アドバンテージは上がらない?!

やっと揃った…浅田真央ちゃんの3冊。ゆっくり目を通さないと♪

パルテノン多摩改修問題特別委員会最終回でした。来月8日に臨時議会があり、衣替えというか「パルテノン多摩・周辺施設整備等特別委員会」を再スタートする予定です。メンバーは公明党会派だけ1名を入れ替え。あとは現在と同じメンバーで継続します。

今日は再スタートする特別委員会の方向性等を少しだけ協議して、あっさり終了しましたが、実はその後、第2ラウンド第3ラウンドというか、議会で実施する調査内容の確認、それから、昨年度一年間かけて検討してきた「大規模改修基本計画案」の内容について勉強会を行いました。勉強会については傍聴者あり、市民にも公開で実施するものだとばかり思っていましたが、残念ながらクローズで…。勉強会の講師をお引き受けいただいた事業者さんに「市民の傍聴」に了解を得られなかったためと伺いましたが、別に秘密にするような内容ではないのになあ…と個人的な感想です。そもそも今日の勉強会にお越しいただいた専門家の方は、昨年度、大規模改修の基本計画策定委員会に関わって下さった設計者のみなさんでしたし。

その勉強会では、現在までに検討されてきた内容をおさらいできてよかった。そして、「大規模改修をして、ホールの鑑賞環境は確かに今よりは向上するとはいえ、他のホールよりとびぬけて優れ、ホールの魅力となり、利用率向上に(自然と)つながるものにはしがたいというか、アドバンテージがあがるとは言い難い」らしいことがわかりました。薄々、そうかもしれないと思っていたのに、そのことを確認してしまって…。ちょっとショック。

新規建設ではなく、もともとの’つくり’にどこまで手が入れられるのか?改修工事なので自ずと一定の限界がありそう。金額との見合いにもなるのかもしれません。いずれにせよ、改修工事をしても「まあ、パルテノン多摩のホールとしては良くなる」わけですが、他市と比較して優位になるものではなさそうです。やっぱり、気になるのはホール利用者の増加になるのか、他市ホールとの競争力がどう変化するのかという点です。

 

建設当時は一流ホールだったのかもしれませんが、他市にも優れたホールが林立し、パルテノン多摩のホールそのものは競争力は残念ながら「ほぼ0」とも言えます。座席数が中途半端で、収支を念頭に置いて興行を成り立たせようとすると難しいことも周知の事実。それを踏まえ、大規模改修を機にどう活路を見出していくのかが問われています。「文化芸術を『鑑賞』するだけではなく、『創造』もしていく場所」にしていきたいとする方針はようやく示されたものの、しかし、そこにどんな「運営イメージ」を持っているか、描いているのか、あるいは描こうとしているのか…具体性は見えず、その中で改修工事の基本計画案なるものが示されているわけですが、これによってホールの運営がどう変わっていくのだろう?…見えてきません。

例えば、いわゆるプロ中のプロの利用を増やしたいと考えているのか、それともセミプロの利用を増やしたいと考えているのか、あるいは小中学校、高校、大学などをターゲットにしてホール利用の促進を図りたいと考えていくのか・・・等など・・・実は、今後の運営をどう描くかによって、改修工事全体やその在り様が変わってくる気がしています。

 

「どんなホールにしたいのか」…ソフト面からの議論が不十分すぎて、改修工事の設計だの何なのと任されてきた事業者さんもむしろ困ってきたのではないか?

 

今日の勉強会で、何となく私はそんな印象すら感じました。パルテノン多摩を運営しているのは多摩市文化振興財団かもしれませんが、運営を任せているのは「多摩市」であって、問われるのは市の考え方で、市の姿勢。ここ、私は以前から指摘していますけれど。要するに「発注者責任」とでも言ったらいいのでしょうか?「どんな意思を持ち改修工事をお願いしているのか?」が明らかではないために、「とりあえず、こんな感じでどうですか?」にならざるを得ないというか。事業者さんもそうせざるを得ないというか。

 

「大規模改修をしてどんなホールにしようとしているか」・・・この際、議会でももっとその点を突っ込んで問い質していくべき…と思いました。市長の考えも知りたいものです。

 

「大規模改修をしたところで、他ホールと比べて、何かどこかアドバンテージがあがるというわけではない」…この事実はかなり衝撃的で、私たち議員にも宿題が出された感じです。さあ、改修工事をどうしようか?魅力あるパルテノン多摩、場所づくりをするためにどんな知恵と工夫を提案できるかですね。改修費用とし、50億円は下らないことだけは予測の範疇。今回の一大プロジェクトについて、市民にどう説明し、どう合意を得ようとするか…私たちの責任の重みがさらに増した気がしています。緊張感増すなあ…。

「あえて書きます」~これでいいのか?ワークショップ。パルテノン多摩大規模改修。



「水を差すな!」「余計な事言うな!」と言われると思います。でも、どうしても疑問なのであえて書きます。
(今日の議会報告会風景、ミニ講座風で市議会について解説もしました!)

