の私…議長室でボーっと音声を聞いているだけという「何もしていない感」と闘っています…。

 

明日までベルブ永山で文庫展が開催されています。今年で30回目を迎えるとのこと。もちろん、今年も素敵な原画展は、はたこうしろうさん。「はじめてのオーケストラ」は指揮者の佐渡裕さん原作の絵本から。ちょっとおしゃれでかわいい。はじめてのオーケストラを見ながら、私はなぜかマドレーヌちゃんを思い出していました。

ギャラリーの一角に30回を振り返るコーナー。そして、「平和」を伝え、語ってくれる本の紹介コーナー。講座室でも市内学校図書館や文庫の紹介が行われていたのですが…「ぜひ、時間があったら、ご覧いただきたい!」とのことでご紹介いただいたのが「青木葉文庫」。私が生まれるちょっと前、昭和51年の10月に小学生が運営する「文庫」が存在していたというのです。この資料を大事に保管していたのはもちろん図書館。子どもたちの「手づくりのおたより」を大切に保管していたことに感激と感動を覚えます。当時、青木葉文庫に集まっていた子どもたちに思い出アンケートがあったりして・・・・「あまり記憶がない」という率直な感想もありましたが、「遠いところに行かなくても家の近くで本が読めてうれしい」と素直な子どもの気持ちが「手づくりおたより」には綴られていました。「みんなに会えるから」という理由で青木葉文庫に関わっていた子どもたちがいたようで、何と言うか・・・「児童館の読書コーナー」みたい。みんなで集まって(マンガも含めて)読書する…っていいですよね。

多摩市の図書館行政の歩みは、こうした文庫活動の中心となり支えてきた市民の方の存在なくして語れないですね。まちをより良くしていくための市民力、大事です。「市民力」∞「地域力」ってところですかね。

予算審議は明日、明後日のあと2日間です。ここのところ議会のインターネット中継に不具合???YouTUBEが使えなかったのですが、今朝、ようやく復旧。よかった。ちょこっとでもインターネット中継ご覧いただけるとうれしいです。今までとは違い、予算の質疑であってもちゃんと質疑している議員の顔が映るようになりました。

 

予算審議2日目。

春らしい陽ざしを感じ、コート着用せずに出かけて「しまった!」と思った定例の朝活からスタートでした。久しぶりにお目にかかることができた方々もいらっしゃり、うれしく思いました。

市議会は予算審議の2日目。今日は歳出からスタートしました。議会費に対する質疑はなく、総務費からのスタートです。私は議長室で音声を聴いております。音声だけで聴く方がむしろ集中できるかもしれません。

「シティーセールス推進事業」について、「多摩市にはネガティブなイメージがついているようなので、若々しい‘いい’まち」であることをPRできるようにしていきたい、そのためにポスターやパンフレットなど冊子を作成していきたいとの話がありましたが、「ネガティブではないイメージ」を発信するための具体的な内容をメニューとして揃えていかねばならないと伊地智議員が指摘をされていてその通りと思いました。「なぜ、ネガティブなイメージになっているのか」・・・それは、ただ単にニュータウンが年月重ねて「オールドタウン」になっているというだけの話ではないと思っています。まちは年月を重ねて「いい’まち’」になっていくはずで、「なぜ、ネガティブイメージが先行してしまうか?」を考えてみることも大事かなと。

さて、土曜日、毎年、せいせきさくら祭りのプレ企画として開催されている東日本大震災の復興を願うフォーラムに出席してまいりました。
今回は「再生可能エネルギーがもたらす希望」をテーマにし、「原発ゼロ・自然エネルギー基本法案」の提案されておられる城南信用金庫顧問の吉原毅さんをお招きした基調講演も行われました。

多摩市は非核平和都市宣言をしている多摩市ですし、市長も事あるごとに、そのことをPRしているにもかかわらず、実際の取組みとして、「公共施設の屋根貸し」についてもトーンダウンしているのが現状です。その理由に、固定買取価格の見直しで想定よりも利益が見込めなくなった云々…と市長が説明するのですが、だからと言って、取組みを諦めるというものでもなさそうですね。「あるべき方向」「めざすべき目標」に向かって着実に歩みを進めていくことが求められると思います。そこがシティセールスというか、まちの魅力にもつながりそうですが。残念ながら、先般、開館した和田・東寺方コミュニティセンター「かるがも館」の屋根についても、「太陽光パネル」を設置しようと思えば設置できる準備がされているとのことですが、肝心なパネルの設置は「今後の検討」になっています。自然エネルギーの活用に積極的に取り組む姿勢が感じられないことに残念との声は議会にもあります。

