12月定例会 総務常任委員会

「たま食ねっと。」(写真が会議の様子)の定例会があったので、冒頭の情報交換のところだけ参加し、総務常任委員会へ。「たま食ねっと。」とは・・・?

「だれでも食堂」などの活動をしている、あるいはこれからやってみたいなあと考えている個人、団体や事業所、社会福祉協議会が集まり、情報交換をしている「場」であって、出入り自由のゆるやかな会として運営されています。事務局機能はいつのまにか児童青少年課が担うことになっているのが、ちょっと不思議なのですが、今は、とりあえず「このかたち」で維持されております。最初の呼びかけは、健幸まちづくり推進室からで、いわゆる「子ども食堂」のイメージが先行していたからなのか「子ども」と言えば…と連絡調整機能が児童青少年課になっているようですが、「だれでも食堂」というように対象は「子どもだけ」ではありません。こうした情報交換の場をつなぎ、ボランティアなど個人で活動に参加したい意思のある人の紹介窓口としてもふさわしく、事務局機能を担うとすれば社会福祉協議会がぴったりだと思っているのですが、なぜか児童青少年課が受け皿になっている状況にむしろ違和感すら覚えております。

ま、だから「ダメ」というものではなく、「できるところ」なによりも「できる人」がいるところでやってもらう方がうまく回るのかもしれませんが。

そんなわけで、議会では予定どおり総務常任委員会が開催されたので同席(というか傍聴)しておりました。市長が提出した議案関係は全会一致で全て可決。協議会案件も何か大きく議論になるようなものもなく、お昼の休憩は挟んだものの、とてもスムーズな議事進行が進められました。

しかし、多摩市のこれからを考える時、協議会でも報告されていた公共施設の見直し方針、施設白書、ストックマネジメント計画などなどが市政運営にどう活かされていくのか?活用されていくんだろう…って思います。ここに詰まっている情報量はものすごい。力作だなと思えるものもあります。計画書などを作るために担当所管が投入しているエネルギーのことを考えても、私たち議会がどのように資料を使いこなすのかも問われているなと思います。議会では出された資料なりを単体それぞれで見るのではなく、いろいろな資料をつきあわせながら、捉えていく必要がありそうです。これまでは資料の読み込みや突き合わせなどについても議員個々人の興味や努力に委ねられていましたが、議会全体でも「多摩市の現状分析」についてデータから見えてくる像を共有できるといいかもなあと思ったりします。

師走とは・・・忙しいからこそ、余計に一つひとつ「抜け」がないかていねいに振り返る手間を惜しまぬようにしたいものです。体力勝負の年末になりそう。寒さが一段と厳しくなるとのこと。手洗いマスクと必須ですね!議会日程は健康福祉常任委員会、生活環境常任委員会、子ども教育常任委員会と順次開催予定です。

12月定例会 今日から月曜日。

議会運営委員会があり、その後、議会だよりの編集会議があり、最後にパルテノン多摩大規模改修に関わる特別委員会…というつめこみスケジュール名一日でした。議会だより編集会議には私は参加せず、事務作業をしておりました。編集会議に出ていないにもかかわらず、2つの会議に出席をし・・・気持ちは既に「週の半ば」な気分。今日が月曜日だとはとてもとても思えないくらい疲れました。小林議員は朝から夕までの会議全てに参加しているというわけで、すごいエネルギー。

先週末3日間で富澤家で開催された恒例の「いけばな」と縄文土器の展示。暑い時期の開催よりも冬の方がお花の持ちがいいですね。いつもながら素敵な作品が並んでおりました。いまいち宣伝不足の感が否めないわけで、もっと上手にPRすると通りすがりでも立ち寄って下さる人がいそう。

パルテノン多摩の大規模改修に関わる特別委員会では「多摩センターの活性化」について議論が行われていますが、多摩中央公園内富澤家のこと、あるいはグリーンライブセンターも同様ですが、いい企画が行われていても、宣伝がうまくできていないのが残念なこと。「本日の催し」として人通りが多いところで上手な案内ができると、集客も変わってくるような気がします。パルテノン大通り、イルミネーションの時になぜ賑わうのか?を考えてみると、駅前からココリア多摩センター前の十字路、そしてパルテノン多摩のところまでに「わくわく感」があるからだと思っています。パルテノン多摩に近いところにあるキテイちゃんのところに子どもが走っていく(子どもだけでなく、キティちゃんのファンは「きゃー♡」と言いながら駆け寄ります)…つまり、「仕掛け」があるって思います。これはひとつのヒント。

別に、お店が並んでいなくてもいい。パルテノン大通りをダラダラ?上っていった先に何か「わくわく」するようなことがあると必ず人は足を運ぶのではないか?と思います。そうしたコンテンツをパルテノン多摩が作りきれるのかどうか?だと思っていて、今回の大規模改修で外観はほとんど変わらないそうですので、リニューアルされた後、その運営が鍵を握ると考えています。大小のホールはそもそも「観る」という目的がある人しか寄らない場所。それ以外どうするか?の問題。

「鎮座」しているという表現が似つかわしいパルテノン多摩の存在…。パルテノン神殿は古代ギリシアが都市国家として、政治、経済、文化の頂点に立ったことを象徴する建造物だと言われておりますが、言うならば、わがまちにあるパルテノン多摩は「○○○○」の象徴になりそうですね。無くすわけにはいかない場所なので、改修することは必要だと…それについて否定する人はいないわけですが、ここを改修するということは、「コンクリート建物の寿命は60年間」とする多摩市のルールに当てはめて言うなら、少なくとも改修後あと30年弱は、あの建物の維持管理、そして運営に年間「約4~5億円」は税金を投資していくことになるでしょう。そのことを市民とともに引き受けることと同意です。市長は大規模改修には「都市計画税」が使える、福祉や教育などの予算に痛みはナイ!ことを強調していますが、建物というのは「完成後」にかかる費用の方が大事。建てるときには借金だのなんなのと対応できても、その後の方がより重要。