パルテノン多摩の問題に関し、たま広報(4月20日号)には「老朽化が進むパルテノン多摩および図書館本館への対応については速やかに行う必要があります。今回の補正予算(第1号)では、多摩市議会自らが調査を行う経費も計上されているため、議会に対し、早期に責任ある判断を強く求めていくとともに、市としても市民の皆様に混乱と不安を招けないよう真摯に対応してまいります。」と書いてありました。

「ふむ、なるほど。」って思いました。私たちも責任ある判断を下すために、できるだけの努力はしなければと思っていました。ただ、雑な進め方はしたくありません。私たち自身も議会として市民と対話する時間は欲しいと考えています。そして、同時に広報で告知された「市民ワークショップ参加者募集!」の記事を見て、その思いはますます強くなってしまいました。

私たち議会は、パルテノン多摩の問題について、もっと市民の意見を聴いてほしいと要請しています。それは何度となくブログでも書いている通り、昨年度当初予算に対する附帯決議に充分に応えられていると思えないからです。そのために、今年度当初予算で市長は「パルテノン多摩大規模改修関連費用」を0計上してきましたが、議会として私たちの「自ら行う調査経費」とともに、市民ワークショップに関する予算も改めて確保するように要望し、場合によっては私たち市議会で市民ワークショップを実施してもよかったと思っていますが、そこは行政側が実施する(したい)との運びとなり、自らが執行責任を担うかたちで予算計上をすることとなりました。当初予算を可決し、直後に補正予算まで可決するという異例中の異例な対応はこうした経過の中で行われたわけです。

で、その市民ワークショップの進め方がどんな推移を辿っていくのか注目をしていたところの広報での告知。それによれば5月から7月まで計5回を開催すること。応募者多数の場合には抽選で定員は20名程度ということになっているのです。

議会が臨むワークショップの形式についてヒアリングされたわけでもありませんし、どんなワークショップになっていくのかが楽しみなわけですが・・・しかし、5回の開催は(平日夜間や土曜日などの開催も予定)という極めてあいまいな書き方になっており、私のところには「日程が決まっていないので応募したいのに応募できない。」「もし、応募しても、参加できなかったら、まるで無責任な市民と思われそうだから、やめておく。」とか、できるだけ若い世代にも参加してもらえたらなあと関心のありそうなママ友に声をかけると「子どもとか同伴だと難しいよね?夜だと厳しいし。」などとあれこれ質問が・・・・。

せっかく実施するワークショップ、なおかつ、これだけ議会からも’うるさく’’やかましく’言われている状況下で、全然、扉が開いていないというか、こんなに間口の狭いワークショップにしてしまっていいのでしょうか?

例えば、学識経験者とかを入れるようなちょっとカッチリしたような協議会やら審議会やら・・・そんな場であれば、まずはメンバーを決めてから、全員が集まれる日時を設定するのが通例でしょう。でも、ワークショップと言うのは、それとはもう少し気軽な感じで、誰しもが出入り自由と言うイメージもあります。もちろん、一定の定員を設けるにしても第1回目がいつになるのか?くらいは告知しておかねば、参加するにも参加できないのではないかと思うのですが・・・・。それは私だけでしょうか?
それとも、今回のワークショップは定員が20名程度ということなんですが、第一回目は20名全員が集まる日を設定するつもりなんでしょうか?ワークショップ開催など、行政よりも経験値の浅い私の頭で考えたとしても20名程度全員が集まれる日にちの設定はかなりの困難を極めそうですね。私の考え休むに似たりかもしれませんので、スタート前からクレームつけるようになってしまいますが、しかし、どう考えても、出だしいまいちではないかと思えるのです。

 

 

ですので、「今回の市民ワークショップって、一体、どんな設えになっているのか?」という疑問・・・つまりは、「本気で市民から意見を集めたいと思っているのか?」と思わざるを得なくて、すごく残念。「いつ集まるか、第一回目の招集がかかるのかすらわからない。」・・・「参加したいのだけれど、よくわからないから、やめとこう。」と応募を控える人が多くなってしまうとしたら、本当に残念な話。逆に言えば、いつ開催となっても日程が合わせられる市民とは???って顔ぶれを思い浮かべると・・・それ以上は言及しませんが、ある程度想像もついてしまうという・・・・。そしてまた、「責任を持って参加したい。意見を言いたい」と思っている市民は参加するのにものすごく躊躇すると思います。

 

とりあえず、私の元に問い合わせが来た場合には、「まだ日程は決まっていなさそうだけれど、必ずしも全部出席が求められるわけでもなさそうだから・・・・」というそれこそ、ものすごくアバウトすぎる返事をしていること自体が問題かもしれませんが、「参加したいなあ」ってちょっぴりでも思う方にはぜひ応募してもらいたいです。あ

しかし、せっかく実施するワークショップ、そしてまた、今の多摩市政にとって目下最大、超重要課題に対する取組みはこんな出だしでよいのでしょうか?こうした広報での告知について、市長は事前にご存じだったのでしょうか?あるいは、こうした呼びかけ方に対し、職員の皆さんは「これでいいのかなあ?」って心のどこかで思ってはいないのでしょうか?