吉原さんのお話を伺い、改めて、「原発ゼロ」は正しい道であることを確認しましたし、その方向で私たち多摩市ができることを考えていくべきだと思いました。吉原さんは「すぐにでも原発を止める」と主張されていましたし、それが可能であることもおっしゃっていましたし、印象的であったのは「当たり前のこと(正しいこと)をやってちゃんと次の世代につなげたい」という言葉でした。「当たり前のこと=安全な社会」ということです。「原発は暮らしを脅かす」ことは自明なのに、未だに再稼働と進んでいくのはなぜなのか?…吉原さんは「お金が絡むと正しく判断できなくなることもある」との趣旨で、最後には「保身」という言葉を述べておられました。私たち一人ひとりも考えていかなければ、このエネルギー問題は解決できない。「他人事にしない」…この一言に尽きるのではないかって思います。

 

さて、フォーラムの中でもう一つ…被災地(浪江・二本松)に足を運び、交流をしてきた多摩中と多摩第一小学校のみなさんからの発表もありました。内容もさることながら…ですが、子どもたちを現地に送るために企業や団体、市民の方からの賛同を募り、協賛金を集められた商店会のみなさんの活動に私は注目したいと思います。今までは現地の子どもたちを招待していたそうですが、こちらから現地に足を運ぶのは初めてだったのこと。研ぎ澄まされた子どもたちの感性、「五感で感じる被災地の現状」…替えがたい経験になったことでしょうね。発表では語りつくせず、言葉ではできない多くのことを子どもたちは学んだのではないかと思いますし、そのことが全員合唱の歌声になっていたような気がします。

3年目を迎えた被災地の子どもたちと多摩市の子どもたちとの交流。2011年を体感している子どもたちだからこそ余計に現地に赴くことにより、「自分たちの今」を見つめ直すこともできるのではないか…と思います。かねてから「時間を作り、娘と一緒に被災地の訪問をしたい」と考えていますが、なかなか実行できずにいて…。

子どもの心で捉える…大人にはない感受性を社会を変える力にできるといいなあと思います。フォーラムでは連光寺小学校の子どもたちから「総合学習の時間」の発表もありましたが、子どもたちの方が進んでいて「SDGs」のことにも真剣に向き合っていることが伝わり、授業をつくっていく指導者の先生たちの力量が子どもたちの成長にも大きく関わることを再認識し、痛感したひとときでもありました(SDGsが達成された街のイメージがとても素敵な絵で描かれています)。いずれの小中学校でも「ESD」は定着しつつありますが、そうは言っても、各小中学校の特色というのか、どんな「学びの場」にできるかについて、学校経営のありかたと大きく関わり、管理職の先生たちの手腕も問われるなと思った次第です。

今日の予算審査は総務費が終了し、民生費に入りました。民生費は社会福祉分野ですね。いろいろ気が付くところもあり、指摘したいことがあっても、限られた発言時間の中で「どの項目をチョイスするのか?」というところで質疑する側の議員もなかなか悩ましいんですよね。そんな気持ちになりながら、議長室で過ごした一日でした。

 

予算特別委員会が始まりました!

今日から平成30年度予算審議が始まりました!…と言っても、議長を除く全議員で構成される予算決算特別委員会ですので、私は今日は議長室で音声を聞いておりました。音声だけでは、やっぱり議場の臨場感が伝わりません。その分、冷静に質疑応答を聞いていられるという面もあります。

さて、今日は多摩センターの親子カフエ「WithCo」のスタッフをしているママたちがインタビューにいらしてくださいました!かわいい子どもたちを連れて、とてもにぎやかな議長室!子どもの動きがこんなに素早かったかなあとか、ちょっとだけお話ができるんだなあとか、身体全体でママに話しかけるんだなあとか…いろんなことを感じたうれしい時間でした。ちっちゃい市民たち…この子どもたちが育つ未来のことをついつい考えるとき、現実に私たちはどれくらい向き合っているんだろう?と思ったりもします。