家を建てたり、買ったりするときは「住宅ローン」で何とかやりくりできても、その後の必要経費をどう頭の中に思い描くのか?を考えることと同じですね。建物を次々と新設し、その時は市民も大喜び・・・でも、デザイン性に優れ過ぎて小修繕なのに余計なお金がかかったり、「あったらいいな」で設置した機器などはあまり使用されていなかったり、とにもかくにも想定以上に建物の維持管理経費がかかり、さらには歳を重ね古くなれば傷むのは当然で、修繕もしていかなければならないし・・・これが私は「公共建築物建設の歴史」から学ぶべきことだと考えているのですね。デザインが奇抜で優れていて「○○賞」を受賞したことが単なるお荷物にしかなっていないようなことであれば、「あれは一体何だったんだ?」ってことですね。

10年後、20年後の未来に思いをはせて、現在を重ねていくことが大事。「あちらを立てればこちらが立たぬ、双方立てれば身が立たぬ」って私が最近、よく思うこと。今の多摩市政の運営はどうなっているかなあ…とか。地域社会は常に100%の合意で成り立っているものではないので。

パルテノン多摩大規模改修の特別委員会。岩崎議員がぽろっと本音…「最初から、公園内に図書館を建設することで提案してくれていたら話は違ったかもしれない」と。桜美林大学が所有しているアカデミーヒルズの土地の一部に図書館を建設することは市が断念したことを踏まえて、提案してきたのは、ちょうど多摩センターレンガ坂の東側の一角。最初からここが提案されていたらなあ…という素朴な疑問…思わず想像してしまいましたが。図書館の場所については、「そこでいいのでは?」と考える議員の方が多そうですね。私が気になるのは工事費、そして何よりも維持管理費・・・建物の維持管理と運営コスト。「コストだけではかれない」という意見はご尤もですが、医療、介護、福祉は決して減ることはなく、増える一方ですから…。そういう意味で、全体バランスをどう考えていくのか?「ココだけ」を見た議論になっていないか?とも思います。

議長という立場から、ある意味一歩ひいて、議論を聞いていると…「全体を俯瞰」して議論することがいかに大切で、しかし難しいのか?とわが身を振り返りながら思いを噛みしめるということです。

多文化共生を草の根から。

国際交流センターの日本語セミナー部のみなさんが主催する「イヤーエンドパーティ」があり、議長としてお招きをいただき初めて出席、挨拶の機会をいただきました。昨日は世界人権宣言を採択した12月10日でしたので、すごくご縁を感じました。私はこの日を南アフリカのアパルトヘイトのことに関心を持った中学生のころから意識しています。当たり前のことなのに、世界人権宣言の内容を具現化して、実践していくことが難しい。

いろいろな場面で、自分自身の振舞いも含め、私は常々感じていることです。

とてもアットホームなパーティ。持ち寄りの手づくりのお料理に舌鼓!そして、インドネシアのくす玉のような…子どもたちが割ると中からお菓子が出てくるお楽しみにはセミナーに参加している外国人の方、お子さまも大喜び!盛り上がっていました。そして、日本語を学んだ成果が披露されましたが、ジャマイカ出身の方の「僕の宝物」があまりにもうますぎて脱帽・・・その後、各クラスごとに歌の披露などなど更に楽しいひと時をご一緒いたしました。

できるだけ海外の方々とお話をしようという私の願いは・・・「こういうときはどういう尋ね方をすればよかったのか?」と「5W1H」を意識しすぎてどうにもならず…。まだ多摩市に来て4か月というご家族ともお話をしたのですが、相手は「日本語はリトル」、私は「英語はリトル以下」とか言いながら、成り立たない会話でも「話したいな」という気持ちで通じ合えるような何かを感触として掴めたことが何よりもうれしかったことかも。

最後には炭坑節を踊るコーナーもあったようですが、次の予定があり、最後までご一緒できなかったのが心残り。しかし、「困ったことありますか?」…というフレーズすら、英語ですぐに思いつけなかった英語力が情けない。議会からは多摩市国際交流センターの理事を務める大野議員もご一緒したのですが、大野さんはさすが!数日で海外でリフレッシュしてきてしまう行動力にも明らかなように、ちゃんと英語で話をしていた!!!

さて、私は昨日改めて感じたことがあります。それは、言われて久しい「国際化」ですが、これからは「多文化共生」という視点から、政策全体事業全体の再構築が求められているのでは?ということです。私たち日本人が海外文化を学ぶとか交流するということ以上に、「ここに暮らす」「ここで生活している」外国人の皆さんへの支援策の必要性を改めて感じさせられのでした。昨年度、子ども教育常任委員会は「国際交流センター」の取組みについても再検証してみました(平成28年度決算評価)が、その際に出した結論が実感できたわけです。

外国人住民の生命と財産を守る多摩市の役割を果たし、多文化共生社会を作り出していくためには、「交流」だけでなく、さらなる「生活支援」の充実が望まれる。市がその方針を明確にし、TICへの委託や補助がすすめられれば、今の委託では何が充足されていないか等もっと明らかになるのではないか。

今、問われていることだろうと思います。ボランティアの皆さんに支えられた事業展開だけでは限界があるかもしれない。ボランティアの高齢化の問題はかねてから指摘されていますが、そのこと含めて、これからの地域社会、日本全体にも労働力としても海外からの力が必要とされている時代に取組んでいかねばならないことをありそうですね。「草の根」での交流、その下地は目立って可視化され、多くの市民に見えているとは言えないかもしれません。でも、昨日のパーティで感じられたのは地域の中で外国人の皆さんを支えるためにコツコツと取り組んでいらっしゃるボランティアの皆さんの存在であり、そしてまたその広がりかもしれません。次には時代環境の必要性に応じて、市としての方針と事業展開への工夫でしょう。私も引き続きフォローしていこうと考えています。議長になり、こうした場に初参加することで、改めて考えさせられること感じることも多い。貴重な機会をひとり占めせず、議会運営などにも還元していきたいと思います。