 

「とりあえず、やりました!」

 

って言いたいだけのワークショップではないはずですよね。慌ててやり過ぎて「急がば回れ」にしないほうがいい。出だしからして「アリバイ作り?」と邪推されるようなことであっては(そう見えてしまっては)、いささか不本意と言わざるを得ません。今日はベルブ永山で若い世代参加を求めた議会との意見交換会でしたが、「パルテノン多摩」についても関心のある学生さんもいて、ワークショップへの参加もしてもらえそうだったけれど・・・・ホームページの告知を見るだけだと、応募をためらってしまうかもしれないなあ・・・。

 

しかし、やっぱり何度も何度も広報を読み直しているのですが、「第一回目の招集日」くらいは掲載するべきですよね。申し込みが5月8日月曜日必着になっているので、第一回目はそれ以降になることだけはわかるのですが、いつになるのかはわからない。市民の立場、市民に寄り添って「告知の呼びかけ」をするってどういうことなんでしょうね?「市民目線」ってどんなことなんでしょうね?

これだと何だか後手後手になりそうな予感がするのですが、当たりませんように・・・・。できるだけいいかたち、いい着地点に向けて進んでいきたいのにな。市長が掲げてきた「市民が主役」とか「市民の自治を広げる」ってこうしたやりかたで本当に実現していくのかな、市長もこのやり方でOKサインを出したのだとすると、「初心」をもう一度思い出してほしいと伝えるありません。

よこやまの道。

今日は久しぶりにマンションのサークルの方とご一緒して、「よこやまの道」を途中まで歩く。歩きながら、さまざま意見交換も。やはりパルテノン多摩大規模改修についての注目度は高いです。

よこやまの道を歩くと、グリーンボランティアの皆さんが熱心に活動されていることがわかります。そのおかげもあって、整備された道を私たちは歩くことができているんだなと心の中で感謝です。ご一緒されている方々も、グリーンボランティアさんがところどころで出されている看板にも目をやりながら、「ありがたいわよね」ってお話しされていました。

そういえば、「よこやまの道」の案内板が永山北公園のところに設置されていますが、どちらかというと意図としては来街者に向けての看板だったわけですが、市民の方にも好評のようです。自分たちが日常歩いている道を確認できるからかなあ。合わせて、リニューアルされたマップも「前のよりもわかりやすくてよい。」という感想も伺えて、よかったよかった。せっかく作成するものなので、より市民の皆さんにも手に取ってもらいやすく、手に取っていただいた方々から「いいマップ」と言われるとうれしいですね。

そんなことで最後に苦言を。市長の鳴り物入りで取組んでいる「健幸都市」なんですが、市内のあちこちにPRののぼり旗がひらひらしているのご存知でしょうか?市役所の入り口のところでも数本がひらひらしています。色は「みどり」です。こちら、議会でも補正予算が計上された際にかなり話題になりました。「何のために作成するのか?」「どこにどんな風に設置するのか?」「レイアウトは?」…などなど…で、正直「無駄遣いになることの恐れ」を心配した議員の方が多かったわけですが、「PRしたい」とする気持ちはわからんわけでもないわけで、できることに取組みたいとする意図を汲みながら補正予算を認めたわけです。

で、完成したものが例えば諏訪児童館の入り口にも1本置かれていますが・・・・どこからどうみても「東京ヴェルディ」の応援にしか見えず、「健幸都市」のPRにはなっているように思えないのですね。ちなみに、多世代というよりは、少し若い世代、特に子どもたち(そして保護者世代)にも「健幸都市」のPRを強化したいとする意図だったとも受け止めておりますが、年配者の方々は「あれは、サッカーの応援?」とおっしゃり、誰一人として「健幸都市」と結びつかないと・・・。

「東京ヴェルディ×健幸都市」でタイアップと考えたところまではよかったのかもしれませんが、しかし、効果としては「フレー!フレー!東京ヴェルディ」になっているようです。補正予算を確保したときの目的は達成されているとは言えず、残念。・・・そんなことでますます心配になるのは、多摩センター駅前に「健幸都市」のPRを兼ねて、駅前の階段を装飾するという話・・・どんな素敵な設えになるのかしら・・・と。

春の議会意見交換会…関戸公民館

今日は臨時議会で選挙区の区割り見直し案に対する意見書の決議を行いました。それでどうにかなるものではないと…みな心の中では思っているかもしれない。でも、意見書を出して結果が出るとしたら、「意味はあった」になるなと。意見書を出して効果を感じること…はっきりいって、今まで実感としてはあまりナイのが正直なところ。特に国に対する意見書。確かに振り返ってみても、東京都に提出する意見書の方が「出したから良かった」と思える経験が多いかなと思っています。

せっかく提出しても活かされるわけではない・・・仮にもこれを国に対するパブリックコメント的なものだとするならば、「多角的な視点から検討をして得られた結論です。今回は提案通りの内容とさせていただきます。」と回答がふされて終わるのかもしれません。

さて、今日は先週末土曜日に引き続き、関戸公民館大会議室(第1,2会議室)で議会の意見交換会を実施しました。参加して下さったのは13名で、女性は3名だったかな。私は今日は担当ではなかったのですが、参加してみました。たまたま関西の大学から、実家のある多摩市に戻ってきたところ「議会の意見交換会」があることを知って、どんなことやっているのかと関心を持ったという学生さんも来て下さいました。「とても面白かった。市政のことが少しわかったよかった。」と野感想を伺うことができました。

