2017年予算審議中。2日目

先が見えているのか見えていないのかわからないまま・・・突き進んでいるような・・・しかし、その先には「健幸都市」が見えているのでしょうか・・・?私にはとてもとてもその姿が思い描けず、市長の抱いているイメージが全く共有化されていないのが正直なところ。多摩市役所は一丸となり「健幸都市」に向かっては、すべての部署が担当所管である・・・とはいうものの、職員も皆、進む先の「まちのイメージ」やビジョンを共有できているのでしょうか。

今日は教育費が中心でしたが、さすが・・・各委員からさまざまな事業に要望などなど、てんこ盛りな感じです。それが悪いとも思わないし、要望などについても「そうだよなあ」と頷けるものもあるし・・・例えば今日の質疑でも、就学援助の拡充のこと、特別支援教育の充実のこと、学校の施設環境を向上させること・・・いずれの意見に対しても賛成です。

けれど、一歩ひいたところで、もう一度、財政状況全体を捉えてみるとき、「そんなに欲張りにはならないし、あれもこれも・・・」ってできないなと思うわけで、その時、私が考えるのは、「では、どこを諦めるのか?」ってこと。どこかを「絞る」というのではなく、どこを「諦める」のか「やめるのか」ということです。

私たち会派が予算審議で用いている資料は・・・・「中期財政見通し」です。市の公式ホームページのトップから新着情報をこまめにチェックしていないときっと見逃してしまうと思いますが、市民とも情報共有するという観点からもこうした資料がちゃんと公表されているのはうれしいですね。こちら、昨年から作成されていて、今回は更新第1回目版です。昨年配布されたものに比べて、大きな財源を伴う計画などがさらに盛り込まれていて、さらに今後が見通せるようになったというか、重たい気持ちになったというか。

本日も会派所属議員がとりあげた永山公民館の改修(大規模改修までの延命措置)、北貝取小学校の跡地活用問題、武道館大規模改修問題・・・そして、図書館本館再整備の問題・・・・

「永山公民館は関戸公民館と統合していく方向性はどうなったんだろう?」
「北貝取小学校の跡地は文化財の収蔵展示場所と市民活動の拠点にしていく方向だけど、きちんと話は整理されて進んでいるのだろうか?」
「『現状武道に限定した利用制約があり、有効活用できていない面があるため、大規模改修時に武道以外のスポーツにも利用できる方法を検討します』としている武道館ですが、どの程度有効活用のめどが立っているのだろう?(立派な総合体育館もあるのにな)」
「図書館本館整備も本当にこのまま進めてしまうのだろうか?」
どれもこれも、核心部分が「曖昧模糊」とされ、有耶無耶にされている印象が拭い去ることできず。このモヤモヤっとしている中にあっても、次々と「先を見据えた」を理由にした巨額の投資が行われていきそうな予感・・・・。

 

しかし、「そんなにダメにはならないでしょ。貧乏にはならないでしょ。」とゆったり、構えておられた職員さんもいらしたことに一瞬・・・のけぞる気分でありましたが・・・もしかすると「市財政は厳しい」と言っているワリに、そうでもない認識のある職員さんもいるのかなと。もちろん、全国的に見れば、財政指標的に言えばなかなか優秀なランクにて多摩市は不交付団体で、総務省からは「優良」ハンコが押されているわけなんですが。

明日は3日目。今日から引き続きの総務費です。あらゆる分野のものが盛り込まれていて、質疑内容も多彩になるでしょうね・・・きっと。今日の感想ですが、女性課長さんの答弁は総じてわかりやすくて聞きやすい。課長さんだと予算とか決算の時にしか答弁できないので、一般質問などでも答弁できる立場になって活躍してもらいたいと心底願っております。