 世界人権宣言 第一条
すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。人間は、理性と良心とを授けられており、互いに同胞の精神をもって行動しなければならない。

12月定例会 補正予算可決。

朝晩の冷え込みがホント身体に染み入る季節です。先日、金曜日は補正予算の審議があり、もちろん・・・全会一致で可決しています。別の場所でお会いした市民の方が「全会一致の弊害を感じている。」という意見をいただいて、考えさせられます。

さて、市役所ロビーでは「税に関する書道コンクール」の作品が飾られていて、目に飛び込んできてかなりのインパクトでした。ちょうど、補正予算の審議が終わり、市税収入などへの質疑も出されていたので余計に…。こうした書道コンクールを通じ、子どもたちは「税」をどう学んでいくのかしら?とも思いました。私が小学生の頃、「消費税」がまだなかった時代。消費税導入を議論していた国会風景だけが脳裏に焼き付いているのですが…。今はお買い物に行く時には必ず「消費税」と目にしますし、子どもたちのくらしでも「税」という言葉は小さいころから身近かなあと思います。

ところで、議会には「質問」と「質疑」があり、補正予算の場合は「質疑」です。なかなかコレ…違いを意識するのが難しいものですが、一般的には「質疑」には自分自身の意見が入ってはいけないと言われています。なので、一般質問は自分の意見や価値観を存分に盛り込んで発言ができるという意味で議員にとっては「晴れ舞台」となるわけです。

議長としては「質問」「質疑」を区別して、議事整理しなければならないかな…と思いつつ、よほど逸脱しない限り、議員さんの発言を途中で遮るというのも気がひけるというか、議長でない頃の自分を思い浮かべると、「他人のことを言えないな。」という反省もしつつで、上手な捌きをする難しさを実感しております。まだまだ技術不足…。隣で議事進行している局長もやはり「議員さん」には遠慮もありますし、温和な局長は「ピシ!」と斬ることはしませんしね。

夕刻から、多摩中央警察署で秋の全国交通安全運動に伴う優良運転者等の表彰式がありました。質疑の進捗など、議事進行によっては欠席かなと思っていましたが、無事に会議を終えたので、出席。警察署の建物というのは、行くだけで緊張します…。多摩中央署の管轄は稲城市と多摩市ですので、それぞれの市長と稲城市は北浜市議会議長さんも来賓でご一緒させていただきました。こうした式に出席をすると、私も「運転マナーに気をつけないと!」と思います。

昨日は、北諏訪地区の青少年問題協議会に出席して、午後は娘の学校の保護者会へ。いまどきの子どもたちの生態を掴むのは本当に難しい。携帯電話にスマホに、SNSに…。ため息。

12月定例会 一般質問終わる。

今日も4名が質問を行いました。今日で一般質問は終わり、明日から補正予算の審議などへと続きます。議長の読み原稿で、「昨日」(さくじつ)と読まなければならないところを、ついつい「きのう」と言ってしまう私…今日は、隣で議事進行では時間管理やらアドバイスをくれる局長が「サクジツ」と呟いてくれたので、間違わずにすみました。

松田議員から始まり、次は飯島議員と自民党の会派の方の質問ですが、他市議会の状況を聞いていると…それと比較すると、多摩市議会の自民党所属の議員さんはとても真面目に質問されている気がします。松田議員は多摩センターの「パルテノン大通り(通称40メートルペデ…ペデストリアンデッキ)の活用に向けて、もう少し自由度を上げたほうが活性化やにぎわい創出につながるのでは?」という視点から、市の見解を質しておられました。

多摩センター地区の活性化については、「広域拠点として、より活性化を図り、多くの方々が訪れ、楽しんでいただける、賑わいのあるまちづくり」を目指し、企業立地の促進、情報発信の推進、にぎわい空間の創出の早期実現のための各種事業を展開しています。

この中で、ペデストリアンデッキは、にぎわい空間の創出において重要な役割を果たすものとして、「多摩センター地区活性化団体認定要綱」、「多摩センター地区活性化イベント事業補助金」などを活用し、周辺立地企業や市民団体・NPOなどと協働した取組みを積極的に進めています。

内容についても、四季おりおりの季節をとらえた、特色あるイベントとなっており、多くの来街者が楽しんでおられ、街の風景として定着しつつあります。
このような事業をとおして街全体に賑わいができることが、回遊性の確保の一手法となるものと考えています。
また、街全体の回遊性の向上については、各所に魅力ある施設が立地することが第一と考えており、東京都、公団など関係機関と協力しながら、積極的に業務・商業・アミューズメントなどの企業立地の促進を進めているところです。

また、「ハローキティにあえる街」事業については多摩センターのイメージアップと集客力の向上を目的に、周辺立地企業と協力し実施しています。今年度、ハローキティのイルミネーションを新たに設置するなど、ハローキティのキャラクターが街の話題づくりと賑わいづくりのための地域資源として、積極的に街なかに登場しています。

まちの賑わいづくりは、行政だけではなく、むしろ多摩センター地区に立地している企業及び多摩センター連絡会をはじめとする地域団体・市民・NPOなどの皆さんがお互いに協力しながら創出しようとする意欲が前提でなければならないと考えています。

市としては、地域の立地企業や市民団体の方々連携し、ペデストリアンデッキを活用した各種の自主事業が展開できる組織づくりや運営面での支援をしていくことが必要であると考えています。