「議員さんたちはドナーカードを持っているのか?」と尋ねられまして・・・・同じテーブルにいたメンバーはみな持ち合わせておりませんでした。「人のためにと言うなら、ドナーカードくらい持つべきではないか」とする市民の方のご意見でした。考えさせられる視点です。

市民の声を活かして政策提言や政策提案に結び付けていくにはどうしていけばいいのかを考えると、意外と難しい。ある意味、「ちょっとしたお願い事」で要望事項の場合には「できる」「できない」と仕分けていくことができますが、いざ政策!となった場合にはどうできるのだろう?と考えています。そしてまた、「政策化する」ための議会の仕組みが整えられているかと言えば、まだもう一歩改良が必要だと感じています。「議会を市民に開かれたものにしていく」あるいは「市民とともに政策作りする議会に変わっていく」ためには常に進化しようとする意思が必要ですね。

次回は、春の意見交換会の最終回。「若い人たち参加して!」との呼びかけを強化しての開催・・・ベルブホール(永山)が会場で、26日の19時からの開催です。

 

スイッチのオンオフ。

マンションで「おたっしゃ健診」があるというので見学をさせてもらいました。昨年度、多摩市の「介護予防リーダー養成講座」を受講された方が中心となり、他の地域を拠点とするリーダーさんたちにも協力をいただいて実施されたものでした。社会福祉協議会、地域包括支援センターともに諏訪地域を担当してくださっている職員さんも来て下さり、もちろん、多摩市の高齢支援課の職員さんも。地域全体をケアしていく、一人ひとり市民の暮らしをサポートしていく時に欠かすことのできない方々です。私たちの住んでいる「諏訪2丁目でなおかつブリリア多摩ニュータウン」にお住まいのみなさんで、ものすごく「ギュッと」対象を絞り込み、そこに関連する方々にお集まりいただいたこともあり、集約された’力’をいつも以上に感じてしまいました。

握力測定、片足立ち、歩行スピード測定の3種類を行い、チェックシートに記入して、その後は結果の講評をしてもらう各人への相談会。ここで必要に応じて、地域にある元気塾などの紹介をしたり、あとは介護予防リーダーの方が主宰する「介護予防教室」の案内など。

大型マンションで互いに顔の見える関係を作っていく、そこに信頼関係も醸成していくのは相当に難しい・・・でも、こうして少しずつ志のある住民の方に支えられ、じわじわっと動きが広がっていくとうれしいですね。何か直接的に私ができること・・・とできているわけではありませんが、活動の継続と広がりを後押ししていけるようにPRなど協力したいなと思っています。

さて、昨日は春の議会報告会1回目でした。会場は唐木田菖蒲館でした。こじんまりの開催で14名(男性12名女性2名)の方がいらしてくださり、意見交換など結構盛り上がった気もします。これまた、人数がわんさか集まり大盛況というわけではないために、議員としてもモチベーション向上・・・なんてことにはなりにくい地味な取組みとは言え、「だから、開催を諦める」にはならないなって思っています。ちなみにこれまでは「議会報告会」と銘打っていましたが、今回は「議会との意見交換会」に呼びかけは変更してあるのですが。

実際には、こうした意見交換会の存在が認知されていないだろう・・って私は思っていて、課題だと感じています。開催日時の決定から周知期間など含め、実はもう少し工夫がいるように思っています。こうした会を公式開催するための手続きと言うか、いちいち段取り含めて、時間もかかるのと、あとは悲しいかな、このこと以外のいろんなことで忙しくしているうちに、気がついたら「工夫を考えるヒマ」もなく次の開催時期を迎えてしまうという自転車操業的なことにもなっているので、どうにか好循環へと切り替えられないかとも考えます。議会運営委員会を通じて課題提起をしていかねばならないですね。

各常任委員会ごとにテーブルを設けるので4つ。30分程度意見交換をして、その後、参加者の方は違うテーマで議論をしたければテーブルを異動することも可能です。ただ、昨日の意見交換会では異動はなく、最初から最後まで同じテーブルで同じメンバーとやりとりをしていました。私は橋本由美子さんと「子ども・教育」をテーマにしたテーブルにおりましたが、参加して下さったお二方の方と、テーマ以外のことまでも話が及び「なるほどなあ」と頷ける意見をたくさん伺うことが出来ました。議論の内容については、報告をし、必要に応じて行政への提案や提言に結び付けていけるとよいなあと思っています。

で、議会報告会が終わったのちは、ニュータウン学会の例会に参加してまいりました。ニュータウン学会が発足してからの会員なんです・・・実は。「公共施設の現状と持続可能なサービスのあり方」とするテーマで李先生からお話しを伺いました。市の職員さんも参加されていましたので、今度、感想を共有したいと思っています。「公共施設」と「公共サービス」を切り離して考える必要への指摘がありましたが、とても重要な視点だと思いますし、既に多摩市行政は、「サービス」と「施設」を切り離したところから議論を進めようとしているのでは?と感じています。こびりついた従来の発想を変えていくことは難しく、辛苦を味わってるのが現況と言ったところでしょうか・・・。