インタビューは記事としてまとめてくださり、発信されるとのことで楽しみです。議員になったきっかけ、子育てで困ったこと(って現在進行形で今でも子育ての悩みは尽きないが)など・・・取り留めなく話をしてしまったなあと思いますが、少しは「実は議員はとっても身近」を感じてくれたなら、ありがたいです。しかし、地元っていいですよね。多摩市育ちのママとお話しできるのはちょっとした地元話でも盛り上がれるのが何より♪

午前中はほぼインタビュー対応をしていたので、予算審議の様子については途中から聞き始めましたが、「まちの自立」をどう考えるのか?という視点で議論が深まるといいなって思いながら、やりとりを聞いています。「福祉や教育分野を中心に、国や東京都に対し財政的な支援をさらに要請すべき」とする意見もわからないわけではありませんが、国の抱える借金や赤字を見るにつけ、それこそ恐ろしくなってしまうわけで、どのような視点で考えていくのか、視野の持ち方もまた問われるように思っています。

予算審議については気が付いたことを少しずつ書いていきます。明日はベルブホールで「夜間もやっている保育園」の上映会があります。見に行きたかったのですが、都内に出るのは遠いなあ…と思っていたところでの上映!議長公務の合間で見に行こうかと思っているので、さてどの会にするかなと迷っているところ。スケジュールを詰め込みすぎると、消化不良を起こしやすい体質のため…。ひとつひとつをていねいに取り組んでいくことを心がけないと、その場しのぎだけに終わってしまい…何も自分の中には残らないことを実感しているので。

大雨も過ぎ去り、穏やかな週末になるといいなあって思います。

消防団の活動とか。

閑話休題。明日からの予算決算特別委員会に備え、今日も休会です。予算書を眺めながら…議長は質疑できないことの残念さを痛感するばかりです。今日は市議会では「議会だより」の編集チームが地域密着のタウン情報誌を発行されている方々からヒアリングを行いました。そのことはまた後日どこかで書きたいと思っています。

今日の話題は、議会から離れます。過日、春の火災予防運動のパレードに参加をしてきましたので、そのことと合わせて、多摩市消防団の高野陽一団長が藍綬褒章を受章された祝賀会にも議長としてお招きをいただきましたのでちょこっとだけ報告と感想などなど。

まず、そもそも・・・関係者以外で、「火災予防運動のパレード」を知っている人はどのくらいいるのかな?と思いますが、東京消防庁と多摩市消防団で取組んでいるパレードは今年で3回目を迎えます。スタート地点は多摩市消防団の出初式やポンプ操法大会ではお馴染みの都卸売市場です。ここからスタートしまして、尾根幹線を西に、そして、唐木田から中沢方面へ北上し、今度はニュータウン通りをずーっと関戸方面まで東に進んで、川崎街道から聖蹟桜ヶ丘駅前を通過して、今度は野猿街道に出たところから和田方面に…そして、多摩第二小学校のところから総合体育館方面へ…と市内を一巡利する感じで、多摩消防署の消防車ポンプ車などから始まり、救急車も加わり、それから、多摩市消防団10分団の車両が隊列を組んでのパレード。

なかなか圧巻と言いますか、ズラリとすき間なく並んでいれば壮観な光景であり、なかなか素敵と思います。ただ…一般車道を通行しているわけですし、市民の方の交通を妨げるわけにはいかないので、邪魔にならない場所で途中で隊列を整えることはしつつ、時に、隊列に一般車両が紛れ込んで(紛れ込んだ方もかわいそうだが)…何とかパレードを行うと言った感じです。

私は市長とともに、多摩消防署のものすごく乗り心地の良い車に乗車をしまして…時折手を振っていたり…選挙カーに乗車をしているような気分ですね。沿道でレッドカーの隊列・・・やはり注目されますし、「なんだなんだ…」となるわけなので。乗車をしている私は隊列の写真撮影をすることが出来ず、沿道の写真も撮影にトライしましたが、なかなか上手く撮影できず。沿道沿いには「防火女性クラブ」の皆さんが赤いジャンパーを着用して下さり、手を振って下さったり…と活動に協力くださっている様子でした。

もう少し告知を頑張ることは必要ですが、個人的にはここにいつかキティちゃんが乗車をするとか(でも、キティちゃんが乗車できる車輌はあるのか?)…できたらいいなあと思っております。防災無線とかうまく使えば、もっと告知できるのか?・・・宣伝活動が何よりの課題かもしれませんね。