今後ともペデストリアンデッキについては、関係機関との調整を図りながら、にぎわい空間の創出を進めてまいりたいと考えております。

…ってこれ、すごくよくできた答弁ですね。今日の松田議員に対する答弁内容そのもの…っていうか。私が2004年の3月に行った質問に対して、当時の渡辺市長の第一答弁。ここから何が進み、何が出来ていないのか…。考えさせられます。

飯島議員は英語教育と高齢者のごみ出し支援について質問。英語教育は、先般見学し、大々的プレスリリースも行った和田中学校での「オンライン英会話」を取り上げ、今後の多摩市の取り組み方針をていねいに質問されていました。オンライン英会話は中学校2年生で2回、中学校3年生1回と合計3回の体験?経験ができます。「回数が少ないのでは?」ということに対し、オンライン英会話に臨むための事前授業があり、準備もあるので、「ちょうどいい」そうです。私には「ちょうどいい」という意味が理解できませんが、誰が考えても「たったの3回」と思うのでは?…。「無いよりはあったほうがいい」取組みだと思いますが、導入したことの効果をどのように測定するのかしら?…「オンライン英会話」は単なる「お楽しみ」にしかならないと指摘する方もおられるように、大事なことは「オンライン英会話」ではない英語授業の展開ですね。やるからには、もっと徹底的に英語教育に力を入れるべく、それに対し必要な教員を多摩市に終結させるくらいしてもらいたい…。ちなみに和田中学校の英語担当の先生方は皆、英検準一級以上をお持ちなんだそうです。

「使える英語」を教える授業…今後の展開に注目です。飯島議員のごみ出し支援の課題については今後、考えていくべき重要な視点だなと思いまして。高齢者で分別が出来なくなってしまう人がいる…というのには思い当たることもあるので。健康福祉部と環境部で連携を図りながら、今後、フォロー体制を具体的に検討し、備えていくべき点かなと思いました。

次…板橋議員はニュータウンの高齢化、そして住宅問題。「階段の手すり設置」=板橋さん…という公式になっているのですが、今日もエレベーターのない集合住宅の問題を入り口に、「縦移動」への支援にもっと力を入れるべきという訴えから、最後は団地の大規模改修や建替えに向けた合意形成への支援を訴えておられました。「くらし」を取り巻く環境がお金的にもとても厳しく厳しくなっていくと思っています。そして高齢化も進んでいきます。集合住宅のリニューアルに関してはどう取り組んでくか、今以上に難しくなっていくかもしれない。そんな気がしています。

ということで、22名の一般質問の一番最後は本間議員。マイナンバーと災害時要支援者への対応、ペットの避難について取り上げておられました。マイナンバー・・・私もマイナンバーカードを持っていませんが、多摩市民の取得率は約10%です。これは全国、東京都でもだいたい平均並みの数値。マイナンバーカードを普及するためにいろいろ工夫をしている自治体もあるようですね。マイナンバーカードを絶対に持たなければならないとする状況でもないので、わざわざ発行してもらわなくても…という感じでしょうね。必要性に迫られる状況になって初めて「マイナンバーカード」の存在が認識されるのかもしれません。まだまだ「発展途上の段階」というのはその通りかと思います。

災害時の要支援者については名簿の作成、それを地域とどう共有するかなどなど個人情報保護もあり、非常に難しい。とは言え、要支援者の名簿を共有している自主防災組織が7つもあるというのが私には驚きでした。協定を結んでいるそうです。災害対策もいろいろ学んでいくと、本当に幅も広く奥も深くさまざまな課題がありますね。私もいろんな指摘を聞いていて、勉強になります。

 

今日は終了後、パルテノン多摩大規模改修の特別委員会がありました。そろそろ特別委員会も議論をまとめていく時期になっているので、どんな視点から結論を出していくか、問われますね。気持ちよく年末年始を迎えられますように…とは思っていますが、進行上の都合もあり、途中で「今日はここで議論は『割愛』」というのが傍聴席からも気になったようです。いつまでも議論をしていていいわけではない…というのは当然のことなのですが、「割愛」はないよね…という気持ちは私も理解するものです。議論の進めってとても難しい。でも、「みなが意見を言いやすいようにする」雰囲気を作ることが大切。なかなか大変…。

12月定例会 一般質問の続きのつづき。

人権週間に合わせて関戸公民館のギャラリーで行われた展示。中学生の人権作文コンテストの入賞作品。「意見というのはその人の『思い』なのだから、どうしてそう思うのかを最後まできちんと聞くことが大切だと思います。」という一文があり、すごく考えさせられました。その通りだなと思いまして。私たち議員も常日頃、議会の中で問われていることですね。

一般質問も折り返しを過ぎ、明日を残すのみ。今日は4名が質問に立ちました。トップバッターは伊地智議員で「国民健康保険制度の広域化」を取り上げ、今年の4月に制度変更になることを踏まえた市の取組み状況、あるいは保険税がどうなっていくか、自治体の役割はどう変わっていくか…など懸念事項をていねいに問う内容でした。かつては自営業者が多く加入していた国民健康保険でしたが、今は退職後の年金生活者が多く加入する保険制度になっています。当然に高齢者層が多くなれば医療費もかかる、そしてまた低所得者層の加入者も多いというのが特徴です。すべてを加入者が支払う保険税で賄うことはできず、毎年10億円以上の赤字補てんとして一般会計から繰り入れにより、何とか維持してきた制度。今後を考えても明るい展望が持てるとは言えない中、不安要素がたくさん。「市としてはどうすることもできない。都にしっかりと意見を上げていく。」…意見をあげて聞き入れてもらえるかどうか…。わかっていることは加入者の負担増。年金生活者、非正規労働などを含めて低所得者層の加入が多い…負担増…重く重くのしかかります。