そんなことで、週末もあっという間に過ぎゆき、明日は臨時議会です。衆議員選挙の選挙区見直し・・・に対する意見を市議会で上げる予定です。

ぼっかけ丼。ハーモニーカフェ。

月に1度、第三木曜日に開催中のハーモニーカフェでした。新年度になり初めての開催。たまたまお会いした子ども青少年部長さんと「たま食ねっと。」担当の係長さんにもお声かけしたところ、足を運んでくださいました!ありがとうございます。

18時半からスタートなのですが、準備万全整った小場と第一保育園の和室には・・・・わらわら、ぞろぞろ・・・三々五々に親子連れ、ご近所の皆様も集まり・・・お部屋は満員で空気が若干薄くなっておりました。

メニューは「ぼっかけ丼」です。とても美味しい。何よりも、この雰囲気もとても和やかで楽しい。社会福祉協議会の馬引沢・諏訪地域福祉推進委員会の月に一度の見守りウォーキング活動を終了された方々も参加して下さり、情報の交換もさせていただきました。

「食べもの文化」(芽ばえ社発行)の5月号にもハーモニーカフェのことをご紹介いただきました。ハーモニークラブのメンバーでもあるこばと第一保育園の田中まさみ園長による寄稿です。「おなかいっぱいに食べて、満腹になった幸せでみんなが笑顔になれる場所」・・・ハーモニーカフェがもっともっと進化していくといいなと思いますし、進化させていきたいなあって思います。「子どもにも開かれた誰でも食堂」・・・「大人にも開かれた子ども食堂」ではありません。「次も行きたいな。」って思ってもらえる場になるよう、毎回毎回の「場づくり」にはとてもきめ細かな配慮がされているのです。

来月は諏訪小学校ランチルームです。メニューは子どもたち大好物の「カレー」です。調理室もお借りして、みんなで一緒に作って食べて片づけもしよ!・・・になります。

 

さて、パルテノン多摩の市民ワークショップの参加者募集が告知されております。応募者多数の場合は抽選とのことですが、抽選になるくらい応募者が殺到してくれるといいなあ。とは言え、せっかく応募して下さった関心の高い方々には何らかの形で、参加できる工夫もあってほしいなぁなんて欲張りな心が出てしまいます。

パルテノン多摩に何を期待するのか、どんな場所になってもらいたいか・・・市民の思いをたくさん集められる場になってほしいです。ここでは、議会でも話題になっている「多摩センター全体をどうしていくか?」という視点はどう取り込まれるのだろう?

そしてまた、「パルテノン多摩には何も期待しないんです。」という声も市民意見の一つとして集めようとするかどうか・・・そのスタンスに「市民の自治」をどう捉えているかが表現されていくのでしょうね。

やっぱり見直される。選挙区の区割り。

先日、副市長から「選挙区の区割り見直し」の対象として多摩市も検討されているとの説明が行われ、議会でも意見書を提出しようとの運びになっておりました。すでに今週月曜日って一昨日のことですが、代表者会議では意見書内容に調整が行われ、その後、議会運営委員会において臨時議会を開催する段取りまで確定していました。ところが、総務省でこの件につき議論を重ねていた審議会本日付で勧告をとりまとめ、提出してしまいまして・・・・予測通りに多摩市は分割される内容となっています。この件、阿部市長も稲城市の高橋市長とともに緊急声明を発表しておりましたが、結論から見れば、何の考慮もされなかったこととなります。地域の主体性とか、地域主権だとか、コミュニティを重視しないと等など・・・国は言うほどのことでもないのだなと思えてなりません。ま、いちいち耳を貸していたら、やりきれないとする理由なのかもしれませんが。

多摩市の北部地域「関戸、関戸一丁目、関戸二丁目、関戸三丁目、関戸四丁目、関戸五丁目(一番から八番まで及び十三番から三十一番までに限る。)、連光寺、連光寺一丁目、連光寺二丁目、連光寺三丁目、連光寺四丁目、連光寺五丁目、連光寺六丁目、東寺方一丁目、一ノ宮、一ノ宮一丁目、一ノ宮二丁目、一ノ宮三丁目、一ノ宮四丁目、聖ヶ丘一丁目(一番から二十四番まで、三十五番及び四十四番に限る。)、聖ヶ丘二丁目、聖ヶ丘三丁目、聖ヶ丘四丁目、聖ヶ丘五丁目」が新しく東京21選挙区になるようです。私の住んでいる諏訪地域は従来と同じく、東京23選挙区。(こちら資料です。NHKのところから引っ張ってきたもの)

東京21選挙区と東京23選挙区になるということは、国政と多摩市のパイプ役となる国会議員の人数は増えるということになりますが、却って大変になるだけで、窓口が増えることにあまり喜びはないですね。選挙活動とかも一体どんな風になるのかしら?とも思います。これ、都議会議員になるともっと大変ですね。稲城市も今は東京22選挙区ですが、多摩市と同様に一部が東京21選挙区になるようです。つまり、都議選の場合は多摩市稲城市で南多摩選挙区が構成されているので、都議会議員は3つの小選挙区に関わることとなり、少なくとも3人の国会議員をお相手しなければならないというか、窓口にしなければならないという・・・。政治の現場の端くれに身を置く私からすれば、窓口が増えるということは、正直、それだけ気を遣う先も増えるということにもなり、場合によっては気苦労が増えるのではないかとさえ思ったりします。