さて、この日、消防団のみなさんはパレードに先立ち、何やら研修を行っていたようですね。休日返上での活動であって、「休む暇なし」という言葉がピッタリくる…消防団の活動とは疎遠であった私も議長になり、いろいろな場面で消防団の皆さんとお目にかかる機会も増えており、正直、「大変だな」と思います。団員を支える家族の皆さんを含めて…。

消防団の活動は過去からのイメージと言うのか、いろんな先入観も含め、批判も含めて多くの評価があります。でも、多摩市消防団は託されている業務に関してはかなり熱心に励んでいるというか、みなさん努力して活動に取り組んでおられるような気がします。本団には女性団員さんも所属をしていますので、いわゆる「男の世界」バリバリという感じではなくなっている気もします。もちろん、かなり体育会系な組織でもあり、パワーあふれるみなさんで組織されているわけで、一般的に言われる「男臭さ」があることも否定できませんし、否定はしません。ただ、ここで忘れてはならないのは、いかに自分たちの「任務」を意識し、ある意味、襟を正して活動できているかどうかだと思っていて、それは、私たち非常勤特別職の議員とも相通じるものがあります。消防団の皆さんも身分としては「非常勤の特別職」という扱いの地方公務員です。置かれた立場、身分に対する認識や意識のほどが問われるのだと感じています。

大事なことは消防団として発揮されているパフォーマンス。多摩市消防団はポンプ操法大会などでも都内でも好成績を残していることから考えても、かなり優れた活動をされているのではないか?って私は思っています。他の地域の消防団の活動を詳しく知っているわけではないので、比較していうことはできませんが、少なくとも私は多摩市消防団のみなさんは熱心に活動され、研鑽も積んでいるのではないか?考えていて、「志気」が高いと感じています。

というわけで、ここをしっかり束ねているのが高野団長。その功績が認められての藍綬褒章の受賞は地域にとって、消防団活動にとってもうれしいことだと考えています。高野団長は全ての団員の顔と名前を覚えておられ、適宜適切にアドバイスなどをされているとも伺っていまして、さすがだなあと思います。消防団の活動に縁があって参加して、それでも継続するのはとても大変だと感じています。ワークライフバランスなんて言葉とは縁遠いのではないか?と思うことすらあります。先にも書いた通り、休日返上で地域活動などにも多数の出番があり、ご家族がいる場合には大変だろうな…って思います。高野団長に伺いますと「結婚する前から消防団に入っていたからね」とおっしゃっていたわけですが、それでも長年活動を継続するということに家族の理解は絶対に必要でしょうね。こうした祝賀会にもご家族の皆さんも出席され、お祝いに駆け付けたみなさんに頭を下げておられる姿を拝見しておりまして…やっぱり大変だなあって思いながら、素敵な奥さまの姿を眺めていた私です。選挙で当選した候補者の隣で、家族が必至に頭を下げている光景と似ているなあと思ったりしつつ。

男性議員の場合「妻が出てこない」とか言われたりするんですよね…あるいは「家族が姿を見せない」みたいなことも言われたりもします。日本的というのか、いい悪いは別にして、「しきたり」…古びた慣習ともいうのかもしれませんが…。

 

いずれにせよ、こうした地域での消防団活動をはじめ、防火女性クラブの皆さんの活動なども知るようになり、消防行政に対する理解を深められたというよりか、理解するためのスタートラインを一歩踏み出したと考えたほうが適切かな。どんなことにも共通することですが「知る」というのは大事なことですね。何事にも「先入観」を持たず。でも、やはり、実感するのは…時代環境も変わり、「担い手不足」という壁はますます高くなっているということ。そして、その状況下で消防団に参加しているみなさんの存在は貴重であるということ。その点からすると、やはり「感謝」をしつつ、活動を見守り、そして応援することが私のできることかなと感じる今日この頃でした!で、このことを知り合いに広めようと思うのでした。

明日から多摩市議会では来年度予算の審議がスタートいたします。議長も本会議場で自分の席に座っていることもできるそうですが、明日はインタビューを受ける予定があるので、議長室で音声を聞いていようと思います。