負担と言えば、これだけの話ではないですから…。

次に質問に登壇した荒谷議員の質問も高齢社会についての課題。在宅医療と介護を進めていく方向…正直、私はこれについては「絵に描いた餅」にならないといいけど…と思っていますが、「在宅」って結局のところ家族に対するしわ寄せと負担がものすごく大きくなってしまう。「タダ」で医療も介護も受けられるわけでなく、金銭面の負担のことで考えても「家族で」という状況を抱えている人は多いような気がします。子育てと介護のダブルで担う人たちも存在し、状況はなかなか深刻です。その場合、やはり「女性」に負担がかかってくるのは言わずもがな。

荒谷議員は「医療や介護に関する市の情報発信が不十分」という指摘をされていましたが、せっかくリニューアルされたホームページも外観は変わっただけの話しというのは私も感じているところ。シティセールス云々と「表面的」な設えを整えても、やっぱり市民には見透かされている…ことも感ずることありますが、情報提供は情報発信について充実させていくことも大事ですね。情報を掲載する「ひとてま」が合ったとしても…だと思います。

話しは変わりますが、議会でもタブレットを導入し、各部各課に対しても「行政計画等」もぜひ掲載してほしいことをお願いしていますが、さっそくに関わる行政計画を共有し、私たち議員がタブレットを使用するための環境づくりをサポートしてくれているのは「都市整備部」!!!都市整備部だけが、早々と「都市計画マスタープラン」をはじめ、「道路整備計画」、「橋梁寿命化計画」、「交通マスタープラン」から「街路樹よくなるプラン」に加え、「多摩センター周辺地区都市再生整備計画」「多摩ニュータウン再生方針」…といった計画書を私たち議員がタブレットで活用できるようにしてくれました。「忙しいから後回し」ではなく、ある意味、議会との情報提供、情報共有、説明責任等含め、意識されている気がするわけでして…。

情報提供や情報発信の必要性に対するスタンス…ただ単に、情報を掲載すればいいというものでないこともまた次の課題にあげられるでしょう。「よりわかりやすく」が大事ですし。

そして、大くま議員からは待機児問題を中心に保育行政の課題が指摘されていましたが、「認可保育園に希望している人は認可保育園に入れるようにすべき」という当たり前の意見なんですが、「認可保育園を増設」することもなかなか困難な状況であることもまた現実かなとも思って。「2018年問題」と言えば、18歳人口が減少…と言われ、大学全入時代とも言われていますが、10年後を睨みながら、今を「凌ぐ」ではなく今を「乗り越える」ための知恵を絞らないといけないでしょうね。未就学の子どもたちの育ちをどう支えていくのか?という視点でも、問われていることです。

最後は池田議員。シティセールスの件について、「街のことをもっと市の職員が知っていなければならない」ということをサラッと指摘されていました。地域には多摩市の魅力として発信できることがたくさんあるという視点ですね。誰もが知っていて目立っていることでなくとも、「コレ!」というものがあるはずで、それを発掘できるかどうか?もシティセールスで求められることだと考えています。「みどりが多く、空気がきれい」という多摩市の魅力をどう発信していくのか?そのセンスこそが問われるでしょう。

もう一つ、池田議員が取りあげた「大活字本」のこと。こうした本を揃えていくところに公立図書館の役割もあるんだろうな…って思った次第。スタンダードなところで「公立図書館」が果たさなければいけない役割があるとしたら、それは一体どこなのか?そして、そのために必要な施設づくりがあるかもなあ…とか、「図書館本館」と「中央図書館」がどう違うのか、このあたりも「中央図書館機能のある図書館本館の再整備」を言うのであれば、「もっと分かりやすく、誰もに分かるような説明」をしてもらいたい。

 

冒頭で「意見というのはその人の『思い』なのだから、どうしてそう思うのかを最後まできちんと聞くことが大切だと思います。」…という中学1年生の作文から一文を紹介しました。「どうしてそう思うのか?」についてまで理解するというのはなかなか大変なこと。実はお互いに「腑に落ちて理解する」ってすぐにはできないこと。一般質問の質問答弁を議長席で聴いていて、すごく伝わってくるのは…質問と答弁の調整のために議員とどのくらいコミュニケーションが取れているのか?…ということかもしれません。立場が違えば意見が違って当然ですし、相容れない場合があったとしても、互いの見解を尊重し合えているかどうか…みたいな感じです。場当たり的に答弁しているのかどうかの空気感というか、微妙な感じが醸し出されている部長さんたちもいて…まあそれはそれで正直なのかもしれませんが、「しかし…」ですね。

明日は一般質問最終日。終わったのち、パルテノン多摩大規模改修に関わる特別委員会があります。

12月定例会 一般質問続き

週末の「身近な環境地図作品展」。パルテノン多摩の市民ギャラリーと特別展示室で行われました。今年で21回目を迎えました。毎年レベルが上がり、力作が増えている気がしています。今日の一般質問、橋本議員が地球温暖化問題を取り上げ、二酸化炭素排出削減に市レベルではどう取り組んでいけるだろうか?…と問題提起をしていましたが、その質問応答を聞きつつ、受賞した作品のこと、印象に残った作品のことを思い出していました。学校として取組んでいるところ、市内にある多摩大聖ヶ丘中学校では夏休みの課題として中学1年生が取組んでいるようですね。私も別の私立の中学校の先生から問い合わせをいただいたことがありますが、「環境地図づくり」は非常にいい取組みなんだそうです。

さて、今日の一般質問は小林議員の台風による土砂災害、フードバンクへの支援について、折戸議員の学校跡地の民間事業者への貸付問題、増田議員の地域交通の充実のための実証実験、学校改修と平成37年に60周年を迎える多摩第3小学校の改築の件、渡辺議員の桜ヶ丘北地区の再開発やモノレール延伸、尾根幹線拡幅工事、そして橋本議員の環境問題と学校の事務員用務員に対する考え方、道徳教科化問題…と幅広い分野からさまざまな課題提起、そしてまた意見開陳が行われました。