さて、今日はパルテノン多摩大規模改修特別委員会がありました。市民から提出されていた政策提案の取扱いがちょっとした物議を醸しだしていたのですが、最終的には一旦取り下げ、再提出してもらうような運びになりました。提出された政策提案書の内容について、審査当日になり、提案者の方が内容を一部加筆修正したい申し出をされたのが理由です。単なる文言「てにをは」などを修正するのではなく、政策提案内容そのものを改変する内容だったため「これはいかがなものか?」となったわけです。現行の議会ルールではこうした場合の取扱いが想定されていなかった?…ルール上は変更の申し出があれば受付するのが原則になっていたために、前回の委員会で「継続審査」として今日に結論持ち越しになっていた政策提案だったのですが。前回の議論を踏まえ、この対応で良かったのかどうかは個人的にはややしっくりいかない面もあります。

市民からの「政策提案」を受け付け、議論をしていく仕組みをどう整えていくのか。請願、陳情と同様に「採択」「不採択」で判断する以外の道筋はないものかと思います。これは議会としての課題。

また、今日は「議会案」を検討するために調査を進めることになっているため、それに先立つ事前準備も行いました。例えば、図書館をパルテノン多摩に合築するとしたら?等可能性を探りたいと考えており、調査を依頼する事業者さんからのヒアリングでした。私たち議員としては、なるべく市民にオープンに取組みを進めたいと考えていますが、実際に事務局と事業者さんとの調整では「傍聴者有り」になっていなかったため、やや混乱もありました。未確定要素だらけの段階で情報が一人歩きすることは懸念されるため・・・という配慮は民間事業者さんが・・・というよりは、行政的な配慮だと思いますが。何しろ初めての試みなので、全員が戸惑いながら進めているのが現状かと思います。でも、新しいことなので、どんなふうに進展するか、ちょっと楽しみ。もちろんほどよい緊張感もともに。

と言っても、私たち特別委員会の任期はそろそろ終了し、来月再び、少しだけ衣替えして(名前だけ変えて)新たな特別委員会設置となります。「パルテノン多摩大規模改修問題特別委員会」から「パルテノン多摩・周辺施設整備等特別委員会」へ。新たに設置される委員会でも私は大野議員とともに改革みらいの代表としてメンバー入りする予定です。

職員さんたち頑張ってるよな・・・が伝わる。

今日は朝から、お隣は町田の今村るか都議会議員の事務所へ行ってニュースの印刷をしてきました。原稿を書いて、印刷して折って・・・という作業ボリュームも結構な重労働と思っております。ぼちぼち配っていかねばと思っております。午後から市民の方にお会いして、意見交換をさせていただいて、その後夕刻は・・・議会報告会のPRチラシ配布。私は永山駅担当で、あとは手分けをして桜ヶ丘と唐木田駅で・・・全議員で実施です。チラシはなかなか受け取ってもらえない。せいぜい知り合い、顔見知りの方とあとは高齢者が中心です。もう少しにぎやかに、「多摩市議会」のノボリ旗か何か作成した方がいいなと感じています。

朝からずっと出っぱなしで、夕方からも会議がある時は段取り良く夕食準備をしておかねばならないはずですが、なぜか出来ていない・・・帰宅して40分余りでごはんをつくって、諏訪地区青少年問題協議会へ。総会は来月ですが、年度替わっての初回でした。学校の先生やPTA役員の方など新しい顔ぶれもあり、いつもどおりの意見交換会でした。

どこかで紹介したいなあと思っていたので、青少協の会議でお話ししたのですが、先週末、社会福祉協議会の馬引沢・諏訪地域福祉推進委員会で、「子どもを取り巻く多摩市の現状」というお話しを伺いました。現場の話をていねいに開設して下さったのが、子育て支援課と子育て総合センターでそれぞれ活躍されている職員さん♪=女性♪です。議会だと課長を通じてあるいは部長を通じてしか話しを聞くことがないので、「やっぱり現場の職員さん」の話しによりリアリティを感じましたし、あとは仕事に対する思いも伝わってきますし、参加されたみなさんも「とてもいい話しだった」と好評でした。部下に作成してもらったプレゼン資料を管理職が机上で学習し、説明するだけではないので言葉が上滑りしないですね。「職員さんたち頑張ってるな」って思ったという評価の声もいただきました。部長さんや課長さんとだけ会話をしていても見えてこないことたくさんあるなと・・・議員としても感じました。

特に、「馬引沢・諏訪地区」にもフォーカスくださり、お話し下さったのが良かったと思いますが、職員さんたちの仕事ぶりとか頑張ってる姿を市民と共有できることがうれしい。

「役所の職員働かない」という批判は一面的なものにすぎない・・・って議員が述べても、なかなか理解されないこともあり。けれど、こうした場を重ねていくことで、市民の持ち合わせている先入観が払拭されていくでしょうね。

 

さて、パルテノン多摩大規模改修について、明日は特別委員会だ・・・準備しないとな。

市民参加のデザイン。

 

週末土曜日、コレクティブハウス聖蹟で住民と住民外の交流もかねての’これからカフェ’がありまして・・・クラフトビールなるものが並ぶと小耳にはさんだので足を運んでまいりました。コレクティブハウス!・・・みんなで関り合いながら住んでいくスタイルに共感する人たちが集まっている「大きなおうち」・・・って私の中では理解しています。一人暮らしになったらこうした場所に住みたい。

なぜか、中学生の頃・・・我が家の本棚に「集まって住むことは楽しいナ!」って本があり。いつもタイトルに魅かれていて、ここにはコーポラティブハウスのことが書かれていたのですが、興味があったのですね。その後、この著書をお書きになった延藤安弘先生が唐木田コミュニティセンターを建設するにあたってのワークショップか何かで講演される機会があり、わざわざ足を運んだことを思いだしています。今となってはずいぶん昔の話です。

(これ何でしょう?)