3月定例会は中休み。

同じ会派の大野議員が定例で行っている多摩センター駅の朝の遊説に加えていただきまして…来月の市議会議員補欠選挙に向け、大学の後輩で立候補の決意を固めた春日亀小判さんと一緒に宣伝活動いたしました。久しぶりの多摩センター駅…「ご無沙汰です!」という言葉を何度も使ってしまうほど、「お久しぶり」にお目にかかれた方もおられ、うれしい朝でした。

そして、合わせて、新しい「のぼり旗」をデビューさせました!…こちらは逗子市議会議員の長島有里さんと一緒。

有里さんは…いよいよ今月18日からの市議会議員選挙に向けて準備中です。一度くらいはどこかで時間を見つけて応援しに行かないとと思っています。ちなみに、有里さんの「のぼり旗」は私とのペアで。

私たちはお互いに政党に所属をしていないので、私は「政策ラボTAMA」、有里さんは「無所属女性議員政策ラボ」という名前でそれぞれグループをつくって政治活動中。そして、春日亀小判さんも「政策ラボTAMA」に加わり、一緒に政治活動をしているということです。

今日は定例会がお休みでしたが、議会に足を運び、いろいろ打合せなど・・・。休会日でも各会派で打ち合わせをされていたり、行政側と予算審議に向けた意見交換をしていたり・・・みなさんとても忙しそう。私もぼーっとしているわけにはいかないですね。質疑はできませんが、いろいろ気になるところはチェックしております。予算書も1ページ目からていねいに昨年度の予算書と比較をして、とりあえず一般会計のところは終了したので、明日は特別会計の方をチェックして行こうと思います。明日も議会は休会です。

3月定例会 補正予算他…全会一致。

スムーズに議事進行が出来れば…明日は休会になるだろう…という見込みを立てた一日でした。昨年の記録を見て、一日頑張れは「明日」と「明後日」の2日間が休会となり、来年度予算審議に向けた勉強ができるというわけです。

…と言っても、私は予算決算特別委員会の戦力外でありまして…議長は加わらないので、予算審議の間は議会には行きますが、今回は議長室で審議の様子を聴くことになるかなあって思ったりしています。

今日は今年度補正予算から始まり、次年度予算提案、契約に伴いすみやかに議決が必要な条例や人事などについての提案と議決、あとは予算決算特別委員会で予算がみっちり審議されたのちに開催される各常任委員会に付託して審査予定の条例提案が行われました。そして、もちろん、議決案件については補正予算他について全会一致で可決。この光景をご覧になって、違和感を感じるという声もありますが、最近思うことですが…「各論反対総論賛成」というのか、結局のところ、議員それぞれも「個別最適」は追求していても「全体最適」となるとどこまで考え、そしてまた物事の優先順位をつけているのか?がはっきりしていないということです。もちろん、そうではなく発言や提案をされている方もいらっしゃいますが、そもそも縦割り行政に相対する議会ですので、例えば質疑などについてもどうしても「縦割り」にならざるを得ない…そこで、代表質問や総括質疑でもっと全体的な視点から方向性、あるいは「全体最適」を追求する議論が深まればいいと思うのですが、発言時間の制約とか…まあ、いろいろあって、結局「個別最適」のところでしか論議が深まっていかないのかな?とも感じております。

「個別最適」ということで言えば、いずれの議員の皆さんもとてもいい視点から質疑をし、改善点などを指摘されていて、「なるほどなあ」と思うのですが、まあ、「全部やろうとすれば、いくらお金があっても足りないほど!」というのが現実で、その時問われる「全体最適」の視点で言えば、結局…「総合調整」する市長に全てを委ねた格好になってしまう。

そして、市長は「全会一致」を獲得するために、あちこちに気を遣ってしまう。・・・もしかして、今の多摩市政はそんな風になっているのではないか?と思うのですね。「全会一致」を獲得しようと思うと、「あちらを立てればこちらが立たず」「こちらを立てればあちらが立たず」みたいなことになりがちでは?と思うことも多く、「選択と集中で…街の魅力を高めていく」というような市政運営というのか、政策推進いにつながる、勢いは出にくいですね。かつてある人が私に「捨てる神あれば拾う神あり」という人生を楽しむ秘訣を教えて下さったのですが、私、これはとても大事なことだと思っています。