いずれも、頷ける部分がとても多かったわけですが、「意見開陳」であるわけで、その意見を取捨選択し、咀嚼し、市政に取り入れるかどうかの主導権を握るのは市長であり、教育長・・・。予算権があるのは市長ですから、やっぱり市長ですかね。

増田議員の指摘からも改めて理解できたことですが、現在進捗中の学校の大規模改修について、従来のように申請すれば補助金をいただけるというような状況にはないそうです。ですので、これまで年に2校ずつ実施をしていたものを、1校ずつに変更していくそう。第3小学校は「蜂の巣校舎」と言われ、建築物としての価値もありそうですが、あのまま保存するというわけにもいかないでしょうし、今後、市教育委員会としてもというよりは、財布の紐を握る市長はどう考え判断していくでしょうね。学校は義務教育施設ですから、何にも優先して対応すべきだと考えます。

そのことを思うと、やっぱり・・・・それ以外の公共施設の改修問題含め、どう考えていくか?取り組んでいくか?いまいち、方針があるようで「なきもの」となっているやにも感ずる現状を懸念するばかりです。

折戸議員の質問では「事実上、桜美林学園との土地交換が成立しない見通し」との答弁があり、それを受けて、桜美林学園の小中一貫校が西落合中学校跡地に開校することに対する市の見解も併せて披露されました。折戸議員からは「土地交換を前提とする小中一貫校の開校だったはず。」と指摘されましたが、副市長はどうやらそのようには考えておられないようでした。こちらインターネット中継録画の1時間35分あたりのところからを数回繰り返して視聴し直しましたが、副市長によれば、「小中一貫の義務教育学校を整備・開校することに向けて、双方努力するもの」とあるから、これが大目的だと言うのですね。折戸議員は弁護士さんにも問い合わせをされ、今回の「確認書」をどう読み込むかについてアドバイスを受けたようですが、私にもその認識がどうしても理解できないのです。副市長は「土地交換が出来なくても努力義務がなくなったわけではない」というのですが、そう読み込めないのです…。

この際、「確認書」法的な根拠とか、法的な拘束力の有無云々にも関わらず、そもそもこの確認書の大目的は「互いに所有する土地を交換して、一方は小中一貫校を、一方は公共・公益目的(図書館ですけれど)に活用し、多摩センターエリアを活性化する」ことにあるはず。桜美林学園のHPでの記載事項を読み直しても、「多摩市が所有する旧西落合中学校跡地(現在は多摩市立図書館本館として使用)と桜美林学園が所有する多摩アカデミーヒルズ用地の一部を交換することによって、桜美林学園が創立100周年記念事業で計画している小中一貫の義務教育学校施設を整備し、互いに協力し多摩センター地区の魅力を高め、多摩市の魅力を向上させることを目的にするものです。」…と書いてあり、やはり「土地交換が前提」となっているのではないでしょうか?

問い合わせをいくつかいただいておりますので、確認書を掲載(多摩市と桜美林学園との土地交換についての確認書)しておきます。市民が理解できる「筋」をつくり、学校跡地の活用を進めていく、そのために努力することが求められるのではないでしょうか?折戸さんは副市長の答弁に対して、「わかりにくい」とおっしゃっていますが、私も同じように思います。副市長はパルテノン多摩大規模改修についての特別委員会の場でも「道義的責任」を強調されていましたが、「それはそれ」だと考えています。そのことと、「確認書」の件は、別次元の問題と捉え、対応していくべきことです。

もちろん、これまで数年来の経過の積み重ねもありますし、そこを否定はしません。今後の街づくり全体を考え、そしてまた市民的にも理解の得られる状況にするための努力が問われると言われれば、その通りだと思います。ただ、当該学校跡地施設の活用について言えば「土地交換」が前提であったことは否定できないでしょう・・・もちろん、これも考え方、立場などにより、見解を「異」にする方もいらっしゃるかもしれませんが、今までは「確認書」が拠り所になっていたことは確かです。引き続き、特別委員会の中でも論議が深まっていくことと思います。

さて、昨日と今日はお昼休みを挟み、次の休憩までの2時間を三階副議長に交代してもらいました。議長席に座ると、緊張するんですよね…「そうは見えない」と思われているようですが…すごく肩が凝ります。ですので、交代があると助かります。明日明後日は質問者が4名なので交代なし…議会事務局のみなさんにフォローしてもらえてホント、ありがたいです。

 

12月定例会 一般質問

今日は5名が一般質問を行いました。トップバッターの萩原前議長の憲法改正に対する市長の見解を問う一般質問でしたが、市長は「まだ議論が熟していない。これから議論が深まっていくことを期待する。」という趣旨で答えを繰り返しておられました。こうした見解を問われると、「市長として」の立場から回答に留まることは仕方のないことかもしれません。

次は向井議員。私は向井議員の指摘にはいつも共感することが多く、今回の「子ども・若者の支援」に対しても、非常に丁寧に調査をされた上での質問の組立になっていました。特に、これまでの取組みで抜け落ちていた視点もズバリ指摘されていましたが、例えば高校在学中など18歳未満で妊娠出産をした若年者に対するサポート体制がどうなっているのか?など、人数の問題ではなくフォローしていかなければならないだろう存在にも目を向けるべきとおっしゃっていました。そして、「課題を整理して、次に何をするか、次に何をするかを考えていく」ことが重要だと強く指摘しておられましたが、現場で課題に向き合う職員さんたちにも求められる姿勢ですが、それ以上に、市長には「何をするか、どうするか。限られた財源をどうしていくか。」と取捨選択、政策や取組みの優先順位をつけるところからも問われることですね。また、市長の「覚悟」を問うていましたね。その通りだと思います。