 

市民が参加するってどんなこと?市民参加のデザインをどうやってつくるのか?・・・「アリバイ作り」とか「ガス抜き」と言われない「市民参加」ってどういうことなんだろう?最近考えていることの一つ。

 

今回、パルテノン多摩の大規模改修の問題からはじまって、市庁舎検討の過程、あるいは公共施設の統廃合と縮減の問題・・・市民との合意形成はもちろんのこと、議会と行政との合意形成も正直うまくはいっていない。議会で意見を述べたところで「聴きました」というポーズにしかなっていないような現状・・・少しでもこの状況を解消していくためには行政のみならず、議会も努力していく必要があると考えています。そもそも議会は行政に対し、様々な場面で「市民の参加をもっと得ていくべき」と言っているものの、「一体、どこまでの市民参加を得れば◎をつけられるの?」という疑問に答えられるかと言えば、ここもかなり感覚的なものと言えます。それでも、市民参加の成功事例と失敗事例はあるわけで、せっかくやるなら「成功事例」から学んでいきたいですよね。

 

そんなわけで、今日は「参加のデザインとは?」について会派主催の学習会を行いました。せっかくの機会なので、他の会派の皆さんにもお声かけしたところ、全部で15名のみなさんが集まって下さり、「ワークショップとは」について学術的な観点も取り込んで、実際の事例を踏まえたお話しをいただきました。講師は今年1月に参加した学習会で再会した早稲田大学の卯月盛夫先生。先生は「世田谷区役所建替え」にも関わっておられること、また私がかねてから注目している「ミニ・ミュンヘン」のことにも取組んでおられます。もちろん、先生の研究室ではさまざまプロジェクトにも関わっておられるので、タイミングあえば話しを聞く機会ればいいなと思っていたのです。

で、今日学んだこと。

ワークショップを成功に導いていくために大事なことは・・・「市民参加の機会をつくる目的な何か?」を予めちゃんと決めておくこと。また「何が前提条件」になっているのか、参加している市民は何を議論すればよく、何を提案することができるのか(市民の意見で変更ができるところはどこなのか?)も具体的に明らかにしておくこと。そしてやっぱり、ダラダラ議論することは却ってよくないけれど、「一定の時間」は必要。それから「行政の柔軟な姿勢と対応」が不可欠。

 

あとは事前準備がとっても重要だと話しておられました。何となくワークショップをやれば、「場」さえつくれば、参加した市民が何か意見を出してくれるだろう、そこから何かが見えてくるだろう・・・なんて丸投げしていては、’たいてい’の場合、失敗するというのです。なかなか示唆に富んでいる・・・。あと、全体のプロジェクトスケジュールにおいて市民参加がどのような立ち位置に置かれるものであるか明らかにし、「一定期間内にある程度の緊張感を持って集中して議論する」ことが大事でとのご指摘も。ちなみに、一定期間を越えて結論が出なければ、その先ずっとやっていても結論は一向に出ません・・・とのこと。さすがに、ここには苦笑しました。なぜなら、まるで多摩市ではないかと思ったりして・・・。市長は対話が大事だと言っているものの、対話や議論をすればするほど、「決定」からは遠ざかっていくような気がしているので。

で、先生は、「事前確定的なワークショップは市民との信頼関係を築けない」ということを強調されていたように、アリバイ作りの市民参加は行政不信を増幅させるには効果抜群ということもわかりました。先週、氷見市でヒアリングした際と同様、今日の先生の話しにも共通していたことは、「市民は決定権を持っていないけれど、市民には議論する権利がある。」・・・だから、それぞれの意見を出し合っていく場をデザインすること、その組立が何よりも重要だということです。「参加してよかった、また参加したい!」と感想を持つ人を一人でも多くすることが求められます。今後、議会への市民参加も広げていくとすれば、その際にも念頭に置く必要がありますね。私たち議会が開催する報告会についても思うように’輪’は広がらないです・・・。でも、リピーターさんがいることは確かです(固定メンバーと言われてしまうかな?!)