ところで、本日の2枚の写真は先日お招きをいただいた「多摩平和まつり」で上演された劇「明日への航路~対馬丸からの伝言」の様子。演劇部だったもので…お芝居はいいなあ、好きですね。上手いとか下手とかではなく、「演じる」ってとても素晴らしいことだと思っていますし、「演じたい作品を自由に表現できる」ことの平和を実感できる舞台でした。何となく汲々として、言論一つひとつが難しくなりつつあるような世の中にあり、こうした作品を自由に発表できることの幸せがあるなと思ったのは私だけではないでしょう。演じ手のみなさんが一生懸命練習したことが伝わるとともに、「戦争をしてはいけない」という思いを一層強くさせるようなメッセージが胸に響き、目頭が久々に熱くなってしまいました。今度、沖縄に行ったときには対馬丸記念館に足を運ぼうと思っています。いつになるやら…ですが。

そんなわけで、明日明後日と2日間休会となりましたので、私もいろいろ先送りしている事務作業にあてようかなあと思いますし、予算審議で取り上げてもらいたい質疑をメモしようかなと思っています。

3月定例会 一般質問さいご。

今日は一般質問の最終日でした。生活者ネット・社民の会の岩崎議員、伊地智議員、公明党のあらたに議員、渡辺議員と続きました。一般質問の感想をメモしておく前に、週末のことも少しだけ書いておきますと…

今週末は結構忙しく、障がい者ふれあいスポーツ大会があり、諏訪小学校ブラスバンドの定期演奏会があり、その後は市民の方のご相談を受け・・・という感じ。作業が遅れている今月号のニュースも見直してそろそろ完成稿にしようかなというところまで作成。・・・・あとは他の事務作業。

障がい者ふれあいスポーツ大会はいつも他の会議と重なったりして、なかなか見学できなかったこともあり、初めて足を運びました。和気藹藹とした雰囲気で、このスポーツ大会を楽しみにしているみなさんがいらっしゃることも伺いました。こうしたイベントを継続していくエネルギーもなかなか大変なものだと思っています。

元市議会議員の小林義治さんも参加されていました。仮装コーナーですけれど、これは何の仮装だったのか…?

諏訪小学校のブラスバンド。最初から最後まで見ることができたのは初めてのこと。顔見知りの子どもたちが多数出ていて、子どもたちの成長ぶりがとてもうれしく。先生たちの熱心さも伝わる舞台でした。校長先生が「地域の皆さんに支えられているブラスバンドの活動」とおっしゃっておられたように、演奏会を心待ちにされている地域の方もいると伺っています。楽器を修理する、あるいは楽器を新しくする…もちろん指導してくれる半ばボランティアの人材を集めること…限られた学校予算の中ではなかなか厳しいのもまた現実。それでもこうして継続されているのは支援者の存在が大きいですよね。ブラスバンドの活動が心のよりどころになっていた子どもたちも多いのではないかと感じます。一生懸命な子どもたちの姿、多忙を極める先生たちの努力に心が洗われるようなひとときでした。

ということで、一般質問への個人的感想も交えて書いておこうと思います。トップバッターの岩崎さんは週刊朝日で報道された「保育園入所問題」に触れ、市長がホームページに掲載したコメントについて…「『相談してください』と言われても、なかなか相談できないでいるヒトが存在している」ということを指摘されていました。私たち議員の実感だよなあって思います。「もっと早くに相談してくれれば」ということにもたびたび出会うわけですし、「もう少し早ければ」と思うことも多い…「相談してください」と開かれているようで、行政の窓口もあるいは議員という存在にも垣根の高さを感じておられる市民の方の方が多い。岩崎さんは「CAP」の活動をされていて、「子どもの立場」にいつも寄り添い、「言いたくても言えない子ども」に「言っていいんだよ」を伝えるとともに、大人の目線を「子ども目線に」することの必要性を語っておられるからこそ、市長のコメントに対してもある種の威圧感というか、上から目線のような雰囲気を感じたのかもしれませんね。私、何となくおっしゃっていることがわかるような気がしました。

「相談してよ」じゃだめ。「大丈夫だから、話してもいいよ。」とそっと手を差し伸べることのできる存在になっていくことの方が大事なんですよね。岩崎さんの話を耳にしながら、自分のことを振り返りつつ、「相談しやすい」「駆け込み寺」になれるってどんなことなのかなあと思ったりしました。