次に続く大野議員の質問で指摘されていた事項にも通じますが、「市長は本当はどうしたかったのか?」が見えてきません。特に、図書館の再整備問題にあたっても「地域図書館は廃止の方向で検討し、代わりに規模の大きい中央図書館機能のある本館を建設」という方針を変更していますが、現状で言えば、「地域図書館は存続するかどうかもわからない曖昧な状態」に置いているにもかかわらず、大規模な本館建設事業だけは進めようとしています。

地域図書館については、「存続してほしい」とする願いに応える格好で現状は廃止の方向を撤回しているかのように見えます。でも、「図書館サービスを存続する」としている言語表現には注意しなければと思うわけです。「図書館を残す」ではなく「図書館サービスを残す」…ここには大きな違いがあるのではないでしょうか?市民をだまし討ちするようなことはあってはならないと考えています。

市長の「覚悟」という言葉がとても印象的で耳に響いていますが、渡辺前市長時代に地域移譲を考えていた集会所についても昨年になって「地域移譲は難しいから存続していく。そのためにメンテナンスしていく。」という方針に転換していますし、健康センターのある建物についても民間活用の方向が地域の反対を受け、存続、大規模改修になっていますし、八ヶ岳少年自然の家も廃止する方向が存続、そのための改修と動いていきます。もちろん議会への声もあり、「廃止」と強気になれなかった側面も否定はしませんが、そうであるなら、もっと辻褄合うように全体計画を見直してほしいと考えています。

図書館に関していえば、私自身も「図書館行政」については気になりますし、私の中でも優先順位は高いですし、今の市議会議員の中で考えても図書館に関する話題について議会でも取り上げてきた回数が多いと思います。でも、私は、「図書館だけを優先するわけにいかない」と思っています。図書館だけに多くの財源を突っ込める時代ではありません。だから、当初「地域図書館は廃止の方向」だったはずです。にも拘らず、その方針を撤回したのであれば、もう一度、全体計画も見直していくことが必要ではないかと思います。

先にも書いたように、一見「地域図書館を残す」ですが、「地域に図書館サービスを残す」になっているのではないか?…という点が引っ掛かります。それでは地域の皆さんの思いには反します。そしてまた、図書の貸出しとは「プライバシーにも深くかかわる」事項であることを私たちは常に意識すべきであり、図書館司書さんは「個人情報保護」という重責を担っていることを忘れてはなりません。つまり、地域の人たちが「貸出しサービス」に関わればいい…というような気軽に考えられることではないのです。以前、多摩センター駅前にある「福祉ショップ」で図書の受け渡しサービスを行っていた時がありました。その時にもプライバシーのことが問題になり、図書館もサービス提供にあたってはとても気を使っていたことを思い出します。

ということで、プライバシー問題については地域を考える上でもとても大事な問題。気にされている方も多いですね。先だって土曜日に社会福祉協議会で実施した「災害図上訓練LODE」の学習会があり参加してきました(写真)が、地域での見守り体制の構築にも「壁」があるなと思います。安斉議員が「わがごとまるごと」のことを取り上げていましたが、「地域の支えあい」については反対もしませんし、こちらも一見「そのとおり!」とも思う一方で、「一億総活躍」ならぬ「一億総ボランティア」を強制するような空気感をやや気にしております。

本日最後は、藤條議員の「自転車の活用をもっと推進したい!」という質問で締めくくられました。愛媛県が「サイクリングパラダイス」を目指していることも初めて知りましたが、調べてみたら、国交省にも「自転車活用推進本部」があるのですね。個人的に、尾根幹線の休日は自転車の通行に悩まされ、怖い思いを何度もしておりますし、街の中でもルールに即して真面目に車道を通行している自転車にヒヤヒヤすることも多いです。活用推進は否定しませんが、安全走行できる環境をつくることを考えると、なかなか難しいというか…。また、シェアサイクルについても担当部も「有効と考える」と答弁をしていたものの、しかし、多摩市の場合には「電動自転車」がいいですね。この間、テレビを見ていたら、コンビニがシェアサイクルを始めたという事例紹介がありました。「なるほど」って思いましたけれど。

まとまりありませんが、今日はこのあたりで…。明日も引き続きで一般質問です!

訓練に終わりなし。

東京消防庁南多摩総合防災施設の完成記念式典がありました。冬らしい?透明ブルーで雲一つない空。そしてまた、とても冷たく(冷たすぎる)透き通った感じの空気…深呼吸するには心地よく、お祝いにぴったりのお天気でした。多数の来賓の挨拶と紹介が丁寧に行われるため、何というか私にとっては耐寒訓練のようでして、式典が終わるころにはつま先がしびれておりました。かなり冷えました。

どんな天候であっても無関係に人命救助に走る…ってやっぱりすごいことだと思うわけです。そのための訓練の一部をご披露いただき、見学させていただきました。先日、南多摩市議会議長会の訓練でも施設や車輌の見学をしておりましたが、さらに本番さながらと言いますか、最新設備のある訓練場を見せていただき、多摩市にも近くニュータウン地域の一角とも言える場所にこうした施設が立地していることはとてもありがたいことと思った次第です。

中層訓練棟で拝見させていただいた「タンパク泡放射」による火災現場での対応ですが、一瞬にして燃え上がった炎が沈下することには初めて拝見した私はビックリ。そしてまた、「タンパク泡はどこに流れていくのかしら?」と思っていましたが、施設の隣にはバクテリアさんが住んでいる排水処理システムがあり、きちんと浄化する施設があることの説明もいただきいました。現在の技術力を駆使し、結集して建設された場所とも言えそうです。