いずれにせよ、参加のデザインを作っていく上で、掲げるべき目標とは・・・さしあたって「脱アリバイ」「脱ガス抜き」・・・まずは、これしかないですね!実際に「アリバイ作りにしよう」と思っていなくても「なぜかアリバイ作りにしかなっていない」原因を認識し、改善策を講ずることですね。たぶん。

(写真の答え)アルパカの頭。この前、シェア金沢に行ったとき、アルパカ牧場があって、にらめっこしたときの写真。

金沢市のふりかえり。

他市事例調査のふりかえり。氷見市を後にして、向かったのは金沢市。午後から金沢市民芸術村のヒアリングの予定が確定したので、午前中にどこか・・・と思って向かったのはシェア金沢。実際に経営されている方からお話を聞くことが出来ればまた違ったのかもしれませんが、見学で受け入れてもらったので、園内(?)を一回りして終了。「Continuing Care Retirement Community」ということで、もう少し、何か感じることがあるかなと思ったのですが、自然に囲まれた静かなところで、人の気配もそれほどなく、歩いている方でもいれば話しかけることもできたのですが、そういうわけにもいかず少し残念でした。もともと子どものための施設を運営されていた社会福祉法人さんが、老朽化していた施設のリニューアルにあたって土地を探しが始まったのがきっかけ。それでたどり着いたのが病院の跡地で、必要な面積だけ手に入れようと思っていたけれど、そういうわけにはいかなかったので敷地全部の購入となり、その延長線上に「シェア金沢」の構想となったよう。また機会あれば改めて調査する価値のある場所かもしれないとは思いました。

高齢者のための住宅、学生のための住宅・・・学生さんたちはこの場所でボランティア活動をする代わりに低廉な家賃で住居にすむことができる、あるいは事務所やお店などもありましたが、高額にテナント料を支払う代わりに、この場所で還元できるサービスを提供するという循環があるようでした。ていねいに暮らしを成り立たせ、そこに住まう人たちで「シェア」する仕組みづくりにトライしている場所ですね。もう少し、突っ込んでヒアリングなどする時間があればよかったのですが、受け入れる側との都合で不十分な見学になりましたが、「コミュニティどうあるべき」という一つの発想を垣間見ることはできました。

そして本題?の金沢市民芸術村へ。広々した空間、空も広い!・・・元紡績工場を活かした場所です。もともと金沢は伝統文化はもちろん芸術などについても街全体の風土としても造詣が深いと言える地域です。ここは「市民利用」に主眼を置いた場所であり、前市長さんの強きリーダーシップにより、実現した場だと理解しました。

まずは24時間使用できてしまうという・・・ことが驚き。これに関しては、24時間で警備会社さんに委託をし対応していました。日中はアルバイト、夜間は稽古を行う・・・というスタイルにもマッチしますね。あるいは早朝6時から8時みたいな感じで楽器の練習をしに来る方もおられるようでした。24時間体制と言う、なかなか考えられない運営を行っていますが、大きな問題なく20年が経過しているのは、この場所に愛着を感じ、大事にしよう。だからルールを守ろうと考える人がユーザーだから・・・とも言えます。部屋については「火を出さない限り」は自由に使用し創作活動ができますが、ごみは持ち帰ること、飲食はしないこと、終了したらきれいに掃除をすること・・・マナーもルールも徹底されている模様。こういうのいいですね。

ちなみに自主事業として創作表現活動を中心にしたワークショップなどがかなりの本数実施されていますが、これらはドラマ、ミュージック、アートといった分野それぞれに市民ディレクターが数名ずつ存在し、彼彼女たちの企画によるものだとか。行政的にはアクションプランの実施ということになります。そしてディレクター全体を統括するのが総合ディレクターさん。全て1年の雇用契約になっているそう。募集をかければ、やりたい人が集まってくる・・・魅力がある場所であることの証ですね。(可児市文化創造センターの衛館長によるエッセイ

外観とざっと解説を受けただけでは、理解しえないことや見えてこないことの方が多いと思いますが、それでも私が感じたのは、「この場所大事にされている」ということでした。ここに移設された古民家ではパフォーマンスでも多く利用され、ここで舞台を行う場合もあるそう。機会あれば見てみたいです。

そう、管轄しているところが別とのことでしたが、ちょうどお隣には「職人大学校」もありました。連携した事業もやっているのかしら?
いずれにせよ、ここは自由な発想を活かして、創作表現できる場所として、そして芸術文化を小さく生み育てていく場として存在している。利用料金が安くてびっくりすること、音楽の機材等など含めて、無料で貸出されていることにも驚きましたが、そこは金沢市の財政力と言うより、考え方なのかもしれません。

総合ディレクターの方などにもお話を伺えるかどうか、予めお伝えしておけばもっとよかったなと調査ツアーを企画した私としては反省したところです。ただ、実際に行ってみてわかることは多い。足を運んでみたから「なるほど」って思えることもたくさんある。

それぞれ感じたことを多摩市政へと反映させることができると良いなあ。自由な創作活動が制限されることなく、そしてアートに足を踏み入れるかどうか迷っている人たちを後押しでき、そして、フォローもしていけるような場所・・・もし、パルテノン多摩がこうした場になれるなら存在価値が増し、市民にもなくてはならない無視できない存在となっていくでしょう。それっていわゆる施設の素晴らしさ以上に「運営」の問題であることは明らか。今、パルテノン多摩が「あってもなくてもよい」存在にしかなってない理由、もっと言えば、「お金がかかるなら『ナイ』ほうがいい」理由・・・もっと運営者も考えていく、そしてまた、運営を任せている市も考えていく必要があるでしょう。きれいな言葉だけを並べ立てても、もはやだれにも響かない状況を私たち議会もまた受け止め考えていくべきでしょうね。自戒を込めて・・・。