続く、伊地智さんはいつものとおり丁寧な情報収集と分析をされながら、公共施設の見直し問題、市民参画の在り方について指摘。ただ一方的に市民に説明会を開き、行政の立場を述べるだけでなく、「市民どうし」でも議論し深め合えるような場の必要性を訴えておられました。彼女の質問にはいつも「そうそう」と頷きながら聞いてしまう私。「聴く」って本当に難しいこと。市長あるいは答弁者が「市民の声を受け止める」ってよくおっしゃるのですが、「受け止めるだけ?」と言いたくなるような状況があることもまた事実。受け止めることは誰しもができる。その先もう一方進んでいくことが求められますね。もちろん、これもまた議会や議員にも当てはめて言えることです。

荒谷さんの質問はご自身の経験の交え、「不登校の子どもと家族への支援」のこと。「無理して学校に行かなくていいよ。」と…学校、先生の立場ではなかなか言えないことですが、そのことが実はますます子どもと学校との隔たりにつながっていることは既に認識されているように思います。子どもたちの居場所…学校だけではないはず。学校へ行き、息が詰まってしまう子どもたちに居場所をつくってあげたい。これは私のテーマでもあります。

渡辺さんの質問。日本でスポーツと言えば「競技スポーツ」が中心…これだと不得意、苦手な人は離れていきます。私もそのうちの一人。スポーツの語源を辿れば・・・楽しく遊ぶってことなんだと思っています。これを広げていきたいなあって私も思っていますが、しかし苦手な私にとってもスポーツは「楽しみ」の領域には入りませんっ。渡辺さんはいつもとてもユニークな視点と語り口調で質問されるので、議場の雰囲気もなごみます。

明日は補正予算が中心になるかなあ。集中して議事進行しないといけないって思ってます。それにしても議員のみなさんが一般質問をやっているのがとてもうらやましい。私も質問したいなーっとやっぱり思ってしまう。

3月定例会 一般質問続き。

多摩市議会は本会議は4日目の一般質問です。今日は、日本共産党は大隈議員、安斉議員、自民党・新生会の飯島議員、そして改革みらいの遠藤ちひろ議員の4名でした。

やはり、昨日に引き続き、「ひとりぐらし」「高齢者」という観点からのアプローチ、あるいは「貧困」というキーワードからの市民の生活、将来不安への対応に光をあてた質問が印象的でした。大隈議員、安斉議員ともに「住まい」の問題を取り上げていましたが、「居住福祉」をしっかりと語れるようになりたい。多摩市は住宅都市だからこそ「居住福祉」にこだわった政策をしっかり進めることができるとも思います。

しかし、低廉な家賃の「住まいを確保」・・・そこに何らかの支援をしようと思えば、「国、都に物申す」としかならないのが今の現実ですね。もちろん、そのことが絶対的に必要であり、市民の暮らしを守るために優先すべき事柄であれば、市が独自に財政支援をすることも考えられなくもありません。仮にも、そうなるとすれば・・・「じゃあ、何をやめる?諦める?」が次に問われますね。提案する議員側にこそ、問われる視点かもしれません。「国、東京都の支援をアテにしてアテにしない」というか、やっぱり自分たち自治体の「経営」という視点から物を捉えていく必要がありますから。右肩上がりで何でもかんでも提案すれば実現してしまった時代とは様変わりした「今」と向き合う議員や議会活動の在り方をを考えさせられます。

健幸都市のことを取り上げた飯島議員は市長に対するエールを送っておられ、その後、遠藤ちひろ議員は市長の施政方針について、「私は、誠実、謙虚、有言実行の強い意志を持って、何事にも真正面から取り組んだことで、公約として掲げました項目については、ほぼ達成しています。」との発言に対し、「市長らしからぬ」物言いに疑義を述べるとともに、市政の現状と照らし合わせ「もう少し謙虚に物を見たほうがいいのでは?」とやんわりと婉曲的な指摘をしていました。確かに、阿部市長らしくない強気な態度…と私も感じたのは気のせいではなかったと思いました。

娘が諏訪商店街の青木屋さんで「いちご大福」が売り切れだったと・・・「いろいろ買った!」とお土産をたくさん…私、「武蔵野日誌」がすごく好きなんです。娘曰く「これは、ママのために買ってあげたもの。だから2つとも食べていい。でもあとは・・・私が食べる」とのことでした。あっという間にひなまつり。ひな人形を出そう出そうと出さずに今日を迎えております…田舎では4月3日まで飾っていたという祖母の言葉を思い出して、一応、「まあ、いいか」と先送りしました…。