施設見学をしながらお話を伺ったのですが、昔とは違い、ボヤ程度の火災に出会うことはあっても、めらめらと燃え上がってどうしようもないというような火災現場に遭遇することがないまま(もちろんそのほうがいいわけですが)歳を重ねてしまう消防団員さんもおられるとのこと。ですので、こうした現場で練習をしなければ「いざ!」という時に即座の判断と対応に体が動かないのだそうです。土砂災害、山林での火災などにも備えた訓練も自然の地形を生かして行える施設で、「とてもありがたい場所」とおっしゃっていました。

「訓練に終わりなし。」

という言葉、常に努力の積み重ね!…との置き換えもできる言葉でもあり、気に入ってます。日々、ほどよい緊張感を持ちながら、訓練を重ねていくこと。そのための指揮をされる管理職の皆さんは大変そうですね。消防関係あるいは警察関係のところに足を運ぶと、私も背筋が「ピン」ろなるのは不思議。

それにしても寒かったため、これからは「靴用カイロ」も必須アイテムに加えることを学びました。式典などに向けてご準備いただいたみなさまやご案内いただいたみなさまに感謝です。多摩市で実施するのとは違い、東京都レベルで主催される式典などはさらに格式高いというか、ものすごい「先生扱い」されるので恐縮してしまいます…。

12月定例会はじまる。

定例会始まりました。開会前に市長から発言の申し出があったので、急遽、議会運営委員会を開催しました。実はこの間話題になってきた、桜美林大学と多摩市とで締結した確認書にミスが発見されたのでした。なんとまあ、桜美林大学側が所有している土地の所在地の間違い。落合2丁目とするところを3丁目と記載してしまったという転記ミス。議会側からの指摘で発見されました。取り急ぎで、修正することにしたようですが、本当に驚いたのなんのって…今までスルーされていたことが、この段階で見つかったのはまあ、よかったのだと思います。市長は「いちいち地番まで見ることはない。」とおっしゃり、「こうした事務ミスに市長がいちいち頭を下げていたら、もう大変だ。」ともおっしゃっていましたが、「現下の状況ですよ…。」と話もさせていただいたところ、開会前の発言になったようです。

議会としてはこの件について、「転記ミス」というか事務ミスの範囲と考えていますが、法的根拠はない文書とはいっても市長の署名も公印もばっちり押されている公文書でもあり、そもそもこの文書はどのような手続きを経て作成されたものであるのか?改めて文書作成手続きの流れなどを確認することになりました。

・・・とバタバタしながら、開会した12月定例会。いつもどおりに議事は進み、一般質問はトップバッターの三階副議長でした。副議長は「自殺対策」に関し、先進地である荒川区の事例を紹介しつつ、多摩市での取組みを促していました。荒川区では担当の保健師さんを配置し、NPO(ボンドプロジェクト)さんとも協力し、国のモデル地域としての活動を展開しているそう。そしてまた、隣接区の日医大病院との連携も図っているとか。

多摩市内での実態は前の定例会でも向井議員が質問をしていましたが、「自殺予防」に対する取組みは幅広くさまざまな分野にも関わる問題であり、縦割りでなく市役所全体で丁寧に取り組んでいくべき課題だと考えています。地域での人間関係が希薄になり、つながりが持てず、一人ひとりが分断されがちな現状に対処していくのはそうそう簡単なことではありません。できることからでも少しずつ取組みを重ねることが求められます。単発的にいい取組みがされている場合でも、もう少し横つながりを持って、行政だけではなく市民も企業も含めた取組みにしていくことで期待される以上の効果が発揮される場合もあるでしょう。進めていきたいですね。平成30年度、来年度中に「自殺対策」の計画策定をしていくとのことでした。「自殺対策」というよりも「自殺予防」と言った方がやわらかいですね。

三階議員のあとは、遠藤めい子議員。市民サービスの窓口をよりよくしていくための提案がなされていました。ご自身の経験に基づく質問でしたのでとても説得力がありました。また、昨年度、健康福祉常任委員会で提言した「受動喫煙防止対策」については多摩市でも条例を策定する方向を促すものでしたが、そのフォローアップで現在の取り組み状況を質問。その中では、市議会が条例提案や政策提案する際に必要な予算をきちんと認めてほしいとする要請がありまして、議会の立場を代弁していただいたことはありがたかったですね。対する市長側の答弁は歯切れが悪かったですが…。

その他、岩崎議員からはフィンランドのネウボラに学びつつ「就学前」の子どもたちへの支援の必要性、そのためには「親支援(大人支援)」が大事だという話しがあり、私にはとても共感できる内容。遠藤ちひろ議員は公園大国でもある多摩市が今後どのようにパークマネジメントしていくのか?という視点で、問題提起。また、公共施設の利用料金について「市外料金」を廃止し、市民以外からの利用をさらに促せばよいのではないか?という提案もありました。

いろんなアイデアがたくさん提起された質問でした。これらを咀嚼して?…行政経営の中に全て取り込んでいくというのはなかなか大変でしょうね…。でも、それぞれの議員さんからの指摘に共感できるところも多かったです。一般質問でどこまで突っ込めるのか?というのはありますが、質問の場では「現状の課題」についてまでお互いにしっかりと共有でき、次なる提案ができると行政の取組みが進みやすいでしょうね。「なぜ、それが進んでいかないのか?」「できていかないのか?」という点が明らかにされると、議員にも市民にも問題点が共有され、そのために今後、何に取組んでいけばいいかについて行政も議会も市民も考えることができるため。たいていの場合は「人手不足」以上に「カネ不足」と言われてしまうのかもしれませんけどね…。

しかし、今日一日のタブレット議会ですけれど、慣れるの大変。やっぱり紙媒体の方が優れている点をいくつも発見してしまう。