3月定例会 一般質問

今日の一般質問は公明党から、池田議員、本間議員と共産党から、板橋議員、小林議員…という順番でした。池田議員は都議会公明党で提案して実現したという女性向きに作成された「防災ブック」・・・早速、市役所ロビーの一角で配布されていましたので、1冊いただいてきました。お昼休みの時にはまだ山積みだったのに、帰るころには箱が空っぽ。見た目もなかなかかわいらしく、読みたくなる一冊かなと思いました。

ところで、「女性と防災」の視点では、池田議員あるいは本間議員は市議会の一般質問でもかねてから取り上げている内容。もちろん他の議員さんも意識はあると思っていますが、しかし、池田議員から今日から一般に配布されることなどが紹介されまして、市政と都政の密に連携している「政党力」を感じた次第です。市政と都政の連携とは、言葉でいうほどに簡単ではないんですよね。これはあくまでも私の経験による感想ですが。また、こうしたハンドブックについても「女性視点」を色濃く作成されたのは知事が女性であることもまた大きく影響しているのではないかなとも思います。

さて、一般質問で取り上げられる話題からも「高齢者対策」といっても、今まで以上に「ひとり暮らし」の方々への対応に力点が置かれていることを感じます。結局、最後に「おひとりさま」となり、その暮らしを支え、場合によっては看取りまで…ということも社会全体で考えていくことの必要性です。家族の在り方も昔とは異なっていて、家族との関係性も含めて、それぞれの方が置かれている環境も違う。「家族にも、他人にも迷惑をかけたくない」という意識も強い高齢者の方も多く、その方々のお気持ちに寄り添いながら、しっかりと制度として支えていくのは財政的にももちろんですが、それよりも人的に、マンパワー的にも実は限界に来ているのではないか?と捉えています。

子育てと介護のダブルケアの問題、介護離職…。介護人材が決定的に不足していますので、最後の砦にはやっぱり「家族」しかいなくなる場合多い。支援できる家族がいる場合はいいですが、そうでない場合も今後はますます増えていくと思っています。職場には介護休暇の制度があるかもしれませんが、それにしてみても、取得することに対し後ろめたさを感じるというのは子育てのために休暇を取得することを躊躇する市民とも共通します。ここに生じる葛藤と言うのか、気持ちというのか、職場内でのプレッシャーについて言えば、実は公務員と民間企業の社員とではきっと「差」があるだろうなと思っていて、「制度があっても万全ではない」という点をどうクリアしていくかも問われます。

「いつまで命が続くかもわからないから、無駄遣いはできないし、心配」…年金収入からも税やら保険料やらとひかれるところが増えていくことをとても心配され、不安に思っておられる市民の方にお会いすることも多いです。周りを見回して「将来への不安」を持っていない人はいないというのか、「困ったときには助けてもらえる制度がある」ということに信頼感が持てずにいることは、ここ最近、市民の方とお話しをしていてもつくづく感じることです。

ひとり親への支援、経済格差が子どもの育ちの格差にならないように・・・という池田議員の指摘、エンディングノートをお一人おひとりに作成してもらうことの必要性を指摘した本間議員、介護保険料をこれ以上あげては生活が成り立たなくなると指摘した板橋議員、認知症への理解を広め、認知症だと診断されても地域の中で暮らせるようにサポートしていく体制づくりを進めてほしいと訴えた小林議員・・・共通しているのはどんなにか国が法律を作ったり、東京都が制度をつくったとしても、結局「市民に一番身近な自治体」でなければ、市民に寄り添って暮らしを守ることができないという点だなあと思うのでした。だから、基礎自治体はとても大事、そこを担う市議会議員の役割は重要!ってことですね。

そして、数々の暮らしを守るための仕組みを「多摩市」がきちんとつくっていくとき、限られた税資源をいかに振り分けていくのか?という視点も欠かせないですね。今日、出された視点はいずれも大事な事であり、重要なことだと思うわけですが、そのためにまずは「都や国や」に依存せず、「自分たちでやっていくとしたらそのための財源はどうする?」が問われていることも念頭に置きたいものです。そうでなければ、いくらいいことを言っていても、実現はできないので。ここが、舵取りをしていく市長やそこに向けてきちんと方向性を質していく市議会としても役割と責任が大きいですね。

なんてことを、議長席で感じる一日でした。